企業の説明会に参加するまでに読んでおきたい食品業界まるわかり解説 – OfferBox(オファーボックス) | オファーが届く逆求人型就活サイト
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食品業界の解説サマリー:
◇消費者層は幅広く、消費者が持つニーズは多様化、高度化している。
◇日本はじめ先進国市場は成熟期。一方で新興国はまだまだチャンスあり。
◇商品を生み出すサイクルの高速化とクリエイティブティが鍵(先進国市場)
◇現地化のためのマーケティングとビジネスモデルの設計が鍵(新興国市場)

■何を扱っている業界?

食品業界はその名のごとく「食品」を扱っている業界です。ここでは、スーパーやコンビニに陳列されているような日常口にする食品をイメージしながら考えていきたいと思います。

誰がお客さんかというと、子供からお年寄りまで様々です。消費ではなく購入する人は誰かと考えると、お小遣いを持ち始めた子供からお年寄りまでと概ね購入者=消費者と考えてよさそうです。非常に幅広いことがわかります。

では、消費者が食品を選ぶときの基準とは何なのでしょうか?例えば、スーパーに買い物をしに行った方は目にした方もいるかと思いますが、夕方に行われるタイムセール(安く購入できる)に行列ができていたりします。ここから「価格」が1つの基準と考えられそうです。

他にはどうでしょうか?おそらくですが、ただ安いだけでは買わないと思います。「味の良さ」「品質の高さ(鮮度、安全性)」といったものも考慮して購入すると思います。

他にはどうでしょうか?例えばテレビコマーシャルやネットで話題になった商品や、期間限定の商品、ブランドのタグのついた商品を好む方もいるかもしれません。こういう消費者は「流行」「限定感」「希少価値の高さ」「ブランド」といった選ぶ基準を持っていそうです。

まだまだ考えられます。小さな子供を持つ親や病の家族も持つ方、ダイエットをしているような方はその食品の「栄養素」など機能面に注目して選んでいるかもしれません。

このように、食品が選ばれる基準は極めて多様であることがわかります。

 

■その業界は今どんな感じ?

では、食品業界のお客さん(消費者)は増えているでしょうか?減っているでしょうか?

マクロ的に見ると2016年1月時点では景気が回復基調といっていいと思いますので一人あたりの購買力は高まっているとは言え、人口そのものは減ってきていますので消費者は減っている、つまり市場は横ばいもしくは微減だと考えられます。

あらゆる分野がそうなのですが、日本はじめ先進国においてはモノが溢れています。市場は成熟化し消費者のニーズは多様化、高度化が進んでいます。食品業界においても、昨今の安全性に対する消費者の評価は以前よりも増して厳しくなっていることは言うまでもありません。

さて、上記のような状態にあるのは日本はじめ先進国の話であって、今後経済成長が見込まれる新興国市場においてはこの限りではありません。経済が成長し消費者の購買力が高まればそこにはチャンスが生まれてきます。

 

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■企業はどんな戦略を描いているの?

日本市場は今後縮小傾向にあるわけですが、とは言えそれを指をくわえて見ているわけにはいきま せん。未だ売上の大半は日本国内に依存している企業が大半です。そこで日本の食品メーカーは何をしているかというと、国内市場における売上を維持、或いは 拡大を図るために次から次へと出てくる消費者の新しいニーズを拾いそれを商品化したり、商品のラインナップを拡充したりする動きが見られます。また、売上 の伸びは期待できない場合は、業務効率を高め利益率の改善に取り組んでいる動きもあります。大半の企業の戦略は、主たる日本市場においてしっかりキャッ シュを稼ぎ、それを海外事業や新規事業に投資していこうという方向性です。

とにかく食品の場合は商品の流行廃りが早いので、いかに消費者の ニーズを先取りし、それを短い期間で商品化し、生産して消費者に届けるか、この一連の動きを競合他社よりも速く行えるかが鍵となります。また、なかなか商 品の機能面での差別化は難しくなってきているため、消費を促す仕掛け(商品コンセプトの設計やプロモーションなどのマーケティング)の重要性が増してきて います。例えばネスレのキットカットは、今では受験シーズンの必須アイテムになってきていますよね。

一方、海外市場はチャンスはあるものの 簡単ではありません。競争相手が、現地の消費者のニーズを良く知っている地場の企業であったり、グローバルに展開するジャイアントに変わります。日本で成 功した商品を日本で成功した売り方で海外で売ろうとしても、生活習慣の違いや味の好みの違いからすんなり受入れられることは少なく、販売チャネルも既に競 合が押さえておりなかなか参入するのが難しかったりします。

海外市場攻略には、「現地化」を進める必要があるといった声があります。現地の ことを理解するためのマーケティングリサーチを強化したり(現地の人々の生活に密着)、現地の人々をビジネスモデルに組み込む工夫が必要となっています。 味の素の新興国市場への展開はその典型例となります。だしの素を海外で販売するにあたり、そもそものターゲット国を汁物を好む国とし、現地の人々を雇用し て独自に農村の販売店に商品を届ける物流網を構築、商品を小分けにして購入しやすくするなどの工夫を凝らしています。

 

■そこではどんな人が活躍しそう?

いかがでしょうか?ここまで読んでみて、これからの食品メーカーで活躍できるのはどのような人物かを考えてみましょう。

日 本はじめ先進国市場で活躍するには、新しい商品のネタを探し出せる嗅覚があり、それを商品化して市場に広げるスピード感、周囲を巻き込み物事を前に進める 遂行能力の高さ、リーダーシップが必要そうですね。競合が考えないような商品企画、マーケティング企画を考えられるクリエイティビティも必要かもしれませ ん。

一方、海外市場では語学力はもちろんですがそれだけでは勤まりそうにありませんよね。現地の人々の生活に入り込み味の好みや課題を摑み 取ることができる力や、ゼロから販路を開拓していくような粘り強さは必要かと思います。また、ビジネスモデルなど仕組みを考えられる力はあると良さそうで すね。

 

 

さて、ここまで読んでいただいて、食品業界の理解は少し深まりましたでしょうか?

これらはあく まで一般的な考察であり、仮説に過ぎない部分もあるかと思います。是非、この内容を参考にしながら、各社の企業分析をしてみたり、企業の説明会に参加して 実態はどうなのかを確認してみてください。きっと企業ごとの特色が見えてたくさんの気づきが得られると思いますよ。そういった気づきの中に、志望動機につ ながる種があると思いますので探してみてくださいね。