
SWOT分析は企業が事業戦略を決める際などに使用しますが、実は就活の自己分析にも活用できます。
この記事では、SWOT分析を自己分析に有効に活用する方法、メリット・デメリットを中心に紹介していきます。
就活生から多く寄せられるSWOT分析に関する質問も紹介するので、理解を深めるうえで参考にしてみてください。
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SWOT分析とは?
SWOT分析とは、経営やマーケティング戦略などを決める際に使用されるフレームワークで、就活の自己分析にも応用できます。
具体的には、自社の強み・弱み(内部要因)、自社を取り巻く外部環境による機会・脅威(外部要因)を洗い出してビジネス機会を発見していきます。
Strength(自社の強み、得意分野)
Weakness(自社の弱み、苦手分野)
Opportunity(社会・市場などの外部環境で自社にとってプラスに働くこと)
Threat (社会・市場などの外部環境で自社にとってマイナスに働くこと)
プラスに働くこと | マイナスに働くこと | |
内部要因 | Strength (自社の強み) | Weakness (自社の弱み) |
外部要因 | Opportunity (自社にとってのチャンス) | Threat(自社にとって脅威となること) |
上記を自己分析に置き換えた場合は、以下の通りです。
Strength→自分の強みや長所
Weakness→自分の弱みや短所
Opportunity→就活市場において自分にとってメリットになり得ること
Threat→就活市場において自分にとってデメリットになり得ること
SWOT分析を自己分析に活用することで、自分を取り巻く環境(就活市場)の中で自分の強みまたは弱みをどのように活かしていくかを明確にできます。
SWOT分析を自己分析に使うメリット・デメリット
ここからは、SWOT分析を自己分析に使うメリット・デメリットを紹介していきます。
説明の中で、SWOT分析を行う前に前提として行うべき事も紹介していくので、内容をしっかり理解していきましょう。
SWOT分析を使うメリット
SWOT分析を就活の自己分析に活用するメリットは、内部要因と外部要因を掛け合わせられる点です。
SWOT分析を活用した自己分析では、就活市場や業界の動向も含めて自分の強み・弱みを分析できるので、様々な角度から自分に合った仕事や就活の軸を探すことができます。
また、情報を分かりやすく整理しやすいのもメリットの一つです。
SWOT分析で扱うのは4項目のみで、箇条書きで要点のみを表形式でまとめていくため視覚的で分かりやすいといえます。
正確な自己分析をするには、自分の長所・短所などの内部要因はもちろん、外部要因となる志望企業や業界の動向を詳しく理解していることが前提です。SWOT分析を行うベースとして、あらかじめ業界・企業研究をしっかり行っておきましょう。
SWOT分析を使うデメリット
デメリットの一つは、SWOT分析のみでは自己分析が浅くなってしまう点です。
SWOT分析では、自分の強み・弱み、外部要因である機会と脅威の4項目のみに着目するので、自己分析の深掘りについてはあまり得意とはいえません。
もう一つのデメリットは、SWOT分析の4項目には過去の経験が含まれていないので、経験ベースでの自己分析が難しい点です。
そもそも自己分析は、過去の出来事や経験を分析して自己理解を深めていくことに意義があります。
したがって、SWOT分析のみだと自己分析の本質的な部分が欠けてしまうので、あくまでも自己分析を補完する方法として捉えるのが適切といえるでしょう。
SWOT分析を自己分析で有効に活用するためには、前提として自身の強み・弱みの方向性を正しく認識する必要があります。
自己分析は自分自身で過去の出来事や経験を棚卸して行いますが、自己分析ツールを取り入れるのもおすすめです。
多くのデータを元に客観的に分析すれば、新たな自分の一面を発見する手掛かりにもなり、より正確な自己分析が可能になります。
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向いている職種の数値化に加えて、「社会人基礎力」や「次世代リーダー力」など社会で求められる能力を計28項目もの診断結果で詳しく確認できます。
また、イメージしやすい8つの動物タイプを用いてあなたの社会での役割志向も表してくれるので、強みを活かしてストレスなく働ける仕事や職場の特徴を理解しやすいといえます。
診断結果のアドバイスも自己分析に有効な情報が記載されているので、ぜひ利用してみてください。
SWOT分析を使った自己分析の活用方法
ここからは、SWOT分析を使った自己分析の4つの手順を紹介していきます。
各ステップの説明では、具体例も紹介していくので、SWOT分析のイメージを深めながら読み進めてみてください。
ステップ①:自分の強み(長所)を洗い出す
SWOT分析を使った自己分析では、まずは自分の強み・長所(Strength)を洗い出すことから始めます。できるだけ多くの強みや長所を挙げていくほど、自分のアピールポイントを正確に理解できるので、深く考えずに箇条書きで思いつくままに書き出していきましょう。
SWOT分析の前に、マインドマップなどで自分の強みをある程度洗い出しておくとスムーズに進められます。
強み(Strength)の具体例 専攻が情報の学生の場合
得意なこと | ・新しい技術をすぐに覚えられる・自己啓発を積極的に行える |
身に付けたスキル/免許・資格 | ・ 開発言語やデータベースに関する専門知識・基本情報技術者試験、オラクルマスター |
長所 | ・初対面でもコミュニケーションを取れる ・物事を完遂できる・ストレスを溜め込まない |
大学時代の経験・実績 | ・企業とIT機器の共同研究に携わる・○○部/サークルに所属→リーダーとしてチームを取りまとめた・応募職種に関するバイト経験 |
ステップ②:自分の弱み(短所)を洗い出す
2つ目のステップは、強みと同様に自分の弱み(Weakness)を箇条書きで可能な限り多く挙げていきます。
自分の弱みや短所を洗い出すのは心理的に負担になるかもしれませんが、寧ろ強みや長所よりも大切といえます。強みばかりに着目して、自分の弱みに向き合わない就活生ほど入社後にミスマッチを起こすリスクが高いからです。
自分の強みを生かせる仕事や職場環境を探すのも大切ですが、いかにストレスなく長く働けるかという観点で仕事を探すのも就活では大切といえます。
弱み(Weakness)の具体例
全般的に苦手なこと | ・大雑把に物事を決めること・手先を使った仕事・手を抜くこと |
業務で必要になるが保有していないスキル・経験 | ・ 人に指導した経験・ 会計やマーケティングの知識・ライティングスキル |
短所 | ・集中して周りが見えなくなる・取り組むまでに時間がかかる |
学生時代の反省点 | ・海外留学など専攻以外の経験もすべきだった・ビジネススキルも勉強すれば良かった |
ステップ③:市場環境が自分に与えるメリット(機会)を洗い出す
自分の強み・弱みと内部要因を書き出したら、次は外部要因として市場環境が自分に与えるチャンスやメリットを洗い出していきます。
そのためには、就活市場や志望業界の動向を知らないと進められないので、まずは自分自身の就活に関連がありそうな部分から調べていきましょう。
「就活市場や志望業界を調べるイメージ」
- 売り手市場である
- リモートワークが普及している
- 副業が解禁されつつある
- 海外進出が増加傾向
調べた内容をもとに、以下の観点でメリット(機会)を探っていきます。
<例>不動産業界への就職を目指す場合
自分のスキルが役立つ場面 | ・宅建士の資格→売買契約や賃貸契約などの独占業務 ・接客、コミュニケーションスキル→顧客への提案とサポート |
自分の強みで何を達成できるか | ・高年収(成功報酬やインセンティブ)・営業、建築設計、ファイナンスなど幅広い業務を経験できる・グローバルに活躍できる人材になれる |
自分にとってチャンスとなる環境変化 | 副業の解禁→不動産関連の記事作成など |
進みたい分野 | 独立開業、不動産開発、不動産投資、コンサルティングなど |
ステップ④:市場環境が自分に与えるデメリット(脅威)を洗い出す
続いて、就職市場が自分に与えるデメリット(脅威)を洗い出していきます。
自分自身を客観的な視点で見つめるSWOT分析では、脅威の要因を考えていくことは非常に大切です。
まずは現時点で直面している、または将来的に顕在化する恐れがある脅威を書き出していきましょう。
デメリット(脅威)の例
- AIのさらなる発展
- 市場縮小
- 他業界の参入による競争激化
- 環境問題による規制強化
- 人材不足による業務負担の増加
さらに、洗い出した脅威は「どれくらい現実的であるか(発生確率)」「自分にとってどれだけ重要性を持つか(影響度)」を評価していくと、より深く分析できます。
脅威の内容 | 発生確率 | 影響度 |
人材不足による業務負担の増加 | 中 | 高 |
ステップ⑤:情報を整理する
SWOT分析を活用した自己分析は、以上4ステップで一通り終了です。
最後に各要素をまとめて、全体を俯瞰して自己分析できるようにしましょう。
例えば、以下のようにまとめます。
強み | 弱み |
自己啓発をコツコツできる | 集中し過ぎて周りが見えなくなる |
機会 | 脅威 |
副業を解禁する企業が増えている | 業界全体が人手不足 |
まとめた情報をもとに自分自身が抱える課題や問題点を洗い出し、「強み」や「機会」からより現実的な就活の戦略を考えることが可能です。
また、例えば以下のように4つの項目を掛け合わせて、自分に合った職種や会社の特徴を分析できます。
「自己啓発をコツコツできる」×「周りが見えなくなる」×「副業が自由」=
会社に縛られずに自由な働き方ができるエンジニア
内部要因と外部要因の掛け合わせによって、自己分析や就活の方向性を決める際に有効な情報が幅広く手に入ります。
SWOT分析を使った自己分析の具体例
前章のステップごとの説明をもとに、内部要因と外部要因の掛け合わせが見やすくなるようにまとめた、SWOT分析を使った自己分析の完成形を2つ紹介します。
テンプレート代わりにしてもよいので、SWOT分析のイメージをつかんだら自分自身に置き換えて実践していきましょう。
具体例①
持ち前のITスキルとチャレンジ精神をいかし、IT企業を中心に就職先を探している学生の例です。アルバイトも含めて、社会人経験がないのが悩みの種。
O(機会) ・働き方の自由度が高い・成果次第で高年収・キャリアの幅を広げやすい | T(脅威) 人材不足による業務量の増加 | |
S(強み) ・ITスキル・チャレンジ精神 | ITスキルを活かして、マルチに活躍できる人材を目指す | 人材不足解消を補うために、キャリア教育の分野にも携わりたい |
W(弱み) アルバイト経験がない | 副業から実務経験を積んだり、クライアントと接する経験を積んだりしてみる | 業務の質をあげられるように自己啓発に励む |
具体例②
不動産業界の事務職を目指している女性の例です。
宅建とOfficeの資格取得に集中するあまり、単位取得がおろそかになっている状態。
O(機会) ・スキルを持った人材の不足・業界全体のIT化 | T(脅威) 人口減少による需要減 | |
S(強み) 自己啓発が苦にならない | 専門知識の充実の他、IOTの活用など付加価値のあるスキルをどんどん身に付ける | 海外への事業展開に対応できるように英語を学ぶ |
W(弱み) ・計画性の無さ・人見知り | スケージュール管理を学ぶ対人スキルセミナーへの参加 | 現状の課題を克服するには、何をすればよいかを常に考える |
SWOT分析を使った自己分析でよくある質問
ここでは、就活生から寄せられるSWOT分析を使った自己分析に関して、よく寄せられる質問を紹介します。
SWOT分析の注意点や目的を正しく理解しないと、誤った方法で自己分析を進めてしまう恐れもあるので内容をしっかり確認していきましょう。
SWOT分析を自己分析に活用するときの注意点は?
SWOT分析はあくまでも自己分析を補完する手段の一つとして捉えましょう。
自己分析の本来の意図は過去の出来事や経験から自分の強み・弱みを導き出すことにあるので、経験ベースで考えていく本質はぶらさないようにしてください。
SWOT分析を自己分析で有効に活用するには、前提として自分の強み・弱みを主観ではなく、客観的に認識する必要があります。自分自身で過去を振り返っていく他、自己分析ツールの活用や他己分析など様々な方法で自己理解を深めていきましょう。
SWOT分析は計4項目の限られた情報に着目するからこそ、それぞれ可能な限り多くのアイディアを出すことも大切です。例えば強みを分析するのなら、最初は思いつくままでよいので、どんどん自分の長所や売りとなるスキルを挙げていきましょう。
自己分析はSWOT分析のみでいい?
SWOT分析を用いた自己分析は4つの要素のみで行うため、深い分析には向かないというデメリットがあります。
現状は自己分析に活用されていますが、そもそもSWOT分析は企業が事業戦略の方向性などを決める際に使うのが一般的です。自己分析をさらに深めたい場合は、自己分析ツールの活用や他の自己分析の方法も併用しましょう。
ジョハリの窓やマインドマップ、モチベーショングラフなど、就活に結びつく自己分析の方法は様々あります。ネット上にはテンプレートもあり、手軽にダウンロードができるので積極的に活用してみてください。
あくまでも、SWOT分析は自己分析の精度を上げるための一つの手段として捉えましょう。
SWOT分析を自己分析に活用してみよう!
SWOT分析を自己分析に上手く活用すれば、就活市場や業界の動向を考慮した自分に合った職種や就活の軸を見つけられます。自己分析の精度を高める一つの手段として非常に有効な方法なので、積極的に活用していきましょう。
SWOT分析を自己分析に有効に活用していくためには、前提として自分の強み・弱みをできるだけ正確に認識する必要があります。
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