サバンナ女子大生の就活:欲しいと思わせる判断材料はこちらから提供しろ

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みなさん、こんにちは。サバンナ系女子大生のあやです。

前回私は「私はサファリパークのライオンでした。」というお話をさせて頂きました。

簡単にあらましをご紹介すると…
これまで自分が培ってきた経験は、誰かに用意された機会の中から選んでいるだけ、まるでサファリパークのライオンだった。
人事からのフィードバックがキッカケで、サファリパークからサバンナのライオンになるべく、今までの環境から飛び出した。
まだ読んでない方はぜひそちらの方から読んでみてくださいね!
自己紹介はこちらから

そして今回は、その後サバンナで約半年生き抜いたライオン=私がどういう就職活動をしたかというお話させていただきます!!

欲しいと思わせる判断材料はこちらから提供しろ

初回の今回は、自己PRについてお話したいと思います。

当時、私の周りでは“自己PR”を“事故PR”と言う就活スラングをよく耳にしていました。
私も「上手いこと言ったもんだなー」と感動していたのですが、造語が出来ちゃうくらい“自己PR”は事故率が高い。

そんなわたしも事故車両並みの“事故PR”を繰り広げていました。

どれくらい事故PRかというと、夏のインターンシップ選考ではおかげさまでことごとく落ち、数十社受けたのに最終的にインターンシップに行ったのは2社という、結果になるぐらいの大事故でした。

そんな落ちては受け、落ちては受け、落ちては受け…そして落ちるを繰り返している中で、ある日私は気づきました。

自己PRって必要ですかね!?と

そもそも自己PRって、セールスポイント的なもので、電化製品でいうと「ここの掃除機は吸引力がすごい!」とか「ここのは静かに掃除が出来る!」とか他のものと差別化できるポイントですよね。
なのに自己PRって、大体みんな同じ。だいたいみーんな「私は主体性が~」「向上心が~~」「粘り強くて」って面白くない!!!!

だからこそ、面接ではもういかに”自分の経験の規模が大きいか争い”が勃発していて、もはや自己なのか経験豊富なPRなのかわからない!!(そんな私もしっかり経験豊富アピール軍団の一員)
そもそも数千人の学生の中で完全な差別化なんて不可能!!逆にそんな学生見てみたい!!

じゃあどうするか。自己PRの方法を変えるしかないでしょ!!

ということで取扱説明書を作ってみました。

そんな感じで、自己PRに悩んだ私は、タイトル通り『自分の取扱説明書』を作りました。

中身はもう私自身をそのまま詰め込んだ内容にしました。私ってこういう人間なんですよ~というスタートで始まり、友達から聞いた私の性格のアンケート結果、大切にしているもの、どういうときに頑張れるかをぐるっとまとめたものを約9ページの超大作にしました。

当時私は、就活イベントの1つで、学生がブースを持ち、企業さんが学生を指名してブースに立ち寄るというイベントに参加していたので、まずは物は試しと人事の方々に配りまくりました。

正直どちらかというと、中身も想いを込めて作りましたが「こういう方法で攻める」ということに意味があって、中身を読んでもらえるとは思っていませんでした。
私が企業のパンフレットを受け取った時と同じ用に、「あ~、ありがと~」と言ってそのままカバンへGOか、数カ月後発掘されてゴミ箱にGOだろうと。

しかし意外や意外。その時出会った人事の皆様の反応は真逆でした。

「面白いこと考えるね」とにやりと笑ってくださった大手人材企業の人事さん、「仕事の丁寧さが伝わりました」とメールをくださったITベンチャー企業の人事さん。
そして、「あやさん、あやさん。これよかったよー」と声をかけてくださった大手ソフトウェア企業の人事さんの手に持たれた『私の取扱説明書』には、びっしりとメモが書き込まれていました。

数か月前は事故車両で、まったく相手にされなかった私が、PRの方法を「取扱説明書」に形を変えただけなのにこれだけ受け入れてもらえたことが、嬉しすぎて1人泣いて帰りました。

恐れずに自分を出せば縁は繋がる

事故車両だった私がなぜ売れたか。

その答えは、「恐れずに素でいくこと」、そして「伝えるための工夫を考えること」だと思います。

事故車両のときは、「どう優秀にみせるか、どう個性をだすか?」に注力してしまっていて、「自分はどういう人間なのか、何が好きなのか?」なんて頭の片隅に追いやられていました。でも取扱説明書では、自己PRなんて気にせず、私は何が好きで、こういう仕事をしてきて、何を大切にしたいと思っているか、そしてその理由をそのまま丸ごと出しました。

そしてそれに共感してくださる企業さんが声をかけてくださったのだと思います。

今振り返れば、“リーダーシップがあります!”“主体性を持って働けます!”“協調性があります!”なんてキラキラした言葉には、キラキラ以外なんの意味もなくて、その言葉の奥のエピソードや表現の仕方に意義があるのではないか、そしてそこにこそあなたの人間性が出るのではないかと思います。

前回のプロローグで、私はアメリカ政府のリーダーシップに行って、外務省やオランダ大使館で社会問題の解決策をプレゼンしていたとお話しました。でも実は、そのエピソードは「取扱説明書」では一切触れていないんですよね。
私が取扱説明書でお話したのは「百貨店でアルバイトしてます」という「外務省?オランダ大使館?なにそれ美味しいの?」的な平凡なエピソードです。でもその中に、百貨店でのアルバイトで学んだこと、大切にしていること、楽しいことを沢山詰め込みました。すると沢山の企業さん方が、私に興味を持ってくださりました。

私は、優秀かどうか、個性的かどうかよりも等身大の自分を出しきることが、自分をほしいと思ってもらう材料になると思います。

次回予告!!!

第2話:ダメな私を採用してください!