【新卒採用担当者向け】OfferBox | ダイレクトリクルーティングサービス

システム会社というイメージから、実際の仕事とはズレのある認識でエントリーする学生が多かった。オファーを送信することによりそのズレを解消しながら、より細やかなコミュニケーションを実現。

住友化学グループのIT戦略を担う、住友化学システムサービス株式会社(以下、住友化学システムサービス)。社名からどうしても、プログラミングがしたい人が集まってしまうが、同社の仕事はその上流工程。顧客の要望を聞きだすコミュニケーションの部分が重要な仕事だ。ナビサイトを利用してきたが、そのズレを解消し、学生に直接説明できる学内セミナーや合同説明会にシフト。さらに、2015年卒からOfferBoxも導入し、数年前から軸足を置いてきた地方学生へのアプローチにも活用している。

課題

システム会社ということからプログラミングをやりたい人が集まってしまうが、実際にはコミュニケーションが大切な仕事のため、ズレがある。

「もともとは、ナビサイトと学内セミナーで新卒採用をやってきましたが、ナビは3年前にやめました。エントリー数や説明会に来ていただく数は多いのですが、システム会社なのでプログラミングをやりたい人が来てしまう。実際の仕事とのズレがあるんです」(住友化学システムサービス 石田さん/以下、石田さん)

 

合説などのセミナーであれば、ブースに来た学生に直接説明ができる。採用人数が多ければ難しいかもしれないが、5~10名程度なのでこの方法で成果が出ていているのだという。

 

「OfferBoxは2015年卒から利用し始めました。初期費用がかからない成功報酬型だったので導入しやすかったです。2015年卒は1名採用できました。ただ、2016年卒はスケジュールが後ろ倒し。開始時期がこれだけ遅れるとどうなるかわからない、ということから、ナビサイトも久々に利用を始めました」(石田さん)

 

導入

OfferBoxは、どんな仕事なのかを説明した上でオファーができるため、初期段階でのミスマッチのリスクを減らせる。文理関係なくITに興味がある学生を検索し、オファーを送信。会う前からコミュニケーションを図るため説明会出席率も高い。

「地方で説明会をするときは、その地域とITに興味がある人で検索をかけてオファーをしています。実際に説明会に何人も来られていますが、ほぼ100%無断欠席もなく、好感が持てる学生さんが多いですね。学生を検討中にすると、学生側から“会いたい”と意思表示がある。そしてオファー送信→オファー承諾、と何度かやり取りするので会う前から情のようなものが生まれますね。学生の顔写真も見ることができますし、学生側にも私たちの顔写真が公開されている。それもキャンセルが少ない理由のひとつかなと思います」(石田さん)

 

学生の写真はもちろんプロフィール上で公開されているが、企業担当者の顔写真も学生とやり取りする画面で表示されている。会う前からお互いに顔を知った上でコミュニケーションがとれると距離を近く感じられる、という声は多い。また、面接前には採用チームでその学生のプロフィールを共有し、どんな学生かを把握した上で準備をしているのだそうだ。

 

「当社は、ITの会社と言いながらも人とコミュニケーションをとることが多い仕事です。学生のプロフィールも、人を巻き込んで何かを成し遂げた経験や、リーダーシップを発揮した経験、そういったストーリーが書いてあるとイメージがしやすいですね。印象にも残りやすいです」(住友化学システムサービス 半浦さん/以下、半浦さん)

 

一般的なシステム会社で求められる適性とは違う能力が必要とされるが、OfferBoxならプロフィールで過去の経験や志向性を把握することで、自社に合いそうな人材を探すことができる。

 

効果

オファー承認率76.7%という高い承認率を実現。また地方採用では、事前にオファーした人に現地での説明会に参加してもらうため、効率的に会いたい学生に会えている。

「2016年卒の採用は、北海道と信越地方、九州の大学の合同説明会に出ました。ナビサイトに掲載していても、運よくその大学の人からエントリーが来るわけではないので、OfferBoxでその大学の人を検索して、オファーをしました。そのうち8~9割の人は来てくださいましたね」(石田さん)

 

オファー承認率76.7%。承認率の平均から考えて高い実績だ。その秘訣は何だろうか。

 

「まずはいいなと思った学生を“検討中”にします。そこで、向こうから“会いたい”という意思が返ってきた学生にオファーをしています。オファーを送るときも“あなたのこういうところがいい”というのは必ず書いていますね。会える学生が多いからいいというわけでもないと思っています。学生一人一人きちんと見ていないと、学生に対して失礼ですよね。“会いたい”と言ってくれた学生、オファーを承認してくれた学生に、きちんと接していきたいです」(半浦さん)

 

心のつながりを、検討中やオファーの段階から大切にする。それがオファー承認率の高さや説明会参加率の高さに繋がっているのだろう。

 

住友化学システムサービス株式会社様が採用上で大切にしていること
「地方採用の時は特にそうなのですが、説明会終了後に懇親会(食事会)をしています。いきなり飲みに誘われて参加できる人は、自分でアクションがとれる学生だと思いますね。そういう方は最終面接まで残るケースが多いです。作っていない素のところが見たいですし、私たちも作っていないところを見てほしい。それが形になったのが食事会だったり、先輩社員に会ってもらうことだったりします。面接も1人1時間はかけます。当社はシステム会社。メーカーのように“商品”で惹きつけることはできません。これは社内に浸透しているトップの考え方があります。『システムは形じゃなくて“人”』。その大切さをわかってくれる人、共感ができる人と働きたいですね」(石田さん)

「学生さんにぜひ、一通一通のオファーを大切にしてほしいなという思いがあります。“一社来た、また二社来た”という数字ではなくて、どんな会社がどんな思いでオファーをしたのか、ということをしっかり考えて受け止めてもらいたいですね。そうすると、私たちももっといろんな話ができると思いますし、お互いに良い関係を作っていけると思います」(半浦さん)

人と人としてのコミュニケーションを当たり前に大切に出来る人と向き合い、能力だけではなく関係性を大事にしている。「システムは人」というトップのメッセージが、社風になり、採用にも表れている。


会社名 住友化学システムサービス株式会社
所在地 大阪市中央区道修町2-2-8 住化不動産ビル道修町ビル
設立日 1989年8月24日
事業内容 IT戦略・システム開発・運用・保守・ユーザー支援
ホームページ http://www.sc-sss.co.jp/