25卒のインターンシップ|開催時期や最新の活動状況・探し方

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「インターンシップに参加してみたいけど探し方が分からない」
「どれくらいの人がインターンシップに参加しているの?」

本格的な就職活動に向けて準備を進めている人や、これから始めようとしている人は、このような悩みを抱えているのではないでしょうか。

就職活動ではインターンシップへの参加が重要とよく言われますが、自分で情報を集めるのは大変ですよね。興味があっても探し方が分からなかったり、自分に合ったインターンシップの見つけ方が分からず悩んだりしている人は少なくないはずです。

そこで今回は、25卒の人に向けてインターンシップの開催時期や探し方を解説します。インターンシップの種類についても詳しく紹介するので、ぜひ就職活動の参考にしてください。

25卒のインターンシップはいつから?

25卒のインターンシップは、2023年の夏から冬にかけて開催されます。冬に先立って開催される夏のインターンシップが本格化するのは2023年の8~9月頃ですが、募集時期はそれよりも2~3ヶ月前が目安です。

応募を後回しにしていると「既に募集が締め切られていた」という事態になりかねないため、早めの情報収集と行動を心がけましょう。夏と冬それぞれのインターンシップは、大まかに以下のような流れで進んでいきます。

【夏のインターンシップ(8~9月)】

  • 2023年4~5月:インターンシップの情報公開。早い企業では募集開始
  • 2023年6月:本格的に募集開始
  • 2023年7月:参加選考
  • 2023年8~9月:インターンシップ開催

【冬のインターンシップ(10~2月)】

  • 2023年9~10月:インターンシップ募集開始
  • 2023年9~10月:参加選考
  • 2023年10~2024年2月:インターンシップ開催

インターンシップの種類

インターンシップにはいくつかの種類があります。それぞれの特徴を知り、自分の目的にどのインターンシップが適しているのか考えてみましょう。

短期インターンシップ

早いものでは1日、長いものでも1ヶ月程度の期間で実施されるのが短期インターンシップです。期間が短いことから忙しい時期でもスケジュールを調整しやすく、参加のハードルが低いメリットがあります。

内容は企業によって異なりますが、説明会や社員との座談会、グループワークなどを実施するタイプがほとんどです。大学3年生のみを対象としたものが多く、参加のハードルも低いため、初めて参加する場合は短期インターンシップを選ぶ学生が多い傾向にあります。

長期インターンシップ

1ヶ月以上の長期間にわたって実施されるのが長期インターンシップです。短期インターンシップより参加のハードルは高めですが、「職場の雰囲気や業務内容を深く理解できる」「給与が発生するケースが多い」といったメリットがあります。

内容を分かりやすくたとえるなら、興味のある企業でアルバイトとして働くようなイメージです。大学3年生に加え、時間的余裕のある大学1~2年生も対象にしている長期インターンシップが多くみられます。

採用直結型インターンシップ

25卒から、企業がインターンシップで得た学生情報を、採用活動開始後に活用することが可能となりました。従来は広報活動や採用活動に使用できなかった情報が、一定の要件を満たせば使用可能になることで、採用直結型インターンシップが増えると予想されます。

以下に紹介する、採用直結型の要件を満たす2つのインターンシップの例を参考に、今後増えるであろうインターンシップの特徴を押さえておきましょう。

採用直結型①汎用型能力・専門活用型インターンシップ

一つは、汎用型能力・専門活用型インターンシップと呼ばれるものです。これは企業単独、もしくは大学が企業や地方自治体などと連携して実施するインターンシップのことを言います。

汎用型能力活用型は短期(5日間以上)、専門活用型は長期(2週間以上)を想定しており、いずれも参加期間の半分を超える日数において必ず「就業体験」を実施するのが特徴です。

従来のインターンシップでは、説明を聞くだけのケースも珍しくなかったのに対し、汎用型能力・専門活用型インターンシップでは必ず就業体験できるのが最大の利点といえます。

採用直結型②高度専門型インターンシップ

もう一つは、高度専門型インターンシップと呼ばれるものです。これは修士課程、つまり大学院生を対象にしたインターンシップで、大学と企業が連携して専門人材を育成する目的があります。

プログラムは「ジョブ型研究インターンシップ」と「高度な専門性を重視した修士課程学生向けインターンシップ」に分けられ、実施期間はそれぞれ2ヶ月以上と2週間以上です。

必ず実施される就業体験で実践力を鍛えられるほか、長期間有給で仕事に携わることで社会人としてのスキルを養える点が、高度専門型インターンシップの特徴といえます。

【最新】学生のインターン活動状況

次に、インターンシップ活動状況を具体的なデータをもとに紹介します。「何社くらい参加すればいいのか分からない」「長期と短期どちらに参加すべきか悩んでいる」といった人は、他の学生の活動状況を一つの判断材料にしましょう。

24卒の学生の73.8%がインターンシップ等に参加している

株式会社リクルートの研究機関・就職みらい研究所の調査によると、24卒の学生の73.8%がインターンシップ・1DAY仕事体験に参加しています(2022年9月時点)。23卒と比べると5.4ポイントの増加、22卒と比べると27ポイントの増加です。

参加件数が増えている要因としては、新型コロナウイルスの影響で減少していた対面参加件数の回復に加え、Web参加件数の増加が挙げられます。対面・Web共に増加傾向を見せていることから、今後ますますインターンシップの参加割合は高まっていきそうです。

平均参加社数は5.61社

同じく株式会社リクルートの研究機関・就職みらい研究所の調査によると、24卒の学生のインターンシップ平均参加社数は5.61社でした(2022年9月時点)。23卒・22卒と比べると増加傾向にあります。

Webと対面の形式別にインターンシップ平均参加件数を見てみると、Webが4.31件、対面が1.38件でした。Webと対面で比較すると、参加のハードルが低いWebでの参加件数が多くなっています。24卒と23卒で比較すると、Webでの参加件数は減少、対面での参加件数は増加しており、対面のインターンシップに参加する学生が増えていることがわかります。

長期インターンシップのほうが満足度が高い

株式会社ディスコ・キャリタスリサーチの調査によると、インターンシップの満足度は参加日数が多いほど高い傾向にあります。全体では「大変満足」と答えた学生が47.2%だったのに対し、「5日間以上」のインターンシップに着目すると6割を超えています。

そのため、可能な範囲で長期インターンシップに参加してみるのがおすすめです。短期インターンシップに比べると参加のハードルが高いところが難点ですが、実践的な内容が多いため、結果として満足感を得やすい利点があります。

【25卒】インターンシップの6つの探し方

ここからは、インターンシップの具体的な探し方を紹介していきます。「興味はあるけど探し方が分からない」と行き詰まっている人は、以下の6つの方法を試してみましょう。

①就活ナビサイト

就活ナビサイトは、就職活動中の学生向けの求人情報や、就職活動に関する情報を掲載したサイトです。大企業からベンチャー企業まで、幅広い企業の情報を網羅しているため、インターンシップの情報をひと通り得られる利点があります。

サイトによっては、自己分析やWebテスト対策のツールも利用できる点が就活ナビサイトの特徴です。インターンシップを探す以外の場面でも活用できるため、早めに登録しておいて損はありません。

②新卒オファー型就活サイト

新卒オファー型就活サイトは、プロフィールを載せることで、自分に興味をもつ企業からオファーを受け取れるサイトです。自分から情報集めをする就活ナビサイトに対し、新卒オファー型就活サイトでは企業側から声をかけてもらえるチャンスがあります。

代表的なサイトとしては「OfferBox」が挙げられます。OfferBoxでは自分に興味をもつ企業とチャット感覚で気軽にやり取りできるため、就活ナビサイトのように、膨大な情報の中から必要な情報を探す方法が苦手な人におすすめです。

③インターンシップ合同説明会

イベント会場で複数の企業が集まる「インターンシップ合同説明会」に参加する方法もあります。多くの企業を一度にまとめて検討できるうえ、担当者と直接接触できるところが他の方法にはない利点です。

説明会には多様な業界の企業が集まるため、インターンシップに参加してみたい企業のイメージがまだ明確でない人にも向いています。インターンシップの流れや選考内容など、疑問に感じていることを担当者に質問してみるとよいでしょう。

④企業のホームページ

興味のある企業を既に絞れているのであれば、その企業のホームページを直接のぞいてみるとインターンシップを募集している場合があります。一つの企業のインターンシップ情報だけを得られるため、応募まで非常にスムーズに進められるのが利点です。

応募方法は企業によってさまざまで、マイページからエントリーする方法や問い合わせフォームからエントリーする方法があります。就活ナビサイトにインターンシップ情報を掲載していない企業もあるため、その場合は直接ホームページをチェックしてみましょう。

⑤SNS

募集方法が多様化している現在では、SNSでインターンシップに参加したい学生を募集する企業もあります。気になる企業のアカウントをフォローしたり、「インターン 応募」で調べたりしてみましょう。

特に、企業のアカウントをフォローしていると、新商品や新サービスなどの最新情報を入手しやすくなります。そうした情報は選考に活用できるため、ぜひ就職活動にSNSを取り入れてみてください。

⑥大学のキャリアセンター

インターンシップを探すために、大学のキャリアセンターを利用する方法もあります。官庁・自治体が公募するインターンシップは、キャリアセンター経由で申し込むケースが多いため、公務員や準公務員に興味のある人におすすめの方法です。

また、大学が推進するインターンシップも存在します。他の探し方では見つからないインターンシップ情報を得られる場合があるため、他のサービスとうまく併用しながら活用するとよいでしょう。

【25卒】自分に合ったインターンシップを見つける方法

インターンシップはただやみくもに探せばよいものではなく、自分に合ったものを見つけることが重要です。目的と異なるインターンシップに参加すれば、貴重な時間が無駄になってしまうため、以下の点を意識しながら探しましょう。

「業界」から探す

まずは、興味のある業界から企業を探してみることをおすすめします。自分の興味に沿ってインターンシップに参加すれば、業界への理解を深められるのはもちろん、業界と自分の相性を確認できます。

それでも見つからない場合は、ビジネス上の結びつきが強い業界や、併願する人が多い業界まで視野を広げて探すと効果的です。最初に興味をもっていた業界が合わなかったとしても、関連する業界から自分に合ったインターンシップを見つけやすくなります。

「職種」から探す

「営業をやりたい」「企画をやりたい」など、大まかなイメージがある人はやりたい職業から企業を探す方法がおすすめです。仕事体験のインターンシップは業務理解と適性の把握につながるため、現時点で興味が強くなくても、今後志望先を決める際に役立ちます。

同じ職種でも、商社の営業職とメーカーの営業職では役割が異なるように、体験してみるとわかる大きな違いがあります。業界ごとの特徴を知りたい場合は、複数の業界のインターンシップに参加し、比較検討すると効果的です。

「時期・実施期間」から探す

まだ志望する業界や職種が定まっていない人は、自身の空いているスケジュールから参加できるインターンシップを探すのもおすすめです。まずは参加してみることで、自分の興味関心を見極めやすくなります。

興味関心がまだ曖昧な人におすすめの探し方は、新卒オファー型就活サイトやインターンシップ合同説明会です。例えば新卒オファー型就活サイトは、企業からオファーをもらうことで、今まで知らなかった業界を知るきっかけになります。

「インターン実施内容」から探す

インターンシップの参加目的が明確な人は、実施内容から探しましょう。例えば業務を体験したいなら、「実際の業務を一部体験可能」などと記載されているものを中心に探していくと、自分に合ったインターンシップを見つけやすくなります。

インターンシップには会社説明会の側面が強いものや業務体験が中心のものなど、さまざまな種類があるため、応募前に実施内容まできちんと確認することが大切です。

まとめ

今回は、25卒のインターンシップの開催時期や探し方を解説しました。

インターンシップは多くの企業が実施しているため、情報を集めるのは大変ですが、効率的に探していけば自分に合ったものを見つけやすくなります。

就活ナビサイトや新卒オファー型就活サイトなど、紹介した探し方をうまく併用しながら、ぜひ自分に合ったインターンシップを探してみましょう。

ただし、むやみに探しても、自分に合ったインターンシップを見つけるのは困難です。目的に合わないインターンシップに参加して時間を無駄にしないためには、「業界」「職種」などの条件を絞って探すのがポイントです。