「エントリーシートって、手書きかパソコンかどちらで書くべきなのだろうか?」「エントリーシートは手書きで書くべきって聞いたけど面倒だな…でも間違ったら落とされるんじゃないだろうか…」など、エントリーシートを手書きで書くかどうかで悩む就活生は多いです。
この記事では、エントリーシートを手書きで作成する時の6つのコツを解説しています。
併せて、エントリーシートを手書きで作成するメリット・デメリットも紹介しています。
この記事を読めば、「エントリーシートを適当に手書きで提出してしまい、企業から連絡がなかった…」なんて失敗も避けられます。
「エントリーシートを手書きで上手に作って、その後の選考に繋げたい!」そんな就活生は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
エントリーシートは手書きとパソコンどちらで書くべき?
「人事に気持ちを伝えるために、エントリーシートは手書きで作成した方が良い」「エントリーシートはわざわざ手書きでなくても良い」など、エントリーシートの提出形式については議論されがちです。
そこではじめに、エントリーシートは手書きとパソコンどちらで書くべきかについて解説していきます。
企業から指定された形式で提出すれば良い
結論から言うと、エントリーシートは企業から指定された形式で提出するのが良いです。
企業の選考を受けていれば、エントリーシートを手書きで提出すべきなのか、WEB上で提出すべきなのか等、基本的には提出形式を指定されます。
「手書きで提出してください」と指定された場合、企業から専用のフォーマットが配布されるはずなので、エントリーシートを印刷して手書きで記入しましょう。
また「WEB上で提出してください」と指定された場合は、パソコンを使ってエントリーシートを書けば良いです。
指定がない場合はパソコンがおすすめ
企業から指定がない場合は、パソコンで作るのがおすすめです。
エントリーシートで大切なのは形式よりも内容。内容さえきちんと書けているのであれば、パソコンで作ったからといって手抜きだと思われることはありません。
また、パソコンの場合は骨格を使い回せるのが大きなメリットです。手書きの場合は選考を受けるたびに書き直す必要がありますが、パソコンなら一度骨格を作っておけば作り直す必要がありません。
氏名や所属などの個人情報はそのままに、志望動機や自己PRを各企業に合わせた内容にするだけでエントリーシートを作れます。
業界・職種によっては手書き推奨
ただし、業界・職種によっては手書きのほうが適切な場合があります。
例えば、人と直接関わる機会の多い業界・職種は、手書きのエントリーが推奨される傾向にあります。
【手書きが推奨される業界・職種】
- ホテル・旅行業界
- ブライダル業界
- 飲食業界
- アパレル業界
企業から指定がない場合は、志望業界・職種の特徴に合わせて手書きかパソコンで作るかを判断しましょう。
さて、エントリーシートは手書きとパソコンどちらで書くべきかについて理解できましたね。
エントリーシートを手書きで提出するよう指定されている就活生の中には、「手書きのエントリーシートって、どのように書けば良いのだろうか…」と悩む人も多いかと思います。
そこで次は、エントリーシートを手書きで作成するメリットを解説します。
エントリーシートを手書きで作るメリット
エントリーシートを手書きで作るメリットは、次の3つです。
- メリット1. 熱意を伝えやすい
- メリット2. 手書きの文字で人柄を伝えられる
- メリット3. 他の就活生と差別化しやすい
それでは、エントリーシートを手書きで作るメリット3つをそれぞれ解説していきます。
メリット1. 熱意を伝えやすい
エントリーシートを手書きで作るメリット1つ目は、「熱意を伝えやすい」です。
エントリーシートを手書きで丁寧に、且つ長時間かけて書いたことが人事に伝われば、その熱意を理解してもらえるはずです。
就活生の熱意が知りたいという理由から、エントリーシートを手書きで提出するよう求める企業もあります。
エントリーシートの提出形式を指定されておらず、どうしても熱意を伝えたい就活生は、手書きで提出してみましょう。
メリット2. 手書きの文字で人柄を伝えられる
エントリーシートを手書きで作るメリット2つ目は、「手書きの文字で人柄を伝えられる」です。
丁寧で几帳面な性格や、考えてから行動をする性格など、手書きの文字には人柄が表れると言われています。
パソコンで入力した文字以上に人柄が表れやすいため、人柄をみてほしい場合は、エントリーシートを手書きで提出してみても良いでしょう。
メリット3. 他の就活生と差別化しやすい
エントリーシートを手書きで作るメリット3つ目は、「他の就活生と差別化しやすい」です。
手書きでの提出を指定されない限り、エントリーシートはパソコンで提出する場合が大半を占めます。
周りの就活生がパソコンでエントリーシートを提出している分、手書きのエントリーシートを提出した就活生は目立ちやすく、差別化できるでしょう。
さて、ここまでエントリーシートを手書きで作るメリット3つを紹介しました。
- メリット1. 熱意を伝えやすい
- メリット2. 手書きの文字で人柄を伝えられる
- メリット3. 他の就活生と差別化しやすい
これら3つのメリットを見れば「エントリーシートはパソコンよりも手書きで作った方が良いんじゃないか」と思う就活生も多いかと思います。
しかしエントリーシートを手書きすることには、もちろんデメリットも存在します。
そこで次は、エントリーシートを手書きで作るデメリットを紹介します。
エントリーシートを手書きで作るデメリット
エントリーシートを手書きで作るデメリットは、次の3つです。- デメリット1. 時間と手間がかかる
- デメリット2. ミスをしたら一から書き直す必要がある
- デメリット3. 読みづらくなりやすい
エントリーシートを手書きで作成するかどうかは、メリットとデメリットを踏まえたうえで判断しましょう。
それでは、エントリーシートを手書きで作るデメリットをそれぞれ解説していきますね。
デメリット1. 時間と手間がかかる
エントリーシートを手書きで作るデメリット1つ目は、「時間と手間がかかる」です。
一般的に、エントリーシートは設問1つにつき400字〜800字程度を書く必要があり、設問は3問〜5問程度が課されます。
これらすべてを手書きで書こうとすれば、最低でも3時間はかかるでしょう。
さらに他社のエントリーシートも手書きで作成しようと考えたら、かなりの時間を確保する必要があります。
そのため、時間に余裕のない就活生や、エントリーシート作成に長い時間をかけたくない就活生には、手書きでエントリーシートを作ることはおすすめしません。
デメリット2. ミスをしたら一から書き直す必要がある
エントリーシートを手書きで作るデメリット2つ目は、「ミスをしたら一から書き直す必要がある」です。
当たり前のことですが、エントリーシートは正式な書類のため、ミスをしても修正液や修正テープは使えません。
もし手書きのエントリーシートを間違えてしまった場合、新しい用紙に初めから書き直す必要があります。
書き間違えないか心配な就活生は、パソコンでエントリーシートを作成したほうが良いでしょう。
デメリット3. 読みづらくなりやすい
エントリーシートを手書きで作るデメリット3つ目は、「読みづらくなりやすい」です。
手書きの文字は一列にまっすぐ書くことが難しく、斜めにずれてしまいがちなもの。
また文字の大きさを均一に書くことも簡単ではないため、印刷と比べるとどうしても見栄えが悪くなる可能性がありますりがちです。
見栄えが悪いと、その分悪い意味で目立ってしまい、最後までエントリーシートを読んでもらえない可能性もあります。
エントリーシートを手書きで書く際には、客観的に読みやすいかどうかを心がけることが大切です。
さて、ここまでエントリーシートを手書きで作るデメリットを紹介してきました。
- デメリット1. 時間と手間がかかる
- デメリット2. ミスをしたら一から書き直す必要がある
- デメリット3. 読みづらくなりやすい
先述した通り、エントリーシートを手書きで作成することにはメリットもデメリットも存在します。
エントリーシートを手書きで提出するかパソコンで提出するかは、メリットとデメリットの両方を踏まえて決めましょう。
エントリーシートを手書きする際の書き方のコツ
エントリーシートを手書きで作る時のコツは次の6つです。これらのコツを踏まえて書けば、手書きでも読みやすいエントリーシートになりますよ。
- コツ1. ボールペンで書く
- コツ2. 文字を丁寧に書く
- コツ3. 文字の大きさを統一する
- コツ4. 改行を使う
- コツ5. 罫線を引く
- コツ6. 鉛筆で下書きする
それでは、エントリーシートを手書きで作る時のコツ6つをそれぞれ解説していきますね。
コツ1. ボールペンで書く
エントリーシートを手書きで作成する時のコツ1つ目は、「ボールペンで書く」です。
ビジネス文書はボールペンで書くのが基本です。エントリーシートもビジネス文書の一種ですから、鉛筆やシャーペンではなくボールペンを使いましょう。
ビジネス文書でボールペンが推奨されるのは、鉛筆やシャーペンだと摩擦で文字が消えてしまったり、第三者によって書き換えられたりする危険性があるためです。
そういった危険性を考慮し、エントリーシートのような重要書類では簡単に消せないボールペンで書くことが求められています。
当たり前ですが、そうした理由で摩擦で消せるタイプのボールペンは使用NGです。
コツ2. 文字を丁寧に書く
エントリーシートを手書きで作成する時のコツ2つ目は、「文字を丁寧に書く」です。
大切なことなので繰り返しますが、エントリーシートを手書きで作る場合、文字は丁寧に書くよう心がけましょう。
自分では文字を丁寧に書いているつもりでも、他人が見れば汚いと感じる可能性も十分にあります。
エントリーシートを書く際には、一文字一文字を綺麗に書き、丁寧な印象を与えることが重要です。
文字自体の美しさよりも、雑に書いたのか、それとも丁寧に書いたのかを見ている企業は多いです。
コツ3. 文字の大きさを統一する
エントリーシートを手書きで作成する時のコツ3つ目は、「文字を同じ大きさで揃える」です。
文字の大きさがバラバラな場合、読み手に乱雑な印象を与えてしまうため、エントリーシートを最後まで読んでもらえない要因にもなり兼ねません。
エントリーシートを手書きする場合には、なるべく文字の大きさを揃えるように意識しましょう。
コツ4. 改行を使う
エントリーシートを手書きで作成する時のコツ4つ目は、「改行を使う」です。
改行を使うことで、文章の区切りが視覚的にわかりやすくなるため、読み手も意味を理解しやすくなります。
一方で、改行のない文章はメリハリがなく、冗長に見えてしまいがちです。
手書きのエントリーシートで改行を入れてしまうと、文字を書けるスペースが少なくなるのも分かりますが、それ以上に改行を入れて読みやすくすることが大切です。
この時「意味の切れ目」「単語の切れ目」などで改行を使うことが、手書きのエントリーシートを綺麗に見せるためのコツです。
コツ5. 罫線を引く
エントリーシートを手書きで作成する時のコツ5つ目は、「罫線を引く」です。
定規と鉛筆を使って薄く罫線を引くことで、文字をまっすぐ書けるようになり、丁寧な印象を与えられます。
ただし、文字を書き終わった後は、罫線は見えないように消しておきましょう。
文字を簡単にまっすぐ書けるようになるので、エントリーシートを手書きする際には、鉛筆で薄く罫線を引くようにしましょう。
コツ6. 鉛筆で下書きする
エントリーシートを手書きで作成する時のコツ6つ目は、「鉛筆で下書きする」です。
初めからボールペンでエントリーシートを書き始めて、途中でミスをしてしまい、初めから書き直す羽目になる就活生は本当に多いです。
また上手に書けたと思っていても、後で見直した際に誤字や脱字を見つけて、結局最初からやり直すことに…なんて失敗をする就活生も一定数存在します。
エントリーシートを手書きで作る際には、まず鉛筆で下書きをするようにしましょう。
面倒でも鉛筆で下書きをしてから清書をすることで、ミスなく書けるようになりますよ。
さて、ここまでエントリーシートを手書きで作成する時の6つのコツを解説してきました。
- コツ1. ボールペンで書く
- コツ2. 文字を丁寧に書く
- コツ3. 文字の大きさを統一する
- コツ4. 改行を使う
- コツ5. 罫線を引く
- コツ6. 鉛筆で下書きする
これら6つのコツに沿ってエントリーシートを作ることで、読みやすい綺麗なエントリーシートに仕上がります。
手書きしたエントリーシートの提出方法
ここではエントリーシートの提出方法をご紹介します。提出の仕方を間違えないように、郵送する場合とWeb提出する場合の両方の正しいやり方を知っておきましょう。
郵送する場合
エントリーシートを郵送する場合は、基本的には企業側から指定があるはずです。
もし特に指定がない場合は、以下の物を用意しましょう。ビジネスシーンでは書類を郵送する際に茶色の封筒を使うため、他の書類にまぎれないよう白色の封筒を使うのがおすすめです。
- A4サイズで白色の封筒
- 送付状
- 油性ボールペン
- クリアファイル
また、郵送方法は「普通郵便」が一般的です。受取時に受領印や署名が必要になる「簡易書留」は企業への負担が増えるため、できるだけ避けましょう。
封筒や送付状の書き方については以下の記事を参考にしてください。
【宛名や色は?】エントリーシート郵送時の封筒の書き方 | 準備物,確認事項も
【例文あり】エントリーシートの送付状の書き方 | 郵送時のポイント,注意点も
就活の返信用封筒の返し方|送り方や添え状の書き方など紹介
PDF化してWeb提出する場合
パソコンで作成したエントリーシートをWeb提出するのは簡単ですが、手書きで作ったものをWeb提出するのはやや複雑です。自宅にスキャナー付きのプリンターがあればそれを使い、PDF化してから提出しましょう。
自宅にない場合は、大学やコンビニにあるマルチコピー機でスキャン可能です。一例として、セブンイレブンのマルチコピー機で、USBメモリにスキャンしたPDFを保存する手順をご紹介します。
- 1.タッチパネルで「スキャン」を選択
- 2.USBメモリをセットし「USBメモリへ保存」を選択
- 3.保存方式で「PDF」を選択
- 4.エントリーシートをセットして「原稿を読み取る」を選択
- 5.読み取った画像を確認して「これで決定 読み取り終了」を選択
- 6.「コインでお支払い」か「nanacoでお支払い」を選択して保存スタート
エントリーシートの手書きに関するよくある質問
最後に、エントリーシートの手書きに関するよくある質問にお答えします。
就活の場にふさわしくないエントリーシートを提出して印象を悪くしないよう、以下のポイントを抑えておきましょう。
色や見出しなど文字装飾してもよい?
基本的に使うべきではありません。
アピールしたいポイントを強調したい気持ちは分かりますが、採用担当によっては、ビジネス文書での文字装飾がふさわしくないと考える人もいます。装飾しなくても内容がしっかりしていればアピールできるので、無理に装飾するのはやめましょう。
企業側から「(空白スペースに)自由に書いてください」といった指定がある場合は、装飾も含めて、学生の個性をみたいと考えていることがあります。そうした場合は、自分が思うように記載をしましょう。
イラストや絵は使ってもよい?
企業から特別な指定や、上記のような自由記載の指定がない限りは使うべきではありません。イラストや絵も文字装飾と一緒で、エントリーシートには特に必要のないものです。
文字以外の方法でアピールするのではなく、志望動機や自己PRなどの内容でアピールしていきましょう。
シャーペンや修正液は使ってもよい?
シャーペンを下書きに使うのは問題ありませんが、そのまま提出するのはNGです。きちんとボールペンで書き直し、ボールペンの文字が乾いてから残ったシャーペンの跡を消して提出しましょう。
また、修正液は見栄えが悪くなるので使うべきではありません。エントリーシートは自分の第一印象を形成する大切な書類ですから、修正だらけの不格好な状態は避け、可能な限り綺麗な状態で提出しましょう。
まとめ:エントリーシートは指定の様式でより伝わりやすいものを選ぼう
この記事では、エントリーシートを手書きで作成する時のコツ6つを解説しましたが、いかがだったでしょうか。
併せて、エントリーシートを手書きで作るメリット・デメリットも紹介しました。
この記事の内容をまとめると、以下の通りです。
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エントリーシートは手書きとパソコンどちらで書くべき?
- 企業から指定された形式で提出すれば良い
エントリーシートを手書きで書く時のコツ
- コツ1. ボールペンで書く
- コツ2. 文字を丁寧に書く
- コツ3. 文字の大きさを統一する
- コツ4. 改行を使う
- コツ5. 罫線を引く
- コツ6. 鉛筆で下書きする
エントリーシートを手書きで書くメリット
- メリット1. 熱意を伝えやすい
- メリット2. 手書きの文字で人柄を伝えられる
- メリット3. 他の就活生と差別化しやすい
エントリーシートを手書きで書くデメリット
- デメリット1. 時間と手間がかかる
- デメリット2. ミスをしたら一から書き直す必要がある
- デメリット3. 読みづらくなりやすい
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基本的にエントリーシートは、企業から指定された形式で提出するようにしましょう。
もしエントリーシートの提出形式を指定されていない場合は、手書きでも、パソコンで提出してもどちらでも大丈夫です。
そもそも企業は、エントリーシートの形式だけで合否を判断している訳ではありません。
手書きのエントリーシートだから採用する、パソコンで書いたエントリーシートだから落とす、なんてことはありません。
「自社で活躍してくれそうな学生だから」「どうしても入りたいという熱意を感じたから」など、学生の人柄や熱意を見て採用するかを判断しています。
それを理解したうえで、どうしても熱意を伝えたい、丁寧な印象を与えたいという就活生は、エントリーシートを手書きで提出するようにしましょう。