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【2020年卒市場調査】学生調査からみる「インターンシップを選考につなげるポイント」

学生調査からみる「インターンシップを選考につなげるポイント」
「学生の売り手市場」が続く中、採用企業は採用目標数の達成はおろか、学生との接点を確保することにも苦労する”採用戦国時代”が訪れている。
そのような大局において、学生との接点を持つ時期はますます早期化し、急速にインターンシップの実施企業が増えているが、インターンシップがすべての企業にとって課題を解決する”魔法の杖”とは言えないのが現状のようだ。

以前の記事「学生を振り向かせるには?データで考える20年卒就活生のインサイト」では、学生の変化をとらえ一人ひとりと向き合った採用活動を行うことが、20年卒採用の成功の秘訣とお伝えした。

今回は、2020年卒採用でこれから秋冬にかけてインターンシップを実施する際に押さえるべき「学生のインサイト(本音)」と、「インターンシップで会えた学生を選考に進めるためのポイント」を考察する。

※本記事は「【市場レポート】どうなる? 2020年新卒採用の動向・変化予測 秋冬・選考版」の一部を抜粋したものです。

インターンシップは実際に採用につながっているのか?

弊社が実施した企業向け調査によると、インターンシップ実施企業の7割以上は「インターンシップが実際の採用につながった」と回答、インターンシップの採用への効果を実感する企業が多数派であることがわかる。

その内情をさらにみるために、内定者におけるインターンシップ参加者の割合を聞いたところ、「40%未満」の回答が6割を超えており、そのうちの半数近くは「20%未満」の回答であった。多くの企業にとって、インターンシップは早期接点の拡大、認知獲得のための一手法にとどまっているのが現状である。


【出典元】企業向け20年卒採用サマーインターンシップに関する調査(2018年7月)有効回答数:153件


【出典元】企業向け20年卒採用サマーインターンシップに関する調査(2018年9月)有効回答数:127件

インターンシップを選考につなげるために、「内容」よりも重要なもの

次に、20年卒学生のインターンシップに対する声をみてみよう。
弊社が実施した学生向け調査では、「サマーインターンシップを選ぶ基準」の1位に「志望する/興味のある業界」、3位に「選考に参加予定の企業」といった選考を意識した回答が上位に挙がる中、「インターンシップの内容」が2位に入っている。

興味を惹く内容を用意することが応募者集めに有効であることがわかる。

一方、実際にインターンに参加して「志望度に影響を与えたもの」について聞くと、「社員の態度・接し方」や「事業内容・社風」が「インターンの内容」を上回る。この傾向は、1dayインターンでも同傾向であり、インターンシップを選考につなげるには実施日数に関わらず「内容」そのものよりも、実際に社員と会ってみることで伝わる生見の情報が効くといえるだろう。


【出典元】20年卒採用サマーインターンシップに関する学生調査(2018年9月)有効回答数:473件


【出典元】20年卒採用サマーインターンシップに関する学生調査(2018年9月)有効回答数:473件

また、「1dayインターンシップに期待する内容」について聞いた結果からは、実務を体験したい声は少なく、むしろ事業内容や社員の様子を知りたい期待の方が高いことがわかる。学生の中では、1dayインターンシップは説明会に近いものという認識が広がっていると思われ、いかに「学生が知りたい情報をインプットできるか」が実施企業に求められるだろう。


【出典元】20年卒採用サマーインターンシップに関する学生調査(2018年9月)有効回答数:473件

特別選考、個別面談・・・インターン実施後の「個別最適」が選考への接続の決め手に。

学生の多くは複数社のインターンシップに参加する中、ただ学生の知りたいことに答えるだけでは、上述のように採用の成果につなげることは困難である。「インターンシップ後に期待すること」への回答では、「特別選考」「限定セミナー」「就活相談」が上位を占めることから、参加学生は「個別最適」な特典を求めていることがわかる。

学校群別でみると、「特別選考」を回答したのは旧帝大とMARCH・関関同立で高く、「就活対策ワーク」では日東駒専が高いなどの差がみられることから、ターゲット大学を意識したフォローの設計も必要ではないだろうか。


【出典元】20年卒採用サマーインターンシップに関する学生調査(2018年9月)有効回答数:473件


【出典元】20年卒採用サマーインターンシップに関する学生調査(2018年9月)有効回答数:473件

秋冬インターンシップのポイントは「学生にマッチする社員との出会い」、「個別最適された場の提供」。

2020年卒採用の秋冬インターンシップで会えた学生を選考に進めるためのポイントをまとめると、下記のことがいえる。

・インターンシップの内容は参加学生の数を集めるには効果的

・実際に参加して感じた社員の態度や社風が、インターンの内容以上に志望度に影響する

・参加学生を選考につなげるには、学生一人ひとりに最適化された特別感のあるフォローや受け皿が必要。

・志望業界や企業を固めていく学生が多い秋冬には、学生が知りたいことに寄り添い、答えることができる社員と出会いの場をいかに創出できるかがポイント。

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