コロナ禍以降、新卒採用のコスト削減が必要となった
ー新卒採用の体制について教えてください。
a.新卒採用体制
2名体制です。
b.導入以前の採用ツール・サービス
OfferBox導入前は、ナビサイトをメインサービスとして使っていました。また、ナビサイトだけでなく合同説明会や、大学内の説明会に出展しながら新卒採用を行っていました。
ーどのような採用課題がありましたか。
コロナ禍で、新卒採用にかけるコストの削減を余儀なくされました。また、ナビサイト経由では、当社とのミスマッチを感じる学生が多かったことも課題でした。スキルや性格ではなく、ものづくりの仕事に対する解像度が低い学生が多かったのです。そこで、コストを削減しながらより効率的に自社にマッチする学生と出会える方法を探っていました。
採用コスト削減と、エントリー型より「ものづくりの仕事」に熱量が高い学生に出会えることを期待し導入
ーどのような理由でOfferBoxを導入されたのでしょうか。
OfferBoxの営業電話をきっかけにオファー型サービスを知り、他社サービスとの比較を開始。費用、登録している理系の学生数、実績などを比較し、最も費用対効果が良さそうなOfferBoxの導入を決定しました。
ーOfferBoxの活用方法について教えてください。
a.Targeting:自社に合った採用ターゲットの設定
設計開発のエンジニア採用を行っているので、学生が志望する職種と一致していること、機械系の学部に所属していることが前提となることが多いです。また、当社は愛知県にあるので、希望勤務地が愛知県、もしくは未定の学生などを検索しています。
b.Messaging:ターゲットに対して打ち出す内容の作成
企業情報は基本的にテンプレートを使っています。学生のプロフィールをみて、魅力に感じた箇所や会いたい理由などをテンプレートに追記して、オファー文章を作成しています。
ーOfferBoxのプロフィール情報で見ているポイントを教えてください。
大前提、学生が志望する条件と当社がマッチしているかを見ています。
自己PRの内容については「主体性」「行動力」「挑戦意欲」が重要ですね。例えば、企業選びの軸において「20代から責任ある仕事を任せる環境」を望んでいる学生、またはアルバイト、部活などの組織の課題を自分ごととして考え、解決に向けて行動したエピソードがある学生はとても魅力を感じます。
とはいえ、基本はプロフィールだけで判断せず、実際に座談会や就業体験で学生の魅力を感じさせてもらうことが多いです。
ーオファー承認〜内定までのフローはどのような流れですか。
社員座談会または就活セミナー→就業体験→社長座談会→選考(現場面接→役員面接)の流れです。オファー承認後は「社員座談会」または「就活セミナー」のいずれかを選んでもらいます。「社員座談会」は、設計社員と交流しながら業界・職種の理解を深めてもらう会です。「就活セミナー」は私が担当し、自己分析や就活アドバイスを行っています。
その後の「就業体験」では、実務と同じくエンジニアとの打合せを通して、設計部品のデザイン検討~モデリングまで一通り体験してもらいます。「ここまで本格的な体験ができる会社は中々ない」と学生からも毎年好評のイベントです。
そして、就業体験後は社長座談会を経て、選考という流れになります。
採用フローは、学生の感想をもとに毎年ブラッシュアップしています。就活セミナーや社長座談会も「初回は採用担当だけと話したい」「将来性、ビジョンをもっと知りたい」というご意見から始まりました。
ー面談・面接で学生の何を見ていますか。
「ものづくりへの熱量」「新しいことに挑戦する意欲」「コミュニケーション能力」です。コミュニケーション能力では、面接官が伝えたいことを正しく理解できるか、自分の考えを伝えられるかを見ています。OfferBoxでは、この点にマッチしている学生との出会いが多く、仕事に対する解像度も高いように感じます。
ー弊社のカスタマーサクセスが行ったフォロー内容について教えてください。
OfferBoxは他のサービスと比較して、特にカスタマーサクセスのサポートが手厚いです。分析に基づいたアドバイスがとてもわかりやすくて、助かっています。
採用コストの削減だけでなく、採用活動の質向上に寄与
ーOfferBoxの効果について教えてください。採用活動に変化はありましたか?
導入当初期待していた「コスト削減」を実現できています。コストを下げたからといって、質が下がったわけではありません。むしろ、質は上がったと感じています。学生のエントリーを「待つ」のではなく、自分たちから動く「オファー型」に適した採用フローに変更したことで、当社にマッチする学生と出会い、採用することができています。
また、OfferBox導入前には実施していなかった座談会などを取り入れ、採用にかける工数が増えたことは事実です。しかし、学生とコミュニケーションを取る機会が増えたことで、学生の反応をより見れるようになりました。だからこそ、採用活動を常に改善し続けるサイクルができ、採用の質向上へとつながっています。
ー今後採用において力を入れていきたいポイントを教えてください。
今後も、採用のプロセスをより良いものに改善していきたいです。まだ出会えていない学生や、離脱してしまう学生は多くいます。その学生たちにアプローチするためには何が必要かを考えていこうと思います。
また、採用をゴールとせず、入社後の定着率向上を見据えた活動にも力を入れていきたいです。
ー最後に、学生さんに伝えたいことはありますか?
ものづくりが好きな学生さん、ぜひ当社を視野に入れていただけると嬉しいです!
当社では量産車両を主軸に、乗用車、高級車、スポーツカーといった部品開発に関わっています。最近では、宇宙旅行用のロケット開発、水平飛行の宇宙機体開発、身近な搬送ロボット(AMR)や自動運転車両の開発も進めています。2031年に月面を走る車両開発など、夢のあるプロジェクトにも関われる環境があります!
大手メーカーでは、エンジニアとして入社しても40歳ぐらいで開発現場の第一線から外れてしまうことが多いですが、当社では、年齢に関わらず世界初の多様な開発に関われるチャンスが待っています。企画から設計、ものづくりまで一貫して関われる環境、そして福利厚生面が充実していることも含めて『エンジニアとしての幅を広げていける環境』が当社の大きな魅力です!
当社で働くエンジニアたちや社長とフラットに関われる機会をご用意しておりますので、業界研究としてもぜひお話ししましょう^^
