社会経験や仕事に対する姿勢を特に重視する企業の場合、エントリーシートにアルバイト欄を設けているケースがあります。アルバイト欄は一般的な項目ではないので、どのように書けば良いのか迷ってしまう人もいるかもしれません。
この記事では、アルバイト欄の書き方について詳しく解説します。スペースが一行しかない場合や、200文字程度記入できる場合の記載方法も紹介するので、アルバイト欄の書き方で悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
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目次
エントリーシートのアルバイト欄とは?
企業によっては独自の項目として、エントリーシートにアルバイト欄を設けている場合があります。前述のとおり、この項目は学生の社会経験の有無や仕事に対する姿勢を見極めるために用意されています。また、過去の経験や得意なことを知るための項目でもあります。
エントリーシートにアルバイト歴を記載するメリット
企業にとっては学生の過去の経験や得意なことを知るメリットがありますが、学生側にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、エントリーシートにアルバイト欄を記載するメリットについてご紹介します。
社会経験があることを伝えられる
エントリーシートにアルバイト歴を記載することで、学生でありながらも社会経験があることを伝えられます。これは企業と同様、学生にとっても大きなメリットです。アルバイトと正社員の役割は異なりますが、労働の対価として報酬を受け取り、責任を持って自分の仕事をこなすため、アルバイトは立派な社会経験の一つです。
もちろん、アルバイトは必ずしも学生時代に経験しなければならないものではありません。しかし、経験をしている人としていない人で、社会に出てから差として表れます。
社会経験がまったくない学生の場合、「一般常識がきちんと備わっているのか」「責任感があるのか」といった不安を持たれてしまう可能性があります。アルバイトの内容にもよりますが、ある程度の社会経験があるだけでも、最低限の知識とスキルが備わっている証拠になります。
仕事に対する姿勢や考えを伝えられる
アルバイトの内容や自分がこなしてきた役割によっては、仕事に対する姿勢や考えを伝えられるメリットもあります。エントリーシートの評価ポイントである人柄や社風との相性を、アルバイト歴を通じて知ってもらえるでしょう。
具体的な目標をもってアルバイトに臨んでいなかったとしても、アルバイト中に心がけていたことや注意していたことを伝えると、アピールに繋がります。例えば、「与えられた仕事をこなすだけでなく、どうすればより効率的に仕事をこなせるか考えながら働きました」と記載すれば、生産性が高いという印象を持ってもらうことができるでしょう。
アルバイト欄はスペースによって記載内容が変わる
アルバイト欄は、企業によって記入できるスペースが異なります。大きさによって記載内容が変わるため、注意が必要です。ここでは、一行しかない場合と200文字程度書ける場合に分け、記入内容をご紹介します。
一行であれば、簡潔に職歴を書く
基本的に、アルバイト欄のスペースは一行しかありません。その場合は、職歴だけを簡潔に書きます。
アルバイトの経験や学びをアピールしたい場合は、自己PRやガクチカの項目を活用しましょう。これらの項目は文章を書くためのスペースが設けられているため、アルバイト欄の記載内容と関連付けて具体的にアピールできます。
200文字ほど書ける場合は自己PRとして使用する
アルバイト欄のスペースが一行以上ある場合(200文字程度書けるなど)は、自己PR式にアルバイト経験を記載しましょう。アルバイトを通して何を学んだのか、またどのような場面で自分の強みを発揮できたのか伝えるのがポイントです。
200文字程度で上手にまとめるコツは、「アピールポイントを1つに絞る」ことです。あまりにもポイントが多くなってしまうと、何が一番の強みなのかが分かりづらくなってしまいます。また、説得力も弱まってしまうでしょう。
たくさんの学びや強みがある場合、すべて伝えたくなる気持ちも分かりますが、1つに絞りそのポイントについて掘り下げていきましょう。
エントリーシートのアルバイト欄が一行しかない場合の記入方法
それでは実際に、エントリーシートのアルバイト欄が一行しかない場合の記入方法を見ていきましょう。
【例】
上記のように「働いた期間」「アルバイト先の企業名」「担当業務」を簡潔に伝えます。学歴や資格の項目と同様、職歴が分かる必要最低限の情報だけでOKです。
記入する際には、企業名は略さず正式名称で書きましょう。企業名を略す書き方は、エントリーシートのようなビジネス文書には適しません。「株式会社」まできちんと書くようにしましょう。
アルバイト欄に優先して書くべきこと
なかには、複数のアルバイトを経験した人もいると思います。その場合、すべてのアルバイト歴を細かく記載するのではなく、アピールに繋げやすい経験を優先して書くのがおすすめです。
働いた期間が最も長いアルバイト
志望企業に関連するアルバイト
上記のようなアルバイト経験を優先すると良いでしょう。
働いた期間が最も長いアルバイト
数年間続けているアルバイトがあれば、その経験について記載するのがおすすめです。働いた期間が長ければ長いほど、経験や学びを伝えやすくなるでしょう。また、「就職してから長く働き続けてもらえる人物」と思ってもらえる可能性もあります。
志望企業に関連するアルバイト
アルバイトの内容が志望企業に関連している場合、これは強いアピールポイントになります。アルバイト欄に200文字程度書けるようなら、入社後の業務と関連付けながら、経験や学びについて書きましょう。
もちろん、志望する職種と完全に一致している必要はありません。例えば、営業職を志望しており接客の経験がある場合は、「コミュニケーション」をアピールできます。接客経験を通してどのようなコミュニケーションスキルが身に付いたのか、またそのスキルをどのように活かせるのか説明しましょう。
イメージの良くないアルバイトについては書かない
世間的にイメージの良くないアルバイト経験は書かない方が無難です。例えば、水商売などのアルバイトは、企業によってはマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。
ほかのアルバイト経験がない場合、空欄になってしまうと思いますが、経験がないからといって不合格になるわけではありませんので、記載を控えることをおすすめします。
ほかの項目で自身の強みやスキルをアピールしましょう。
アルバイト欄に書ききれない場合は自己PRなどでアピールしよう
前述のとおり、アルバイト欄に書ききれない場合は自己PRやガクチカなどでアルバイト経験をアピールするのがおすすめです。
ここでは、その際の注意点や上手に伝えるためのポイントをご紹介します。好印象を持ってもらうためにも、ぜひ参考にしてみてください。
成功談だけでなく失敗談もOK
自己PRやガクチカでは成功談をアピールするのがベストであると思われがちですが、失敗談も立派なエピソードです。企業は、成果よりも過程を重視しているため、失敗談を語る際には、失敗から何を学んだのか、またその学びをどう活かしたのかも伝えましょう。
また、アルバイトの経験について書く時は、具体的なエピソードを交えることで自分が働く姿を採用担当にイメージしてもらいやすくなります。自己PRであれば強みを発揮したエピソード、ガクチカであれば特に困難だったことなどを伝えると良いかもしれません。
数字などを盛り込んでアピールする
エピソードを伝える際には、なるべく数字や客観的な意見を盛り込みましょう。ただ単に「売上に貢献した」とざっくり伝えるだけでは、どう貢献してどう結果を出したのか分かりません。説得力も欠けているため、より具体的に記載することが大切です。
例えば、「セット商品を増やすことを提案した結果、月の平均売上が30%向上した」や「店長に見込まれ新人スタッフの教育係に任命された」などのように具体的に書くと、採用担当者もイメージがしやすくなります。
その他、アルバイト経験をガクチカでアピールする方法は、こちらの記事でもご紹介しています。
アルバイト経験から考える「学生時代に最も打ち込んだこと」ー例文あり
まとめ
エントリーシートのアルバイト欄は、どの企業も必ず用意している項目ではありません。しかし、もし設けられている場合は、社会経験をしっかりアピールするための貴重な項目と言えます。
アルバイト欄にはさまざまな形があり、一行しかない場合や200文字など簡単に説明するためのスペースが設けられている場合もあります。書くスペースが一行しかない場合は、「働いた期間が最も長いアルバイト」もしくは「志望企業に関連するアルバイト」を優先して記載しましょう。加えて、具体的な経験については自己PRやガクチカでアピールするのがおすすめです。
アルバイト経験を200文字の欄に書く場合も、自己PRやガクチカで書く場合も、エピソードを一つに絞り数字などを盛り込んで具体的にアピールすることが大切です。本記事を参考に、ぜひ採用担当者を惹き込むエントリーシートを作ってみてください。