就活の必要がなかったり、就活にマイナスのイメージがあったり、企業で働きたいと思えなかったりすると、就活をしないまま卒業するという選択を考える学生もいます。
就活しないまま卒業するとどうなるのでしょうか。
就活しないまま卒業した場合の影響や、考えられる卒業後の選択肢を確認していきましょう。
目次
就活しないまま卒業することはある?
結論から言うと、就活しないまま卒業することはあります。
大学生のなかには、就活しないまま卒業する人が一定数いますが、就活しないまま卒業することは悪いことではありません。
しかし、卒業後の進路を考えずにただ「就活がやりたくない」だけの理由で就活せずに卒業するのはリスクがあるかもしれません。
就活しないまま卒業する理由について確認していきましょう。
家業を継ぐ
実家が店舗や会社など何らかの家業を持っていて、卒業と同時に家業を継ぐ人がいます。
大学進学の時点で家業を継ぐのに必要なことを学ぶために大学に入る学生もいれば、他の仕事に就こうと考えていたが、事情が変わって卒業と同時に継ぐことになった学生もいるでしょう。
このような場合は、就活をしないまま卒業して家業に従事するという選択肢をとってもおかしなことではありません。
公務員になる
就活をせずに公務員になるために、公務員試験を受ける人もいます。
大学を卒業して公務員になった人のなかには、就活と公務員試験の準備を並行して行った人もいますが、就活と公務員試験の準備はそれぞれ別の準備が必要になります。
また、スケジュールを組むのも大変なため、公務員試験の準備だけに絞る人も少なくありません。
起業する
就活をせずに大学卒業と同時に自分で会社を立ち上げる人もいます。
なかには学生の間に起業し、学業とビジネスを両立させている人もいます。
ビジネスをする上で若さを武器として活用できることや、自分のやりたいことをやりたいようにできるといったメリットがあります。
夢を追いかける
俳優・歌手・画家・作家などのさまざまな夢を追いかけたい人は就活せずに卒業することがあります。
その場合、夢を叶えるまでは他の方法で収入を確保する必要があるため、アルバイトや派遣社員として働くことが多いでしょう。
夢を追う場合はそもそも就活をする選択肢を持っていないこともあるかもしれません。
進学する
大学を卒業しても進学をするケースがあります。
大学院に進学する場合は少し異なりますが、違う大学や専門学校に進む場合もあるでしょう。
特定の資格やスキルを取得するために大学卒業後に進学するというケースも考えらるので、このような場合は、就活しないまま卒業という選択をすることになるでしょう。
就活しないまま卒業した場合の影響
とくに理由や当てもなくただ就職しないまま卒業した場合にはどのような影響があるのでしょうか。
就活しないまま卒業した場合の影響について確認していきましょう。
就職の難易度が上がる可能性がある
就活しないまま卒業すると就職の難易度が上がる可能性があります。
厚生労働省が卒業後3年以内は新卒枠で応募受付するように通達を行っていますが、企業によっては新卒枠で受けられなかったり、書類選考の時点で落とされてしまったりする可能性は否定できません。
また、企業側に卒業してすぐ働かなかったことに対して、働く意欲が低いなど何か問題があるのではないかと思われてしまうなどの懸念もあり、学生時の就活よりも難しくなってしまう可能性があるといえるでしょう。
収入が安定しない可能性がある
フリーターやフリーランスで働くと、月々の収入が安定しにくいでしょう。
フリーターの場合、希望どおりにシフトに入れない場合もありますし、フリーランスの場合は仕事を安定して獲得できるまでに時間がかかることがあります。
また、フリーランスとして安定して獲得できるようになったとしても、その仕事を必ず続けられるとは限りません。
キャリア形成が難しくなる可能性がある
新卒で就職し、数年働いてからキャリアを考えた場合に転職をするということが考えられますが、就活しないまま卒業した場合にはどのようなキャリアにするかという意識がなければキャリア形成が難しくなるでしょう。
新卒で就職しなかった影響を受けないような意識でキャリア形成を考えて行動することが求められるので、就活はしなかったけど社会人としてどうしていくかということをしっかりと考えて行く必要があります。
就活しないまま卒業した場合に考えられる選択肢
とくに目的鳴く就活しないまま卒業した場合、どのような選択肢があるのでしょうか。
就活しないまま卒業した場合に考えられる選択肢について確認していきましょう。
就職浪人・就活留年
まずは、就職浪人または就活留年という選択肢が考えられます。
就職浪人とは卒業した後、自力で就活を行うことです。
就活留年とは、大学を卒業せずに留年し、新卒扱いで就活を行うことを指します。
どちらの場合であっても、浪人・留年した理由や、その期間に何をしていたかを聞かれる可能性が高いので、それらの対策や資格を取るなどスキルアップをしておくといいかもしれません。
進学・留学
大学院や専門学校に進学したり、海外へ留学するという選択肢もあります。
進学も留学も費用がかかりますし、卒業するまで学校に通うので、社会に出るのが遅くなります。
しかし、進学すると新卒扱いで就活できますし、就職時の給料が上がる可能性があります。
留学した場合も新卒扱いになるケースがあり、語学力や海外での経験をアピールできるため、就活にプラスになる可能性があるでしょう。
フリーター
フリーターになることを選択した場合、就職に比べて勤務する曜日や時間帯・日数をある程度自分で選べるのがメリットです。
また、アルバイトや派遣社員として働いた企業で正社員に採用される場合もありますし、働いた経験を就活に活かすこともできます。
フリーランス
卒業後に自分のスキルや専門知識を活かしてフリーランスになる人もいます。
フリーランスの例としては、ITエンジニアや、Webデザイナー、イラストレーター、Webライターといった職種があります。
フリーランスには働く時間や場所を自由に選べるメリットがありますが、収入が安定しないことが多く、全ての仕事に関するやりとりや、税金に関する手続きを自分で行わなければいけません。
しかし、フリーランスとして活動した経験は無駄にはなりませんし、就活の際にアピールにもなるでしょう。
就活しないまま卒業するのを避ける方法
就活しないまま卒業するのを避けることはできるのでしょうか。
理由なく就活しないまま卒業するのを避ける方法を確認していきましょう。
就活をしてみる
とくに卒業後にやりたいことがあるわけではないなら、就活をしてみましょう。
就活を少しでもすれば、就活しないまま卒業するということは避けられます。
就活はたくさんやることがあって、大変なものというイメージがある人も多いですが、プロフィールの登録をすればそれを見た企業からオファーが届く可能性のある「逆求人型就活サービス」もあります。
逆求人型就活サービスのように、自分がやれそうな就活をまずやってみるのもいいかもしれません。
資格を取得する
就職に有利になる資格や、フリーランスとして活躍できる資格を取得するのもいいかもしれません。
宅地建物取引士は不動産業界で就職するのに有利に働きますし、通関士なら物流業界、ファイナンシャルプランナーなら金融業界での就職で有利に働くでしょう。
就活をしないまま卒業したとしても資格があれば仕事を獲得しやすい場合がありますし、資格取得のためのまとまった時間は学生時代のほうが多くとれますので、資格取得のために就活しないという選択をするのも悪い判断ではないかもしれません。
進学を考える
大学院や専門学校または海外の大学への進学を考えるのも良いでしょう。
学費はかかってしまいますが、専門性の高い知識が得られるため、就職に有利に働きやすく、進学をしたことがマイナスになることは少ないでしょう。
とくに大学院の場合は、就職したあとの給与が高くなる可能性もあります。
公務員試験を受ける
公務員試験を受けて、卒業後に公務員になる方法もあります。
公務員試験の日程は地域や職種によって異なりますが、1次試験は3月から10月の間に行われます。
試験の日が重ならなければ複数の試験に併願可能です。
公務員を目指すという理由があるのであれば、いわゆる就活とは違うルートになるのは当然ですし、合格できなかったとしても卒業後に継続して勉強や受験することも選択肢として良いのではないでしょうか。
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就活をしないまま卒業する人は、毎年一定数はいますが、とくに理由がないまま就活をしなかった場合はどうするかを考えなければいけません。
また、理由がなく就活しないまま卒業すると就活の面で不利になることは否定できない部分もあります。
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