集団面接(グループ面接)で気をつけたいマナー | 入室から退室まで

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就活の一次面接や二次面接でよくある選考の形、集団面接(グループ面接)。
個別面接とは異なり、集団面接の場合は複数の就活生が同時に面接へ参加し、その場で相対的に評価が決定されます。

ビジネスの場においては「マナーを守るべき」という前提があるので、マナーをしっかり守れて加点の評価を受けるというケースは珍しいです。むしろ、マナーが守れていない場合は減点の評価を受ける場合があるかもしれません。

事前に集団面接におけるマナーを把握し、集団面接を突破しましょう。

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集団面接(グループ面接)とは

集団面接(グループ面接)は選考の初期、特に一次面接で行われることが一般的です。
選考段階が最終選考に近付くと個人面接になり、学生1人に対して面接官が複数人付く場合が多いです。

集団面接は学生複数人に対して面接官が2〜3人出席しているという形がオーソドックスです。

面接官の1つの質問に対し、順に面接参加者が答えていくというケースが多いです。
面接の後半では参加者それぞれに別々の質問をする場合もあります。

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集団面接の特徴

①1人あたりの持ち時間は少ないため、踏み込んだ質問はされにくい

集団面接は30分前後である場合が多いです。例えば5人面接に参加しているのであれば1人あたり6分ほどの時間しか与えられません。
限られた時間の中での面接なので、あくまでも基本的な質問を中心にされるケースが多いです。

②端的に自分の考えを論理的にまとめる力を見られている

前述でも述べた通り、集団面接はそれぞれ個人に与えられる時間はかなり短いので自分の考えは簡潔に分かりやすく伝えましょう。
誰か1人でも長く喋ってしまうと他の学生の時間を奪ってしまうことに繋がります。そうすることで採用担当者に「周囲に配慮のない行動を取る人」という印象を与えかねません。

結論ファーストで話す癖を付けると結論がブレないのでおすすめです。
与えられた期限や時間を守るというのも1つのマナーなのでしっかり守りましょう。

③人の話を聞く姿勢を見られている

集団面接において他の学生の話を聞く姿勢も1つの評価基準です。

集中せずにぼーっとしていると採用担当者からマイナスの評価を受けるかもしれません。
他にも貧乏ゆすりなど落ち着きがなく見えるような行為は絶対に控えましょう

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企業が集団面接(グループ面接)を行う意図

多くの学生からエントリーが来る企業では、学生1人1人と個別面接をする時間や人手が不足してしまいます。そのため、一度に多くの学生と面接を行い相対的に学生を評価することで、効率的に採用活動を進めたいという意図があります。であるからこそ、集団面接においては1対1で評価をされるわけではなく、他の学生と比較されます。

良い自己PRや志望動機を用意するだけではなく、集団面接のマナーをしっかり守るように心がけましょう。

日常生活においても、公共の場所で騒がなかったり、映画館で上映中話さなかったり、できて当たり前のことはプラスの評価につながることはありませんよね。

しかしマナーが守れていない場合、悪い印象を与えてしまいがちです。
悪い印象を与えないためにも、この記事のチェックリストを確認し集団面接におけるマナーを覚えましょう。

新卒採用支援経験者が教える集団面接の評価ポイント

①傾聴力

集団面接において採用担当者は学生が他の人の発表中に傾聴する姿勢が備わっているかをチェックしています。
他の学生の話を聞いてどう思ったかなど感想を唐突に質問されるケースもあるので気をつけましょう。

②論理性

短い時間で瞬発的に論理性を持ち、話すことができるかを見ています。

就活も含めたビジネスコミュニケーションでは結論ファーストで話し、PREP法で話すように心がけることがオススメです。

同じ内容の意見を述べていても、順序立てて整理された情報が入ってくるケースと、情報が整理されずに主張や理由が前後するケースだと腹落ち感に差が生まれるので意識しましょう。

PREP法とは・・・

① Point=ポイント、結論
② Reason=理由
③ Example=事例、具体例
④ Point=ポイント、結論を繰り返す

例・・・

私はりんごが好きです。好きな理由は2つあります。(結論)

1つ目は比較的安価で入手できて経済的に負担が少ない点です。(理由①)
2つ目は手軽にビタミンと摂取ができ、1人暮らしの私にとって風邪を予防することに繋がります。(理由②)
1人暮らしをしていて普段忙しい私にとってりんごは丸かじりでも食べられる食材なので非常に重宝しています。(事例)

安価で入手が可能な点と、手軽にビタミンを摂取できて病気の予防ができる点から私はりんごが好きです。(結論の繰り返し)

③要約力

限られた時間で自己PRなど自分の意見を話すことができるかどうか見ています。
前述のPREP法を用いることで情報を整理し順序立てて話すことができるようになります。ぜひ練習をしてみてくださいね。

④アドリブ力

集団面接では1つの質問に対して学生が順番に答えていく形が基本です。
1つの質問に対し複数人が回答すると、どうしても答えが似てしまうことが少なからずあります。

他の学生の意見に同意するだけではなく、自分の意見を更に+αで加えるといった機転を効かせることができる能力があるかを見られています。

⑤精神力

人前に出て自分の意見を言うことが得意だったり好きな人はそう多くはいませんよね。
集団面接では複数人の採用担当者が居合わせたり、他の学生が多くいる状況で緊張せずプレッシャーに負けず発言できるかなどのメンタルの強さを見られています。

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集団面接で気をつけるべき5つのこと チェックリスト

■ 入室から着席までの流れについて ■

① ドアを3回ノックしてから入室しましょう。その際に「どうぞ」などの入室を促されるまではドアを開けずに待つようにしましょう。
② 入室の際は「失礼いたします」と一言述べてから入室します。
※先頭の方に続く場合は、ノックはせずに前の方と同じく「失礼いたします」と述べてから続いて入室します。
③ 入室したら面接官の方を向き「よろしくお願いします」と述べて軽くお辞儀をしましょう。
④ ドアを閉める際は1度ドアの方を向いて、閉めます。
⑤ お辞儀をした後は並べられている椅子の横に立ちます。
※まだ着席しないように気を付けてください。
⑥ 「学校名とお名前をお願いします」と言われるので「○○大学○○学部の○○と申します。本日はよろしくお願いいたします」と言い、再度お辞儀をしましょう。
⑦その後着席を促されてから椅子に着席します。

■ 話し方 ■

①相手に聞こえるように意識して話す

面接官の方がしっかりと聞き取れるように、ゆっくりと適切な声の大きさで話すように心がけましょう。
緊張から早口になってしまいがちですが、落ち着いて話すようにすると相手も聞き取りやすくなります。

②相手の目を見て話す

面接の経験が少ない場合、緊張して目を合わせられなかったり、うつむいてしまったりしてしまいます。
しかし、目を見て会話をすることができないと、面接官にオドオドしていて自信がなさそうな印象を与えかねません。

相手の目を見ながら話すように十分に注意するようにしましょう。

■ 面接中の態度 / 立ち振る舞い ■

発言している人に注目する

自分の発言が終わっても、発言している他の学生の話をしっかりと聞くようにしましょう。

面接官は他の学生の話に傾聴しているかどうかに注目しているケースがあります。
注意散漫な様子だとマイナスな印象を与えかねないため、しっかりと聞く姿勢を示すようにしましょう。

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筆者の集団面接におけるマナー失敗談

ケース1:「○○さんの話の話を聞いてどう思いましたか?」と唐突に聞かれ、答えられず…

面接も終盤に差し掛かり、他の学生が質疑応答をしている際に、はじめての集団面接で疲れて集中力が切れてしまっていました。

「今回答している人が終われば面接も終わりだな」と考えていると面接官に「今の話を聞いて君はどう思った?」と聞かれ、あやふやな答え方をして微妙な空気感のまま面接は終了。

もちろん、結果は不合格でお祈りされました。他の学生の質疑応答の時間でも、しっかりと集中して傾聴することが就活マナーの1つだとそこで気付きました。

ケース2:面接中に一人称を「僕」にしていることに気付いてしまった…

面接の場では男女ともに1人称は「私」が良いとされています。
他の学生が全員「私」と言っているにもかかわらず、自分だけ「僕」と言っていることに面接の中盤で気付き、冷や汗をかきました。途中から「私」に変え、面接は終わりました。

面接の経験や事前の準備が不十分だっただけでなく、緊張で就活マナーに気を配る余裕がなかったことが原因だったと思います。
緊張していても就活マナーを意識できるようにキャリアセンターなどで面接の練習をすればよかったと後悔しました。

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まとめ

ビジネスマナーとは今後社会人になるうえでの最低限身につけておく必要があるスキルの1つです。

大学生活では馴染みのないビジネスマナーですが、就活を機にマナーを意識した振る舞いが出来るようになりましょう。
知っているようで知らないようなマナーもあるので、基本的な流れや振る舞いを面接などの前に確認することがお薦めです。

面接の前日に一夜漬けでビジネスマナーを詰め込むと失敗の原因にもなりかねません。
自信を持って面接に挑めるような事前の準備が重要です。

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