今回のインタビュー企業はジブラルタ生命保険株式会社さんです。同社のITグループは社内の他部門や協力会社と密にコミュニケーションをとり、営業支援系システムや契約管理システムなどの開発、運用、保守、改善等を行っています。
このITグループでリクルーターを担当されている営業システム開発チームの水間綾子さんと、内定者の横浜国立大学 経営学部 坂井綜謙さんにOfferBoxでの出会いから内定までの経緯についてお話を伺いました。
ジブラルタ生命保険株式会社 営業システム開発チーム 水間綾子さん
横浜国立大学 経営学部国際経営学科 坂井綜謙さん
IT技術を駆使し、生命保険のビジネスを支える
OfferBox事務局
ジブラルタ生命保険さんと言えば、世界最大級の金融サービス機関プルデンシャル・ファイナンシャルのグループ会社ですよね。坂井さんはそのジブラルタ生命保険さんのITグループに内定と聞いていますが、まずは、坂井さんから内定先のお仕事の概要などを教えていただけますか?
坂井さん
ジブラルタ生命保険のITグループは、IT技術を駆使して、生命保険会社のビジネスを支える部門です。生命保険の営業などを担当する部門からの要望を実現するための最適な方法を探り出して、システム構築、運用・保守まで一貫して行っています。
OfferBox事務局
ITと聞くと専門的な知識を必要とするイメージですが、選考エントリー時に求められる必須条件などありますか?
水間さん
ITの知識や技術は一切必要ありません。入社後1年間は、システム開発の基礎を学ぶためにシステム開発会社に出向して、プログラミングや開発フローなど、開発する側の仕事を学びます。私の同期も含め、例年内定者の半数以上が文系ですが、1年間で基礎から実践的な内容までしっかり研修を行うので、未経験の方でも全く心配ありません。
あのダイビングの学生ね!と印象に残るプロフィール
OfferBox事務局
18年卒で求めていた人物像を教えてください。
水間さん
まず、主体的にコミュニケーションを図り、自分の意見をしっかりと相手に伝えられる人を探していました。私たちITグループは生命保険会社のIT部門という立場ですが、私たちのシステムを活用する他部門の方々のやりたいことを言葉から汲み取って、開発担当者にその要望を伝える仕事なので、コミュニケーション能力がとても重要です。
さらに、具体的に求める人物像を4つのタイプに分けていました。【①堅実・バランスタイプ ②行動重視・突破力タイプ ③頭脳・高処理能力タイプ ④スペシャリストタイプ】に当てはまる学生を探している中で、坂井さんは、②の行動重視・突破力タイプでリーダーの資質があるなと感じていました。
OfferBox事務局
求める学生に出会うために、どんなポイントに注目してオファーをされていましたか?
水間さん
自己PRやエピソードを読んで、色んなことに前向きにチャレンジして、自ら行動している人にオファーをしていました。坂井さんの場合は、日本酒専門店でのアルバイトのエピソードで、成果を生むために苦労した点や問題に対してどのような意思を持って行動したのか具体的に書いてあり、どのような環境下でも成長できる可能性を持っているなと感じて、オファーをしました。
坂井さん
なんか、直接言われると恥ずかしいですね(笑)。
OfferBox事務局
坂井さんはどんなところを意識してプロフィールを書きましたか?
坂井さん
学生時代に気づきや学びが多かった、アルバイトやスキューバダイビングでのエピソードを中心に書きました。OfferBoxは、自分らしさを存分に出せるツールだと感じていたので、自分の特徴が伝わる写真を掲載したり、エピソードを書くように工夫しました。
水間さん
採用チームの中でも「あのダイビングの学生ね!」と印象に残り、話題にも出てきました。写真や自己PRのテーマ選びは、第一印象になるのでとても大切になると思います。
OfferBoxの面談オファーはどんな話をする?
OfferBox事務局
オファーを受け取ったときはどのようなお気持ちでしたか?
坂井さん
就活を始めた当初は不動産業界を志望していたので、IT業界には全く興味がなくて、最初からお断りするつもりで面談に行きました。就活を進める上で、色んな社会人と話してみたいという理由だけでオファーを承認して、面談に参加したので、選考に進む気は全くありませんでした。
水間さん
面談前から断ろうと思ってたんだ(笑)!
坂井さん
そうです…。最初から(笑)。
ただ、先輩や友人と話していくうちに、将来に対する考え方が変わってきました。20〜30年後も活躍できるビジネスマンであり続けるために、自分に必要なのは「専門性」「コミュニケーション力」「マネジメント力」だと考え、それらを鍛えられる会社に入りたいと思うようになりました。
一度お断りしましたが、改めてジブラルタ生命ITグループのオファー文を読んでみると、自分が進みたい方向性にマッチしていると感じました。IT系の会社に就職した先輩の話も聞いて、ますます興味を持ち、一度は断ったんですが、もう一度水間さんに「お話させてください」とメッセージを送りました。
水間さん
初めて坂井さんにお会いしたときに、「うちの業界には興味がないのかな」ということは感じていました。なので、面談の時間が坂井さんにとって有意義になるように、会社の話をするよりも就職活動の話を中心に話を聞いたり、質問を受けたりしました。案の定、お断りされて残念だなと思っていたので、数ヶ月後に坂井さんからご連絡があったときは、びっくりしました。目的意識があり、優秀な学生だなと思っていたので、私たちももう一度お会いしたいと思いました。
【ジブラルタ生命保険の選考ステップ】
OfferBox事務局
選考ステップで工夫されていることはありますか?
水間さん
エントリーしてもらう前に、面談を実施しました。面談では、学生の興味を把握してから、会社の説明をしたり、学生によっては就活相談に乗ることもありました。弊社は、学生からの認知度が低いので、面談を重ね、親密な関係性を築くことを意識しました。
最終面接を受ける前に、学生との仲が深まり、対話を重ねることで双方の認識の相違がなくなったため、例年に比べて内定辞退者が減りました。
OfferBox事務局
相互理解を深めることで、よりよい関係を築いていったんですね。坂井さんは実際に社員の方々に会ってみて、どのような印象を受けましたか?
坂井さん
親身な方々が多いです。水間さんは学校の先輩みたいな親近感があって、会社のお話だけでなく、趣味のお酒や野球の話なども気軽にできる方です。水間さんがリクルーターじゃなかったら、辞退していたかもしれないと思うくらい水間さんにはお世話になりました。
水間さん
えー!本当?嬉しいですね…(笑)
坂井さん
水間さんだけでなく、他の社員の方々も温かい人ばかりで、ジブラルタ生命に入ったら、たとえ苦しいことがあっても先輩方の力を借りて乗り越えられるなと感じました。
自分で仕事時間をコントロールできる「時差出勤制度」も
OfferBox事務局
最終的な入社の決め手は何でしたか?
坂井さん
1つは、専門的な知識が学べて、マネジメント力を鍛えることができるので、自分の将来像が描けたという点です。もう1つは、純粋に「みなさんと働きたい!」と思えました。以前は、事業内容や仕事内容を重視していましたが、就活で色んな社会人と会う中で「誰と働くか」の方が重要だと感じるようになりました。その点で見ると、ジブラルタ生命は自分に合っていると思いました。
OfferBox事務局
入社後のキャリアについてどのように考えていますか?
坂井さん
プログラミング未経験なので、最初の1年間は基礎をしっかりと学んで、30代後半までには、リーダーとして一翼を担えるような人材になりたいです。そして、自分自身が納得できるような仕事をしていきたいです。
水間さん
システムの利用者とシステム開発会社の間に立って、リーダーシップを発揮しながらシステム開発を推進していく仕事なので、早くからリーダー経験が積めます。また、勤務年数や年齢に関係なく、やる気と実力が伴えば、早期のキャリアアップも可能です。希望するキャリアに合わせて、職務を期待して任されることもあるので、坂井さんには頑張ってほしいですね!
OfferBox事務局
自分次第で、柔軟にキャリアを選択できそうですね。
水間さん
そうですね。キャリアパスも社員の意志で選択できますし、働き方も柔軟に選択できる環境があります。部門によりますが、「時差出勤制度」を利用している社員もいます。勤務時間は変わりませんが、ご家庭の事情などに合わせて始業時刻を選択できる制度です。私も仕事にメリハリをつけるためにこの制度を活用しています。例えば、朝8時に出社して16時半で仕事を終え、趣味の野球観戦に行くこともありますね。
その他にも、育児休暇や産前産後休暇に加えて、介護休暇や、自身やご家族が病気になったときに休暇が取れる傷病休暇など、仕事とプライベートの両立を支援する制度があります。管理職がワークライフバランスに理解があるので、スタッフも休暇が取得しやすい環境です。
企業が本当に知りたいのは「実績」ではない
OfferBox事務局
OfferBoxに登録している学生にはどのようなことを書いてほしいですか?
水間さん
「こういう実績があります」と簡潔に記載するのではなく、そこまでの苦労や努力した点、成長できた点を具体的に書いていただけると嬉しいです。成果に至るまでのプロセスには、その人の考え方や価値観が出るので、入社後どのような働き方をするのか、会社にマッチするのかなど想像しやすくなります。また、失敗経験も積極的に書いてほしいですね。成功体験を書く方が多いのですが、失敗経験を正直に書いてもらえると、より印象に残ります。
OfferBox事務局
坂井さんがOfferBoxのプロフィールについて工夫していた点はありますか?
坂井さん
企業の方々に「素」の自分を見てもらい、興味を持ってもらうために、写真は証明写真ではなく、自分の熱中していたスキューバダイビングとアルバイトの写真を選びました。
また、自己PRは最大3つ書くことができるので、すべて違うテーマで「これまで頑張ったことや学びが多かったこと」書きました。私は、アルバイト・サークル・勉学のことを書き、さまざまな視点で自分を見てもらうよう工夫しました。
OfferBox事務局
その他にも工夫していたことはありますか?
坂井さん
毎日1回は必ずログインするようにしていました。プロフィールの記入率を90%以上にするとオファーも届きやすくなりますし、どんな企業が自分に「会いたい」とオファーを送ってくれるのかが楽しみでした。オファーをもらうことで、企業から「求められている」自信につながりましたし、就活への活力になりましたよ。
OfferBox事務局
なるほど!そのような形でOfferBoxがお役に立てて嬉しいです。水間さん、坂井さん、本日はありがとうございました。
■会社概要
会社名:ジブラルタ生命保険株式会社(The Gibraltar Life Insurance Co., Ltd.)
所在地:東京都千代田区永田町2-13-10
設立:2001年4月3日
事業内容:個人保険、個人年金保険、団体保険、団体年金保険、再保険
従業員数:13,431名 (2017年03月現在)
ホームページ:http://www.gib-life.co.jp
採用ホームページ:http://www.gib-life.co.jp/st/about/recruit/newgrads/sp/