就活を頑張っても一向に結果が出ないと、就活を諦めるという考えが頭をよぎるのはやむを得ない部分もあります。
しかし、就活を諦めることで就活の選択肢を狭めてしまうケースもあるかもしれません。
就活を諦めたり就活を諦めると考えてしまう理由と対処法について確認していきましょう。
目次
就活を諦めた・就活を諦めることはある?
理由は様々ありますが、就活を諦める学生も一定数いることは否定できません。
1社も内定を獲得できずに諦めてしまう学生もいますし、健康上の理由や進路の変更、就活中に社会人として働ける自信を無くして諦める学生もいるでしょう。
また、就活を諦める決断に最後まで悩む学生がいる一方、単純に就職したくないという理由で簡単に諦めてしまう学生もいます。
逆に、就活を諦めないと将来の夢を実現できないにも関わらず、「諦める=悪」と決めつけて前向きに決断できない学生もいます。
就活を諦めることは必ずしも悪いことではありませんが、就職を希望しているのであれば最後まであきらめないで就活を続けたほうがチャンスはあるといえるでしょう。
就活を諦めた・就活を諦める理由:就活前の場合
就活中だけではなく、そもそも就活を始める前の段階で諦めてしまう学生もいます。
就活前に就活を諦めた・就活を諦める理由を確認していきましょう。
健康上の問題で断念せざるを得なかった
体調はいつどう変わるか分からないので、元々持病があり就活中に体調が思わしくない人は最初から断念する可能性もあります。
無理に就職するよりも、治せるうちにしっかり治療して、万全な状態で社会に出たいという想いから諦める学生もいるでしょう。
また、長期療養が必要なレベルの人であれば、そもそも就活どころではないので、諦めるという感覚さえ持っていない可能性もあります。
家庭の事情ですぐに働けず諦めるしかなかった
家族の看病や介護など、就活よりも家庭の事情を優先しなければならない状況で諦める人もいます。
しかし、収入が途絶えると家計が回らなくなるので、フルタイムの正社員が難しくても、例えば時短勤務や在宅ワークを見つけて働く人もいます。
幸いにも今は働き方の選択肢が広がっているので、より家庭の事情を優先しながら働ける可能性は増えているといえるでしょう。
企業に就職する以外にも選択肢があるから
社会人として働くよりも個人で働く方が向いていると考え、最初から就活を諦めてしまう学生もいます。
雇われない働き方の1つに企業と業務委託契約を結び「フリーランス」として働く方法があります。
働く場所や時間を問わず自由な働き方が実現でき、自分で生計を立てられるのが魅力です。
しかし、営業や経理などといった業務を基本的に自分で行う必要があり、ビジネススキルを持たない新卒の段階で起業するのは厳しい道といえるかもしれません。
就活しなくても既に収入を得る手段があるから
敢えて周りと同じように就活をしなくても困らない学生もいます。
例えば、学生時代に何となく始めた副業が軌道に乗りすでに十分な収入を得ている場合、バイト先から社員にならないか誘われている場合など、色々なケースが考えられます。
もちろん、就活をしてもっと良い条件の仕事を探す選択肢もありますが、面接が苦手などの理由で気乗りしない場合はそのまま諦めてしまうこともあるでしょう。
他人とのコミュニケーションが苦手だから
面接はもちろんメールや電話でのやりとりも含め、就活はコミュニケーションの連続です。
就活中に数多くの企業とコミュニケーションを取ることに恐れがあると、このままでは社会に出るのが難しいと判断するケースも少なくないでしょう。
職場では仕事上のコミュニケーションだけではなく、適度な距離感を取りつつ周りと打ち解けるスキルも求められます。
対人関係に苦手意識がある人は、学生時代と社会に出てからのギャップに苦しむことが想像でき、諦める決断に至りやすいでしょう。
就活を諦めた・就活を諦める理由:就活中の場合
就活中に諦めた・諦めるという決断をしてしまう場合もあります。
就活中に就活を諦めた・就活を諦める理由を確認していきましょう。
不採用が続いて精神的に参った
不採用による精神的な疲労がピークに達し、就活を諦める学生もいます。
就活はやることが多く、想像するより手間と時間がかかります。
また、選考中も選考結果を待つ間も緊張するタイミングが多いため、1社選考を受けるだけで疲れきってしまうケースも珍しくありません。
就活の進捗が思わしくないと、ストレス発散の時間を十分に取れない可能性もあり、緊張の糸が切れたかのように諦めてしまう場合もあるでしょう。
面接官に何度も否定的なこと言われた
役員クラスの社員も含め、採用担当者の人柄や考え方は1人1人異なります。
就活で多くの企業と関わりを持つ中で、学生生活の送り方や仕事に対する考え方に対して厳しく指摘してくる人もいるでしょう。
色々な事情があって順風満帆な学生生活を送れなかった学生もいるでしょうし、たとえ事情がない場合でも、一方的に心無い言葉を浴びせられることが続くと嫌気が指します。
自分のために厳しい態度で接してくれていると捉えられればよいのですが、圧迫面接やパワハラのような言動をしてくる場合もあるので、自信を失ったり、嫌気がさしてしまうこともあるかもしれません。
就活を進めていくうちに、働く意味・目標を見失った
「自分にはこの仕事しかない」と一途な気持ちで就活を始めても、立て続けに不採用が続くと「実は向いていないのではないか」と自信を失ってしまうこともあるでしょう。
特に目指している仕事が専攻と直結しているのに上手くいかない場合は、何のために大学に進学したのか分からなくなり、働く意味・目標を見失ってもおかしくありません。
大学で勉強した内容と応募職種に共通点があっても、アピールの仕方が適切でなければ企業側に熱意が伝わらない可能性もあります。
面接では大学で学んできた内容を羅列するだけではなく、身に付けた知識を活かしてどのように貢献できるかを明確に伝えることを意識しましょう。
経歴に不利な点があり就活は難しいと思った
留年や多浪など経歴に何かしら不利な点があると、諦めてしまいやすい傾向があります。
受からないことが続いた場合に「やっぱり自分の経歴では評価されない」とすぐに結論づけてしまう可能性もあるためです。
逆に自分の経歴に後ろめたさが無ければ、たとえ何社か立て続けに不採用になったとしても、たまたま縁が無かっただけと気持ちを切り替えられます。
新卒採用でも経歴を重視する企業はありますが、基本的にはポテンシャル採用なので、前向きな姿勢で就活に臨みましょう。
自分だけがうまくいっていないと思ってしまった
就活を諦めてしまう人にありがちなのは、上手くいかない自分の現状だけに一喜一憂し、他の就活生がどんな状況かを知らないことです。
もしかしたら自分の周りの就活生も未だに1社も受かっていない可能性もありますし、内定を獲得していても希望の企業ではない可能性もあります。
上手くいっていないのは自分だけと決めつけずに、最終的に本当に入社したい企業が1社でも見つかればよいという気持ちで、長い目で就活を続けていきましょう。
就活が長引き経済的に不安が出てきた
リクルートスーツやビジネスシューズなど就活用具一式の費用以外にも、就活は多くのランニングコストが発生します。
例えば、応募書類の写真代や散髪・美容代、交通費なども就活している期間に応じてかかってきます。
交通費に関しては、一定の交通費を支給してくれる会社もありますが、それでも総合的に負担は大きいでしょう。
就活が上手くいかず一向に突破口を見出せないと、このまま予算が底をついてしまう不安にかられて、諦める方向に進む可能性があります。
就活を諦めた・就活を諦める場合に生じる影響
就活を諦めるのはマイナスばかりではありませんが、新卒の大切な時期だからこそ、よく考えて決断しないと今後のキャリアに影響しかねません。
過ぎた時間は取り戻せないので、就活を諦めた場合の影響をしっかり理解して後悔のない決断が重要です。
就活を諦めた・就活を諦める場合に生じる影響を確認していきましょう。
選考を受けられない企業も出てくる
一度諦めた後に、やはり就活したい気持ちが芽生えても、希望の企業が募集を締め切っている可能性もあります。
例えば、外資系企業は日経企業と比較して早く選考を終了する傾向があるなど、業界によっては受ける求人の選択肢が少なくなるかもしれません。
また、就活を再開する場合、もう一度自分の強みを振り返り、応募する業界や職種の幅を広げる必要があるでしょう。
ただし、自分の適性や性格面を含め、一度定めた「就活の軸」から大きくズレることで、ミスマッチを起こさないように応募先の選定を慎重に行う必要があります。
新卒カードの効力が無くなってくる
諦めた時期や期間、受ける業界などにもよりますが、もう一度就活しようと思っても中々上手くいかない場合もあります。
既卒や第二新卒枠では一定のビジネスマナーが身についていることが前提ですし、就活を再開した時期によっては中途採用枠になるので、完全未経験では採用されづらくなります。
就活を諦めて別の道を探すにしても、リスクヘッジのために資格取得などを通して基本的なビジネススキルを身に付けておくのもよいでしょう。
就職する別の方法が必要になる
新卒で企業への就職を諦めるということは、他に収入を得る手段を考えたり、別のルールで就職する方法を考える必要があります。
スキルを活かして起業を考えるのか、それとも一旦は大学院や専門学校に進学してスキルを身に付けた後で就職を目指すのか、色々な方法が考えられるでしょう。
大学で学んだ内容とほとんど関係のない仕事を志す人は、アルバイトや派遣社員での実績を携えて正社員を目指す人もいます。
どんな道に進むにしても一定のリスクはあるので、進路を決める際は非常に頭を悩ませるでしょう。
就職留年や既卒枠で就活している理由を詳しく聞かれる
就活を諦めてから再び企業への就職を目指す場合、就職留年のため大学に在籍し続けるか、卒業して既卒枠で採用を目指すルートが一般的です。
いずれにしても、なぜ新卒で就活しなかったのか詳しく聞かれるでしょうし、新卒の求人に応募できない場合もあり、内定獲得のハードルが上がる可能性があります。
就職留年を選択する場合には、追加で1年分の学費も払わなければいけないので、経済的な負担も考慮して慎重に決断しましょう。
どのようなルートで就活するにしても、その選択をとった理由を明確に説明できる道に進めば後々困るケースが少なくなります。
自分に合った進路を選択できる
就活を諦めるのは決して悪い面ばかりではありません。
企業に所属しない道を選択をすれば、働き方の選択肢が広がり、自分らしく生き生きと働ける環境に巡り会える可能性があるからです。
組織の一員として働くとなると仕事内容や職場環境を自由に選べないので、自分の苦手な仕事や人との対人関係も避けられないでしょう。
雇われない働き方は、身の回りの業務のほとんどを自分でやらなければならないなど大変な面も多く、さらに収入が安定しないリスクもあります。
働いた経験がない新卒がいきなり実現するのは難しいかもしれませんが、軌道にのれば、余計なストレスを抱えず自分の好きな仕事でキャリアを築けるようになります。
将来的な社会人デビュー向け準備の時間を十分にとれる
就活を諦めてしまうことは一見リスクが多いように思えますが、働くために必要な土台を作るためのまとまった時間を手に入れられるメリットがあります。
働いていない期間に足りないスキルを身に付け企業に貢献できるように努力したり、療養中であれば体調を万全にすることもできるでしょう。
やむを得ない理由や企業側に配慮があってのブランク期間であれば、ネガティブに捉えられない場合がほとんどです。
逆に心身ともに働ける状態ではないのに就職してしまう方が、社会人としての自己管理能力が疑われ、リスクになるかもしれません。
就活を途中で諦めた・諦めると考えてしまった際の対処法
就活を途中で諦めた・諦めると考えてしまった際にはどう対処すればいいのでしょうか。
結果が出ず最終的に就活を諦めてしまう根本的な原因を解決する方法を確認していきましょう。
就活のプロから自己分析のやり方を教わる
何社受けても採用されないのは、自己分析を正しく行えておらず、志望動機や自己PRのポイントがズレているからかもしれません。
つまり、自分自身の本当の性格や強み・弱みを理解できていないので、自分の認識と企業側から見た印象が異なっている可能性があるということです。
人事担当者は採用のプロなので、よく見せようと取り繕っても、簡単に本質を見抜きます。
もし自己分析の正しい方法が分からければ、時間削減のためにも最初から就活のプロに進め方を聞いてもよいでしょう。
自己分析は過去の失敗体験も振り返る必要があるので、精神的に苦しくなる場合もありますが、内定獲得のためと割り切る気持ちも必要です。
自分の適性に合った業界・職種を検討してみる
就活が上手くいかないのは応募先の選定が適切ではない可能性もあるので、自己分析の結果を踏まえ、もう一度仕事選びの基準を整理しましょう。
自分で進めるのが大変であれば、就活エージェントに案件の紹介を受けるのもいいかもしれません。
企業の採用事情を熟知しているので、自分で応募先を選定するよりミスマッチは起こりづらいでしょう。
また「逆求人サイト」と呼ばれる、登録したプロフィールに興味を持った企業からスカウトをもらえるサービスもあります。
企業側から敢えて就活生をスカウトするサイトに登録するほど採用に意欲的と考えられるので、質の高いオファーが送られてくるかもしれません。
模擬面接を実施してフィードバックを受ける
模擬面接を実施して、受け答えや立ち振る舞いの改善ポイントを明確にしましょう。
フィードバックしてもらった内容を少し意識するだけでも、面接時のやりとりがスムーズになり結果につながる場合もあります。
本番の緊張に慣れるためにも、可能であれば模擬面接をする環境「場所・時間・面接役」を変えて繰り返し実施してみましょう。
模擬面接を実施する環境を変えれば、違った視点から様々なフィードバックを受けられるメリットもあります。
適性検査を回答する際の注意点を確認する
適性検査は採否の判断材料の一部に使われるだけではなく、面接時の重要な参考資料として活用されます。
そのため、検査結果と面接時の印象が乖離していると、面接官はどちらが応募者の本質なのかつかみづらくなり採用しづらくなる場合もあるでしょう。
面接は応募者に大きなマイナス要素が見られなくても、最後まで応募者がどのような人か「分からない・伝わらない」場合でも落ちてしまうこともあります。
筆記試験がある場合は適性検査も同時に実施される場合が多いので、回答の一貫性やライスケールなど、前もって適性検査に回答する上での注意点を確認しておきましょう。
筆記試験の苦手分野を潰す
筆記試験で苦手分野があれば、集中して学習しておきましょう。
総得点が高くても極端に点数が低い分野があると、能力に偏りがあると見なされ採否に影響する場合があります。
SPIをはじめ就活の筆記試験は、中学生レベルの問題も幅広く出題されるので、大卒なのに基礎学力が身についていないと判断されるとマイナスになりかねません。
得意科目であれば勉強しなくても常識的に解ける問題もあると思うので、一旦は苦手分野に集中して短期間で得点力を上げる努力をしましょう。
就活を諦めた・就活を諦める前にOfferBox
就活を諦める決断はデメリットばかりではありません。
しかし、色々なリスクもあるので、そもそも諦めないに越したことはありません。
OfferBox(オファーボックス)は登録したプロフィールに興味を持った企業からオファーが届く逆求人型の就活サービスです。
送られてくるスカウトやオファー文面から、自分自身の強みやこれまでの取り組みに関心を示す企業の特徴がある程度理解できるので、応募先のミスマッチを減らすことができます。
就活を諦める前はもちろん、そもそも諦めたくならないように、OfferBoxに登録して自分に合った企業を見つけ内定獲得を後押ししましょう。