適性検査TALの試験内容や対策、例題と解答例を紹介!

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適性検査TALはほかの性格診断と違って、どこが評価のポイントになっているか分かりづらいため、対策ができず不安を抱えている学生も多いと思います。

適性検査TALはどのような出題形式で、所要時間はどのくらいなのでしょうか?また、一般的な解答例も気になりますよね。

今回は、適性検査TALを詳しく知りたい方向けに、適性検査TALの試験内容や解答例、対策方法をまとめました。

ぜひ最後まで読んで適性検査TALの基本項目を理解し、対策を練って選考に役立ててください。

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適性検査TALとは

適性検査TALは、株式会社ビビッド・ジャパンが提供している、文章問題と図形配置問題の2つで構成された適性検査を指します。この試験は脳科学・統計学に基づいて開発された採用適性検査で、ストレス耐性や、メンタル疾患発症傾向を精度高く測ると同時に、面接ではわかりづらいその人の本来の特性を把握・分析することに長けています。

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TALを導入する企業の主な意図

企業は適性検査TALを行って、学生の何をチェックしているのでしょうか?ここからは企業が適性検査TALを導入する意図を、大きく3つに分けて解説します。

メンタルの傾向や、ストレス耐性を知りたい

1つ目の意図は、自社の仕事環境に置かれた時の、メンタルへの影響を見極めるためです。適性検査TALは、ストレス耐性の高さを、精度高く測ることができます。

社会に出れば、業務や人間関係といった多くのストレスにさらされ、病気になる可能性も学生の頃より高くなるでしょう。
うつなどの精神疾患の発症は、働く人にとっても企業にとっても避けたいことです。

企業として、その個人のストレス耐性の傾向を理解できていれば、適切な仕事の割り振りができますし、ストレスが溜まった時にどんな兆候が出るかを理解できていれば、病気が発症する前にケアをすることができます。

そこで企業は適性検査TALを使って、どんな場合にストレスを感じやすいかを事前に理解しようとしています。

対策されていない素直な思考性を知りたい

個人の思考や性格の癖を知るために、適性検査TALを導入している企業も多いです。
適性検査TALは脳科学・統計学系検査の1種で、下記のような潜在能力を調べられます。

  • 責任感
  • 積極性
  • 行動力
  • 向上心
  • ストレス耐性
  • メンタル傾向
  • コミュニケーション力
  • コンプライアンス傾向

TALは、「こうしたら正解だろう」という解がわかりづらいため、対策のしづらい適性検査です。

回答者の取り繕わない思考性を知りたいという意図で、企業はTALを活用しています。

そもそも性格を知るための適性検査は、企業と学生の相性診断のようなものです。
企業に好かれようと、本来の自分とは異なる回答をしてしまうと、通過したとしても、本来の自分と相性が良くない可能性があります。
どの適性診断でもそうですが、深読みせず、素直な気持ちで回答しましょう。

【例外】独創的な人を採用したい

ごく一部の企業では「独創的な発想をする人を採用したい」と考え、判断基準として適性検査TALを使うこともあります。

適性検査TALは正解がなく、特に図形配置問題はさまざまな図形を組み合わせて解答するので、個性が出やすい傾向にあります。
「人と違う発想ができる=独創的」という評価になり、検査をパスする可能性も0ではないでしょう。

ただ、あえてトリッキーな回答をしようとするのはやめましょう。
前述しましたが、適性検査の目的は、企業の採用基準を満たすかという側面の他に、自分とその企業の相性が良いかを見極めるという側面もあります。
自分と相性の良い企業に入社するためにも、素直に回答することをおすすめします。

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適性検査TALの試験内容

本章では、それぞれの問題形式の出題数や所要時間など、試験内容の詳細を説明します。

適性検査TALは紙ではなくインターネット上で行う試験で、「次に進む」ボタンを一度押すと、前の画面には戻れないのでパソコン操作は十分に注意しましょう。

文章形式の問題

文章問題の問題数は全36問、7つの選択肢の中から解答を1~2つ選びます。解答の所要時間は15分です。なお、適切な答えが見つからなければ解答は1つのみで良く、自由度の高い試験となっています。
具体的な問題例は後述します。

図形配置の問題

図形配置問題は、画面の左側に表示される図形を組み合わせて「入社後に活躍している自分を図で表現する」ことなどを求められます。問題数は全1問、所要時間は5分です。

使用できる図形は三角や丸、矢印など18個あり、図形は回転させられます。そして10〜15個の図形を選んで、好きな場所に配置します。ただし、一度配置したら二度と移動できないので慎重に配置しましょう。

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適性検査TALの文章問題の例題と解答例

適性検査TALの基本的な概要を押さえたら、次は実際にどのような文章問題が出題されるのかご紹介します。ここでは、代表的な例題を2つピックアップしました。

手に持って良いものの問題

1つ目の代表的な例題は、「あなたが手に持っても良い卵を2つ、選んでください」です。解答は以下の7つから、2つを選びます。

  • カラを剥いていないゆで卵
  • カラを剥いたゆで卵
  • カラを剥いて切ってあるゆで卵
  • カラを剥いて切ってお皿に盛ってあるゆで卵
  • 生卵
  • 模型の卵
  • ウズラの卵

このように、はっきりとした正解が分かりづらいのがTALの特徴です。そもそも性格を知るための検査なので、明確な正解は存在しません。
そもそも、問題にどう取り組めばいいかのイメージがわかない場合のために、考え方の一例を紹介します。

例えば、「生卵」。一般的に生卵をそのまま手で持つ人はいませんよね。多くの場合、器に入れた状態で取り扱うはずです。

「模型の卵」は、何かの実験などで使用する可能性がありますし、「カラを剥いて切ってお皿に盛ってあるゆで卵」は、何かしらの料理であるかもしれません。

このように、「その卵は何のためのものなのか」「通常、どのように取り扱うか」など、卵の状態を具体的に想像してみて、手に持って良いかを判断しましょう。

自動販売機の問題

2つ目の代表的な例題は「自動販売機が壊れていてお釣りがでないときに、あなたはどうしますか?」です。以下で、解答例を確認していきましょう。

  • 自動販売機を蹴る
  • お金をとられて悔しい
  • 連絡先の会社に電話で文句を言う
  • おかしいと思う
  • 運が悪かったと考える
  • むしゃくしゃした気持ちになると思う
  • 何もせず諦める

こちらも同様に、絶対的な正解はない問題です。
普段の自分だったらどうするか、その場面を想像して回答しましょう。

まず、回答の選択肢は、何か具体的な行動を起こすのか、頭の中だけで完結するのかで分かれています。
自分はどちらのタイプかを考え、その中で最も近しいものを選ぶのが良いでしょう。

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適性検査TALの図形問題の例題と解答例

本章では、図形配置問題の解答例を解説します。
よくある図形配置問題のお題は「入社後に活躍している自分」です。

図形配置問題は初見だと「何が正解か」「どこを評価されているか」分からず、戸惑うと思います。
ただ、こちらも他の問題と同様に、絶対的な正解はありません。自分の感覚に従って、素直に回答しましょう。

ここでは、考え方のとっかかりになるよう、一例を紹介します。
「これが正解」というわけではありません。自分のイメージに近しいパターンはあるか、という視点で見てみてください。

一番上にニコちゃんマークを配置

解答例の1つ目は、ニコちゃんマークを一番上に置くものです。
図形配置問題はあらかじめ、黒い線で簡単な枠が描かれています。その一番上にニコちゃんマークを配置するパターンです。

「昇進・昇格」と高い位置を連想させて、「自分」を表すニコちゃんマークを高い位置に配置します。

円の中にニコちゃんマークを配置

左上に描かれている円の中にニコちゃんマークを配置するパターンです。
円の中にニコちゃんマークを置き、「入社後に円満な環境の中、笑顔で仕事をしている自分」を表現するイメージです。

図形の色味が暖色系か寒色系かで、与えるイメージも変わるでしょう。

上記以外の自由配置

図形配置問題には正解が決まっていないため、オリジナルの解答ももちろん可能です。
上記はあくまで解答例であり、正解ではありませんので、自分の思う形で自由に配置しましょう。

色味や図形の向きなどで、自分らしさを出しましょう。
「矢印の図形は上に向けると向上心を表現できそう」など自由に考えましょう。

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適性検査TALの対策方法

適性検査TALは「対策されていない素直な思考性を知りたい」というのが、本検査の意図であると前述しました。

自分と企業の相性を測る適性検査ですから、正直に答えることが大前提ですが、事前に少しでも対策をしておきたい人もいるでしょう。
ここからは適性検査TALの対策方法を、3つに絞って解説します。

文章形式の問題の対策

文章形式の問題では、適切な解答を選択肢の中から選ばなくてはなりません。
問題の傾向として「感情的になりがちな場面」がシチュエーションとしてよく出てきます。

自分が経験したことのない状況での対応を問われても、冷静に「もしその場に自分がいたらどうするか」を想像しましょう。
時間制限もありますから、回答は深読みせずに直感で答えましょう。

図形配置の問題の対策

次に、図形配置問題の対策を解説します。図形配置問題の対策方法は、以下の3点です。

  • 指定の数の図形を使う
  • 人の形をイメージできる図にする
  • ポジティブなイメージを持てる図形にする

以下で、詳細を解説します。

指定の数の図形を使う

指定された図形の数をきちんと確認して、問題に挑みましょう。図形配置問題は18個の図形から10~15個の図形を選ぶよう指示されるのが一般的です。

指定された数に満たないようでは、適切な評価がされない可能性があります。ただし、15個の図形を使った段階で自動的に解答が終わるため、注意してくださいね。

人の形をイメージできる図にする

「自分」を表現するお題の場合、人の形に見える図を描くと、相手に意図が伝わりやすいでしょう。

適性検査TALは、一見すると意味が分からない問題に思えます。
しかし、「入社後に活躍している自分」という人物を表現するのが問題のテーマなのであれば、「自分」が図の中に登場していると見る人に伝わりやすいですよね。

ハートは心臓を表せる図形ですから、ニコちゃんマークの下に配置すればより人間味を持たせられますよ。

ポジティブなイメージを持てる図形にする

基本的に仕事は誰かと関わりながら進めるものですから、暗く後ろ向きな人よりも、明るく前向きな人を採用したい企業が大半です。
もし選ぶ図形で迷うようであれば、ポジティブな印象を与えられそうなものを選ぶのが良いでしょう。

例えば、右肩上がりに図形を配置したり、上向きの矢印や〇を多く使用したりすると、ポジティブなイメージにつながりやすいでしょう。

まとめ

適性検査TALはあまりメジャーではなく、情報が少ない検査です。また正解と断言できる選択肢もないため、多くの学生が対策できず不安に感じると思います。

しかし、適性検査TALは、あくまで企業と学生の相性を知ることが目的ですので、高得点を狙う必要はありません。直感で答えましょう。

見慣れない試験形式ですので、戸惑って時間切れになったり、図形配置問題で図形を使いきれなかったりするといった、もったいないミスを起こさないように注意しましょう。
また、適性検査TALは一度「次に進む」ボタンを押したり、図形を配置したりすると後戻りができません。検査を受ける際は対策方法を思い出しながら、冷静に解答しましょう。

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