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「新卒紹介サービス」が近年、注目され利用増加している理由とは?

近年「新卒紹介」という新卒の採用スタイルが注目されています。2000年ごろからこのサービスが見られるようになり、2009年以降急速に伸びています。

今回は「そもそも新卒紹介って何?」「注目が集まる理由とは?」「どんな企業に向いているのか?」といった疑問にお答えし、新卒紹介のメリット・デメリット、その活用方法を検証していきたいと思います。
 

|新卒紹介とは

新卒紹介とは、新卒媒体や就活イベントを活用した従来の採用手法に加え、就活生と企業の間を取り持つカウンセラー*を介し、企業の採用要件にあった学生を紹介するサービスのことです。多くは成果報酬型で確実な採用活動を実現するのに役立っています。

*カウンセラーはサービス提供会社やその内容によって、エージェント、スカウト、アドバイザー、メンターなどとも呼ばれていますが、本稿ではカウンセラーで統一します。
 

○新卒紹介サービスの特徴

従来のように多くの母集団を形成し、そこから選抜していく、あるいは残った学生を採用していく手法とは異なり、企業の特徴、学生の特性の双方を熟知したカウンセラーがピンポイントで紹介していくところに大きな特徴があります。

母集団の数を追求することよりも、企業ごとに欲しい人材から内定承諾につながることを重視し、成果報酬型のサービスも多いことから、成果に責任を持ったサービスであるといえます。

また、単に紹介するだけではなく、学生には、選考にあたり企業への動機づけをしっかり行ったり、自己PRの仕方や面接指導、入社に向けてのビジネスマナー研修を行うなど、学生に寄り添って成長を促したうえで企業に紹介することも特徴のひとつです。
 

○新卒紹介サービスが伸びている理由

矢野経済研究所の調べによると、「新卒紹介」を含む「新卒採用支援サービス」市場は2015年度の約998億円から2020年度(見込み)では1,286億円と5年で28%もの伸びを見せています。

これは、企業の新卒採用への意欲が伸びる中、採用活動の早期化、インターンシップなど採用手法が多様化し、採用活動に対する負担が大きくなっており、「新卒紹介」「採用アウトソーシング」を含む「採用支援サービス」に依存する傾向が増えてきていることが背景として考えられます。

▼新卒採用支援サービス市場に関する調査
採用支援市場の調査

出典:矢野経済研究所 新卒採用支援サービス市場に関する調査を実施(2020年)
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2401
 

○どういう企業におすすめのサービスなのか

 
①採用チャネルを増やしたい企業
採用媒体からの母集団の形成、学校訪問による紹介ルートなど、従来から成功している採用チャネルに加え、より多くの、またはタイプの違う学生を求めて新しいチャネルを増やしたい企業に向いています。

②採用広報では埋もれてしまう企業
「一般的な採用媒体では企業の魅力が伝わりにくい」そんな企業に代わって、カウンセラーが学生に企業の魅力を伝え、動機づけを行うことで採用の対象者を増やします。

マイナビの調査によると、近年の傾向では大手志向(55.1%)が強くなっているものの、それでも41.1%いる中小企業志向者を、採用媒体を介さずに見出す手段のひとつとすることが考えられます。

▼学生の企業志向
企業志向

出典:マイナビ2021年卒大学生就職意識調査 企業志向
https://saponet.mynavi.jp

③採用工数をかけられない企業
早期から多くの母集団を形成し、その中から選考を重ねて内定に至るといった、マスアプローチの採用手段をとれない企業にとって、すでにマッチングされた対象に絞った確実な採用手法として効率的に採用を進めます。

④ピンポイントで採用したい企業
「特別な専門知識を有している」というピンポイントのスペック人材や、「ベンチャーマインドを持っている」といった、スペックでは割り切れない特殊な人材を求める企業にカウンセラーが直接働きかけ、マッチングした学生のみを紹介することで、より効率的な採用活動を行うことができます。
 

|新卒紹介サービスにはどういうタイプがあるのか?

では、新卒紹介サービスにはどんなタイプがあるのでしょうか。「課金のしくみ」「紹介する人材の特徴」の視点からご紹介します。

【課金のしくみ】

①成果報酬型
学生の内定承諾まで責任を持つしくみで、新卒紹介の特徴のひとつでもあります。

②送客課金型
「インターンシップ紹介」「説明会動員サービス」など、人員の動員までに責任を持つスタイルです。クロージングが得意な企業、急なイベント開催で動員が見込めない時などに有効です。

【紹介する人材の特徴】

①総合型
特殊なスペックなどの要件によることなく、全体の中からカウンセラーがマッチングを行います。「企業理念に共感した人材」「この企業風土でこそ活躍できる人材」といった要望に対しても応えることが可能です。

②特化型
専門性、スペック、属性など特別な人材のグループに対してアプローチできるタイプです。

・エンジニア
・デザイナー・クリエイター
・上位校
・体育会系
・留学生
・各種学生団体所属者

といった、より細かいスペックへの要望に対応しています。
 

|新卒紹介のメリットとデメリット

新卒紹介を利用する場合に考えられる、メリット・デメリットを紹介します。
図1

【メリット】

①料金体系が成果報酬型のためコストリスクがない
内定承諾まで至った学生の人数分のみの費用で、事前に予算を立てることができます。

②ニーズに合った紹介を受ける事が出来る
カウンセラーのセグメントや動機づけによって、細かいスペックやマインドの共有など、企業のニーズにあった人材を採用できます。

③学生とのマッチング工数が削減できる
マスアプローチによる母集団形成からの絞り込みをする手法とは異なり、ピンポイントの採用活動により、その工数を削減することが可能です。
また、内定後教育まで責任を持ってくれるカウンセラーやサービスも登場しています。

④急な人員不足に対応できる
採用活動中の増員計画変更や採用活動終盤での内定辞退など、急な人員確保、採用に有効です。

⑤学生の感触を知ることができる
カウンセラーを介し採用活動を進めるため、入社意向度や内定辞退理由など、学生の本音を知ることができます。

【デメリット】

①採用単価が割高になる
成果報酬型の場合、内定承諾1人につき100万円前後の費用が相場といわれています。リーズナブルなサービスでも50万円から、ハイスペックニーズの場合150万円に至ることもあるようです。

②カウンセラーの質に依存してしまう場合がある
新卒紹介の場合、間に立つカウンセラーの属人的な力に依存するところが大きくなる傾向があります。その結果、マスアプローチと異なり、母集団形成の規模に限りがあったり、採用ゴールに向けてのコンセンサスがとられていない場合、求める人物像とマッチしていない、必要以上に紹介される、複数のカウンセラーとの情報共有や日程調整が困難などのデメリットが考えられます。

③自社の採用ノウハウが蓄積できない
完全にカウンセラーに任せてしまった場合、自社に採用ノウハウが蓄積できません。

④学生が受け身である場合がある
カウンセラーの指導で学生の良い面を引き出すことがある一方、カウンセラー任せの学生の場合、消極的で自身の就活を設計できなかったり、最低限のマナーや意欲がない可能性もあります。
 

|新卒紹介の活用方法とポイント

新卒紹介が採用の新たな手法として評価されてきたとはいえ、いきなり従来の手法からすべて変更するわけにはいかないと思います。

そこで、これまでの採用手法からさらに高い成果が期待でき、足りないところを補う活用方法を紹介します。
 

○新卒紹介の活用方法

 
①母集団拡大
これまでの採用手法では母集団形成に限界を感じている場合の拡大の一手段として、新卒紹介を導入します。説明会ルートから50%、インターンシップから30%、新卒紹介から20%といった具合に多くのソースを活用していきます。

②多様性の追求
新卒紹介が、カウンセラーを介することで個対個の採用に向いていることから、これまでにない人材を求める際に活用します。これまでの総合的な採用に加え、幹部候補として経営マインドの強い人材や意識の高い人材は新卒紹介を活用するなどチャネルを分けて考えることもできます。

③ピンポイント採用
採用難易度の高い専門職、技術職の採用や、限られた職種において募集人数が少ない場合、新規出店にあわせた地域特化型採用、海外進出を見越した留学生の採用など、ピンポイントの採用に新卒紹介は有効な手段であるといえます。

④補充・補完
採用目標に届かない場合や、急な採用計画の上方修正、内定辞退へのバックアップとして、8割方の人員を総合的な採用で押さえ、最後の調整や補充の手段として新卒紹介を活用する考え方です。
 

○新卒紹介導入のポイント

 
①サービス選択の基準

・ターゲット学生の登録者数
よりマッチした人材を紹介してもらうためには、単なる登録数ではなく、求めるターゲット学生の登録者数がひとつの指標となります。一方で、数ばかりに目を奪われず、専門性やカウンセラーの関わりの深さを見ることも大切です。

・母集団の形成方法
エントリーサイトや就活イベントで学生を集めている場合と、少人数グループによる座談会、懇親会型の場合ではその内容に違いがあります。また、SNSで拡散している場合と学生団体や体育会系の人脈を通じて集まる人材は異なります。
自社の採用ニーズに合った人材が集まっていると思われるサービスを選ぶことが必要です。

・カウンセラーの姿勢
企業と学生を仲介するカウンセラーが親身になってくれるのであれば、企業も安心ですし、学生からの信頼度も高いと考えられます。

②カウンセラーとのリレーション
自社の採用課題、目標に対する現時点での達成度などによって、紹介してほしい人材は刻々と変化しています。よりマッチした人材をタイムリーに紹介してもらうためには、カウンセラーとの連絡を密にして、優先的に紹介してもらえるようなリレーションを築いておくことが重要です。

③自社の魅力の共有
カウンセラーを介し学生に自社のPRをするわけですから、カウンセラーに自社の魅力を理解してもうことが必要です。また、学生の視点から自社のアピールポイントが何なのかを引き出してもらうことも期待できます。

④フォローの範囲
紹介する前段階から学生にマナー教育などをして、スクリーニングをしてくれる場合もあります。また、内定後から承諾に至るまでのフォロー、入社までの教育計画の一部を担ってくれるサービスもあります。新卒紹介にどこまでの範囲を期待するのか、してくれるのかを検討することもひとつのポイントです。
 

|まとめ

 
本稿では、最近注目の「新卒紹介」について、その内容・特徴、サービスのタイプ、メリット・デメリット、活用方法について紹介してきました。「新卒紹介の活用方法とポイント」の章で述べた通り、新卒紹介の活用にあたっては、特効薬的な効果を期待することに加え、従来の採用手段と新卒紹介を組み合わせ、より効果的な成果を目指してみることもひとつの選択肢だと考えます。

本稿の情報を参考に、新卒紹介を交えた複合的な採用計画を立ててみてはいかがでしょうか。


2021年3月5日公開