就活中の学生はもちろん、これから就活を始める学生のなかにも就活が不安で眠れないという状態になってしまう可能性があるかもしれません。
就活が不安で眠れないときは、自分が何を不安に思っているかを知ることが大切です。
就活の不安点や理由がわかれば、不安の解消につながり、眠りやすくなるでしょう。
就活前と就活中それぞれの不安で眠れない理由と就活が不安で眠れないときの対処法について解説します。
目次
就活が不安で眠れないことはある?
就活が不安で眠れないととても辛い状態になってしまうでしょう。
就活に限らず、睡眠不足になると体と心の両方に影響が出てしまいます。
また、睡眠が足りないことで疲れが取れず、行動したいのに動けなくなったり、眠れないことでさらに不安が増えたりします。
就活が不安で眠れないのは自分だけではないのかと心配になるかもしれませんが、そんなことはありません。
就活をはじめて体験する学生であれば、わからないことだらけで不安を感じて当たり前です。
しかし、睡眠不足がずっと続くと、集中力が低下して就活や学業、生活にまで影響が出てしまうかもしません。
さらに鬱状態のようになる可能性もあるので、就活の不安の理由を知り、なるべく早く眠れない状態を解消するようにしましょう。
就活が不安で眠れない理由:就活前
就活前に就活が不安で眠れない理由について、それぞれ詳しくみていきましょう。
就活のやり方がわからない
就活がはじめての経験の場合、就活のやり方がわからなくて当たり前です。
そして、就活のやり方は人それぞれのため、正解という正解もなく、誰しもが使えるようなマニュアルもないといえます。
就活のやり方がわからないのであれば、自分がいつまでにどんなことをすればいいのかを知るには経験者の話を聞いてみるといいかもしれません。
兄弟や従兄姉、大学の先輩やアルバイト先の就活経験のある人に話を聞けば、いつ頃から開始して、どんなことをするのかや、だいたいいつぐらいに終わるのか参考にできることもあるでしょう。
また、大学には就活専門のキャリアセンターや就職課、就職支援センターがあるので、そこで相談するとサポートをしてもらえるでしょう。
やりたいことがない
やりたいことがなく、どんな仕事がしたいのかがわからずに就活に不安を感じて眠れなくなることもあるかもしれません。
就活と聞くと「やりたい仕事に就くために活動する」と思いがちですが、必ずしもやりたい仕事に就く必要はありませんし、やりたい仕事に就ける方ばかりでもありません。
やりたい仕事だけにフォーカスしてしまうと、視野が狭くなってしまいます。
仕事は確かに人生の中で多くの時間を費やすので、やりたいことが仕事になるのは素晴らしいことですが、仕事選びの方法には「やりたいこと」の他に自分の求める条件に合っているかや、自分の得意を活かせるかで選ぶ方法もあります。
やりたいことがなくて不安になっている人は、自分が大学を卒業したあとどんな人生を送りたいのか、人生の中で何を大切にしていきたいのかを考えてみるとよいでしょう。
また、自己分析や他己分析をしてみて、自分の強みを知り、それを活かせるのはどんな仕事かで探すという方法もあります。
アピールできることがない
就活すると自己PRをしなければいけないため、自分にはアピールすることがないと不安になることがあります。
アピールと聞くと、合格率の低い資格を持っているとか、何かの大会で華々しい成績を残している必要があると思いがちですが、そんなことはありません。
新卒採用は実績や経験ではなく、意欲があることや自社の社風に合うかを見られることが多いです。
そのため、資格や華々しい成果がなくてもあなたがどんな人で、何かが起こったときにどう感じて、どんな行動をする人かを伝えることが自己PRになります。
自己PRをうまくできるようになるには自己分析をするとよいでしょう。
自分が今までの人生でがんばってきたことや、こだわっていること、時間を忘れて熱中したことなどを書き出してみましょう。
また、他己分析をして自分の知らない自分の良さを知れば自分にはアピールできることがあるとわかるはずです。
そもそも就職できるか不安がある
就活をはじめる前にそもそも就職できるか不安になって眠れないこともあるかもしれません。
実際にどのくらいの就活生が就職できているのか厚生労働省が発表した「令和5年3月大学等卒業者の就職状況」によると大学生の就職率は97.3%でした。
つまり、ほとんどの就活生が就職しているという結果になっています。
これを聞いて「自分が就職できなかった2.7%に入ってしまったらどうしよう」と不安になる人もいるかもしれません。
また、新卒でないと採用が不利になるという話を聞いたことがある人もいるでしょう。
しかし、今は若者雇用促進法で既卒者でも卒業後3年間は「新卒枠」で応募できるよう厚生労働省が企業に周知設定を図っているため、卒業後の就活が極端に不利になることはありません。
しっかりと就活に取り組めば多くの割合の学生が就職をしているという事実を見れば、就職できるか不安という気持ちの軽減につながるのではないでしょうか。
就活が不安で眠れない理由:就活中
就活中に就職が不安で眠れない理由について、それぞれ詳しくみていきましょう。
内定がもらえない
就活してもなかなか内定がもらえない状況が続けば、就活に不安を感じて眠れないこともあるでしょう。
この不安の原因は「先が見えない」ことと「不採用にされたことで自分が否定された」ことが主に挙げられます。
内定がなかなか貰えない状況で、就活の先が見えないと確かに不安になります。
大切なのは「自分が不安になっている理由は先が見えないからだ」と自分の不安の理由を知って、不安の気持ちを認めることです。
不採用通知がきて自分が否定されたと感じて不安になった場合は、本当は自分を否定されているわけではないことを理解しましょう。
不採用だったのはあなたがダメだったのではなく、企業側が求めていた人物像にたまたま合わなかっただけですので、あまり深刻に考えすぎないように注意しましょう。
周りの友人の就職が決まる
周りの友人の就職が決まると不安で眠れなくなることがあるでしょう。
周りと比べて自分が劣っているのではないかと不安になったり、自分だけ置いていかれたようで焦って不安になったりします。
しかし、就活は早く決まればいいわけではありません。
大切なのは自分の価値をわかってくれて、自分の強みを活かせる企業に就職してそこで活躍することであったり、自分の求める働き方が実現できる企業に就職することです。
友人との競争ではないので、周囲が就職を決めているからと言って、不安を感じたり、自分を否定しないように注意しましょう。
書類作成や面接がうまくいくか不安
書類作成や面接が多くの場合の就活では選考ポイントとなり、これらに不安を感じていると眠れない状態につながるかもしれません。
書類作成も何を書いていいかわからなかったり、書類で何度も落ちるとどうすればいいか不安になるのはおかしなことではありません。
また、面接が初めてのときは特にどんなことを聞かれるのか、どんな人に面接されるのかなど不安になるでしょう。
書類作成や面接の不安をなくすには練習することです。
キャリアセンターで書類の添削をしてもらったり、模擬面接をしてもらうこともできますし、家族や友人またはOB・OGに面接の練習をしてもらうのもよいでしょう。
就活の不安で眠れないときの対処法
就活が不安で眠れない理由がわかったところで、就活の不安で眠れないときの対処法を確認していきましょう。
やることを書き出す
就活で何をしたらいいかわからず不安なときや、就活をがんばっているのに煮詰まってしまったときはやることを書き出してみましょう。
思いつく限り書き出したら「絶対やること」「やりたいこと」「やった方がいいこと」に仕分けしていきます。
そして、それぞれいつやるかをスケジュールに組み込んでいきます。
いつ何をやったらいいかわからないと人は不安になるため、やることを明確にすることで不安が解消されるでしょう。
スケジュールを詰め込み過ぎている場合は、やらなくてもいいことをしようとしている場合があります。
その場合は、本当にそれをしないといけないのか考え、わからなければ就活経験者やキャリアセンターに相談しましょう。
全く何をしていいかわからない場合は、キャリアセンターに行き、今の自分の状況やどういう条件で働きたいかなどを伝えて具体的に何をいつどうすればいいか相談しましょう。
他己分析する
アピールすることがわからないときや、内定がなかなか出ないときは他己分析をしてみましょう。
自分のことは自分がわかっていると思いがちですが、実際は自分にはわからない自分が存在します。
家族・友人・バイトの同僚や上司、SNSだけの繋がりの人などいろいろな関係の人に聞いてみるのがおすすめです。
他人から見た自分を知ると、自分では欠点だと思っていたことが実はアピールポイントだったり、自分が苦にならずにやっていたことが人から見たらなかなかできなかったりすることに気づきます。
もし他己分析をお願いできる人がいない場合は、自己分析ツールを使うと自分で気づいていない自分を知れるのでおすすめです。
人と比べない
就活しているとつい周りの人と自分を比べてしまいます。
他の人より内定をもらった数が少なかったり、内定が遅かったりすると自分が劣っているように感じてしまいます。
しかし、何社から内定をもらっても就職できるのは1社です。
どれだけ内定が早くても就職するのは4月からになります。
焦る必要は全くありませんし、それよりもあなたの価値がわかって活かせる企業に出会うことが大切です。
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就活が不安で眠れない理由を就活前と就活中に分けて解説し、不安で眠れないときの対処法についても紹介しました。
就活が初めての経験の場合は、さまざまな部分に不安を感じて眠れなくなることがあるかもしれません。
そんなときは自分が何を不安に思っているのかを知っておくと不安が解消されやすくなります。
また、自分だけの力で就活しようとせずに経験者や同じ就活生の話を聞いたり、キャリアセンターに相談したりしましょう。
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