はじめまして!月間10万人が読む就活ブログ「就活攻略論」を運営している就活マン(@shukatu_man)と申します。
「自己分析って本当に必要?」
「何から手をつけていいか分からない」
就活を進めるなかで、このような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
就活において必須とされる自己分析ですが、いきなり自分のことを分析しろと言われても何をすればいいのか分からないですよね。自己分析の必要性が理解できないまま、なんとなくで就活を進めてしまっている人も少なくないはずです。
そこで今回は、そもそも自己分析とはどういったものなのかという点から、自己分析の目的まで詳しく解説します。具体的な方法についても紹介するので、自分に合った方法で自己分析を進めてみてください。
新卒逆求人サービス OfferBoxの自己分析ツール「AnalyzeU+」では、約100万人のデータに基づいて、客観的な自分の強みや弱み、社会で活かせる力を診断できます。
OfferBoxに登録していれば無料で診断できるので、ぜひご活用ください。
目次
自己分析とは
自己分析とは、「自分の性格、強み・弱み、価値観の傾向などを明らかにすること」です。客観的に自分の特徴を分析することで、明確な根拠をもって就活を進められるようになるメリットがあります。
実際に自己分析が役立つ場面はさまざまです。業界・企業選びから選考でのES作成、面接での回答作成まであらゆる場面で役立ちます。自己分析は、就活におけるすべての基本とも言えるでしょう。
【自己分析の目的】就活でなぜ必要なのか?
自己分析がなぜ必要なのか、つまり自己分析の目的は以下の5つです。
【自己分析の目的】
- 今の自分の性格・強みを理解するため
- 将来の夢や目標を明確化するため
- 企業選びの軸を明確化するため
- 面接官に伝えられるようになるため
- キャリア形成の道標にするため
①今の自分の性格・強みを理解するため
現在の自分の性格や強みを理解することは、就活のスタート地点になります。企業を選ぶにしろ職種を選ぶにしろ、自分がどんな性格でどんな強みを持っているのかを理解できていないと、自分に合った就職先を見つけることは難しくなります。
自分の性格や強みを理解することで、むやみやたらに選考を受けるのではなく、「その仕事は自分に合いそうか」と冷静に判断できるようになります。
企業選びより自己分析を優先するのは一見遠回りのように思えますが、長い目で見れば自己分析からスタートすることが一番の近道です。
②将来の夢や目標を明確化するため
将来の夢や目標を明確化するのも自己分析の目的のひとつです。短期的なビジョンだけでなく、長期的なビジョンもしっかりと持つことで、長く働いていける企業と出会える可能性が上がります。
ここでいう将来の夢・目標は、今まで歩んできた人生の延長でも、まったく異なるものでも構いません。今までの自分を起点に考えるとどうしても視野が狭まりがちなので、新しいチャレンジをするかも含め、将来の夢・目標を明確にしていくことが大切です。
③企業選びの軸を明確化するため
そもそもこれまで、「自分はどんな会社に合うか」と考える機会はなかったはずです。
僕からすれば、「√(ルート)」なんか教えている時間があるなら、企業選びの方法を教えてくれよ、、、と思うのですがそうはいかない。
誰もが就活という「企業選びの選択点」に立って初めて、自分の企業選びの軸を意識し始めます。
そして企業選びの軸を明確化するためには、自分は何を重視する人なのか、何に苦痛を感じるのか、何に幸せを感じるのか。そんな自己理解が必須なんですよね。
アルバイトをしたことがある人なら分かるはずです。
「自分にはどんなアルバイトが合うのかな?」と考える時に、きっと「自分は◯◯な性格だからホールでの接客は合わないだろう」なんてことを考えたことがあるでしょう。
自己分析を通して「自分にはどんな企業が合うだろう、その軸となるのは何だろう?」と考えることで、実際の企業を目の前にした時に、優先度をつけられるようになります。
④面接官に伝えられるようになるため
自己分析が必要だとする4つ目の理由は、自分自身のことを面接官にしっかりと伝えられるようになるためです。
ここで1つ想像してみてください。
あなたはある企業の「パソコン」を売る新人の営業マンです。
そんなあなたの仕事は何でしょうか?
そうですね、その会社のパソコンをお客さんに売ることですね。
パソコンを作り、それを売ることで利益が出ます。その利益によってあなたの給料は支払われ、会社は存続する。
じゃああなたはそのパソコンを必死に売らなければならない。
ですが、待ってください。あなたはそのパソコンをうまく売ることができません。
お客様の前に立ち、「このパソコンを買ってください」と言っても買ってくれない。
さて、それはなぜでしょうか?
簡単な話です。
あなたは「そのパソコンのことを何も理解していないから」です。
あなたはそのパソコンのことを1つも理解していない。その会社に入社してからそのパソコンは身近にあった。
ですが、そのパソコンが「他のパソコンと何が違い」「他のパソコンよりも何が優れ」「他のパソコンよりも何が欠けているのか」
それを理解していないのです。
ここでイメージは終了です。
この新人の営業マン。それはまさに大学3年生、就活生になったあなた自身なんですよね。
自分という人生の中で約20年過ごしていたけれど、自分が他の人と何が違い、何が優れ、何が欠けているのか、それを理解していない。
ここで企業は「新卒という労働力を買うお客様」だと考えることができます。
生涯年収が3億円と言われている現在、1人を定年まで雇うのに3億円もかかるわけです。社会保障費などを考えるとそれ以上。
就活生は「3億円もする自分の労働力」という商品を売る営業マンなのです。
そんな高額な商品を扱っているのに、自分のことを理解していなければ、当然どこからも必要とされません。
自分を深く理解し、自分のことを面接官にしっかりと伝えられるようになること。
これこそが自己分析の4つ目の目的となります。
⑤キャリア形成の道標にするため
自己分析をするのは就活のためだけではなく、キャリア形成の道標にするためでもあります。部署異動や昇進・昇格など、社会で働くうえでは、自分のキャリアについて選択を迫られる機会が何度もあります。
そのような選択の際に必要となるのが、自分の考え方や価値観の傾向です。例えば、自分がどのような基準で企業を選び、入社後どのような価値観の変化があったのかを振り返えれば、キャリア選択の際の基準が見つかるはずです。
自己分析の目的・必要性を理解しないリスク
僕の友人で「自己分析を全くしなかった人」の話をしたいと思います。
彼は就活生の時に「自己分析なんて面倒くさいからしないで就活する」と度々言っていました。
それに対して僕は「自己分析しないと企業選びができないし、面接官にうまく自分のことを伝えられないよ」と伝えていた。
でも「いやいや、自分のことは自分が一番よく知っているし」の一点張り。
結果、彼は今26歳。転職回数は3回。今も転職を考えているそうです。
要するに、自分はどんな企業で働きたいのか、どんな将来を送りたいのかを押さえていないんですよね。
会う度に言うのは「現状がなんかしっくりこない」という言葉です。
まさに自己分析の重要性がここにある。
自己分析によって自分の価値観を理解し、そこから逆算して企業選びの軸を作成する。
その企業選びの軸に当てはまる企業を探し、その企業からの内定を獲得するために、自分をうまく営業する。
(そのために自己分析によって、自分の長所・他人とは違う考え・価値観を理解する)
そして入社を決め、結果「この企業に入社してよかった」と思い、毎日成績を残すために尽力する。
それによって評価され、働きやすさ、働きがいが増して、「今自分は幸せだ」と実感する。
そもそもこのような流れを作るために就活をするんですよね。
まさに自己分析は自分の幸せの方角を決める方位磁針のような役目をしています。
就活を超えた自己分析の目的・必要性
就活における自己分析の重要性が理解できたと思います。
自己分析をしておかないと、そもそも企業選びもできないし、面接がうまくいくはずありませんから。
そして、この自己分析の必要性は就活だけに留まりません。
僕が就活生に対して、「絶対に自己分析をするようにしよう」と言っている理由は、自己分析が「自分の幸せ」を実現するための手段になるからです。
就活生は「幸せ」を求めて就活している
そもそも就活をする理由は、正社員になって給料を得て、生きていくためですよね。
どんな人でも「月収1000円」の企業に入社することはできません。なぜなら生きていけないからです。
ですが世の中、そんな企業は存在せず、最低賃金の関係からだいたいどこも新卒なら「月収15万円以上」は確保されています。
つまり、どの企業に入社しても最低限生きていくことはできるんですよね。
じゃあどうして皆さん、企業を選ぶのか?そもそもアルバイトじゃダメなのか?
そう考えると、就活生は「少しでも自分が幸せになるために就活をしている」と考えることができますよね。
僕は就活の成功を「10年後の自分が幸せでいること」と明確に定義しています。
つまり、就活を終えたタイミングでは就活が成功したかどうかは分からないんですよね。
どれだけ大手に入社しようが、入社後、自分に合わず鬱になって働けない体になることだってさえあります。
よって、就活は通過点の1つに過ぎません。
幸せだと思いっきり感じる時間をずっと過ごす、その時まで就活はずっと続くものだとも考えることができますよね。
常に変化する自分の幸せを明確化するのが「自己分析」という手法だ
ここまでの解説にて、「就活は幸せを追い求める上での1つの通過点に過ぎない」ということが分かったと思います。
つまり常にゴールは「自分の幸せ」にあるということです。
しかしここで難しいことが1つあります。
それは「自分の幸せ」は常に変化してしまうということ。小学生の時に幸せだと感じていたことが、今では幸せと感じないことだってある。
「実際に僕も社会人になってお金持ちになれば幸せだ」とつい2年前まで考えていましたが、今では「幸せな家庭を作ってストレスなく過ごすこと」が幸せの定義になっています。
つまり、就活のゴールである「自分の幸せ」というものは常に変化する。
そして、その「自分の幸せ」が現状どんなものなのか?それを明確化する作業こそが自己分析なんですよね。
わかりますか?自己分析が就活だけで終わらないということを。
そもそも幸せになるために生きている以上、これからの人生で常に「自己分析」という手法を使う必要があるのです。
就活だけでなく、自己分析は人生でずっと行うべき手法である。僕はこう考えているから、自己分析の必要性を強く訴えているのです。
自己分析でやるべきこと|ダウンロードして使える自己分析シートも
最後に、自己分析でやるべきことを取り組み順に紹介します。自己分析は何も使わなくても進められますが、より効率的に進めるためにも、ツールや手法をうまく活用するのがおすすめです。
- 自己分析ツールで大枠を知る
- 自分史で過去を洗い出す
- ジョハリの窓で他人から見た自分を知る
- 自己PRや志望動機、ガクチカを作ってみる
自己分析ツールで大枠を知る
まずは自己分析ツールを活用し、自分の強みや弱み、価値観の傾向に目星をつけていきましょう。自己分析ツールとは、自己分析を深めるために役立つツールのことです。
「自分では行動力が強みだと思う」というような主観的な評価ではなく、詳細なデータをもとにした客観的な評価を得られるのが自己分析ツールを活用するメリットです。
例えばOfferBoxで利用できる「AnalyzeU+」では、28項目の診断結果で自分を分析できます。質問数は251とかなり多めですが、そのぶん詳細なデータをもとに自己分析を進められるのがAnalyzeU+の特徴です。
AnalyzeU+の具体的な活用方法については、こちらの記事を参考にしてください。
自分史で過去を洗い出す
自己分析ツールで大枠を把握できたら、次は自分の過去の出来事を振り返りながら分析の精度を上げていきましょう。頭のなかで考えるだけでは考えをまとめづらいので、「自分史」を使って過去を洗い出す方法がおすすめです。
自分史とは、幼少期から現在までの自分を、年代別に振り返っていく方法のこと。中学ではどんな子だったのか、どんな基準で今の大学を選んだのか、といったように過去の自分を見つめ直すことで、自覚していなかった強みや価値観の傾向を見つけやすくなります。
自分史のワークシートは、こちらからダウンロードできるのでぜひご活用ください。
ジョハリの窓で他人から見た自分を知る
また、自分なりに分析した結果が、周りからの評価と一致しているかを確かめるのも大切です。
例えば自分の強みが「行動力」だと思っていたとしても、周りからはそのように評価されていない可能性もあります。このような主観的評価と客観的評価の食い違いを避けるために、自己分析では周りの人から意見をもらうことが重要になります。
周りの人から意見をもらう際は、「ジョハリの窓」を活用するのがおすすめです。ジョハリの窓とは、自分から見えている自分と、他人から見えている自分のギャップを見つけやすくする自己分析手法のこと。ギャップを見つけることで、自分では気づいていなかった特徴や強みの発見につながります。
ジョハリの窓の具体的な活用方法については、こちらの記事を参考にしてください。
自己PRや志望動機、ガクチカを作ってみる
自己分析の結果に基づいて志望企業が見えてきたら、今度はES・面接での回答を考えていきます。明らかにした自分の特徴を参考にしながら、自己PRや志望動機、ガクチカを実際に作ってみましょう。
実際に作ってみることで、自分がまだ分析しきれていない部分が見えてきます。
例えば、自己PRの強みに対するエピソードが根拠として弱いのであれば、まだエピソードの深掘りが足りていないということです。そもそも絶対に入りたい企業が見つかっていないのであれば、まだ自分が持つ価値観の傾向を把握しきれていないということです。
そうした足りない部分を、ES・面接での回答を実際に作りながら深堀りしていきましょう。
まとめ
以上、自己分析の定義から目的、具体的な方法まで紹介しました。
自己分析をしっかりおこなうことには、就活をスムーズに進められるメリット以外に、将来的なキャリア形成の道標にできるメリットもあります。ひとつの軸が定まっていれば、人生における重要な選択にも役立つので、まずは自己分析で自分自身を正しく理解することから始めましょう。
自己分析には自己分析ツールを使う方法や周りの人に意見を貰う方法など、さまざまな方法があります。人それぞれに向き不向きがあるので、自分に合いそうな方法を試しながら自己分析を進めてみてください。
(書いた人)
就活マン/藤井智也
・就活攻略論:https://shukatu-man.hatenablog.com/
・就活マンブログ:https://syukatuman-blog.jp/
累計300万PVの就活ブログ「就活攻略論」を運営。中堅大学から大手食品企業に入社した全技術をブログにて執筆している。