海外経験者向け 面接で何を伝えればよいかインタビューしてきました

  • LINEで送る

就活において、ESでも面接でも自分がどういった人間なのかを伝えることが大切です。そこで今年就活をされた方に何の経験を話して、どう自分を伝えていたのかをインタビューしてきました。今回は海外NGO経験について話をして外資系コンサルからの内定を決められた上智大学の吉岡航希さんにお話しを伺いました。

 

1年間ケニアで教室建設のプロジェクトマネジメントに取り組む

--学生時代には何に取り組んでいましたか

私は1年間ケニアにいて、NGOの駐在員をしていました。そのNGOでは5つ事業があり、そのうちの1つである教室建設のプロジェクトマネジメントをしていました。私たちのしていたことは、住民参加型開発援助といって、長期的な目線に立って自立できる援助をしていました。単に教室を与えるだけではなく、彼らにスキルやノウハウも提供する活動ですね。プロジェクトマネジメントでは、主にスケジュール管理や会計管理をしていました。

 

テロを想定したスケジュール管理

--そこでは何が大変でしたか

「不可抗力なトラブル対策」と「現地人のモチベーション管理」です。
まずテロなどの不可抗力で、スケジュールが狂わされることが実際に3か月目に起こったので、誰が死んだ場合はどう進めるかなど常に最悪のシナリオを120%想定していました。あと私の所属していた所はワンマンNGOだったのでひたすらみんなの前でほめるようにしていました。頑張っている気持ちとその結果の二つの面から褒めるようにしていました。

 

不可抗力の中でどれだけ挽回できるかが大切だと思った

--この経験を通じて吉岡さんのどういった面を伝えようとしていましたか

「主体性を持って結果を出せる」「101%の成果を出す」「自分に言い訳をしない」この3つを伝えようと思っていました。ケニアのNGOは時間通りに動かない人ばかりでした。時間通りに動かないからしょうがない。テロだからしょうがない。ではなく不可抗力の中でどれだけ挽回できるか、スケジューリングできるか。他人のせいにしないことが大切だと思っていたので、それを伝えようとしていました。

企業は失敗経験に食いつく

--ESではどういった工夫をされていましたか

まずES書き方として「結論→理由→具体例→結論」の順番で書くようにしていました。他にも何も知らない人に書くことは意識していましたね。他のものと比べた時にどうすごいのか。例えば、私のNGOは外務省から助成金をもらっていましたが、その予算管理を去年、一昨年と比べてどうなのか、また他の国際NGOを例に出して比較していました。
また必ず失敗経験を言うようにしていた。その方が企業も食いついてきます。いいことばかり言っても学生のすることなので企業から見ればあまり大したことではありません。

 

なぜ就職先にNGOやJICAを選ばなかったのか

--企業の方からはどんなフィードバックを受けましたか

NGOなどの経験があったので、なぜNGOやJICAではなくて企業に就職するのかはすごいよく聞かれました。私は実際にNGOで活動をしてみてNGOでは与えられるインパクトが非常に小さいと感じました。またもともと国際協力に興味があってNGOに参加して学習機会を与えるために教室建設をしていましたが、教室はあくまで場でしかないので、IT教育でもいいんじゃないかと思い企業に就職することを決めました。

 

最後に17卒就活生へのメッセージをお願いします!

どこで仕事をする、何をするのかは、就活が始まるから考えるのではなく本当は高校生や大学生1,2年生からから考えておくことです。ファーストキャリアを逆算して考えるようにしてください。将来何がしたいのかをまず考えそのためのキャリアを逆算して考えたらいいと思います。はじめてやっとわかることが多いのでとにかく何かをはじめましょう!そして面接では素直に謙虚に話すようにしてください。

お忙しい中ありがとうございました

まとめ

良い面ばかり見せるのではなく、失敗したことも伝えてそこでどう自分は動いたのかを伝えることも必要だということですね。ぜひ素直と謙虚さを大切にしてください。