就活浪人って本当に不利なの?経験者が語る3つのリスク

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こんにちはライターのとみーです。
私は、16卒として就活をしましたが、納得がいかず就職留年をして17卒として内定をもらうことができました。この時期になると、『今年は諦めて来年もう一度就活しようかな』と考えている就活生もいると思います。
私も去年悩みましたが、ネットや周囲の人の情報がなく実際どんなリスクがあるのか全然わからず困りました。なので、今回はそんな悩める就活生に向けて私の経験などから“就職浪人をすることのリスク”について紹介します。

 

そもそも就職浪人とは

就職浪人という言葉は、世間では「就職浪人」と「就職留年」の2つの言葉があります。この2つの違いは大学を卒業するかしないかです。
「就活浪人」は大学を卒業して就職活動をすること、「就職留年」は大学を卒業せずに就職活動することを指します。ちなみに私は就職留年を選択しました。
なぜ就職留年を選んだのか、そこには2つのメリットがあったからです。

 

1.学校のサポートが受けられる

大学を卒業してしまうと大学主催のキャリアイベントに参加できなくなります。面接練習のためにはキャリアセンターには有効ですし、卒業生がどこに就職したか(OB/OG)の情報もキャリアセンターが持っていると思います。卒業してしまうとそういったサポートが受けられなくなるかもしれません。

2.「学生」の特権が使える

学生の肩書は非常に便利です。就活における支出の多くを占める交通費も学割を使うことで、安く抑えることができます。さらに学生であることで他の就活生と同じように「新卒」として就活をすることもできます。

 

就職留年と言うと心配されるのが学費ですが、休学制度などを使うことで私は実質4年分の学費で済みました。皆さんも一度自分の大学の制度について調べてみてください。休学は届け出の期限があるので早めに調べておくことをおススメします。

 

就職浪人をすることによる3つのリスク

では実際に就職浪人を選ぶとどういった就職活動になるのか、そこには大きく3つのリスクがあると思われます。

 

リスクその1.就活仲間がいない

就活において一緒に戦う友だちは大切です。企業の選考情報といったリアルな就活情報を教えてもらうだけでなく、面接練習、他己分析、時には精神的な支えになってくれます。しかし2年目はそういった人はほとんどいません。後輩を頼ったり、新しく就活仲間を作ったりすることは可能ですが、1年目と同じようにはいきません。実際私も2年目は独りで就活をする時間が多く、入ってくる情報も格段に減りました。

 

リスクその2.選考に既に乗り遅れている

おそらく就活浪人を決断する時期は秋以降になると思います。そうなると18卒のスケジュールで言えば夏インターンは既に終わっています。また秋に本格的に行われる外資系企業の本選考も既に終わっている可能性が高いです。18卒は秋冬インターンが盛んになるといった話もありますが、それでも例年通り多くの企業が夏のインターンを実施していましたし、そこから内定が出されるケースもあります。インターン生が有利になる企業を受ける学生にとっては、夏のインターンに参加できていない時点で後れを取っている可能性があります。

 

リスクその3.選考が不利になる可能性がある。

これはあくまで私の経験談からの話ですが、1度受けた企業には基本的には受かりません。1年目に受けた企業も10社程度受け、ほぼESは通りました。しかし面接で熱意を伝えるために去年も受けた話をしたり、顔見知りの面接官だったりするとそこで全て落とされました。企業側も効率的に採用活動を行いたいと思っています。また能力ではなく、人柄やポテンシャルを見ている日系企業では1度不採用にした人をもう一度採用することはレアなケースだと思った方がいいです。

1年目に受けなかった企業については企業によりけりです。就職留年の話を一切しないまま最終選考まで進んだ企業もありました。1次選考などの面接時間が短い選考では聞かれることはありませんでしたが、選考が進むにつれて聞いてくる企業はあります。そこで自分の考えを伝えられるかがポイントになるので、確実に言えるのは就職浪人をした理由やそのあとの時間の過ごし方などを答えられない人にとっては圧倒的不利だということです。

 

最後に

この時期に就職浪人しようか悩んでいる人は今、本当に辛いと思います。
私も毎日のように悩んで、ESなども全然手が付きませんでした。何より私が思い悩んだことは「もう一度就活したからといってうまくいくとは限らない」ということです。その上で今回紹介したようなリスクを取って就活をもう一度することはある程度の覚悟が必要でした。今思い悩んでいる就活生はそういった面も含めて今後どうするのか一度考えてみてください。