愛知県名古屋市にグローバル本社を置く住友理工株式会社さんは、来年創業90年を迎える歴史ある大手企業です。
今回のインタビューは、その住友理工さんの人事の方と2019年4月入社予定の内定者のそれぞれに、インターンシップや選考の思い出、大手企業らしからぬ?住友理工さんの社風を教えていただきました。
OfferBoxでのオファーの先に待っていたのは、楽しいインターンシップやイベントだったそうなのですが、その詳細はいかに?!
内定者インタビュー
前半では、内定者の小平さん(明治学院大学 社会学部)、桑原さん(明治大学 政治経済学部)、石川さん(東京理科大学大学院 理学研究科)の3名にお話を伺います。
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明治大学 政治経済学部
桑原 賢人さん
就活は「よーいドン」ではない!切ろうと思った人からスタートを切れる |
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東京理科大学大学院 理学研究科
石川 大介さん
自分が入りたい会社だけでなく、自分が求められる会社にOfferBoxを通じて出会えた |
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明治学院大学 社会学部
小平 俊也さん
部活動が忙しくても、インターンや社員の方と直接やりとりする機会が得られた |
交流を深めたインターン
去年の8月頃かな?住友理工さんからオファーが届いた時はどう思いましたか?
石川さん(東京理科大学大学院)
住友理工という社名から、研究を行なっているメーカーかなと思いました。まさか自動車部品を扱っているとは全然想像できなかったです。あと…固そうな会社だなと。
桑原さん(明治大学)
僕は「でかい企業からきたな」と感じました。住友理工さんは初めて東証一部上場企業からいただいたオファーで、本当にOfferBoxのサイトに載っているような大企業からオファーが来るわけがないと思っていたんですよ。名前だけだろうって。
小平さん(明治学院大学)
僕は「あ、住友だ!」と思って。「このマークは知ってるぞ」って。
石川さん(東京理科大学大学院)
なるよね(笑)
小平さん(明治学院大学)
テンション上がりましたね。ちょうど友人にOfferBox登録したんだという話をしている時に住友理工さんからオファーがきて「住友からきた〜!」って。
まるでタイミングを見計らっていたかのようですね(笑)オファーを承認した後はどのようなステップで選考に進んでいきましたか?
石川さん(東京理科大学大学院)
夏休みの1dayインターンシップに来てねと言われました。
桑原さん(明治大学)
9月にあったよね。選考はパス、エントリーシートの提出はいりませんと言われて。1dayインターンシップではグループワークもしました。
1dayインターンシップはいかがでしたか?
桑原さん(明治大学)
自分をさらけ出すことができました。普通はインターンシップってどうしても自分を盛って良く見せようとしてしまうところがあると思うんです。でも、OfferBoxには自分を素直に表現したプロフィールを書いたので、それを読んだ上で呼んでもらったということもあって、いい意味でくだけたところがありましたね。たぶん、自力でインターンシップを見つけて申し込んでいたら、素の自分は出せていなかったと思います。
小平さん(明治学院大学)
あと、住友理工さんは1泊2日のインターンシップもあって。すごく楽しかったです。去年できたばかりのすごく綺麗な研修センターで、犬山城も見えて、温泉もあって。そんな場所でグループワークをして、食事や飲み会をして…修学旅行みたいにわいわいしました!
石川さん(東京理科大学大学院)
午前2時くらいまでお酒を飲んでたよね(笑)
1泊2日のインターンシップではどんなことをしましたか?
桑原さん(明治大学)
1泊2日のインターンシップでは模擬面接もやりましたね。練習とはいえ、学部3年の11月の段階で面接をされても、正直何言ったらいいかわからんやん?まだ決まってないのに。
石川さん(東京理科大学大学院)
練習なのにガチだったけどね。
小平さん(明治学院大学)
ふっかふかのソファーに社員の方が座っていて…。
桑原さん(明治大学)
人事の岩田さんがガチの面接してた(笑)
石川さん(東京理科大学大学院)
すごかったよねえ。岩田さん、終わったあとに「怖かったでしょー?」って(笑)
桑原さん(明治大学)
「普段はこんなんじゃないからね」って言ってたね。
小平さん(明治学院大学)
本当は別に怖い人じゃない(笑)
桑原さん(明治大学)
超いい人です!
本当に楽しそうですね(笑)正式エントリー前とはいえ、宿泊込みのインターンシップは少し選考を意識していましたか?
石川さん(東京理科大学大学院)
全然意識してなかった。むしろそこで落ちるんだったらいいやって。自分をさらけだして、ダメなんだったらもうしょうがないと。
桑原さん(明治大学)
まだ11月頃は余裕があったもんね。自分には無限の可能性があるくらいの。
石川さん(東京理科大学大学院)
ある意味、住友理工さんはありのままの自分をさらけ出していいって、そう思わせてくれるくらいの安心感を与えてくれたよね。
桑原さん(明治大学)
それから事業部長クラスの方々がインターンシップに参加されていて。これは本気だな、と思いました。
小平さん(明治学院大学)
そうそう。それでほとんどの面接にインターンシップで会ったことがある方がいるんだよ。最終面接も「お久しぶりです」から始められるからすごく安心した。
石川さん(東京理科大学大学院)
本当、インターンシップでお話ししておいて良かったなと思ったよ。
※上記は一例です。職種(文系/理系)、時期、選考ルートなどによって個々の選考ルートは異なる場合があります。
住友理工の人間性に惹かれて
住友理工さんの内定を承諾した決め手を教えてください。
石川さん(東京理科大学大学院)
僕はお世話になった社員の方の人間性に惚れ込んで。ある社員の方には週2回くらい電話して会社について質問していましたが、全部丁寧に答えてくれました。複数の方とそうやってやりとりを通じて働く方々の人間性が見えてきて、住友理工さんは人とコミュニケーションとりながら、自分の専門性を深めながら、1つのものを作り上げていくことができる会社だと知れたんです。僕が重視していたのは人間性だったので、この人たちとなら一緒に仕事がしたいと思い、ここに行こうと決めました。住友理工さんは一緒に頑張っていこうという風潮がある。それが僕はすごい好きですね。
桑原さん(明治大学)
僕も人間性です。僕はめっちゃしゃべるんですよ。しゃべるし、しょうもない冗談も言うし。でも、そういう素の自分をさらけ出して、人事の方に「そこが面白かったから注目した」と言っていただけたんです。自分の人間性を評価していただいている住友理工さんならのびのびやっていけるだろうと思いました。
他にも迷った企業はありましたか?
桑原さん(明治大学)
選考が進んでいて、面白いなと思う企業はありました。でも、僕みたいなこれだけしゃべる人間が、たった1人で何ができるかっていうと何もできないと思っていて。だからこそ、僕はみんなで動く方が好きで、チームでやっていくという社風が住友理工さんは強かったのが魅力的でした。
小平さん(明治学院大学)
僕は、部活があったのであまりインターンシップに行くことができなくて。OfferBoxを通じてなんとか行けたのが10〜11社ぐらい。あとは小さい頃から興味があった会社を数社、並行して受けていました。正直エントリーシートを書く余裕もなくて、だからと言ってしっかり書かないと落とされてしまうだろうと思って絞りに絞りましたが、OfferBoxの中では住友理工さんが第一志望でした。
石川さん(東京理科大学大学院)
決め手って人間性?
小平さん(明治学院大学)
人間性、社風かな?あったかい、住友理工さんは。
桑原さん(明治大学)
いい人が多いよね。
小平さん(明治学院大学)
気さくな人が多くて、毎回楽しかったなって思いながら帰った印象があって。オファーをいただいてから一番付き合いが長く、一番多くイベントに参加していたということもあって、一番良く社風を知れた会社でもありました。
社風だったり、人柄だったりを重視していて、社員の方々の人間性に惹かれているところは3人に共通するところですね。特に何度もお話に出てくる人事の岩田さん(笑)
桑原さん(明治大学)
岩田さんに毎回はめられるんだよ。工場見学も誘われてないし。「いや、桑原くん来るじゃん、別に。工場見学に呼ばなくても。だからいいと思って」って!
石川さん(東京理科大学大学院)
岩田さん、人間性がいいよね。「なんで住友理工さんに入ったんですか?」って聞いたら「気づいたら入ってた」って。何それ?って(笑)
中々ユニークな方ですね!後日、岩田さんからお話を伺うのを楽しみにしています。本日はありがとうございました!
人事インタビュー
後半は住友理工さんのグローバル本社がある名古屋へ移動!人事担当者の岩田さんにお話を伺います。内定者の方々のお話に何度も登場した岩田さん、一体どんな方なのでしょうか??
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人事総務本部 人事部人事課
岩田拓也さん |
採用担当者から見た内定者
今度は住友理工さんの岩田さんに人事の目線からお話を伺います。OfferBoxでは、どんな学生にオファーを送っていきましたか?
岩田さん
技術職採用の場合は専攻も見ていますが、中でも「前向きさ」だとか、目的意識を持って具体的な行動に移す行動力がある学生にオファーを送っていました。
前向きさや行動力を重視しているのは、どんな背景がありますか?
岩田さん
当社は独立系の会社ですので、指示を待つような方だと当社の中では活躍しづらいんですね。「やりたい」という声をすごく大切にしてくれて、後押ししてくれる会社なので、学生さんのプロフィールの中で「こう変えたい」「こうしたい」という意志を持って行動した経験がないかを見ています。
なるほど、意思を持って行動できる方こそが活躍している会社なのですね。内定者一人ひとりについて、プロフィールやインターンシップや選考などで目を引いたところを教えてください。
岩田さん
桑原くんは議員インターンシップを実施するNPO法人の経験が書いてありました。普通の学生ならやらないような経験を、自分で手を上げてやろうとしている。それをどんな思いでやろうとしているのかが気になってオファーを送りましたね。
1dayインターンや1泊2日のインターンシップでの桑原さんは、どんな様子でしたか?
岩田さん
ようしゃべるんですよ、彼は(笑)
そうですね、ご本人も言っていました(笑)
岩田さん
石川くんはアルバイトも幾つもしていたり、色々な経験をしているんですよね。コミュニケーション能力が非常に高く、だからこそちょっと胡散臭いところもあるんですけど(笑)。彼は意識が高い学生だったので、当社には絶対来ないと思っていました。でも、社員に憧れて、最終的には当社を選んでくれましたね。
そうですね、会社選びで重視していたのは人間性で、社員の方の影響が大きかったようですね。
岩田さん
小平くんは大学の部活動として空手を一生懸命やっていて。黒帯ってたしか一番上ですよね。彼は当社の志望度も高く、1年程前からOfferBoxをきっかけにコンタクト取っていました。内定を出した後もある大手企業と悩んでいましたが、当社としてはぜひ来て欲しいと思っていたので、結果が出るまで待つと言いました。最終的には当社を選んでくれて。
住友理工と岩田さんのチャレンジ
内定者のみなさんから、インターンシップなど思い出深いイベントがたくさんあったと聞いています。
岩田さん
当社では、夏に長期インターンシップと1dayインターンシップを開催し、そこで会った学生を冬の1dayインターンシップにも呼んでいます。ただ、どうしても夏から冬までに時間が空くので、2019年卒で初めて1泊2日のインターンシップを開催しました。
内定者の方々から、1泊2日のインターンシップは特に楽しかったと聞いています。グループワークや模擬面接などをしたそうですね。
岩田さん
1泊2日で当社の研修センターで開催しました。学生が40人くらいかな?人事だけではなく各部門長にも参加してもらい、担当の事業分野の将来性の話をしたり、参加学生に展望を考えるなどのワークをしたりしました。このインターンシップは2020年卒向けにも実施する予定です。
いよいよ、2020年卒の採用活動も本格化しますね。来年はどんな学生を求めていますか?
岩田さん
1つはこれまで同様に「前向きさ」です。当社は独立系の会社で、役員や部長との距離が非常に近いので、声を上げやすく自由にやりたいことができる会社です。だからこそ、こうやりたい!という思いを具現化できるような学生さんに来てほしいと思っています。
住友理工さんのような大きな企業では、なかなか自由にやりたいことができるというイメージには結びつきにくいですが、距離が近いというのは?
岩田さん
昔からさん付けで呼ぶ文化があり、新入社員でも、役員、部長、課長をさん付けで呼んでいますよ。
いい文化ですね!
岩田さん
住友理工は、これまでにも会社自体が挑戦をしてきた会社です。例えば海外展開。当社のメイン事業である自動車用品は、ヨーロッパにも多くのメーカーが存在しています。保守的なヨーロッパでは、日系のサプライヤーをなかなか受け入れてもらえないという課題がありました。そこで、M&Aを通じて販路を確保したんです。
それは思い切った決断ですね。
岩田さん
また、長年の社名「東海ゴム工業」を、2014年に住友理工に変更しました。これも、これまでの東海ゴム工業として当社を知ってくださっているBotBのお客様だけではなく、BtoC事業への参入やグローバル展開を見越したうえでの決断です。「東海圏で名の知れた企業」から脱皮してグローバルに展開いくぞ、という思いがあります。このようにスピード感を持って様々な挑戦をしてく会社なので、それを支える社員にも保守的ではなく挑戦心を求めています。
ところで…岩田さんは住友理工さんでどんな挑戦を?
岩田さん
私は入社2年目の時に社長直下のダイバーシティを推進していこうという組織に入りましたが、基本的に役員で構成されている委員会だったんです。そんな中に入社2年目の私が入って、資料を作って報告したり、新しい取り組みを提案したり。入社2年目の私が会社の経営方針に携わっていいものかと思いました(笑)
2年目にして役員相手に??すさまじいチャレンジですね。
岩田さん
それが仕事としての経験はもちろん、人間関係の面でも糧になっていると思います。今ではやってよかったなと思っていますね。
最後に学生に向けて就活のアドバイスをお願いします!
岩田さん
今の時期は食わず嫌いをせず、幅広い視野を持って、色々な企業の話を聞いて欲しいなと思います。どうしても企業ブランドイメージや安定した会社だとかに目が行きがちですが、自分が四十何年と働く会社を選ぶことを考えると、本当に自分が働きたいと思える会社、マッチした会社に入社できるように頑張ってほしいなと思います。
本日はお時間をいただき、ありがとうございました!
会社概要
住友理工株式会社とは?
住友理工さんは来年で創業90年を迎える、ゴム材料の開発から製品開発まで一貫して自社で行なっている会社です。元々は工業用のゴムベルトを作っていましたが、高度経済成長期には日本に車が普及するのを見越して車の揺れを制御する「防振ゴム」という部品を作り始めました。
自動車関連事業が中心ですが、材料の開発から製品の開発までを自社で行なっているため、プリンター関係、インフラやハウスメーカー用の地震対策用デバイス、少子高齢化を見越したヘルスケア事業など、様々な分野に進出しています。
ゴム材料をメインにして、人々や社会に安心・安全・快適を提供していくことを目指している会社です。
会社名 |
住友理工株式会社 |
本社所在地 |
〒450‑6316 名古屋市中村区名駅一丁目1番1号 JPタワー名古屋 |
設立日 |
1929年(昭和4年) 12月 |
業種分類 |
石油・石炭・ゴム・プラスチック |
従業員数 |
連結 25,689名
単独 2,948名
( いずれも2018年3月末現在) |
ホームページ |
https://www.sumitomoriko.co.jp/ |