OfferBox(オファーボックス)オファーが届く就活サイト

#高円寺のカレー屋に頼んで就活をカレーにしてもらった

初めての就活…時には辛く涙し、時には嬉しさがこみ上げる。
そんな1人1人の「就活ドラマ」…いや「人生」を高円寺のスパイスカレー屋さん監修の元、オリジナルカレー化!レシピを大公開!
就活は辛(つら)い?
いや、就活は辛(から)くてうまいぞ!!

今回カレーにされる就活生

大学名
近畿大学大学院
学部名
総合理工学研究科
大学で楽しかったこと
写真部の活動、研究活動
企業選びで重視していたこと
わくわくするかどうか
就活期間
大学院1年生12月〜2年生7月
選考を受けた企業総数
70社(OfferBox:1社、ナビ:その他全て)
入社企業
ネスレ日本株式会社

「まぁいけるかな」で始めた就活!しかし…

大学時代はどんなことが楽しかったですか?

おいしいものが好きなので、朝早くに漁港に行って、とれたての魚を食べたりするのが楽しかったです!

就活を本格的に始めたのは、大学院1年生の12月でしたが、夏くらいに調べ始めてはいました。 大学院の先輩の話を聞くと、「大変そうだな〜」と思うところもありましたが、最初は「まあ、いけるだろう!」と軽く考えていたんです。 でも、実際にスタートしてみると、ネガティブな気持ちが大きくなっていきましたね…。

優しげでふんわりした雰囲気の村田さんを表現するには、肉よりシーフードかな。魚介も好きとのことだし。
まず、エビの殻を向いてせわたを取っておく。インドでも割とせわたはちゃんと取るよ。

※エビの尻尾の殻は残しても取ってもOK

そして、ターメリックで臭みを取る。インドではメジャーな臭みとり方法なんだ。
家でやる時は、別にやらなくてもいいよ。笑

※ターメリックをまぶしていく増川さん
  • ①エビの殻をむき、せわたを取る
  • ②エビに塩(小さじ1)ターメリック(小さじ2)を加えもみ込んでおく

選考結果に一喜一憂!
数多くエントリーはするけれど…

なぜネガティブな気持ちが大きくなったんですか?

新型コロナウイルスの影響で、希望する会社の夏のインターンシップが全てなくなってしまったんです。
そのしわ寄せで、冬の選考も倍率が高くなるっていう噂を聞いて、どんどんネガティブな気持ちが大きくなっていきました。
そこからは研究などで忙しく、秋は就活があまりできていなかったです。

動いているうちにネガティブが強くなっちゃったんですね。ポジティブな気持ちはどうでしたか?

12月ぐらいに1社、本選考のエントリーシートが初めて通った時、「行けるのかな?」って1回ポジティブになりました。 でも、そこから実際に選考が進んでいくと「やっぱ簡単なものじゃないな」って…。
そこからもずっと、気持ちの浮き沈みがありました。

※村田さんとはオンラインでインタビュー:写真撮影時以外はマスクを着用

どんな企業を受けていたんですか?

私、食品業界の研究職に絞ってたんです。中でも「自分が好きな商品がある会社」を中心に見ていました。
企業選びの軸を「わくわくするかどうか」にしていたのも、「良い商品を作るためには作ってる私がワクワクしていないと、きっと出した商品も楽しんでもらえない」って考えがあったからなんです。
とはいえ、やっぱり就活は大変で、エントリーシートの書き方が分からなかったり、グループディスカッションで話すのが得意じゃなかったり…どういうふうに進めていいかわからない状況が一番の不安でしたね。

※予定がぎっしりのスケジュール帳。行動するも不安はいっぱい

気持ちの浮き沈み、悩ましい感じを表すために、ペーストになるまで、玉ねぎとココナツオイルをじっくり炒めていくよ。
玉ねぎは、南インド切りだね。
カライカラヒ編参照

※ココナツオイルで玉ねぎを炒める

シナモンもパウダーで使う。シナモンは、板状だとワイルドな感じになるけれど、パウダーだと一気にマイルドな香りと味になるんだ。

​​※スパイスもしっかり火を入れたほうが香りが立つので、しっかり炒める
  • ③玉ねぎを南インド切りする。
  • ④鍋にココナツオイル(大さじ4)を加え、火にかける。
  • ⑤鍋に玉ねぎを投入し、透明になるまで炒める。炒めながら塩(小さじ2)を加える。
  • ⑥A※スパイスを投入(ページ最下部レシピ参照)し、全体を混ぜながら炒める。

選考に進む企業が減っていく!
焦りからOfferBoxに登録

OfferBoxを知ったのはいつ頃ですか?

大学院1年生の5月頃でした。「学生からではなく、企業から来てくれる就職サイトがある」と。
ただその時は、「本当にオファーが来るのかな?」と思って登録はしませんでした。 実際に使い始めたのは大学院2年の5月末です。

登録したきっかけは何だったのでしょう?

不安とか焦りが強くなって登録しました。
結構いっぱい選考を受けてたんですが、面接がやっぱり得意じゃなくて…。厳かな雰囲気だと、萎縮して上手く喋れなくなってしまっていました。
そうしているうちに、持ち駒というか、選考中の企業がどんどん減って焦ってました。
時期が進むにつれて「エントリーできる会社も減っていくのでは?」とも考えていて…不安がきっかけで登録しました。

※OfferBoxに掲載した写真。心から楽しい表情の1枚

登録して1番印象的だったのは、普段の写真がたくさん載せられるところですね。
ありのままの自分の写真を載せられて、企業も普段の私を見て選んでくれるっていうのはすごくいいなって思いました。
あと、エピソードを書くところも結構あったので、企業目線でアピールポイントを書くことを意識していました。

どんどん焦ってきたんだね。そうしたら…先ほどの炒めた玉ねぎに水を加えて、玉ねぎをヘラの先でひたすら潰す!潰す!!
15分くらいひたすら潰し続けながら煮込むよ!何十社もひたすらアプローチする感じを(作業的な意味で)表現!
実際に作る時はかなり大変だからやれる範囲でいいよ。笑 

※黙々と玉ねぎを潰し続ける増川さん。これが15分続く

さらに困惑していく感じを表すために、ココナツミルクを投入して、煮詰めていくよ。
インド南部のカレーはココナツミルクを使ったものが多いね。他にもタイ・インドネシア・スリランカなどの島国でもよく使われる。魚介との相性はとてもいいよ。

※ココナツミルクを投入。先の見えない気持ちを表現
  • ⑦ひたひたに水を加え、中火で煮ながら、ヘラを縦に持ち玉ねぎを潰してペーストにする。
  • ⑧玉ねぎがとろけてきたら、ココナツミルク(1缶)を加え、全体をかき混ぜる。

オファーがきたのは超大手!そしてまさかの外資系

OfferBoxに登録してから2週間ぐらいで、初めてオファーが届きました。それがネスレ日本さんからだったんです!

ネスレ日本さんからのオファーの印象はどうでしたか?

最初に通知をみたときは「これホンマに、あのネスレ日本さんで合ってるんかな?」っていう印象でした。笑 
オファー文面に人事の方からコメントがあり、「私のプロフィールを読んでくれてる!」って凄く感動して、すぐにオファーを承認しました。キットカットは、大好きな商品でしたし!
ただ「自分に合っているのかな?」という不安はありましたね。

※実際のオファー文一部抜粋:村田さんの強みを理解してくれている。

「合っているのかな?」というと?

ネスレ日本さんは外資ってイメージが強くて…。実は、それまで外資系企業は受けていなかったんです。
「英語ができないとダメなんじゃないか?」、「どういうふうに仕事を回しているのか?」という不安がありました。
あとは、なんとなく「外資系は、できる人が多い会社」みたいなイメージがあったので、「選考に進んでも受かるのかな?」とか。

ネスレ日本さんとの出会いで、村田さんの就活が一気に変わっていくね。ここで、最初のエビと、アサリを投入するよ。
アサリは、今回はむきアサリを使うけれど、砂抜きしたら殻ごと入れてもいいよ。

※たっぷりのアサリを投入

実はインドでは、貝はあまり食べないんだ。でも今回は、グローバルな企業からのオファーということで、100%インドっぽくせずに、色々な国の要素を入れてみる。
それに、貝は出汁が出るからね。リッチで深みがある方が大手企業ぽいでしょ。笑

※味見。エビが濃厚なマイルドなカレー。この時点でかなり美味しい
  • ⑨冷凍あさり(1袋)を投入。再度、沸騰させる。
  • ⑩エビを投入し、火を入れる。煮込み過ぎないよう弱火で、少しとろみが出るまで煮る。

良い意味で「イメージと違う!」

最初はオンラインの説明会と座談会だったんですが、社員の方がすごくフレンドリーで、私たちにもフラットに話しかけてくれるという印象でした。
座談会で5年目ぐらいの先輩社員の方に「商品開発する中で、若手社員は活躍できるのか?」って質問をしたら、「それ聞いてほしかってん!」と、すごく嬉しそうで。笑

フレンドリーですね。笑

内容ももちろんですが、すごく楽しそうに話してくださるのを見て、説明会前の「外資だからなんとなく感じていた不安」はなくなりました。

ネスレ日本さんへ行きたいと思ったのは、どんなタイミングでしたか?

全3回の面接のうち、真ん中の2次面接の時ですね。
面接官2人と私1人の面接だったんですが、すごく会話が楽しくて!面接されてる感じではなくて、普通にお喋りしている感覚で会話ができたんです。
「楽しいなぁ」って思う選考が初めてで、「ネスレ日本さんに入社したい!」って気持ちが強くなりました。

ネスレ日本さんへのイメージが大きく変わって、志望度が一気に上がったんだね。
じゃあカレーのイメージも一新!スパイスオイルを別のフライパンで作るよ。

※ブレンドスパイス

カレーリーフは、うちで育てている鉢から取るよ。
カレーリーフはインドでは、その辺にワサワサ生えている植物で、庭先から取ってきて料理に入れたりする。日本だとシソみたいな感じなのかなぁ。

※カレーリーフは、まさかのもぎたて

ココナツオイルに、スパイスを入れていくね。結構油が跳ねるので気をつけて。
さらに、熱意を表現する青唐辛子を追加。刻むと辛くなりすぎるので、縦に切れ目を入れるくらいがちょうどいい。
そしてこのスパイスオイルを、カレー鍋に投入!一気に味が変わるよ。

※カレーに熱々のオイルを投入!
  • 11)フライパンにココナツオイル(大さじ3)を入れて、火にかける。
  • 12)マスターシード(大さじ2)を入れ、パチパチ鳴るまで火を入れる。
  • 13)B※スパイスを投入(ページ最下部レシピ参照)。
  • 14)香りがたってきたら、鍋にスパイスオイルを投入する。

ネスレ日本か、研究職か…わくわくはどっち?

内定がでたのは7月2週目。その時、他に内定が1社と、1次面接結果待ちが1社ありました。

内定をもらって、悩みましたか?

ネスレ日本さん以外の2社が研究職採用で、ネスレ日本さんが技術系の総合職採用、ただし研究職はないというポジションだったんです。
研究職か、違う分野でやるかで悩みました。

どれくらい悩まれたんですか?

いや悩んだって言っても、1週間くらいですけれども…。笑
ずっと研究職だと思ってたんですが、「じゃあ研究職に私が向いてるか?」って言われると、自分でもわからないなってところはあって。
迷いましたが、「わくわくする方をやってみたいな!挑戦したいな!」と思って、ネスレ日本さんの内定を承諾しました。 選考の中で出会えたような社員さんがいるところで、私も身をおいて挑戦して行きたいなと。

わくわくしながら挑戦したい!というフレッシュさを、ハーブで表現!
ハーブは、グローバル企業であるネスレ日本さんを表現するために、イタリアンで使われるフレッシュバジル、タイ料理で使われるパイマックルーにしよう。水とミキサーしてペーストにして加える。

※多国籍なハーブたち

色も一気に緑色に変化して、村田さんの未来がパッと開けた感じを表現!
少し煮詰めたら、皿によそって、最後にフレッシュなパクチーを追加し、さらに多国籍な感じに!

※ハーブペーストでカレーの見た目も一新!
  • 15)フレッシュバジルとパイマックルーを、水と一緒にミキサーにかけペーストにする。
  • 16)ハーブペーストを鍋に入れて混ぜ、10分ほど弱火で煮込む。
  • 17)全体が混ざって乳化したら、皿に盛り付け、パクチーをのせて完成。

村田さんのハーバルマラバール完成!

世界のハーブが決め手のハーバルマラバール完成!!
南インドのケララ州マラバール地方のカレーがイメージだよ。ちなみに、ケララは現地の言葉で「ココナツの大地」という意味。ココナツの栽培が盛んな土地なんだ。

では、代表していただきます!…めちゃくちゃおいしい!!
味見した時と全然味が変わってて、何の味かと言われると…わからない!魚介もスパイスもハーブも、どれも主張が強い食材のはずなのに…うまく融合して1つの味になった感じです。

実は、ハーブペーストを入れる前の段階で、一般的なマラバールカレーとしては完成してたの。
けれど、村田さんの最後の意思決定を表現するには、もうひと工夫したかったし、ネスレ日本さんのグローバルな感じを表すにも、いろんな国のものを入れたいと思ったんだよね。

ネスレ日本株式会社から村田さんへ

オファーに書いた点だけでなく、失敗から学び諦めずに努力する活力や、前例のないことに挑戦する姿勢も、村田さんのプロフィールからは強く感じました。

村田さんは、いつも笑顔で、物事に対して前向きに取り組むことができる方。

自分の言葉でしっかりと思いを伝えられるところも強みだと思います。

年次問わず挑戦を推奨するネスレ日本だからこそ、村田さんの主体性や、周囲と成長しながら結果を出す姿勢が活かされると期待しています。

色んな部署や、海外のネスレにも頼られるような技術者に成長してほしいと思います!

サンバルカラヒが初心者向けとしたら、このマラバールは中級者向け料理。
・作る際には油はねなどに気をつけて!
・レッドチリは好みで。辛いのが苦手な場合は、小さじ1で充分。

最後に…「OfferBox」への感想を教えて下さい。

手が届かないと思っていたり、あまり見ていなかった会社さんからプロフィールを見ていただいたことで、自分の視野が広がったり…。
そういう体験はOfferBoxだからこそできたと思います。

ありがとうございます!村田さんの就活のお役に立てて嬉しいです。