資格取得をガクチカで伝える方法|コツやポイントを分かりやすくご紹介

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資格取得をガクチカのテーマにしようとしているものの、効果的な伝え方が分からず悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

資格取得は継続力やスキルのアピールにつながるテーマですが、資格の内容だけをアピールするのでは高い評価につながりにくくなります。自分の経験を評価してもらうため、ガクチカで伝えるときのポイントを正しく理解しましょう。

この記事では、資格取得をガクチカのテーマにするメリットから、伝えるときのポイントまで詳しく解説していきます。注意点と例文も紹介するので、伝え方に悩んでいる人はぜひ参考にしてください。

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資格取得はガクチカのテーマにできる!

ガクチカは、「学生時代に力を入れたこと」を指します。企業がガクチカを聞くのは、次の3点が主な理由です。

  • 学生の人柄と価値観を知りたい
  • 物事への取り組み方を知りたい
  • 論理的に説明できるか知りたい

資格取得は物事への取り組み方を説明しやすいうえ、取得を目指した動機と勉強方法から自分の人柄を知ってもらえます。

筋道立てて分かりやすく説明できれば論理的な説明力のアピールにもなるので、資格取得はガクチカのテーマとして全く問題ありません。

資格取得をガクチカのテーマにするメリット

資格取得のガクチカでアピールできるのは、身に付けた知識とスキルだけではありません。困難にぶつかったときの対処法、長くモチベーションを保つための方法など、さまざまな要素をアピールできるのがメリットです。

ここでは、資格取得をガクチカのテーマにするメリットを3つ紹介します。

目標達成ができることをアピールできる

資格取得をガクチカのテーマにする1つ目のメリットは、目標をしっかり達成できることをアピールしやすいことです。

資格の試験に合格するために、細かい目標を設定したり、勉強計画を立てたりする人は多いと思います。
試験日から逆算して、いつまでにテキストを終わらせたらいいか、1日どのくらい勉強したらいいかなどのスケジュールを練ったり、忙しい日でも「1日これだけはやろう」と気持ちを奮い立たせたりした人もいるでしょう。

こうした計画力や、達成のために踏ん張る力は、どんな企業においても生かすことができます。なぜなら、どんな仕事においても、必ず目標はあり、それを達成するために自ら方法を考えて行動する必要があるからです。

目標を達成するための力は企業で活躍するのに欠かせない能力のため、資格取得のエピソードはガクチカに適しています。

継続力や努力をアピールできる

資格取得の過程から、継続力や努力をアピールできます。

資格の種類によって難易度は異なりますが、どんな資格でも取得にあたって少なからず困難があったはずです。「モチベーションを保つのに苦労した」「一度落ちてしまった」といった困難を交えて過程を話すと、継続力や努力が伝わるでしょう。

また、思い通りにいかなくても簡単に諦めず取り組み続ける力は、実際に働き始めてからも必要な能力です。仕事で困難にぶつかったときの対処法を、企業にイメージしてもらえるのも資格取得のガクチカのメリットです。

場合によってはスキルをアピールできる

持っている資格と入社後の仕事の関連性が高い場合、スキルを直接アピールできます。例えば、英語を使う機会のある職種でTOEICの得点をアピールする、IT系職種で基本情報技術者の資格をアピールする、といったケースです。

入社後の仕事に直結するような資格は、自分が活躍する姿を企業にイメージしてもらいやすく、同時に仕事への熱意もアピールできます。

反対に、仕事に直結しない資格取得をガクチカにする場合は、資格そのものではなく、その過程で身に付けた能力をアピールするのがおすすめです。例えば、目標達成力や継続力はどんな仕事にも広く役立ちます。

ガクチカで資格取得を伝えるときのポイント

資格取得をテーマにするメリットを理解していても、伝え方によっては大きなアピールにつながらない可能性があります。自分の努力を正しく評価してもらえるよう、次に紹介する3つのポイントを心がけながら伝えましょう。

資格取得の動機を伝える

資格を取得しようと思った動機を伝えることが大切です。「サークルで会計を担当することになり、簿記の資格を持っておくと便利だと思ったから」など、資格取得を目指した背景を伝えましょう。

資格取得の動機には、自分の人柄と価値観が表れます。例えば、就活に有利だから取得したエピソードよりも、具体的な入社後のビジョンがあって取得したエピソードのほうが、向上心を読み取れますよね。

動機や目的のないエピソードでは人柄を読み取りづらいので、「なぜ資格を取得しようと思ったのか?」は最初に触れておきましょう。

資格を取得するまでの行動を具体的に伝える

資格取得のガクチカでは、資格そのものよりも取得の過程がポイントになります。取得するまでにどんな困難にぶつかったのか、困難に対してどんな工夫をしたのかを具体的に伝えましょう。

同じ資格のエピソードでも、人によって困難に感じた点と取り組み方は異なります。

そうした違いにこそ人柄と価値観が出るので、資格取得のガクチカを伝える際は過程の説明を特に重視しましょう。

資格取得で身に付いたスキルを入社後にどう活かせるのか伝える

資格取得のガクチカでは、「採用したいと思ってもらえるか」という客観的な視点も重要です。淡々とガクチカを話したり書いたりするのではなく、実際に入社後にどう活かせるのかまで伝えて活躍をイメージしてもらいましょう。

活かし方を伝える際に大切なのは、志望企業や職種でどんな人が求められているかです。求められていないスキルを伝えてもアピールにつながりづらいので、求める人物像をふまえたうえで活かし方を伝えましょう。

入社後の仕事と求める人物像にマッチしたスキルをアピールできれば、自社に必要な学生だと評価してもらいやすくなるかもしれません。

ガクチカで資格取得を伝えるときの注意点

論理的に説明できていても、内容によってはマイナスの印象につながる可能性があります。自分の努力を伝えるはずのガクチカでかえって評価を落としてしまわないよう、以下の点に注意してください。

資格の多さはアピールしない

資格の多さをアピールするのはやめましょう。

複数の資格を持っているのは広い知識がある証拠ですが、ガクチカのアピールポイントが分かりづらくなるので、1つの資格に絞って伝えましょう。

資格をいくつ持っているのかではなく、取得までの過程を重点的にアピールするのが重要です。資格を複数持っている場合は、仕事との関連性が高い資格や、取得するのに特に苦労した資格を選んで伝えるとよいでしょう。

ただの自慢にならないように気を付ける

先に述べた通り、資格取得のガクチカで重視されるのは取得までの過程です。資格自体は大きなアピールになりづらく、伝え方を間違えると、自慢しているように捉えられてしまうかもしれません。

国家資格のように取得難度の高い資格をアピールする場合でも、「なぜ取ろうと思ったのか」「取得までにどんな困難があったのか」に重きを置くべきです。

資格そのものより取得までの過程を詳しく説明すれば、目的意識と向上心を読み取れるガクチカになります。

資格取得をテーマにしたガクチカの例文

最後に、資格取得をテーマにしたガクチカの例文を4つ紹介します。伝えるときのポイントと注意点をふまえ、自分ならではのガクチカを考えてみましょう。

例文1

私は簿記1級の資格勉強に力を入れました。

 

経営陣や幅広い部署のサポートをする経理の仕事に魅力を感じ、入社後いち早く活躍したいと思って取得を目指しました。

取得にあたって苦労したのがモチベーションの維持です。「簿記1級に合格」という目標だけでは遠すぎてゴールがイメージできなかったため、日々の勉強のノルマや模擬試験の点数など、短期的な目標を細かく設定しました。

そして、2年ほど勉強を続けた結果、最終目標の簿記1級に無事合格できました。

この経験から、大きな目標に向けて小さな目標を設定・達成する力が身に付いたと感じています。入社後は、大きな目標から逆算し、計画的に日々の業務に取り組みたいと考えています。

例文2

私は英語学習に力を入れました。

 

いろいろな国の文化と価値観に触れてみたい思いがあり、世界で最も使用者の多い英語を勉強しました。

英語学習で特に重視したのはスピーキング能力です。単語の意味や文法を理解していても、実際に話せないと仕事には活かしづらいと考え、VERSANTのスピーキングテストに挑戦しました。

オンライン英会話の受講、一緒に試験を受ける友人と会話練習など、スピーキング能力向上を重視した対策を続けた結果、ビジネスで英語を使えるレベルのスコアを取れました。

流ちょうに話すにはまだ不十分ですが、入社後も積極的に英語でコミュニケーションを取り、今以上に英語力を向上させていきたいと考えています。

例文3

情報処理技術者試験の勉強に力を入れました。

 

私の所属は経営学部ですが、ITの将来性と活躍の場の広さに惹かれ、IT業界に興味を持つようになりました。文系からIT業界に就職するには、最低限の知識を身に付ける必要があると思ったのが勉強のきっかけです。

新しい知識をゼロから学ぶのは大変でしたが、経営学部の内容に関連するものから学んだところ身に付きやすく、ITパスポートを取得できました。

ITパスポートはあくまで基礎知識を証明する資格でしかないため、次のレベルにあたる基本情報技術者試験に向けて現在も勉強中です。

試験勉強を通じて身に付けた向上心は、入社後の仕事をすばやく覚えるのに役立つと思います。

例文4

私はアロマの資格取得の勉強に力を入れました。

 

アロマは日常生活の中でもさまざまな場面で取り入れているため、本を読むだけでは得られない知識を身に付けたいと思い取得を目指しました。学校が終わった後はもちろん、休日にも時間を取り毎日頑張って勉強をした結果、1ヶ月の勉強期間でアロマテラピー検定1級に合格しました。

もともとアロマには興味を持っていたのですが、例えば小さな子供や高齢者、病気の方は使えない精油があることを知り、アロマテラピーの奥深さを学ぶことができました。

貴社では働き方改革に力を入れていると思いますが、アロマにはリラックス効果の高いものがたくさんあり、使い方もさまざまです。資格取得によって身に付けた知識は貴社の目指す「働きやすい職場づくり」に必ず役に立つと思います。

まとめ:資格取得の過程をガクチカにまとめよう

資格取得はガクチカのテーマにできますが、資格を持っていること自体はあまりアピールにはなりません。資格そのものより、取得までの過程が重視されているので、背景や困難、自分が取った行動を詳しく伝えることが大切です。

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