インターンシップと研究はどちらも大切!両立するメリットや方法とは?

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「研究が忙しくてインターンシップに参加する時間を取れない」というのは、理学系の就活生がよく持つ悩みの1つ。しかし、研究が忙しいからといって参加しないのはもったいないことです。

本記事では、インターンシップに参加するべき理由や研究と両立するためのポイントを紹介します。どちらを優先するべきか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

インターンシップと研究を両立するのは難しい?

一般的に、インターンシップと研究を両立するのは難しいと言われています。その理由は、理系学生は卒業に必要な単位数が多いうえ、3~4年生になると実験や研究に時間を割く傾向があるためです。

特に両立が難しいのは、1ヶ月以上にわたって実施される長期インターンシップに参加する場合です。参加期間の長いインターンシップではまとまった時間が必要になるため、スケジュール管理が複雑になります。

このような理由から、研究との両立は難しいと考え、参加を諦めてしまう学生が少なからずいます。

忙しくてもインターンシップに参加するべき理由

研究が忙しいなか、時間を割いてまでインターンシップに参加するメリットは下記の通りです。

  • 就活に有利になる可能性がある
  • 自分に合う仕事が見つけやすくなる
  • 就活仲間ができる

ここでは、それぞれの理由について詳しくご紹介します。

就活に有利になる可能性がある

実務型のインターンシップでは、実際に現場で仕事を体験できます。体験を通じて自分が持っている能力やスキルをアピールできれば、就活に有利になる可能性があります。

インターンシップ中にうまくアピールできなかったとしても、経験そのものが他の学生との大きな違いになります。本選考においても、実体験をもとに企業へどう貢献できるのかしっかりアピールできるでしょう。

また、25卒からは企業がインターンシップで得た学生情報を、採用活動開始後に活用できるようになりました。従来は広報・採用活動に活用できなかった情報を、一定の要件を満たせば使用できるようになったことで、採用直結型インターンシップが増えると考えられています。

自分に合う仕事が見つけやすくなる

インターンシップに参加すると、業界や職種への理解が深まるメリットもあります。それぞれの特徴や働く魅力を知れば、自分に何が合って何が合わないのか判断しやすくなり、ぴったりな仕事を見つけやすくなるでしょう。

ある程度の情報はインターネット上でも集められますが、必ずしも他人が持つ意見と自分の意見が一致するとは限りません。人気の高い業界や職種であっても自分には合わないケースがあるため、インターンシップを通じて相性を確認することが大切です。

就活仲間ができる

インターンシップ中の交流を通じて就活仲間が作れるのも一つのメリットです。就活に励む学生同士の繋がりができると、情報交換やアドバイスはもちろん、お互いに励まし合いながら就活を進められるようになります。

同じ業界や企業に興味を持つライバルとの協力に抵抗を感じる人もいるかもしれません。しかし、今まで目を向けてこなかった業界・企業を発見したり、自分では気づかなかった点を指摘したりしてもらえる機会になるものです。インターンシップをきっかけに、積極的に交流を図ってみましょう。

理系学生向けインターンシップの特徴

理系学生向けインターンシップの中には、特定の職務を経験できるものや、推薦枠が用意されているものがあります。文系学生にはない理系学生ならではの利点を活かすため、それぞれの特徴を押さえておきましょう。

特定の職務につけるインターンシップが豊富

専門知識を求めている企業では、理系学生に絞ったインターンシップを用意している場合があります。例えば、技術職や研究職のように、理系学生ならではの専門知識を活かせる職務を経験できるのが特徴です。

こうしたインターンシップに参加するメリットは何といっても、自分で体験するからこそ分かる情報を得られることです。

一般応募だけではなく推薦枠もある

場合によっては一般応募に限らず、大学や教授からの推薦枠でインターンシップに参加できます。推薦をもらうには普段の生活態度や成績が考慮されますが、選考なし、もしくは一部選考免除で参加できるのは大きなメリットです。

選考の対策にかける時間を減らし、研究と両立しやすくするため、インターンシップに参加したい場合はぜひ大学のキャリアセンターや教授に相談してみてください。

推薦をもらえた場合には、大学や教授が認めた学生として参加することになるので、本選考を有利に進められるチャンスもあります。

理系学生向けインターンシップの主な職種

理系学生向けインターンシップでは、以下のような職種の職務を体験可能です。各職種の特徴とインターンシップの内容を把握し、参加先を選ぶ時の参考にしてください。

  • エンジニア
  • SE・プログラマ
  • コンサルタント
  • MR
  • 研究者

エンジニア

工学に関わる専門知識を有する技術者です。エンジニアにはさまざまな種類がありますが、近年の著しいテクノロジーの発達により、特にITエンジニアやAIエンジニアの需要が高まっています。

エンジニアの主な仕事はシステムの設計・構築、運用、保守です。職種によって求められる専門知識は異なるため、インターンシップに参加し、自分の能力・スキルを活かしやすいのはどの職種なのか確かめておくようおすすめします。

エンジニアの代表的な種類は、下記の通りです。

  • システムエンジニア
  • プログラマ
  • ITエンジニア
  • AIエンジニア
  • Webエンジニア
  • セールスエンジニア

種類によって仕事内容は異なるということを覚えておきましょう。

SE・プログラマ

エンジニアの一種であるシステムエンジニア(SE)とプログラマは、理系学生向けインターンシップで特によく見られる職種です。いずれの職種も数学の知識やプログラミングスキルが求められます。

経験者を募集しているインターンシップでは、サポート的な役割でシステム開発に携われる場合があります。職務を体験することで、SEとプログラマの違いや、今の自分に足りないスキルが明確になるでしょう。

SEやプログラマの仕事内容は、下記の通りです。

  • クライアントへのヒアリング
  • システムの設計・構築
  • 動作確認
  • 導入後の保守・メンテナンス

コンサルタント

課題を抱える企業をクライアントとし、改善に向けたサポートをする仕事です。人の相談にのるのが好きな人や、難しい課題の解決にやりがいを感じる人などに向いています。

代表的な就職先のコンサルティング会社は、戦略系・IT系・シンクタンク系・組織人事系などに分類され、分野によって提供するサービスが異なります。インターンシップに参加すると分野ごとの特徴や魅力、自分の活躍フィールドについて学べるでしょう。

コンサルタントの仕事内容は、下記の通りです。

  • クライアントへのヒアリング
  • 企画立案
  • 情報のリサーチ
  • 課題解決策の提案・実行
  • アフターフォロー

MR

MR(Medical Representatives)は、日本語で「医薬情報担当者」を意味する仕事です。主に製薬会社に勤め、医療機関や企業の医療従事者に対し、自社製品の販売促進と情報の提供をしています。

インターンシップの内容は企業や仕事内容の説明が基本ですが、なかには実際に働くMRの人に同行し、仕事の様子を見学できるインターンシップもあります。日常生活では接する機会が少ない職種のため、働く姿を間近で見てイメージを膨らませるとよいでしょう。

MRの仕事内容は、下記の通りです。

  • 自社製品の特徴や注意点の説明
  • 医薬品の副作用や適応症に関する情報収集
  • 自社製品の販売促進および適正使用の普及
  • 医療設備やサービスの販売促進
  • 治験データのとりまとめ

研究者

公的な研究機関や企業の研究部門に勤め、製品・技術の開発と改良に携わる仕事です。高度な専門知識はもちろんのこと、最先端の研究をリードしていくための柔軟性や広い視野が求められます。

学べる内容はインターンシップ先によって大きく異なります。大学での研究内容をもとに、関連性の高い業界や企業をインターンシップ先に選ぶとよいでしょう。

研究者の仕事内容は、下記の通りです。

  • 新たな知識や法則を発見するための基礎研究
  • 基礎研究の成果をもとに実用化の方法を模索する応用研究
  • 安全性や有効性のモニタリング
  • 臨床試験

インターンシップと研究を両立するためのポイント

最後に、インターンシップと研究を両立するためのコツを紹介します。どちらかが疎かな状態や、どちらも中途半端な状態にならないよう、以下のポイントを心がけましょう。

授業や研究が忙しくないタイミングを把握する

まずは、授業や研究が忙しくないタイミングを把握しましょう。インターンシップの選考に合格した後でスケジュールが合わなくなり、参加を辞退するのはもったいないことです。準備にかけた時間を無駄にしないためにも、あらかじめ忙しくないタイミングを把握してからインターンシップを探すようにしてください。

教授や先輩などに今後のスケジュールについて確認し、時間に余裕のある時期に開催されているインターンシップを探すのが両立のポイントです。

まとまった時間が取れない場合は1Dayインターンに参加する

どうしてもまとまった時間が取れない場合は、1日~半日程度の日程で開催される1Dayインターンシップに参加してみると良いかもしれません。授業や研究の隙間時間を有効活用し、インターンシップに参加しましょう。

ただし、1Dayインターンシップは長期インターンシップと比べて、会社説明会の側面が強いです。説明を聞くだけであまり有益な情報を得られないケースがあるので、事前に内容を確認しておきましょう。

1Dayインターンシップに参加する際は、少ない時間の中でも職務を体験できるインターンシップを選ぶのがおすすめです。

オンラインのインターンシップを検討する

近年は、新型コロナウイルス感染症や採用コスト削減などの影響で、オンラインのインターンシップが多く開催されています。移動時間を削減できるため、授業や研究が忙しい場合はオンラインでの参加を検討してみましょう。

対面式より気軽に参加できるだけではなく、Web面接対策に繋がるメリットもあります。オンラインインターンシップの増加と同様に、選考でWeb面接を取り入れる企業が増えつつあります。

インターンシップを通じ、オンラインならではのマナーとコミュニケーション方法を学んでおけば、経験を今後の就活に活かせるでしょう。

まとめ

研究との両立は簡単なことではありませんが、理系学生がインターンシップに参加するメリットはたくさんあります。参加のハードルが低い1Dayインターンシップや、移動時間を削減できるオンラインのインターンシップなど、自分に合う方法を探して参加してみましょう。

インターンシップ先の企業を探す際は、新卒オファー型就活サイトのOfferBoxを活用するのがおすすめです。OfferBoxでは自分のプロフィールを見た企業からオファーが届きます。インターンシップのオファーも届きますので、自分にあったインターンを0から探す手間が省けます。

研究が忙しい方も、本記事を参考にぜひインターンシップへの参加を検討してみてください。