9月卒業の場合、就活はどうすればよいのでしょうか。
3月卒の学生より半年も卒業時期がずれ込むため、「選考に影響しないか」「新卒として扱ってもらえないのではないか」気になる学生もいるかもしれません。
9月卒業の場合の就活への影響と就活の進め方、9月卒業の就活と3月卒の就活と比べてどのような違いがあるのかを確認していきましょう。
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目次
9月に卒業する場合の就活への影響は?
そもそも、9月卒業でも在学中に就職を決めれば既卒にはならないので、新卒とほぼ同じ扱いをする企業が多いでしょう。
9月卒業になる理由によっては選考に影響が出る場合もありますが、9月卒業の就活だからといっても基本的には不利にならないと考えて問題ありません。
就活は学生時代の頑張りも一定の評価対象にはなりますが、特に新卒時はコミュニケーションスキルや業務適性が重視されます。
卒業時期を問わず、企業側が入社後の活躍イメージを持てれば十分に採用を検討してくれるでしょう。
下半期が始まる9〜10月の人事異動や新規事業の立ち上げなどに合わせ、採用活動が活発になる傾向があるので、9月卒業を後ろ向きに捉えず積極的に就活を行っていきましょう。
なぜ9月に大学を卒業して就活をする学生がいるのか?
9月に大学を卒業する学生がいる理由はさまざまあると考えられます。
9月に大学を卒業して就活をする学生がいる主な理由を確認していきましょう。
単位が足りずに留年したため
講義への出席状況や成績次第では、卒業に必要な単位数を満たせず留年してしまう人もいるでしょう。
大学は春と秋の半期ごとに卒業時期を設けているため、春の段階では無理でも秋に必要な単位を満たして卒業する学生も少なくありません。
また、就活が上手く行かず、敢えて半期もしくは1年程「就職留年」して就活をやり直す選択をする学生もいます。
学校を卒業してすぐに既卒として就活しないのは、一定のビジネススキルを求めるなど選考難度が上がるケースも想定されるのが主な理由です。
既卒として就活を始める段階で社会人の実績があるわけではないので、たった半年の差で選考が不利になってしまう可能性も考えられるでしょう。
少しでも有利に就活を進めたい思いから、9月あるいはそれ以上、自分から望んで卒業を先延ばしにする就活生も一定数存在します。
留学や休学で卒業時期がズレた
日本の大学では入学時期を4月に設定していますが、海外の大学では一般的に入学時期を9月に定めています。
留学の期間は人によって異なりますが、1年以上が標準になるので、結果的に卒業時期が9月以降にずれ込むケースも珍しくありません。
また、休学を申請する場合も半年単位が原則になっているので、半年休学して卒業が9月にずれるケースもあります。
なお、大学のプログラムとして留学している場合、単位認定されることもあるため、状況次第で卒業時期は前後するでしょう。
大学院の単位取得状況によって
大学は春に卒業するのが普通と認識されていますが、大学院では単位の取得状況によって9月に卒業がずれ込むケースはよくあることです。
大学院は大学よりも単位認定の基準が厳しく、所属しているゼミの進捗や論文や研究の有無・出来によって単位の取得状況が変わってくることもあるでしょう。
そのため、大学と比較して卒業時期がイレギュラーになる傾向があり、大学院は寧ろ9月など秋口の卒業を検討する人がいても当然と捉えられる風潮があります。
9月卒業の場合の就活スケージュール
9月卒業の場合の就活スケジュールは、大きく分けて「翌年の4月入社」か「卒業翌月の10月入社」の2パターンがあります。
また、通年採用の求人に応募する方法もあります。
9月卒業の場合の就活スケジュールを確認していきましょう。
9月に卒業して翌年4月入社
9月に卒業して翌年の4月に入社する場合は、一般的な就活スケジュールと基本的に変わりありません。
なお一部の企業では3年の夏もしくは冬にインターンを実施し、早期選考が行われる場合もあります。
卒業時期が遅れる場合の対応は企業によって異なるので注意しましょう。
例えば、4月の入社まで籍を開けて待ってくれる場合、9月卒業から入社までの半年間はインターン生として受け入れる形にするなど、色々なパターンが想定されます。
前もって企業に9月に卒業する場合の対応を確認して、自分が納得したうえで応募するようにしましょう。
9月に卒業して翌月10月入社
一部の企業では、9月卒業後の翌月10月入社の選考枠を設けている場合があります。
企業によって対応は異なりますが、4月入社よりも募集人数は少ない場合がほとんどなので、できるだけ早い内から選考対策を開始する必要があります。
翌月10月入社の就活スケジュール例としては、
3年12月頃 | 自己分析や業界研究、面接、筆記対策・エントリー開始(通年採用の求人も含む) |
1月頃~ | 書類選考・面接 |
3〜4月頃 | 内定・入社承諾 |
9月 | 卒業 |
10月1日 | 入社 |
4月入社組と選考対策の内容は同じですが、就活スケジュールを全体的に3か月~4か月ほど前倒しするイメージを持つとよいでしょう。
通年採用の場合
留学で卒業に間に合わなかった学生や既卒者の他、内定は獲得できなったものの高度なスキルや能力を持った優秀な学生を発掘する目的で実施する企業もあります。
事業を発展させていくためには、現状の方針に凝り固まるのではなく、様々な考えを柔軟に取り入れていくことも必要です。
そのため、自社にない色を持った人材を通年採用で募集する企業も少しづつ増え始めています。
ただし、通年採用は具体的な選考日程や入社日を定めていないものの、企業側の都合で突発的にスケジュールが変更になることもあるので注意しましょう。
また、年間を通して選考が行われているとはいえ、実際の入社時期は3月や9月など特定の月に限定されている場合もあります。
通年採用だからといってスケジュールの柔軟性が約束されているとは限らず、こちら側から企業に合わせる必要があることも認識しておきましょう。
9月卒業の場合の就活の進め方と注意するポイント
9月に卒業する場合は3月卒業とは違う就活の進め方を意識しなければいけません。
9月卒業の場合の就活の進め方と注意するポイントを確認していきましょう。
希望する業界の募集要項を細目にチェックする
9月卒業の場合、対応可能な入社条件か募集要項をくまなく確認する必要があります。
企業によって9月卒の扱い方は異なるため、企業側が提示する入社条件・時期が自分の想定と違うことに後から気付いた場合、せっかくの努力が水の泡になります。
例えば、卒業後すぐに働きたいと考えている場合、企業が翌年4月入社しか認めていないと受けること自体かなわないでしょう。
募集要項は更新される場合もあるので細目にチェックし、不明点があれば遠慮せずに企業に確認しましょう。
また、企業によっては個別で対応してくれるケースもあるため、募集要項を見て応募が難しいと思っても、念のため問い合わせてもよいかもしれません。
仕事探しの選択肢を広げる
9月卒業の就活は、仕事探しの選択肢を広げるとよりスムーズに進むでしょう。
大手求人サイトは3月卒業生を対象にしている場合が多く、卒業時期が遅れる学生は受けられる求人が限定される場合もあります。
9月に学校を卒業する場合、状況に応じて既卒・第二新卒に特化したサイトで探したり、通年採用の企業も探してみるなど、色々な方法で仕事を探すとよいでしょう。
また、合同企業説明会は、新卒以外にも転職希望者をはじめ幅広い人材を対象にしており、基本的に採用に意欲的な企業が多いので、参加する価値はおおいにあるでしょう。
可能な限り卒業前に就活を決める
仕事探しの選択肢として既卒や第二新卒枠を紹介しましたが、在学中の内定を諦めて、最初から卒業後に仕事を探そうとするのはなるべく避けた方がよいでしょう。
基本的に学校を卒業したばかりの学生を対象にしていないので、一定のビジネスマナーや常識が備わっているなど、採用条件を厳しく設定している場合があります。
仕事探しの選択肢を広げることも大切ですが、可能な限り卒業前に就職を決める意識で取り組みましょう。
入社時期の選択肢を広げる
仕事探しと同様、入社時期の選択肢を広げても良い結果につながるかもしれません。
9月に卒業する場合は、ブランクができないので翌月10月入社が理想でしょう。
しかし、入社時期を10月に絞って仕事を探すと、応募可能な求人は減ってしまいます。
3月卒業の学生より選択肢が少ないにも関わらず、応募する求人まで限定してしまうと、結果的に仕事探しを妥協してしまう場合もあるでしょう。
入社時期の選択肢を広げ、例えば翌年4月入社の求人を受けても、卒業から半年間の過ごし方によっては自分にとってプラスになる可能性だってあります。
卒業までインターン生として受け入れるなど企業によって色々なやり方もあるので、最初から可能性を狭めるのは避けた方がよいでしょう。
スピード感を意識する
9月卒業で通常のスケジュールから半年遅れる場合は、1学年下の世代がライバルになると考えてよいでしょう。
ただし、卒業時期が遅れるから「一学年下のスケジュールに合わせれば問題ない」と悠長に構えていると、取り残されてしまう可能性があります。
そもそも1学年下と比べて卒業時期も半年早いので、その分早めに就活準備を行わなければなりません。
また、9月卒業の事実だけで採否に直接の影響はないものの、1つ1つの選考過程で見た場合は不利になる要素がないともいえないため、選考対策の質も上げる必要はあるでしょう。
就活にスピード感を持たせつつ選考対策の質も担保するためには、対策に力を入れる部分とそうでない部分の見極めも必要です。
9月卒業からの就活は、完璧主義からの脱却も1つのテーマとして取り組むとよいかもしれません。
自己分析を充実させ応募先選定の精度を上げる
一つ下の世代がライバルになる以上、企業に対してどれだけ採用メリットを示せるかが大切になることを念頭に就活を進めていきましょう。
将来的に戦力になれる人材であることが認められれば、卒業のタイミングに関係なく採用の対象になり得ます。
それには自己分析を充実させて、自分の強みをいかせる応募先を選定することが大切です。
自己分析が不十分だと企業とのマッチングが上手くいかず、選考を通して採用メリットをアピールするのに苦労する可能性があります。
採用の決め手が薄いと、企業側も敢えて卒業が遅れた学生を採用するという決断に至りづらいかもしれません。
9月卒業の理由と今後の意気込みをセットで伝える
やむを得ない事実もあるとはいえ、卒業時期が遅れるのは企業側にとってみればイレギュラーなことなので、しっかり理由を説明する必要があります。
また、単に9月卒業の理由を伝えるだけではなく、今後の意気込みも合わせて伝えると評価につながるでしょう。
半年の間に身に付けたスキルや取り組んできたことなど、仕事に役立つことがあれば積極的にアピールしていきましょう。
自分に非がある部分は素直に認めてしまう
仕方がない理由で9月卒業になるケースもありますが、それでも自分に非がある部分は素直に認める姿勢も大切です。
1つの失敗を置かれている環境や状況のせいにするのではなく、それを自分事と捉えてつど改善していく素養があれば、入社後の成長が見込める人材と捉えられます。
例えば、在学中に体調管理やスケジュール管理に問題があった部分がないか振り返り、反省点があれば今後どう改善していくか伝えるのもよいかもしれません。
嘘や誇張は避ける
9月卒業で一つ下の世代と採用枠を争う必要も出てくるので、余計に先を越されたくない気持ちが出てくるでしょう。
就活に焦りが出てくると、自分に合った企業を見つけるよりも1日でも早く内定を獲得したい気持ちの方が勝ってくる場合もあります。
その結果、できもしない内容をできると偽ったりするなど、選考中に自分を少しでもよく見せたいという心理が徐々に働くようになるでしょう。
1度嘘をつけば辻褄を合わせるために嘘を積み重ねなければならず、本来アピールしたい内容を伝えられずに選考を終えてしまう場合もあります。
入社後のミスマッチにつながる場合もあるので、就活に焦っても後々困る嘘はつかないようにしましょう。
9月卒業と3月卒業での就活の違いは?
9月卒業と3月卒業で行う選考対策に大きな違いはありませんが、面接時の質問内容や選考の難易度には差が出てくる可能性はあります。
通常の就活と同じ気持ちで選考に望むと戸惑ってしまう場合もあるかもしれないので、9月卒業と3月卒業での就活の違いをしっかり確認していきましょう。
面接の雰囲気や質問内容が変わってくる可能性がある
卒業時期が遅れただけで、応募者の人格を真っ向から否定する企業は少ないでしょう。
しかし、大学をストレートに卒業できず迷惑をかけたのは事実なので、9月卒業の理由を正直に伝えても、企業側は応募者の人間的な本質を探ろうとする可能性はあります。
3月卒業の場合と比較した場合、至る所に突っ込みを入れられる機会が多くなることは想定しておいた方がいいかもしれません。
3月卒業生より人材の質が求められる傾向はある
9月卒業の場合は通常の選考スケジュールからは外れますが、企業によっては9月卒業も3月卒業も同じタイミングで選考を実施する場合もあります。
1学年下の世代とも一緒に選考を受ける場合もあるため、9月卒業だからといってライバルが少なくなるわけではありません。
むしろ同じ条件で選考を受けるのであれば、企業側が求めるスキルや仕事に対する熱意の基準は高くなる可能性があります。
なぜ卒業時期が遅れたか明確な理由を伝えるとともに、自分を採用するメリットをより強く伝える意識が必要になってくるでしょう。
書類選考の通過率が悪くなるケースも考えられる
人柄や熱意も含めて判断される面接に対し、書類選考は経歴や大学時代の取り組みなど事実ベースで判断される傾向があります。
そのため、9月卒業になった理由の伝え方や記載の仕方、そして応募先によっては書類選考の通過率が変わってくるかもしれません。
応募書類の書き方を見直し、自分の強みをいかせる企業をしっかり選定することも、9月卒業の就活を成功に導くには大切な要素といえるでしょう。
9月卒業生の就活手段としてもOfferBox
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9月卒業生は1つ下の世代と採用枠を枠を争う場合も出てくるので、自分の強み・適性に見合った求人をいち早く見つけ、効率よく就活を進める必要があります。
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