ダイレクトリクルーティング(ダイレクトソーシング)とは?基礎知識と導入手順

ここでは新卒採用においてダイレクトリクルーティングを活用し成果を出すために必要な知識と実践方法を解説しています。就職ナビなどの従来の手法でなかなか出会えないターゲット学生に高い確率で出会い、採用につなげることができるノウハウを全て提供します。

ダイレクトリクルーティング(ダイレクトソーシング)とは

ダイレクトリクルーティングとは、企業が求職者に対して直接アプローチする採用手法のことを指します。リクナビやマイナビといった就職ナビを用いて、求職者のエントリーを集める手法とは真逆の形となります。海外ではダイレクトソーシングと呼ばれ広く利用されています。一方、国内では中途採用領域での採用手法としては以前から用いられてきましたが、新卒採用領域においては2011年頃からダイレクトリクルーティングを促進するサービスが出始め、2016年に入りメディアなどでも多く取り上げられるようになり、新卒採用においても1つの手法として選択されるようになってきています。

ダイレクトリクルーティング型とエントリー型の比較図

 

このページでは、新卒採用でダイレクトリクルーティングを導入し、採用を成功させたい方にダイレクトリクルーティングの活用に必要な知識や実践方法を解説します。ここで解説している内容を参考に取り組んで頂ければ、どのような業種の方でも今までほとんど会えていなかったような学生に高い確率で出会えたり、高い内定承諾率を実現することができたり、といった変化を実感いただけるはずです。

読み進める前に新卒採用におけるダイレクトリクルーティングの活用事例をご覧ください。

「本当にダイレクトリクルーティングは新卒採用において有効なのか?」そういった疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。以下を読み進めていただく前に、まずは新卒採用におけるダイレクトリクルーティングの活用事例をご覧ください。ここでは、多種多様な業種の企業が、新卒採用の課題解決をダイレクトリクルーティングで行うことに成功した事例を実際の取り組み内容とともに詳細までご紹介しています。これらは全て、各企業様が自身で運用を行い得た結果となっています。大手企業から100名以下の中小企業まで、皆さんと同じような課題を抱えている企業の成功事例があるかもしれませんので一度ご欄いただくのをオススメします。成果を出すことは全く難しいことではないということを認識していただけると幸いです。

 

 

|1. ダイレクトリクルーティングの基礎知識

 

就職ナビを活用した従来の採用手法は、現在では広く認知され、2万社以上が掲載しているような状況となっています。そのような状況下において勝者となれるのは、 “採用ブランド力がある企業”や“採用予算が潤沢な企業”、つまり学生から認知されている、或いは認知させることができる企業となります。

 

よって、就職ナビはBtoB企業や中小企業、地方企業など学生に認知されていない企業にとっては不利な土俵と言えます。また、学生に認知されているような自動車メーカーや家電メーカーであってもIoTのために情報系学生を積極採用しようとしてなかなか集まらないように、「学生側の企業の認知と仕事内容の認知とのギャップ」が原因となって思うようにエントリーを集まられないケースがあります。このようなケースは、昨今のグローバル化やテクノロジーの進化によって企業の事業領域や範囲が変化することに連れて増加傾向にあります。

 

このように、就職ナビのように「待つ」採用活動における競争はより激しさを増しており、それだけでは「そもそもの認知度の低さ」や「企業の認知と仕事内容の認知とのギャップ」を埋めることができない、つまり十分に人材を獲得できない状況になってきています。この状況を打開するために、今多くの企業が、直接ターゲットの学生への認知ができ、コンタクトでき、採用に結びつけることができるダイレクトリクルーティングという採用手法を選択し始めているのです。

 

背景が理解できたところで、まずは、以下の記事を読んでいただきダイレクトリクルーティングの特性や導入により得られる効用、就職ナビなどと比較した場合のメリット、デメリットなど、ダイレクトリクルーティングに関する基礎知識をご確認ください。

 

|ダイレクトリクルーティングで成功する秘訣とは

 

|ダイレクトリクルーティングのメリットとデメリット

 

|2. ダイレクトリクルーティング導入の手順

 

テクノロジーの進化によって世の中の流れは「マス」から「個」への最適化へと向かっています(参考:新産業構造ビジョン中間整理、経済産業省、平成28年4月27日)。ダイレクトリクルーティングにおいてもこの流れを汲んでおり、就職ナビを活用したマスへのコミュニケーションのままダイレクトリクルーティングを活用しても上手くいきません。

 

皆さんが採用したいと思うようなターゲットの学生は、まさに今、個へ最適化されたサービスに日常の中で触れ、慣れ親しんでいます。個への最適化に慣れた学生の興味関心を高め、貴社に「入社したい」と思ってもらうためには、とことん学生の立場になって考え、手間を惜しまず丁寧なコミュニケーションを重ねることが求められます。

 

この手間を面倒だと思うことは即ち従来の採用ブランド力や資金力が物を言う土俵で戦い続けることを選択するということとなります。貴社にとってなぜダイレクトリクルーティングの導入が必要なのか、目的は何か、そういった点をしっかり考え、導入することが大切です。ここではダイレクトリクルーティングの導入を検討している方々に、導入前、導入中、導入後といったフェーズに分けて解説していきます。

 

 |3. ダイレクトリクルーティングの精度を磨く方法

 

5年後、10年後、新卒採用市場はどうなっているでしょうか。

 

少なからず今の時点で言えることは、予定調和ではなく不確実性の高い状況になっているということです。そのような不確実性の高い状況下であっても、人事採用担当のみなさんは企業の持続的成長のために常に必要な人材を確実に採用し続けることが求められるでしょう。

 

既に、一部の企業では数年先を想定して、就職ナビをはじめとる従来の採用手法やツールに頼らずとも必要な人材を確実に採用できる採用手法の確立に取り組みはじめています。今後の新卒採用市場における競争優位性を生むのは、独自の採用手法の確立、ナレッジの蓄積、採用戦闘力の強化となってくるでしょう。そういったものは一朝一夕でできるものではありません。以下を参考にしていただきながら、小さくてもいいのでまずは始めてみることをおすすめします。

 

 


2016年5月20日公開