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学生の心をつかむ、魅力的なインターンシップの内容とは

近年、学生のインターンシップ参加率が増加傾向にあり、企業側の採用活動の位置づけでもインターンシップは学生との最初の接点として重要な役割を担っています。それゆえに、「これまでと同じやり方では学生に受けない」「志望対象になるために他社と差別化を図りたい」と、採用担当者は知恵を絞っていることと思います。

本稿では、一度基本に立ち返って、インターンシップの目的や内容について理解を深め、「いま、どんなインターンシップがトレンドなのか」を、事例を含めて解説していきます。
 

|企業と学生の両視点から見るインターンシップの目的

そもそもインターンシップとは、学生が企業で実習や研修プログラムをもとに就業体験する制度です。開催および参加目的は本来、採用選考に結びつけないというものでしたが、最近の企業側・学生側の目的意識はどうなっているのでしょう。

本章では、企業がインターンシップを開催する目的、学生が参加する目的について解説します。
 

○企業がインターンシップを行う目的

就職みらい研究所調査の『就職白書2020』、企業の「インターンシップの実施目的」によると、上位3つの項目は以下となりました。

1位:「仕事を通じて、学生に自社を含め、業界・仕事の理解を促進させる」87.6%
2位:「入社意識の高い学生を絞り込む」51.5%
3位:「採用を意識し学生のスキルを見極める」43.5%

インターンシップの実施目的

※)出典 hakusyo2020_08-21_Part2_up.indd (recruitcareer.co.jp)
https://data.recruitcareer.co.jp/wp-content/uploads/2020/07/hakusyo2020_01-48_up.pdf

「仕事を通じて、学生に自社を含め、業界・仕事の理解を促進させる」が他を引き離してトップとなっています。この項目は、いわゆるインターンシップ本来の目的(インターンシップは採用選考目的で行わない)に沿っており、企業は建前としてもその趣旨を守っていることが分かります。

しかし、上位に「入社意識の高い学生を絞り込む」、「採用を意識し学生のスキルを見極める」と続いています。

この結果から、企業は採用を意識したインターンシップを行い、学生に自社をじっくり知ってもらって、選考志望まで意識を高めようという思惑がうかがえます。また、この結果を導き出す背景は、就活・採用活動の早期化にあり、優秀な学生を獲得するために企業は少しでも早く学生と接触し、自社を印象づけておく手段を講じざるを得ない状況があると考えられます。
 

○学生がインターンシップに参加する目的

では、学生はどのような目的でインターンシップに参加しているのでしょう。
マイナビの『2021年卒 大学生インターンシップ前の意識調査:「インターンシップ参加目的」』によると、上位3つの項目は以下となりました。

1位:「どの業界を志望するか明確にするため」71.5%
2位:「どの職種を志望するか明確にするため」62.5%
3位:「視野広げるため」59.3%

インターンシップ参加目的

※)出典 2021年卒 マイナビ大学生インターンシップ前の意識調査 | 新卒採用の支援情報ならマイナビ 新卒採用サポネット (mynavi.jp)
https://saponet.mynavi.jp/release/student/is-katsudojunbi/2021_pre_internship/

「どの業界を志望するか明確にするため」、「どの職種を志望するか明確にするため」、「視野を広げるため」の3項目が50%を上回る結果となっています。

学生にとってインターンシップは「業界」「仕事」「人」との出会いの場となります。学生はこの後本格化する就職活動で、どこを向いて進めばよいのかを探るためインターンシップに参加し、さまざまな出会いを通して、目指す業界・会社選択の判断材料にしていることがうかがえます。
 

○学生が参加するインターンシップを選ぶ基準

もうひとつ、学生視点で見たデータを紹介しておきます。マイナビの『2021年卒 大学生インターンシップ前の意識調査:「インターンシップのプログラムを選択する際の基準」』では、以下のような結果になりました。

1位:「参加しやすい場所で開催される」59.0%、
2位:「参加期間が短期間である」51.3%
3位:「交通費や昼食など、もらえるものや具体的な補助がある」31.9%

インターンシップのプログラムを選択する際の基準

※)出典 2021年卒 マイナビ大学生インターンシップ前の意識調査 | 新卒採用の支援情報ならマイナビ 新卒採用サポネット (mynavi.jp)
https://sapnet.mynavi.jp/release/student/is-katsudojunbi/2021_pre_internship/

全体では、「参加しやすい場所で開催される」、「参加期間が短期間である」がトップに、次に「交通費や昼食など、もらえるものや具体的な補助がある」が入りました。参加しやすい(近い)場所で、短期間(1日~2日)が好まれる傾向が分かります。

しかし、場所が遠い・交通費などの補助がなく選ばれないというケースは、今後インターンシップのオンライン化が進めば、解決できる課題だと推察します。
 

|インターンシップの形式と開催期間

本章では、インターンシップを具体的に理解するために、以下2点を紹介します。

①インターンシップの形式の分類
②開催期間による分類
 

○インターンシップの形式

1.グループディスカッション形式
参加者はいくつかのチームに分けられ、実際の業務に即した共通の課題(例:自社新商品のメディア戦略と販売戦略を立案する)が与えられます。その課題に対する戦略案・解決策について、グループワーク・グループディスカッション・プレゼンテーションを行う形式です。業務の難易度や自分の適性を測りたい学生に最適なプログラムと言えます。

2.ロールプレイング形式
現場の雰囲気を理解するために、ロールプレイングを通して実務を体験する形式です。いわゆる疑似体験ですが、模擬接客や模擬営業同行、模擬面接など仕事や文化への理解を深めてもらうことは十分可能です。

3.ビジネスゲーム形式
既成またはオリジナルのビジネスゲームを参加者同士が行います。複数のチームを組んでコミュニケーションをとりながらゲームに取り組むことで、学びとともに打ち解けた関係が築けます。思考プロセスやコミュニケーション力の判断材料になるほか、参加者は自分の特性(強み・弱みなど)を発見できるメリットもあります。

4.就業型形式
業務範囲、期間の制限はありますが、実際の職場に通って、リアルな業務に従事するプログラムです。志望企業や職種が明確に絞り込めている、業務に必要なスキルを持っている学生にとって、リアルに職場を理解する機会となります。また、就業が長期にわたる場合、給与を支給するケースもあります。

5.講義・レクチャー型
担当者・講師が講義をする座学・授業視聴型プログラムです。業務内容や、業界の状況などの説明が主な内容となる短時間のプログラムで、「視野を広げたい」、「多くの業界や企業の知識を深めたい」といった学生に向いています。
 

○インターンシップの開催期間の種類と特徴。人気の期間は1day開催!

インターンシップの開催期間は、次の3つに分類できます。

1.短期(1日~2日)
社会で働くイメージがつかめない、複数の業界で情報を得て視野を広げたい、自分のやりたいことが決まっていないといった学生向けです。比較的参加しやすい反面、情報は広く浅くなりがちだと言えます。

【主な内容】会社概要説明、オフィス見学、1日就業体験、ワークショップ、社員との座談会・懇談会

下記の調査をみると、企業の実施期間、学生の参加期間ともに、「1日」が6割以上で1位となり、1day仕事体験の人気が高いことが分かります。

企業のインターンシップ実施期間・学生のインターンシップ参加期間

出典:就職みらい研究所調査の『就職白書2020 「企業のインターンシップ実施期間・学生のインターンシップ参加期間」』
https://data.recruitcareer.co.jp/wp-content/uploads/2020/06/hakusyo2020_16-19_Part2_up.pdf

2.中期(1週間~1カ月)
志望業界・職種がある程度決まっている、開催企業の社風や技術に関心を持つ学生向けです。
日程次第では他社のプログラムにも参加でき、バランスよく経験を積むことができる特徴があります。

【主な内容】新規事業や事業改善など、本格的な課題に取り組むワークショップ

3.長期(数カ月~半年程度)
具体的で明確な目標がある、志望業界がはっきりしている学生向けです。
長期にわたって職場のリアルな現場体験ができ、自分が働くイメージをつかみやすい特徴があ
ります。学生の夏休み期間にあたる8月に開催する企業がほとんどです。

【主な内容】OJT形式で実際の業務を行う

※)出典 hakusyo2020_08-21_Part2_up.indd
https://data.recruitcareer.co.jp/wp-content/uploads/2020/06/hakusyo2020_16-19_Part2_up.pdf

|参考にしたい話題のインターンシップ

最後に、インターンシップを開催するにあたり参考にしていただけるように、学生間で話題となったり、メディアに取り上げられたりしたユニークなインターンシップを紹介します。

1.大手証券会社・N社
【内容】営業部門で働く面白さや醍醐味に触れるための「1day仕事体験」と、金融ビジネスを深く学ぶことができる「Longインターンシップ」の2コースを用意。
【特徴】リーディングカンパニーだからこその、グローバルかつダイナミックなビジネス体験、ビジネスマンとしての成長を実感できるインターンシップとして注目されています。

2.ITベンチャー会社・L社
【内容】「エンジニア就業コース」「UIデザイナー就業コース」「広告事業コース」など5コースを用意。実際の業務を行うことで、実務のイメージ形成とやりがいを体感できるプログラムとなっています。
【特徴】コースによっては、5週間で50万円の報酬が支給されます。高報酬による学生のモチベーションアップに成功している例です。

3.大手通信会社・N社
【内容】新規ビジネス創出のためのグループワークを行う「ワークショップ型」と、実際に現場に配属され、プロジェクト業務を体験する「プロジェクト型」の2コースを用意。
【特徴】過去に参加した学生から「1日ごとに振り返りがある」「社員の人が本気で向き合ってくれた」という声があがるように、社員との距離が近く、インターンシップを通じて自己成長を実感できるプログラムとなっています。

4.大手広告代理店・D社
【内容】「映像と言葉で心動かすコース」「あの手この手その手があったかコース」など個性的な3コースがあり、宿泊研修やグループワークを通して課題と見つめ合い、最終日に個人プレゼンテーションが行われます。
【特徴】このインターンシップには選考があり、エントリー課題が「自分がアイドルとしてデビューして、人気に火が付く自己紹介を考える」などユニーク。

5.ITベンチャー企業S社
【内容】選抜型インターンシップと呼ばれる名物インターンシップです。現役経営層と事業立ち上げをする経験ができ、マーケットのスペシャリストである先輩社員がフィードバックしてくれるため、学生の成長実感度が高いと言われています。
【特徴】参加条件が厳しく、すでに同社のインターンシップに参加したうえで、社員からとくに活躍できそうだと認められた学生のみが参加できます。

6.ITベンチャー企業V社
【内容】無人島を舞台に、1泊2日の合宿形式でお金を稼ぐ仕組みを学ぶユニークなインターンシップです。参加するまで場所はわからず、限られた資金を使って仲間とミッションを乗り越えていくという体験型プログラムです。
【特徴】非日常的な体験型のインターンシップは、学生の印象に強く残るため、志望度が高まる可能性が高くなります。

※参考)
〇ビズリーチ・キャンパス 2019年卒業予定の学生が選ぶ「キャリアの参考になったインターンシップ」ランキング 1位は「野村證券」
https://www.bizreach.co.jp/pressroom/pressrelease/2018/0530_2.html
〇人事ZINE  こんなインターンシップ内容がオススメ!新卒採用に繋がるプログラムとは | 人事ZINE
https://jinji-zine.jp/internsip-content/
〇現役大学生による就活日記 「就活日記」タグのついた記事一覧|@人事ONLINE
https://at-jinji.jp/blog/tag/就活日記/
 

|まとめ

本稿では、インターンシップを実施する目的や内容の再確認、注目されているインターンシップの事例を紹介してきました。

本来インターンシップは、選考を前提としないことが主旨となっていましたが、現実は選考につながる意味合いが強く、学生側も選考につながることを望んでいる傾向があります。それゆえ学生の志望度を高めるために、いかに惹きつける内容をつくり、自社の魅力を伝えられるかが重要だと理解いただけたと思います。

今回ご紹介したことを参考に、自社ならではの魅力的なインターンシッププログラムをつくり、採用活動のスタートダッシュを決めていただければ幸いです。


2021年3月3日公開