多くの大学生が、卒業後の就職に向けて当たり前のように就活を行いますが、就活しないで正社員になることはできるのでしょうか。
「大学卒業=就職」が暗黙の了解のようになっていますが、就活をしないで正社員を目指すことも選択肢として考えられるでしょう。
就活しないで正社員になる方法や就活しないで正社員を目指すメリット・デメリットについて確認していきましょう。
目次
就活しないで正社員になれる?
多くの学生が、大学卒業後の就職に向けて就活を行います。
大学卒業=就職ということが、一般的な認識となっており、就活をしないといった選択肢を除外してしまうこともあるかもしれません。
一方で、厚生労働省の調査「厚生労働省 令和5年3月大学等卒業者の就職状況」では大学生のおよそ3割程が就職することを希望していないといったデータもあります。
また、公務員を目指したり、逆求人サービスを利用したりすることで、就活をしなくても正社員になれる可能性があります。
しかし、就活しないで正社員になるよりは就活をして正社員になる割合の方が高いものですので、安易に就活しないで正社員を目指すと考えるのにも注意が必要です。
就活しないで正社員になる方法とは?
いわゆる一般的な就活をしないで正社員になるにはどうすればいいのでしょうか。
就活しないで正社員になる方法を確認していきましょう。
長期インターンで実務経験を積む
インターンシップとは、大学生や専門学生を対象とした職業体験のことです。
実際の企業で働くことによって、業務への理解を深めたり、働く意味を理解したりすることを目的としています。
長期インターンで実務経験を積むことで、企業によっては、そのまま正社員として採用を決める場合もあります。
正社員を目指す方は、募集要項に「正社員登用あり」「内定直結」などの記載がないか確認してみましょう。
公務員を目指して試験を受ける
公務員は、非正規雇用ではなく正社員として採用されるため、解雇されるリスクが低く、安定した雇用を確保できます。
公務員試験は、新卒だけでなく中途採用や既卒・第二新卒など、これまでの学歴・職歴に関係なく受験することができます。
しかし、公務員は試験を突破するだけでは働くことができず、公務員試験の突破に加えて、採用試験の内定も必要です。
大学からの推薦や知人からの紹介を受ける
大学の推薦や知人から紹介を受けることで、通常の就活のような選考手順を回避できる場合があります。
また、紹介は人同士の信頼関係のうえで成り立っているため、採用してもらいやすいといったメリットもあります。
一方で、相手の信頼を裏切ってはいけないという見えないプレッシャーや、キャリアチェンジのタイミングの難しさは、推薦や紹介で就職することのデメリットといえるかもしれません。
就活をしないで正社員になることを学生が選択するメリット
大学卒業から就職するには就活をするという選択肢しかないと思ってしまっている場合もあるでしょう。
しかし、大学生のうちに就活をしなくても正社員になることは可能です。
就活をしないで正社員になることを学生が選択するメリットを確認していきましょう。
時間の使い方を自分で決められる
大学在学中に就活を進める学生が企業研究やインターン、選考などの就活に費やす時間は平均で3〜6カ月といわれています。
就活をしない選択をすることで、単純に3〜6カ月の自由な時間が生まれます。
就活に費やす時間を活用して、留学をしたり、学びたいことを学ぶ時間に充てたりすることで自分の知見も広がり、柔軟な考えや行動を取り入れることかできます。
多様な経験を積むことができる
就活をしない選択をすることで、留学やアルバイト、ボランティアなどの様々な経験を積むための精神的・時間的余裕が生まれます。
これまでにない経験は、自分自身の価値観を変えたり、視野を広げることにも繋がります。
また、多くの人と関わる必要があるため、好きなことに挑戦しながら社会人としてのスキルや経験を身につけることができます。
様々な経験を経ることで、自分に合う働き方を見つけることができるかもしれません。
自分に合う仕事に出会う可能性が高まる
大学生のうちに就活をおこなう場合、限られた時間の中で進めていく必要があります。
さらに、学業や卒論と同時進行で就活をおこなう必要があり、自分に向き合う時間を確保することが難しいといえるでしょう。
一方、就活をしないで正社員になる場合、自分と向きあう時間が確保できるだけでなく、複数のインターンに参加して仕事内容を比較したり、自分の経験値を増やすことも可能です。
また、新卒の場合は学歴や資格が重視される傾向にありますが、卒業すると、基準が学歴や資格よりもこれまでの経験にシフトされます。
そのため、学歴基準で難しいと避けていた企業でも、応募することが可能となります。
自分が挑戦してきたことが、そのまま就活のアピールポイントになる点も大きなメリットです。
就活をしないで正社員になることを学生が選択するデメリット
就活しないことも一つの選択肢ですが、学生のときに就活をしないことにデメリットがあるのも事実です。
就活をしないで正社員になることを学生が選択するデメリットを確認していきましょう。
新卒カードを失う可能性がある
新卒カードとは、日本の就活市場において新卒学生が有利な立場にあるということを表しています。
新卒というだけで、企業から注目されたり、好待遇で採用されたりと見えないところで新卒カードが力を発揮していたわけです。
しかし、就職しないまま卒業してしまうと第二新卒や既卒扱いとなるため、新卒というアドバンテージを失います。
同じ条件の人材でも、既卒になると正社員になるためのハードルが高くなり、年齢や経歴以外の要素でも不利になるリスクも高まります。
卒業後に就活をしないといけない可能性がある
正社員になる場合、何らかの手段で正社員になるか、大学からの推薦や知人の紹介などを受けない限り就活をすることは避けられません。
目的もなく、就活をしない選択をすると卒業後の就活で苦戦することになるでしょう。
新卒の時とは異なり採用枠の数も限られるため、就活の難易度が高まるだけでなく、就職浪人として企業から悪い印象を持たれたり、不利な評価を受けることもあります。
就活をしないという選択には、それなりのリスクがあることを理解しておきましょう。
正社員になるまでどうするかを考える必要がある
就活をしないということは、卒業後どうするかを考えなければいけません。
もちろん正社員でなくても、アルバイトや派遣などで収入を確保することは可能かもしれません。
しかし、生活を維持するだけの収入を確保しながら就活をするのは、学業と両立するよりも難しいことかもしれません。
就活しない選択によって、多くの可能性と自由を手に入れることができますが、同時にリスクが伴うことも覚えておきましょう。
就活しないで正社員を目指す際のポイント
就活しないで正社員になることは可能ですが、意識しておきたいポイントがあります。
就活しないで正社員を目指す際のポイントを確認していきましょう。
興味のあること・やりたいことを探す
通常の就活をしないということは、自分が興味のあることだったり、やりたいことを探すことに時間をかけられるということです。
一般的な就活はスケジュールが決まっていたり、期限があるので、どこかで諦めたり、妥協してしまうこともあるかもしれません。
しかし、就活しないで正社員を目指すのであれば、自分が興味のあることはなにか、やりたいことはなにかを考えたり、試しにやってみるなどの時間にすることもできます。
これらが定まってからそれに向かって勉強したり、アルバイトなどでその職種の経験を積むなどをして正社員を目指す方が近道になる場合もあるでしょう。
自身のアドバンテージとなる資格やスキルを取得する
資格やスキルは、自分をアピールするための強力な武器となります。
資格やスキル自体に価値があるのはもちろんのこと、目標に向かって努力できることや勉強時間を確保するために工夫したことなど、自分をアピールするための材料としても利用可能です。
そして、自分の中に何かひとつでも、誰にも負けないと思えるものを持っておくと、心の余裕や自信が生まれます。
やりたいことが明確になっていない方は、PCスキルやビジネスマナーなど汎用性の高いものを選ぶと良いでしょう。
就活する意識は持っておく
就活しないで正社員を目指す場合であっても、就活という選択肢を完全に排除しないほうがいいかもしれません。
いわゆる学生のときの就活とは卒業後であれば異なる場合もありますが、一般的な就活でなくても軽い面接や書類選考がある場合もあるでしょう。
また、最低限のマナーや常識はどのような場でも求められるので、実際に学生時に就活をしないと決めたとしても、就活に関する情報の獲得や将来的に就活をする可能性があることを考慮しておきましょう。
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