途中で志望業界を変えたっていい。いろんな人に出会ったからこそ見えた道。

  • LINEで送る

山田綾乃さん(立教大学)
【2016年卒予定/株式会社エムエム総研 内定】

大手就職ナビの掲載社数は毎年1万社以上。その中から、仮に30社の会社説明会に行くとします。1万超分の30社。興味のある業界など、ある程度軸を持っていないと絞り切れません。でも、この「興味のある業界」。実際にその業界を深く知ると「あれ?なんか思っていたのと違う…」とギャップがあって当たり前。社会に出る前の企業・業界に対するイメージと実社会では、かい離があります。

BtoB専門のマーケティングエージェンシー、株式会社エムエム総研様[ http://www.mmsouken.co.jp/ ](以下敬称略)に内定した、立教大学4年生の山田綾乃さん。山田さんも、就活を始めた当初は全く違う業界を志望していました。そこから何故、マーケティング業界に飛び込むことを決めたのか。内定先を決めるまでの心の変化をうかがいました。

 

志望業界を路線変更

山田さん「就活を始めたのは、3年生の12月頃。1dayインターンや、早期選考にも参加しました。はじめは就職ナビを使っていました。他にも、エントリーシートの添削やディスカッションのトレーニングでアドバイス、フィードバックをもらえるようなサービスも利用していました」

山田さんははじめ、空間プロデュース業界に興味があったそうですが、初めに考えていた業界から路線をどんどん変えていったのだそうです。

1279f7bc16ef3742a1b4bd56f19a3d83-620x465
左:山田さん(右はご友人)

山田さん「空間プロデュース業界の次は、ブライダル業界に興味を持って。ブライダル業界、華やかですよね。でも実際の労働環境など、自分が思っていたことと違うところがありました。結局最終面接まで行ったんですが、そこで落ちてしまって。やはり自分の道ではないんだなと思いました」

そこから思い悩みながらも、業界を絞らずいろんなところを見るようになったと言います。そんなとき、出会ったのが「OfferBox」でした。

 

山田さん「前の年にOfferBoxを利用していたという人に勧められて登録しました。最初の頃は、オファーなんてそんなに来ないだろうと思っていたので、届いたオファーはほとんど承認していました」

ちょうど、ブライダル業界から方向転換しようと思っていた時期だったこともあり、いろんな人や業界に出会い、自分の考えを話したり、各社の考え方を知っていこうと思ったそうです。OfferBoxの利用は5月頃からだったということで、OfferBox利用者としては遅めのスタートながら、かなり多くの企業が山田さんにオファーをしていました。山田さんの自己PRは、次のような言葉で始まります。

 

― 私の強みは「芯」があることです。理由は2点あります。・・・

そのあとを読みたくなる、一行で惹きこまれる文頭です。その証拠もしっかりとその後の文や過去のエピソードに書かれていて、説得力のあるプロフィールでした。

 



山田さん「私はプロフィールの内容の中に、新体操やダンスに取り組んできたことを書いていますが、そういった経験をちゃんと知ってオファーをくださる企業は、会ってみようという気持ちになりましたね。ちゃんと私の過去を見てくれて、きっと未来も見てくれる企業なんだろうなと思いました」

 

また、プロフィールに選んだのは、普段の様子が伝わってくる自然な写真。

山田さん「自分らしさが出ている写真を選びました。私は、飾ることが苦手で。面接でも普通に話して、選考通過すればそこがきっと自分に合う会社なんだと思いました。会社のことを調べるのも大事ですが、自分が入る会社だから、自分のことも会社に知ってほしいなと思いました。選考のときだけ良く見せて、後で“こんなはずじゃなかった”と自分が思うのも、会社にそう思われるのも悲しいですから」

 

自分が本当にワクワクできる仕事とは何か

 

結局、3社から内定を獲得。全てOfferBoxからでした。その中でもエムエム総研に決めた理由は何だったのでしょうか。

山田さん「はじめは“なんか面白そう”という直感が働きました。マーケティングの知識はなかったのですが、 “BtoBマーケティング人材を輩出する”という社会に対する思いを聞いて、ワクワクしました。私、いわゆる“昭和の営業スタイル”のような営業はしたくなかったんですよね。マーケティングがもっと進めば、興味のない人ではなくて、興味のある人に営業ができるようになる。お互いにとって、時間の無駄もなくなります。私のように“営業したくない”と思っている人を少なくしたいと思ったんです」

空間プロデュース、ブライダル、マーケティング。業界それぞれに良さもあり、課題もあります。その中で自分が何をしたいのか。どんな仕事がしたいのか。単なる業界イメージではなくて、自分の思いまで落とし込めたからこそ、山田さんはファーストキャリアを納得性高く選択できたのではないでしょうか。

 

いろんな会社、いろんな人に出会ったからこそ見えた道



これから就職活動をする方に向けて、メッセージを頂きました。

 

山田さん「自分の価値観にとらわれないで、広く俯瞰できる姿勢があれば、就活も楽しくなるんじゃないかと思います。ある企業の人事の方と面談したとき、“私は大手企業も中小企業も知っているけど、どうしてあなたはベンチャー企業がいいの?”と深掘りしてくださって、気付きをもらえたこともありました。人事の方は、会社のことだけではなくて、社会のことを教えてくださいます。いろんな方とお話しする中で、その業界だけではなくて、社会全体を少しだと思いますが知ることができました」

 

その業界で就職するために進路を決めた人もいると思います。その進路を邁進するのも、道のひとつ。ですが道はひとつではありません。路線変更もまたひとつの道です。

 

最後に、エムエム総研で採用を担当されている河村さんに、山田さんの採用理由を伺いました。



河村さん(写真)「二つあります。当社は知的サービスを扱っているので、サービス間の連携や顧客とのリレーション、とにかく人間関係が重要。そのため人間力が必要なのですが、山田さんにはその力をとても感じました。

もうひとつは、本人の人生に対する真剣さです。これまでの学生生活で行ってきた活動に対する取り組み。そして将来のキャリアに対する真剣な考え方が伝わってきました。BtoBマーケティングという業種柄、覚えることもたくさんあり、求められる成果もシビアな世界です。そういった真剣な方が必要でした」

“自分自身の意思で選択してキャリアを作っていける人になってほしい”。エムエム総研は、新しく入る方にそう期待を持って迎えているのだそうです。