JR四ツ谷駅から徒歩5分ほどの場所にオフィスを構える、ソフトウェアの受託開発事業を主軸とする株式会社スカイネクストさん。
ソフトウェアの受託開発というと、職種はいわゆるシステムエンジニア(以下、SE)ですが、OfferBox経由でスカイネクストさんに内定した方々は文系の学部出身でプログラミング経験もないとのこと。しかも、10万人を超える学生が登録する中で、送られたオファーはたったの19通!
そんな限定オファーを受け取り、スカイネクストさんへの入社を決めた内定者の2人と、採用担当者の方にお話を伺います。
■採用担当者
株式会社スカイネクスト
取締役 システム開発部部長
山下 貴生(やました たかお)さん
■内定者
日本大学 文理学部 社会学科
佐藤 義明(さとう よしあき)さん
■内定者
専修大学 文学部 人文・ジャーナリズム学科
飛田 翼(とびた つばさ)さん
プロフィール写真の選び方
佐藤さんと飛田さんは元々どのような業界を志望していましたか?
山下さん
佐藤さんも飛田さんも、オファーをした当時は志望業界に『ソフトウェア・情報処理』や『IT・通信』などは入っていなかったと思います。
佐藤さん
そうですね。インターンシップはIT企業も参加しましたが、大学生の間に学んだことを少しでも生かせるところで働きたいと思い、リサーチ関係の企業、ゼネコン、医療機器や製薬メーカーなどのメディカル業界を受けていました。特に3月以降の本選考はメディカル業界が中心でした。
飛田さん
僕は高校と大学で学生記者をやっていたので、その延長で報道やマスコミ関連の仕事ができたらいいなと思っていました。また、取材を通して人とコミュニケーションをとることも好きだったので、人の将来の意思決定に携わるような人材業界にも目を向けていました。
なるほど、プロフィールの中でも記者の活動に関するエピソードが出てきますよね。
プロフィール写真もよくある履歴書用の証明写真ではなく、工夫されていますね。
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佐藤さんの
プロフィール写真 |
飛田さんの
プロフィール写真 |
佐藤さん
私の所属するゼミでは、写真からものごとやできごとを読み解くということを行なっています。これは写真を選定しているところで、ゼミの活動内容を表すと同時に自分を表現している写真でもあると思い、これをプロフィール写真に選びました。
飛田さん
僕はOfferBox用に改めて撮影したものです。写真を撮るのは好きですが、逆に撮られる機会があまりないので、自分が写っている写真がありませんでした。一般的な履歴書やエントリーシートに使うような写真でない方がいいということだったので、パッと見て自分がやってきたことを知ってもらえるようにノートとカメラを持って撮りました。
山下さん
2人ともちゃんと自分を表している写真ですよね。
企業が知りたいことが書かれたプロフィール
スカイネクストさんは数多いる学生の中から、たった19人にしかオファーを送ってないそうですね。
山下さん
4ヶ月ほどかけて学生のプロフィールを読み込み、200人くらいをピックアップしました。その中でも、優先順位を付けてオファー送りました。
かなり厳選していますね。どんな点に着目して、オファーを送るか送らないかを判断していましたか?
山下さん
SEの仕事は論理的に物事を考える力が必要です。文系の方はプログラミング経験よりも論理的思考力があるかを重視していました。特に飛田さんのプロフィールの書き方は、見る人の立場を考えて書かれているなというのをすごく感じましたね。
プロフィールを書くときも、やはり読者の存在は意識して?
飛田さん
はい、それはもう。プロフィールは他人に見られる前提のものですので、自分がプロフィールを読んで選ぶ側だったらどういったことを知りたいか、どういった文章が読みやすいかは書く際にかなり意識しました。
山下さん
飛田さんのプロフィールにはまさに私が知りたいことがそのまま書かれていて。自分はどういうところを大事にする、こういうことが得られることを仕事にしたいといった飛田さんの価値観と、それを裏付ける実際のエピソードがありました。
できごとだけでなく、そのできごとに対する自分の解釈もしっかり書かれていますね。
山下さん
そういったロジカルに考える力を持ったうえで、当社の企業理念や仕事に対する向き合い方にマッチするような方を厳選してオファーを送りました。仕事は仕事と割り切るのではなく、どうせなら仕事も楽しみたいと思ってくれそうかとか。佐藤さんと飛田さんはプロフィールからそういったことが読み取れる内容でした。
例えば佐藤さんは、プロフィールから自分自身が成長することにすごく喜びを感じるタイプと読み取れました。当社のような小さい会社でも、SEという仕事を楽しんでもらえるんじゃないかな?と思いオファーを送りました。
必要なスキルや能力の高さだけでなく、環境や風土に合っているか合わせてプロフィールから読み取っていたのですね。
佐藤さんと飛田さんは、オファーを受け取った時にスカイネクストさんや山下さんにどんな印象を持ちましたか?
佐藤さん
「山下さんの熱意が込められたオファーだな」という印象を受けました。プロフィールをしっかり読んでくださっていて、自分がSEとしてどのように活躍できるのかが書かれていたのが印象的だったので、オファーを承認してみようと思いました。
山下さん
でも佐藤さんがオファーを承認してくれるまで、3回くらいメッセージを送ったんですよ。なかなか承認してもらえなくて(笑)
佐藤さん
保留※1していたんですよ!オファーをいただいた6月の上旬は就職活動がピークの頃で、忙しくて見る間がなくて。
山下さん
オファーを送った数日後、3つのアピールポイントの1つが「内定まだありません」に変わっていて(笑)
佐藤さん
本当に内定なかったんですよね~(笑)
山下さん
プロフィールの文面からするとすごく真面目なタイプなのに、「内定ありません」と書いてしまうようなところが「結構おもしろい子なのかなあ」と思いました。「内定ないならちょっと話を聞きに来なよ」って。最後に送ったメッセージはそんな内容だったと思います。
飛田さんは?
飛田さん
僕の場合は、基本はいただいたオファーはすべて承認して、まずは説明を聞こうというスタンスでいました。実際に話を聞いてみると「思ったより良かったな」と思う会社もあれば、反対に「ちょっと違ったな」と思う会社もたくさんありました。ですが、違うという情報を得られたことがその日の収穫だと、前向きに考えていました。
※1:オファーを承認するか辞退するかを保留することはできますが、オファーの有効期限は受信から7日間です。保留の場合でも有効期限を過ぎると期限切れとなります。
3時間超えの個別面談
スカイネクストさんの選考ルート |
面談
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最終面接
▼
内定 |
(※佐藤さんと飛田さんの実際の選考ルートです。次年度以降や、他の方が同じ選考ルートとは限りません。)
佐藤さんも飛田さんも、最初は1対1の個別の面談、次に面接が1回という選考ルートですか?
佐藤さん
そうですね。
飛田さん
個別面談が終わったときに真っ先に思ったことは、まだ選考を受けると言っていないにも関わらず、こんなに自分のことを考えてくれて、ここまで自分に時間を割いてくれるんだな、ということでした。
山下さん
2人とも3時間を超えましたね。(笑)
3時間!?
佐藤さん
面談で話したことで1つ覚えているのが、山下さんから「プログラミングだけをやりたいという人はいらない」という話を聞いたことです。
山下さん
そう言うと少し極端かもしれませんが…(笑)もちろん、プログラミングの専門性を高めて他の人にはできないスキルを持つのを目指すこともとてもいいことだと思います。ただ、そういう方は当社には合わないタイプなのです。そうではなくて、プログラミングに限らず広い視野を持って幅広い仕事をやりたい、そんな方には仕事が面白いと思ってもらえる会社です。
飛田さんは何かよく覚えていることはありますか?
飛田さん
1つはITやプログラミングの経験の有無を重視されてなかったことですね。他社では質問されましたが、部活一色の大学生活だったのでそんな機会がなくて。でも、スカイネクストさんはそういったITやプログラミングの経験の話はほぼなく、考え方や大事にしている価値観などを聞いてくれました。やってきたことより、やってきたことで培われてきた自分の考え方や見方を重視してくれているのだなと感じました。
そういった面接の内容からも、山下さんがスカイネクストさんで働くSEとして合うかどうかという視点で見ていたのだろうというのが伝わってきますね。
飛田さん
もう1つ…実は最終面接の日に風邪をひいてしまいまして。声がまったく出なくなってしまったのです。
えー!それでも、面接に?!
飛田さん
はい。日程をずらしてもいいですよと言ってくださいましたが、治るめどがたたなかったので…。そんな状態にも関わらず、山下さんは自分の聞き取りづらい声を最後までしっかり聞いてくださって。
山下さん
そんな体調でよく来てくれたと思いますよ。
飛田さん
飴までいただいて、ここまで気遣ってくれるんだなあ…って。実は最終選考のことはあまりよく覚えていないですが、声が出なくて飴をもらったことだけは鮮明に覚えています(笑)。
内定承諾の理由
スカイネクストさんへの入社を決めた理由を教えてください。
佐藤さん
自分はオファーを承認するのは遅かったですが、内定を承諾するのは早かったです。この先の10年間で自社開発の規模を拡大していきたい、という会社のビジョンが明確だったのが決め手になったと思います。個人としても、プロジェクトリーダーとなるために10年間どうしていけばいいのかというビジョンを話していただいたので、10年後の自分がどうなっているかを強くイメージすることができました。他社はそういった話がほとんど出てきませんでした。
企業と個人両方の将来のビジョンが見えたことが良かったのですね。他に迷っていた企業はありましたか?
佐藤さん
選考中の企業は2、3社ありましたが、スカイネクストさんの内定をいただいたらすべて辞退しました。「内定ありません」と書いた通り、実際他に内定はなかったのです(笑)。
そうでしたね(笑)。飛田さんは?
飛田さん
反対に僕は内定をいただいてから、1ヶ月ぐらい時間をいただきました。決め手となったのは、面接後にいただいたメッセージです。なぜ僕に内定を出してくれたのかを5つぐらい理由をあげてくださいました。文章力のことも評価していただけて、ずっと書いてきて良かったなあと。
ここまで具体的に評価したポイントを伝えてくれたのはスカイネクストさんだけで、どこが評価されたのかが分かって入社した方が、入社後のギャップやすれ違いが少なくなるのではないかなと思いました。
本当にスカイネクストさんは価値観や人柄そのものを見る選考なのですね。
山下さん
佐藤さんと飛田さんも本当に当社にマッチしていて、ここでの仕事を楽しんでもらえるだろうと思いました。成長の意欲もある。特にSEはいくらでも学ぶことがあるので、学び続けなきゃいけない職業です。でも、この2人なら、ずっとそれをやり続けてくれるだろうというのをすごく感じています。
最後に、2020年卒に向けてこんな学生を待っています!というメッセージをお願いします。
山下さん
株式会社スカイネクストはいわゆるシステムの受託開発をしている中小会社です。大手企業と違うのは、上から下まで幅広い仕事を自分たちでできること。その分大変ではありますが、お客様に直接ありがとうと言ってもらえたり、自分の成長を実感できたり、得られるものがたくさんあります。
また、経営陣との距離も近く、自分がやりたいと思ったことをやらせてもらいやすく、大手企業のSEとはまた違った働き方ができると思います。ぜひ、そんな環境で一緒に成長したいという方に、来年また巡り会いたいと思っています。
山下さん、佐藤さん、飛田さん、今日は貴重なお時間をいただきありがとうございました!
OfferBox活用アドバイス
写真のアップが第一歩!
山下さん
まずは写真載せてほしいです。私は検索条件を幅広く設定し、できるだけ数多くの学生のプロフィールに目を通すようにしています。ただ、さすがに全員を見ることはできないので、どうしてもプロフィール写真をアップしている方を優先しています。写真がないだけで、プロフィール全体の情報量が少ない印象を与えてしまいますよ。
「できます」だけでなく「好きです」も書く!
山下さん
自己PRに「私は◯◯できる人間です。」という書き方をする方が圧倒的に多いですが、それよりも「私は◯◯が好きです。」の方が本当は好きなんです。
これまでにどういうことやってきていて、どういうことが嬉しかったのかなど、その人の価値観が読み取れる内容を書いてほしいと思います。そうすれば、企業側もこの学生は自社に合っているかを判断してオファーを送ることができます。
就職活動に結果を求めない!
佐藤さん
自分も就活がうまくいったかと問われるとうまくいかなかったんです。今考えると、一次面接に受かるにはどうすればいいか?といった目先の結果ばかり求めてしまっていたと思います。大手企業からオファーをもらえるかといった結果を求めて知らない企業のオファーを辞退してしまうのではなく、採用担当者の方と縁をつなげるという目的でOfferBoxを使ってほしいと思います。
思いがけないオファーもまず承認を!
飛田さん
自分が希望していない職種や、まったく目を向けていなかった業界のオファーをあえて受けてみてほしいなと思います。OfferBoxでは自分の知らない企業、全く志望していなかった職種が、自分が思ってもいなかった良さを引き出してくれるオファーが届くことがあります。
会社概要
株式会社スカイネクストとは?
事業の中心はソフトウェアの受託開発。情報システムのコンサルティングからソフトウェアの企画・設計・製造・保守まで多種多様の技術を駆使しながら、企業の抱える課題を解決する情報システムをオーダーメイドで開発しています。
ソフトウェアの受託開発とは?
お客様(主には企業)からこんなシステムが欲しいという依頼を受けてシステムを開発すること。ニーズの把握から実装、実装後の運用を見守る保守まで、幅広い仕事があります。
会社名 |
株式会社スカイネクスト |
本社所在地 |
〒160-0004 東京都新宿区四谷2-4-1 ACN四谷ビル6F (旧:ルネ四谷ビル) |
設立日 |
2006年4月 |
業種分類 |
ソフトウェア・情報処理 |
従業員数 |
従業員数 45名(2018年4月現在) |
ホームページ |
http://skynext.co.jp/ |