能力を武器に!就活成功の鍵は「効率化」と「集中力」-17卒体育会系学生就活実態調査(2016年7月実施アンケートより)

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クラブ活動と就職活動を並行して行わなければならない体育会系(アスリート)学生。
世間の就職活動の波からはどうしても乗り遅れがちなイメージがあるが、実際はどうなのか?
17卒体育会系学生を対象にアンケートを実施、17卒一般学生と実情を比較してみた。

 

※以下円グラフは、黄色グラフ=体育会系学生データ、緑色グラフ=一般学生データです。

 

内定獲得率76.1%!4月-6月の3か月で内定獲得率 驚異の91.1%!!

体育会系学生の思考としては、大手企業希望が72.4%と圧倒的に多い。(一般学生は45%)
企業や自己分析などに充てる時間が短いせいか、どうしても認知度が高く知っている企業へと目が向きがちになっているように思われる。

内定獲得状況については、全体の76.1%の体育会系学生が「既に1社以上の内定獲得」をしている。

(一般学生は1社以上獲得が全体の56.4%)

更に「内定を5社以上獲得している」体育会系学生は4.3%もいた。これは一般学生よりも多い。

 

遅れがちな印象を持っていたが、実際には一般学生よりも就活が進んでいる状況が見えてきた。



内定を獲得した時期については、4月~6月の3か月で91.1%。その内「6月」だけで48.6%と多く、一般学生と比べると、6月の内定獲得比重が非常に高くなっている。
一般学生は4月~6月の3か月で81.4%、この3か月の内では「5月」が33.5%と最も多い。

特徴的なのは、「3月以前」に獲得したという学生が18.6%いた。やはり、3回生時からインターンなどで動きやすい一般学生は、内定獲得のタイミングが早いようだ。

 

内定を持ちながらいつまで就活を続けるか?という質問に対して、42.3%の学生が「7月中」と回答する一方で、
「時期にはこだわらず本命企業から内定をもらうまで」と回答した学生が47.2%と、回答が大きく二極化した。
(一般学生も同様の傾向があり、26.9%の学生が「7月中」と回答したが、
38.6%の学生が「時期にはこだわらず本命企業から内定をもらうまで」と回答した。)

 

体育会系学生同様「納得感」を重視する傾向がみえた。これは、17卒学生全体の特徴といえるかもしれない。

 



「就職活動を理由に部活動を休めるか?」という質問に対して、「制限があるが休める」という回答は32.9%であるのに対し、「自由に休める」という回答は62.5%と高く、体育会でも比較的就職活動が優先できる環境となってきているようだ。
就職活動の入り口である「インターンシップに参加した」学生は30.5%、「興味はあったが参加できなかった」学生は13.2%と、就職活動を早々から意識している体育会系学生が、全体の約4割いた。

 

「納得した就活ができたか?」という質問に対して72%の学生が「はい」と回答しており、時間的制約がある中でもうまく時間を活用して、納得感のある中で就職活動を行っていることが分かった。

 

就活成功の鍵は、「時間の効率化」「自己アピールの効率化」「戦略と集中力」

体育会系学生は一般学生に比べて、時間制限がある中でも効率的に集中して就職活動ができている事がわかった。
アピールポイントとして、部内での役割や戦績などが多いが、企業が採用したい素養を持つ人材が体育会系学生に多く、その結果高い内定獲得率がでていると思われる。
一方で、ただ内定をもらって終わりというわけではなく、納得感やこだわりをもって就活に臨んでいることも見えてきた。

 

ほぼ同時期に企業向けに実施したアンケートでは、17卒学生の採用目標人数に対する充足率が芳しくなく、採用期限の延長やいつ終われるかわからないといった声もあげられていた。

 

大手思考度が高さが際立っているが、実際には中小企業やベンチャー企業への就職が決定している体育会系学生も多く、
大手以外の企業群でも体育会系学生の採用は積極的で、相性があう企業も多いので、視野を広く持って納得感のある就職活動をしてほしい。

 

そして現時点でまだ内定先を決められていない、もしくはまだ内定獲得ができていない17卒体育会系学生は、焦らずに納得感のある就職活動をしてほしい。

 

 

※体育会系学生向けアンケート調査:回答数508(実施期間:2016年7月6日~7月24日)
※一般学生向けアンケート調査::回答数537(実施期間:2016年6月9日~6月24日)