孫子の兵法で解く「ESの志望動機の書き方」

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みなさんこんにちは!就活状況はどんな感じですか?

うまくいっている方もそうでない方も、あるいはこれからという方にも、今日はお伝えしたいことがあります!

 

それは「ESでの志望動機の書き方」です!それも今回は、古代中国の兵法家である孫子の教えをもとに、その作成のやり方をご紹介しましょう!

HPからキーワードを切り貼りするだけの志望動機は無意味

現代の就職活動をする上で避けて通れないのがエントリーシート、ESと言われるものですが、それを作成するときに就活生を悩ませるのが「志望動機」ではないかと思います。

 

志望動機がなぜ必要なのかといえば、「その企業を志望している理由を説明し、企業に納得してもらい、欲しいと思ってもらう」となりますが、運命的な出会いでもない限り一介の学生が納得感のある志望動機などそうそうかけません。

 

なので多くの学生は、HPや説明会で聞きかじったキーワードを無理やりにでもねじ込んで、自分もそういうことがしたいんだ、とそれらしく体裁を整えます。そういう学生は企業から見るとゴマンといるため、人事の眼にとまることもなくESはお見送りのダンボールに入れられてしまうのです。

 

就活中の人はうんざりするほど聞いているでしょうが、結局「その企業でなければならない理由」「自分だけの志望動機」がなければ人事の心の琴線は震えないのです。

裏を返せばこれができていない学生は数多いとも言えるので、他の学生から抜きん出るチャンスが転がっているとも取れます

 

しかしそれがわかっていても、書き方がわからない就活生は多いと思います。

 

就活は戦、ゆえにESには兵法を使うべし

そこで私がお勧めしたいのが孫子のこの言葉!

「彼を知り、己を知れば百戦して危うからず」です!

 

これを「彼=企業  己=自分自身  戦=就職活動」

と当てはめて解説していきます!

まずはこの戦の勝利、つまりゴールを「企業に『この学生と会ってみたい』と思わせる」と定めます。

 

響く志望動機STEP1:彼を知ろう

そうなれば次にすべきは「彼」を知ること、すなわち企業研究です。

しかしただ企業のことを調べるのではなく、常にゴールを意識して行いましょう。そうすれば情報収集をしている時もどれが役に立つ情報でどれがそうでない情報か、その場である程度判断することができます。

つまり「この企業はどんな学生なら会いたいと思ってくれるか?」という問いかけを常に頭に置きながら研究を進めるということです。

 

例えば、「今後は海外展開を図り新卒者にもゆくゆくは海外の事業部で活躍してもらおうと考えている企業」なら

・英語が堪能である

・海外志向が強い

・異文化交流に興味がある

といった学生が欲しいのでは?という予測が立ちます。

響く志望動機STEP2.己を知ろう

そうしたら次にやるべきは「己」を知ることです。ここでは、「この企業の会いたい学生」のどこに自分は当てはまるか?を考えましょう。

先の企業の例で言うと

・自分は英語が堪能か?

・海外志向が強いか?

・異文化交流に興味があるか?

といったことを考えていきましょう。

 

ここで「一つも当てはまらない!」となった就活生の方には、個人的にはその企業を受けることをお勧めしません。そうなったということは企業と学生のミスマッチが起こっているということですし、たとえ内定がもらえても入社してから違和感が募ってくると思います。

 

それでもその企業にエントリーしたいのであれば、どうにか企業の意向と自分の性質の近い部分を探し、すり合わせていきましょう。

響く志望動機STEP3.戦略を練ろう

さて、「彼」を知り「己」を知ったあなたが次に行うべきこと、それは実践的な作戦を練ること、すなわち「志望動機を具体的なエピソードで肉付けし、説得力を持たせること」です。

どういうことかと言いますと、例えば「海外志向が強い学生を求めている企業」と「海外志向が強い学生」がいれば後はそれをうまく企業に伝えるだけです。

 

しかし、ここまでたどり着いた多くの学生は、ただ「海外に出たい!」「海外で働きたい!」ということだけを伝え、その熱意の根拠となるエピソードを書くのを忘れてしまうことが多いです。

きっと海外志向が強い学生なら、「大学の留学生と積極的に交流した」「海外ボランティアに行った」「国際問題についてゼミで学んだ」ということをしてきたと思います。

そういったエピソードを書いていれば、志望動機に説得力が出てくるでしょう。

 

できればさらにもう一歩踏み込んで、「その活動の中で何を学び、何を思い、何を感じたのか?そしてそれをどういう思考と想いを持って行動に移したのか?」を盛り込めたらいいと思います。

 

具体的に言えば

「海外ボランティアに行った際、現地の人は日本人がイメージするほど貧しくないと感じた。故にこれからはボランティアによる支援ではなく、ビジネスの相手として対等に付き合っていくのが本当の援助であると考えた。だから海外展開を考えている御社においてビジネスを通して本当の国際援助を行なっていきたいと思っている」

などのようにできれば、とても説得力のある志望動機になっているといえるでしょう。

 

このようにESの志望動機一つとっても、自分のやりたいことや想いだけを伝えるのではなく、「相手が何を望んでいるか?」「何をやりたがっているか?」を考えることで、独りよがりになることのない、企業が読みたいものが書けるのです。

 

「彼を知り、己を知れば百戦して危うからず」

この言葉は就活以外でも色々なシーンで使えるので、ぜひ試してみてくださいね。

 

まとめ

これまでの戦略をまとめると

1.企業を知って求めているものを考え

2.それに対し自分は何をできるかを考え

3.どうすればそれがアピールできるかを考える

となります。

 

これだけやれば、あとは実行に移すのみです!

就活という戦を古人の知恵で勝ち抜きましょう!