就活面接で「尊敬する人」を聞かれたら?良い答え方・NG・例文!

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面接やエントリーシートの質問で、「あなたの尊敬する人は誰ですか?」と聞かれた場合、どう答えますか?
普段はなかなか考えないような質問ですので、
「誰のことを話そう?」
「どのように話すのがよいのだろう?」
と、戸惑われる方も多いと思います。
この記事では、良い回答・悪い回答など、この質問への回答のポイントをお伝えします。

なぜ就活で「尊敬する人」を質問するのか?

あなたの思考・人間性を知りたい

「尊敬している」=「そのようになりたい」と面接官は捉えています。
「その人を尊敬している理由」から、あなた自身が大切に思っている事柄を推測できます。
具体的には、どんなことがあなたのモチベーションや、意思決定の判断軸になるのかなどです。

また、「尊敬する人」によっては、その人自身の興味のある分野を想像できます。
例えば、技術者や経営者を挙げた場合、「この人は技術・もしくはビジネスに興味があるのかな」と予想できます。

説明力を知りたい

上記のような面接官の質問の意図を抑えつつ、この質問に分かりやすく回答するには、いくつか要点を踏んで説明する必要があります。(要点については後述します!)
「相手の意図に添いながら、わかりやすく説明する力」は、どんな仕事においても必要です。
説明力を試されてることを認識し、しっかり準備するようにしましょう。

この質問は禁止と聞いたことがある…

「尊敬する人を聞くのは禁止されている」と聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実際は、厚生労働省の「公正な採用選考の基本」において、「配慮すべき事項」とされています。
https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/topics/saiyo/saiyo1.htm

質問が「禁止」というわけではありませんが、面接官自身に、その質問によって合否を判断する気持ちがなくとも、知ってしまったことで合否に影響がある可能性があるので、就職差別につながらないよう、配慮を求めている質問事項です。
他にも、家族や宗教のことなど、企業側に配慮が求められている項目はありますので、知っておいて損はないと思います。

「尊敬する人」の良い回答とは?

ここでは、「尊敬する人」を上手に伝えるための方法をお伝えします。

「好き」と「尊敬」は違う!

まず念頭において欲しいのが、ここで触れるのは「尊敬する人」であり、「好きな人」ではない、ということです。
「尊敬」と「好き」の違いは、「その人のような『人格』または『行動特性』を持った人間になりたい」か否かです。
「すごくお世話になった先輩」や、「大好きなスポーツ選手」であっても、上記に当てはまらない場合は、「尊敬する人」に挙げるのは避けた方が良いでしょう。

「尊敬する人」の回答の流れ

以下のような流れで説明すると、わかりやすく相手に伝えられます。

①尊敬する人の名前と簡単な紹介

私の尊敬する人は、剣道教室の先生です。小学生から高2まで週に1回、教室に通っていました。

②その人を尊敬したエピソード

先生は60歳を過ぎていたのですが、365日1日も欠かさず、毎日素振りを続けていました。
実際に、合宿で早朝から練習を見てくださる時も、私たちが休憩している時に素振りをしている姿を何度も見てきました。
理由を尋ねたところ「教える立場の人間が基礎を疎かにしてはいけないから」とのことでした。

③なぜそこを尊敬するのか

私は先生のストイックなところをとても尊敬しています。
なぜなら、私自身が何事も真面目に継続することに意味があると思っており、「サボりたい」という気持ちは大敵だと感じているからです。

④自分はどうなりたいか。今そのためにしていること

私も先生のように、信念を持って決めたことはやり続ける人間でありたいです。
先生を見習って、剣道をやめた今でも、毎日の腹筋と背筋をずっと続けていますし、これからも続けていきます。

尊敬する人物の見つけ方

尊敬する人物が思い当たらない…そんな時は、以下の方法で探してみましょう。

今までの人生のターニングポイントを思い出してみる
自分の周りの人から「尊敬する人」を見つけたい場合は、何かを始めた時、辞めた時、大きく変わった時など、変化があった時に周りにいた人を思い出してみましょう。
そのターニングポイントの前後で、自分の行動が変わっていたら、その原因となった人がいないか考えてみましょう。

自分の強みや、伸ばしたい能力から考える
自分の周りに思いつく人がいなかった場合、自分から逆算して考えるのも1つの方法です。
そもそもこの質問の意図は、「あなたが大切にしていること」「目指す人物像」を知ることですので、それが説明できる人を探してみましょう。

例えば、あなたが「人の気持ちを思いやること」を大切にしているのであれば、ホスピタリティから連想される偉人や、著名人を調べてみてはいかがでしょうか。

おすすめの「尊敬する人」の例文

ここで、「尊敬する人」別の例文をご紹介します。
この例文を参考に、自分のエピソードなどを思い出して、自分なりの回答を作ってみましょう!

家族

・最も身近で、自分だけの話ができるので、他の人と被ったとしても問題ありません。
・エピソードを適切に選定し、話すのがポイントです。

私が尊敬しているのは母です。
母は、誰に対しても丁寧な接し方をする人で、相手が私と同世代であってもきちんとした敬語で話します。
母が言うには「年が上とか下とか関係ない。相手を尊重する気持ちが大切」とのことで、私もそれに強く共感しました。
母の、誰に対してもフラットで誠意あるところを見習い、真似をするようになってから、初対面の人からも心を開いてもらうことが増えたような気がします。

恩師

・授業として教わったこと以外の、自分の内面に影響を与えたエピソードを選びましょう。

※例は上記にあるため割愛します。

歴史上の人物

・一般的に有名でない人の場合は特に、説明が長くなり過ぎないよう気をつけましょう。

私が尊敬する人は、マザーテレサです。
尊敬する理由は、1番大切と思うことのために、自分のこだわりを捨てることができるからです。
マザーテレサはカトリックの修道女でありながら、宗教に関係なく人々をケアし、最期もその人それぞれの宗教のやり方で看取ったといいます。
これは、「人を助ける」という1番の目的をぶらさなかったからこそできたのだと思います。
私も、1番大切な目的を見失わずに最善の行動が取れるようになりたいです。

経済界の著名人

・一般的に有名でない人の場合は特に、説明が長くなり過ぎないよう気をつけましょう。
・功績ではなく、「人格」「行動特性」について触れましょう。

私が尊敬するのは、松下幸之助です。
私の座右の銘が、「失敗すればやり直せばいい。やり直してダメなら、もう一度工夫し、もう一度やり直せばいい。」という彼の言葉です。
研究をしていると、煮詰まってしまったり、時に感情的になってしまうこともありますが、その度にこの言葉を思い出しています。
冷静に、一歩ずつ確実に進む大切さを思い出させてくれるので、尊敬しています。

スポーツ選手

・一般的に有名でない人の場合は特に、説明が長くなり過ぎないよう気をつけましょう。
・功績ではなく、「人格」「行動特性」について触れましょう。

私が尊敬するのは、元レスリング選手の吉田沙保里さんです。
吉田さんは現役時代、練習場に何をしに来たのかを自分に問いかけながら練習に取り組んでいたそうです。
試合だけでなく、練習においても気持ちを高めて取り組んでいたと知って、私もバスケ部の練習前に、今日のメニューは何のためにやるのかを考えて取り組むようになりました。
日々をなんとなく過ごすのではなく、きちんと意味のあるものにしているからこそ、大きな成果を出せたのだと思いますし、私もそうなりたいと思っています。

NG回答、気を付けるポイントは?

最初に述べた、「面接官の質問の意図に添って説明する」を考えた時に、回答で注意すべきことがいくつかあります。

選ぶときに注意が必要な「尊敬する人」

面接においては自己PRや強みなど、抽象的な問答が多いですが、この質問では具体的な人物名が挙げられるので、比較的、回答が印象に残りやすいです。
そのため、「誰」を選ぶかが大きなポイントなのですが、一部の人を選ぶ場合は注意が必要です。
その理由も合わせてお伝えします。

有名人、芸能人
・「よりによってなぜその人なのか?」を説明するのに、時間を要する可能性が高いから
・面接官がその人に対し、どんなイメージを持っているか不確定要素が大きいから

架空のキャラクター
・「よりによってなぜその人なのか?」を説明するのに、時間を要する可能性が高いから
・キャラクターを知らない人にとっては、非常にイメージしづらいから。

よくあるNG回答

続いて、「伝え方」で起こりがちなミスをご紹介します。
選んだ人物は適切でも、伝え方次第で説明力がないなどと見なされてしまうことがありますので、ぜひ気をつけてください。

人物の説明で終わってしまう

・あなた自身の考え・エピソードがないのでNG

私が尊敬する人は、マザーテレサです。
マザーテレサは、修道院を出てインドのスラムに入り、ホームレスの子供たちに無料の授業を行いました。
またカトリックの修道女でありながら、宗教に関係なく人々をケアし、最期もその人それぞれの宗教のやり方で看取ったといいます。
そうした素晴らしい取り組みが認められ、ノーベル平和賞を受賞しました。
人を思いやる気持ちの強さを尊敬しています。

エピソードの抽象度が高い

・「尊敬できる」かのイメージがしづらく、説明力が低いと判断されるためNG

私が尊敬する人は、マザーテレサです。
マザーテレサは、とても愛に溢れた人で、どんなに貧しい人にも手を差し伸べました。
例え自分が裕福でなくても、人に与えることができる人で、素晴らしいと思います。
私も、相手の幸せのために自ら積極的に動けるような人間でありたいと思います。

エピソードが浅い

・具体的なイメージがしづらい
・「本当に尊敬しているのか?」と思われてしまう可能性がある

私が尊敬する人は、マザーテレサです。
マザーテレサは、たくさんの貧しい人たちのために働き、それが世界に称賛されました。
私も、困っている人のために進んで手を差し伸べられるような人でありたいと思っています。

「どうしてもいない!」そんな時は?

どんなに考えても出てこない…そんな場合は、無理に1人を挙げる必要はありません。
一方で「誰もいない」と伝えてしまいますと、「目指すもの」がないように見られてしまうかもしれません。

そんな時は、どういう人に心を動かされることが多いかを話すことをおすすめします。
これにより、「あなたが大切にしていること」「目指す人間像」「説明力」をきちんとアピールすることができます。

尊敬する人と言われて、正直パッと思いつく人はいないのですが、「誰も見ていないところで人のために動いている人」に心動かされることが多いです。
例えば、お祭りのあとのゴミの片付けをしている人などです。
私自身、「誰かが見ているから」という理由で動くのではなく、必要なことであればやるべきと思っており、実際にアルバイトでもゴミ出しやトイレ掃除は率先して行ったりしています。
ですので、そうした人を見ると共感しますし、私ももっと頑張ろうと思います。

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「尊敬する人」を話す際には、自分にとっての大切なことや目指す姿といった「自分自身」のことを理解していないといけないということがお分かりいただけたかと思います。

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「尊敬する人」の質問への回答は、意外に答えなくてはならない要素が多いですよね。
落ち着いて回答できるように、しっかり準備しておきましょう。