自分の軸に合った企業の選び方 ~社風、働きやすさに着目!~

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世の中には実に多くの会社があります。就職情報サイトにも、万単位の採用情報が掲載されています。
その中から自分に合った1社を選ぶために大切なのが、自己分析で「自分なりの企業選びの軸」を複数見つけることです。
今回は、「社風」「働きやすさ」を軸とした企業選びを紹介します。

会社との相性が大切

企業選びの重視点を考えたとき、事業内容、企業規模や年収、成果主義、福利厚生の充実など、さまざま出てくることでしょう。何を重視するかは人それぞれです。しかし、どんな人も共通して重視したいのが「社風」「働きやすさ」です。
社風はいわゆる会社の「性格」のようなもので、企業体質などとも呼ばれています。
人との付き合いにおいても性格が合わない人とは長く続きません。会社と自分が合うということはとても大事です。

社風は目に見えるものではないので捉えるのは難しいですが、会社の掲げる「企業理念」や「行動指針」などを、会社のウェブサイトなどで見るといいでしょう。会社にとっての企業理念は、社会に対しての姿勢を示すとともに、社員の考え方や行動の方向性を示すものです。会社の存在意義や、今後の方向性も企業理念から始まっています。

 

特に近年は、「自社は何のために存在するのか」という存在意義(「パーパス」とも呼ばれています)を明確に示す会社が増えています。例えば、キリングループはCSV※パーパスのなかで酒類メーカーとしての責任を示し、「全ての事業展開国で、アルコールの有害摂取の根絶に向けた取り組みを着実に進展させる」としています。また、ソニーも「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。」をパーパスとして掲げています。

こうした会社の掲げる価値観のどんなところに共感するのか、そのために自分は何ができるか・していきたいのかを考えてみるといいでしょう。自分とマッチする面が見えてきます。
※CSV:「Creating Shared Value」の略で「共通価値の創造」のこと。

そして、社員の生の声を聞いてみてください。複数の社員に企業理念や会社の方向性などについて質問したとき、同じような回答が返ってくれば、社員に会社の価値観などが浸透し、それに基づいた行動を取れていると予測できます。企業理念が生きているということです。

社員も顧客も社会も全てよくなることを目指す

企業選びの際、同じ業界の企業同士を比較することが多いですが、就職人気の高い総合商社を例に、企業理念と、その価値観を共有し一緒に働きたい人として掲げる「求める人材像」を挙げてみました。

 

 

3社の企業理念などにはいずれも、社会の持続可能な発展への貢献、社員のあり方が込められていますが、文字や意味からどこか社風が垣間見られます。

求める人材像については、行動力などはどの会社でも求められる能力ですが、三菱商事の「倫理観」、伊藤忠商事の「でっかい夢に情熱を燃やせる人」、三井物産の「協働」「思いやり」など、各社違ったキーワードが見られます。

このように表にして比較してみると、「自分に合いそうだ」と思える何かが見えてくるでしょう。

 

「働きやすさ」の指標も要チェック

企業選びの重視点として、もう一つ忘れてはならないのが「働きやすさ」です。その指標の一つとして、休暇の取得状況や残業時間を見るとよいでしょう。

長時間労働のうえ、休暇がなかなか取れない状況を想像してみれば、その大切さが分かります。長く働ける環境かどうかという視点では、勤務年数も参考になります。

「年次有給休暇の取得率」「1カ月当たりの労働者の平均残業時間」「平均継続勤務年数」は、厚生労働省のウェブサイト「女性の活躍推進企業データベース」で、約1万3000社の情報が検索できます。

こうした指標も、表などにして比較してみると各社の違いが見えてきます。
先に挙げた総合商社3社で見比べてみましょう。

 

 

3社とも社員の働きやすさに配慮しており大差は見られませんが、3社の中だけで見ると、三井物産は有給休暇の取得率が高く残業時間は少ないですが、女性の勤務年数は短めです。
また、伊藤忠商事は、残業が他の2社より多いことなども分かります。同社は朝型勤務制度を取り入れることで生産性を向上させ、20時以降の残業を原則禁止するなど残業の削減を進めています。
各指標に対して、どんな取り組みがなされているかを確認することも大事です。

会社のさまざまな情報を表やグラフで視覚化すると、少しの違いや自分との相性などが見えてくるのでお勧めです。実際に「その会社の社員になった場合の生活」をイメージして企業選びをしてください。