~第2話:自己分析を机の上だけでするな!!~
みなさんお久しぶりです。
最近、内定先の師匠に影響されてか“MONSTER”が手放せない清水です。
カフェイン中毒にならないかとても心配です。笑
さて、今回の物語ですが、タイトルを見てもお分かりのように
「自己分析」というテーマを中心に僕の就活(れんあい)について語っていこうかなと思っています。
時期としては大学3年の10月~4年の4月ぐらいのお話です。
ちょっと変わり者の清水君がどのように自己分析というものに向き合い、どう成長していったのか、ぜひ最後まで楽しんで読んでください。
みんなと同じことをやりたくない
就活を始めた頃
「自己分析は大事!」
「自己分析は絶対やっておけ!」
こんなことを多くの先輩方から何度も言われてきました。
だからちゃんと・・・なんて素直な子では僕はありません。
他人と同じことをするのを嫌う、合説にも行ったことのないひねくれ者の僕がまるで桜木花道の言う「庶民シュート」かのような自己分析などをするはずがありません。
(分かる人は笑って下さい。)
そんな庶民シュートすらも覚えずに僕はいろんな企業に会い、選考を受け、
そして・・・落ちまくっていました。これが3年の10月~12月の話。
やっぱり自己分析は大事だった!
この時の落選理由を僕は「合わなかったから」というよりも、僕という人物を「伝えられなかったから」と分析しました。
1話でも述べたように自分という人物が相手に伝わらなければ、企業は不採用にします。
それはそうですよね。相手がどんな人かも分からないのに付き合えるはずがありません。
(企業の採用基準に関しては第1話を参照https://offerbox.jp/special/5625.html)
当然、自己分析をまともにしていない僕が、自分自身について自信を持って答えられるはずもありません。
「長所は?」→「えー、そーですねー・・・」
「どんなことやりたいの?」→「ん~何か面白いことをやってみたいです」
こんな感じ。
ここで初めて気づきました。「あ、自己分析って大事だ」と。
また、これは今になって思うことですが、自己分析の意味というのは大きく2つあると思います。
①今の自分自身の内面や性格を知るため。
②未来の自分がどういう働き方をしたいのか、といったこれからの自分のビジョンを描くため。(これが企業選びの軸になると思います。)
それからはいろんな自己分析の方法を試していきました。
・一般的な自分史(モチベーショングラフ)を作ってみたり
・友達に「自分ってどんな人?」と訊いてみたり
・夢を100個書き出してみたり
あと、意外とみんなが使わないもので使えるなと思ったのが「通知表」!!
ここには、担任の先生から見た過去の自分自身が簡潔にまとめられています。
一部を紹介すると
――朝テストにおいて、全回満点という類を見ない快挙を成し遂げました。
自ら立てた目標を達成するための努力を惜しまぬ姿に、意志の強さを感じます。また、欠席者への連絡を忘れず、いつもメッセージを添えるなど級友を思う優しい一面も見られました。(旧姓T先生より)
他にもほとんどに共通して書かれていたのは「まじめで努力家、友達想い」というもの。
これは新鮮でした。
友達からの意見では、まったく出てこなかったものだったので。
そう言えば、根はまじめな人間だったなと、自分のことながら改めて思い返しました。
こんな風にだんだんと自分という人間を理解していった僕ですが、その中でも、最も僕のハートを熱くした出来事がありました。
真夜中の他己分析
ある飲み会の帰り道、友達のKが僕に尋ねました。
「で、お前は結局何がしたいの!?」と。
その飲み会では、最後にそれぞれの夢について語り合っていました。その内容がKに上手く伝わらずに僕はこの質問を受けました。
お互いに想いをぶつけ合って会話はヒートアップし、その時いたもう一人のYの家で語り合うことになりました。
ですが、そこで行われたのは、もはや語り合いというよりもKによる僕という人間の徹底的な掘り下げ、指摘、助言。
いわばKによるマンツーマンの他己分析です。
時刻はすでに23時。いろんなことをどストレートに言われました。
・他人の主張を聞き入れない単純バカ。
・常に「おれが、おれが!」
・自分が正しいと思ったらそのまま突っ走っちゃうタイプ。
・そのくせ、話に論理や具体性がないから相手に何を言いたいのか伝わらない。
などなど。
その中でも最も印象に残っている言葉が「お前の色が分からない!」というもの。
Kが芸大生ということもあって出てきた言葉かもしれませんが、僕はこの言葉を今でもはっきりと覚えています。
・S君は冷静で落ち着いた「青とか緑」って感じ
・Uちゃんは明るくて元気で「黄色とかオレンジ」
・Kさんは大人な「茶色」なイメージ
でもお前はよく分からない。言うならば、面倒くさいくらいに自分を主張している原色のごちゃ混ぜみたいな感じ。
と。
「ここまで言われるなんて」と、僕に同情してくれた人も、もしかしたらいるかもしれませんが
むしろ逆で、この時僕は、Kにとても感謝していたんです。
なぜなら、ここまで本気で自分のことを想ってくれて、
ここまで本音で思ったことを言ってくれる人など、今までほとんどいなかったから。
きっと、企業の人事の人たちもこんな思いだったのかなと、この時感じさせられました。
ここからは少し僕の友情ストーリーですが、Kはこうも言ってくれました。
「今までは、ただやかましくて、自己中な奴だって認識だった。でも、お前には何か熱いものを感じた。同種だとも思った。だからほって置けなかった。ちゃんと話したいと思った。」
と。
さらに当時関わっていた就活系のイベントに関して
「おれは、リーダーとおれと詠心(著者)の3本柱でやっていきたいと思っている。でも、今のお前じゃ正直弱すぎる。安定しない。だから・・・」
この時点で、僕は涙を流していました。
今までの話が全部頭の中でつながって、ここまで自分のことを想ってくれている友の存在が嬉しくて
ここまで自分と本気で向き合ってくれる友のいる自分が幸せすぎて、それなのに自分を上手く表現できない自分が悔しくて
泣き顔の僕にKがもうひとつだけ言ってくれました。
「今日、ここで泣けたってことは、お前はちゃんと自分で分かってんだよ。だから自信を持っていいし、お前は変われると思う。」と。
時刻はすでに深夜の2時を回っていました。
自己分析は1日にしてならず
こんな友の存在もあり、僕は自分についての理解を深め次々と選考を突破していきました・・・
な~んてことは起こりません!!
なぜなら
ここまでやってきたことのほとんどはインプットであり、誰かにアウトプットしたわけではないからです。
ましてやKとの話の場合は、一度自分の頭の中で整理するという作業も必要になってきます。
また、自分がどんな働き方をしたいかという、いわゆる軸については、机の上で考えているだけでは答えなど出てきません。
働いたことがないのですから。情報が足りません。
実際に働いている人の話を聞く必要があります。
話を聞くだけで分からないのなら、体験してみることも必要です。
要は何が言いたいのかというと、自己分析において大切なことは
机の上でじっくりと自分と向き合う時間と、情報収集をしたり、実際に誰かに自分の想いを話したりする時間の
双方が大事だということです。
その過程の中で、だんだんと自己分析や軸というのは磨かれていくものなのではないでしょうか。
これが器用な人ならすぐに結果もついてくるのでしょうが、不器用な僕の場合は
言いたいことが確立し、伝わるようになるまで4年の1月~4月の3ヶ月を要しました。
世の中にはいろんな自己分析の方法やツールがあふれています。
僕のように友達と何時間も語り合ってもいいでしょう。
でも、
そういった中の時間と同じように、外に出る時間も大切だということを忘れないでほしいです。
次回!!
清水がお祈りメールについて斬る!!
この物語はノンフィクションであり、実在の人物・団体とはめちゃめちゃ関係があります。
(一部写真を除く)
なないろ就活とは?
就活にはいろんな形があっていい。そんな想いを伝えたいという一人の学生の発案から始まった連載企画。シリーズ毎に、就活を終えた先輩が自分のやってきた就活について赤裸々に綴る完全実話(リアル)ストーリー集。様々な主人公の就活をエールに、当たり前のない就活を楽しむ糧にしてほしい。
全国の就活生に枠にとらわれない就活を!