自社を知ってもらえていないこと。大和ライフネクストなら、きっと活躍できるフィールドがあることを学生に伝えたかった。
「生活支援産業」として建築物・コミュニティ・地域・街の暮らしを支えていく事業を展開する大和ライフネクスト株式会社。「弊社のことを知らずに就活を終える学生にも、活躍できるフィールドがあることを伝えたい」と話す同社は、OfferBoxをどのように活用しているのでしょうか。導入当時のお話や、採用事情についてお話を伺いました。
--導入当時の新卒採用について教えてください。
弊社の新卒採用は当時からナビサイトに掲載しており、応募があった学生に対して、弊社の説明を実施し理解、共感してもらうことで入社に至るという流れはいまと変わらずにありました。
しかし、「大和ライフネクスト」の存在を知らずに、また知っているけれども興味が湧かず就職活動を終え、別の企業に就職を決めるという学生も一定数いることも理解していました。ただ、できるだけ多くの学生に、大和ライフネクストを知ってもらいたい、会っていきたいと思っていました。
採用担当 菱谷 竜太さん
--その当時の悩みを払拭するために、OfferBoxを検討いただけたということでしょうか。
はい、企業から学生にアプローチできる有益なツールとの評判を聞き、弊社では2014年の夏から、2016年卒向けの採用で利用を開始しました。
世の中的にも真新しいサービスで、当時登録していた学生は就職活動に対して非常に感度が高く、ナビサイトでの“待ち”のツールではなかなか接点を持ちづらい方が多く登録をしていました。そういった学生達と会える点が、当時の弊社の採用課題の解決策としてマッチしていたと思います。
--利用開始から今年が7年目にあたります。OfferBoxについてどのように感じますか。
時代もOfferBox自体もどんどん変わり、真新しさは無くなってきたと思います。実際に導入当時はオファー型サービスはOfferBoxしかないという状況から、複数のサービスがこの市場にでてきています。しかし、それはOfferBoxが創ってきたオファー型サービスの市場が採用手法として確立されてきた証拠だとも思っています。
採用手法として認められたからこそ、OfferBoxの登録学生は“一学年12万人”という数字につながっていると思います。我々もそれだけ多様な学生達と数多く出会える機会の提供をOfferBoxからしてもらえていると思っています。
なので、当初から期待している『ナビサイトでは会えない層の学生に会うことができる』ことは変わらず、加えて大きな母集団形成のツールとしても位置づいてきています。
文系だけでなく、競争率の高い建築土木系の採用を実現。
--貴社では近年、採用が難しいと言われる建築土木の学生もOfferBoxで採用されています。
そうですね。弊社は文系、建築土木系問わず採用を行っており、それぞれの学生で採用要件は変わりません。職種別の採用ではなく、全員“総合職”としての活躍を期待し、採用を行っています。
--一体どのような学生を求めているのでしょうか。
お答えする前に、少し弊社の経歴の部分からお話させてもらいます。
弊社はマンションやビルの管理会社としての印象を持たれがちですが、現在、新しいチャレンジをしています。
実は、2018年に経営ビジョンを変更しまして、「LEAD NEXTYLE(リードネクスタイル)」というビジョンを掲げました。
これは、まだ世の中にない、新しいスタイルを生み出していきたいという考えが込められていて、5年後、10年後の当たり前を私たちがつくり、半歩先一歩先の未来を自分たちで創っていきたいという想いがあります。
というのも不動産管理業のみでは、いずれ頭打ちがくることも想像に難くなく、現在主軸となっている不動産管理の利益構造の改革のほかに、既存顧客向け、新規顧客向けに新たな柱を作っていこうと思っています。
前置きが少し長くなりましたが、こういった経営ビジョンの変更の背景があって、今では
・このビジョンに共感し、高い視座、覚悟を持っている人材
・これまでの慣例にとらわれず、主体的に動き自分を磨いていける人材
この2点を学生に求めています。
上記内容は、職種に限らず、今後の会社を作っていくためには必須だと思っています。
--営業担当から菱谷さんの送るオファー文は特徴的だと聞いています。
特徴的ですか(笑)
それはきっと学生がプロフィールに載せている「自分を象徴するプロフィール写真」に対してコメントしているからでしょうか。
学生もオファーを選ぶ権利があると思うので、『他社のオファーと差別化する』ために、オファー文だけではなく、写真に対しても一言コメントしています。コメントというか大喜利に近い感じですね。
文面もですが、プロフィールに載せる写真には、その方の想いが込もっていると考えており、その気落ちにも応えたいと思い、写真にもコメントしています。
--なぜ、そのようなことを始められたのでしょうか。
すごく簡単で、直接学生から聞いたためです。
「なぜオファーを承認してくれたのですか?」と聞くと、「これは、テンプレートではなく、自分に対してオファーをしてくれている感じがするなと思ったから」という答えをもらいました。そこから、『あなたをしっかり見ています』ということが伝わるようにオファーをするように心がけています。
--貴社の採用フローについて教えてください。
弊社の特徴でもあるのですが、初回の個別面談で弊社に合うことが確認でき、面談を通じて学生が弊社について興味を持ってもらえたら、その後は、初回面談者がコーディネーターとなり学生をフォローしていきます。要は学生一人ひとりに合わせて採用フローを個別カスタマイズします。年間を通じて個別カスタマイズしている学生の母数は300人くらいでしょうか。
--それはすごいですね。どんなフロー内容があるのでしょうか。
インターンシップ、個別面談、社員面談などですね。
インターンシップだけでもいくつかのコースを用意しており、1dayをはじめ3day、建築土木学生向けのインターンシップなどもあったりします。社員面談では学生の悩みや重点ポイントに合わせ、若手からベテラン、新卒や中途、役職者など男女問わず様々な社員が対応します。
その他に特徴的な点でいくと、インターンシップの企画も人事だけではなく、事業部の社員と一緒に行ったりもします。採用のことだからといって採用チームだけが考える必要はありませんし、もちろん事業部の方もそれを自分の目標に盛り込んでいます。
ここまで全社的に採用活動に協力してもらえるのは、元々、社員が共に働く仲間への関心が強く、それに加え経営陣からも採用活動の重要度を全社に発信してもらっているからだと感じています。
自社の採用人数実績NO.1ツールへ成長。
--2020年卒の採用結果について教えてください。
新卒採用全体では、合計で61名の採用となっており、そのうちの33名が建築土木系出身の学生にあたります。
OfferBoxでの採用は13名で、そのうち建築土木系出身の学生が2名となっています。また、採用している母数としては、最大のツールとなっていますね。
--他の採用ツールと比較して、何か違っている点などがあれば教えてください。
色々ありますが、やはり競合する企業が多様な点だと思います。ディベロッパーや不動産事業はもちろん、ブライダルや人材、食品メーカー、商社といった感じです。そういった様々な志向の学生にアプローチできているのがOfferBoxの特徴だと感じています。
もちろんその分、採用の難易度も高くなりますが、そのような学生にも、なぜその業界に就職したいか?をしっかり聞いていると、弊社でもそういう環境や働き方が実現できるんじゃないかと話が盛り上がったりします。他の採用ツールではなかなかそういった機会はありません。
--今後力を入れていきたいポイントを教えてください。
今後は会社としての全社戦略を立てて、そこにOfferBoxを乗せていきたいと考えています。
例えば弊社では本当に、多様な働き方が実現されており、もちろん多くの女性が活躍しています。この現状を活かすために女性の採用にもっとフォーカスしていこうとしています。働きやすさをオファー文面で伝えたり、『女性×建築』のターゲティングなどができればと思います。
今までやってきたように、どんどんOfferBoxの使い方を進化させていきたいと思います。