あなたは今まで面接でこのような「自己紹介」をしていませんか。
「○○大学○○学部の○○と申します。よろしくお願いします。」
たくさん話す
「○○大学○○学部の○○と申します。よろしくお願いします。
大学では△△を勉強し、サークルでは○○、アルバイトは◇◇を頑張り、あとそれに…」
自己PRを話し出す
「私の強みは○○です。私は‥な人なので御社で貢献できます!!」
思い当たる人もいるのではないでしょうか?
これらの自己紹介は典型的な「ダメな」自己紹介例です。
一体、これら自己紹介の何がダメなのでしょうか?
それは、面接官が学生に「自己紹介をさせる意図」を考えずに自分の話したいことを話しているからです。
今日はそんな『自己紹介何を話したらいいのかわからない!』『自己紹介苦手だ』という学生のみなさんに、
面接官が学生に自己紹介をさせる意図を踏まえた、『面接官に良い印象を与える自己紹介を作る方法』を伝授します。
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目次
就活における自己紹介とは?
自己紹介は、自分がどこから来た人で、どんな特徴を持った人なのかを相手に知ってもらうための挨拶です。面接官が学生のプロフィールを大まかに把握するため、たいていの場合面接の冒頭で求められます。
【自己紹介で伝えるべきこと】
- 氏名と所属(大学やサークルなど)
- 力を入れている活動(アピールポイント)
- 締めの言葉(面接に向けての挨拶)
第一印象で好印象を持ってもらうためにも、自己紹介では「簡潔に述べる」「明るい表情で話す」の2点を心がけることが大切です。
自己紹介と自己PRの違い
自己紹介とよく似た概念として自己PRがありますが、この2つはまったく異なるものです。
「自己紹介をしてください」と言われたのに間違って自己PRを始めてしまわないよう、両者の違いを正しく理解しておきましょう。質問の意図に合わない回答は、面接官の印象を悪くしてしまいます。
【自己紹介】
自分がどんな人なのかを簡単に説明する「挨拶」のこと。時間の指定がない場合は1分程度を目安に、氏名や所属、力を入れている活動、面接に向けての挨拶などを伝えます。
【自己PR】
自分の長所や強みをアピールすること。大まかなプロフィールを説明する自己紹介に対し、「企業が自分を採用するメリット」を説明するのが自己PRの目的です。
具体的なエピソードを交えながら強みをアピールしていくため、自己紹介よりも話す時間が長くなる傾向にあります。
面接官が学生に自己紹介をさせる意図とは
エントリーシートや履歴書を渡しているのに、なんでわざわざ自己紹介を求めるの?そう思った方もいるのではないでしょうか?
面接官が学生に自己紹介させる意図は、大きく分けて2つあります。
1.学生が「どんな人か」が知りたい
エントリーシートや履歴書を提出してもらったとはいえ、面接官はたくさんの学生を面接するので1人1人すべての経験や特徴を覚えておくことはできません。覚えていたとしても「アルバイトを頑張っている芯の強そうな子」ぐらいまでが限界です。
そのため、面接官は最初の自己紹介であなたの『概要』を知り、『どんな人』なのかを改めて知りたいと考えています。
言い換えれば、あなたの印象がこの自己紹介でほぼ決まると言っても過言ではありません。
ということは、自己紹介が『大学名と名前だけ』であると、その時点で『面接に受けに来たその他大勢の印象に残らない学生』となってしまいますよね。
もしくは、その場で自己PRを話すことで『この子は質問の意図をちゃんとくみ取れない人だな』という評価をされてしまうかもしれません。そもそも自己PRとは『自分の長所、いかに自分が御社で貢献できるか』を表現することです。
自己紹介で面接官が聞きたいことは『あなたの概要』なので、自己PRは面接官の知りたい情報ではありません。
つまり、自己紹介では自分の『概要』を端的に話し、『あなたという人を知ってもらう』ことが非常に重要なのです。
2. 学生の緊張を解きたい(アイスブレイク)
自己紹介には学生について知る目的に加え、緊張を解くアイスブレイクの目的もあります。氏名や所属といった誰でも話しやすい質問を冒頭にもってくることで、リラックスして話しやすい空気をつくろうとしています。
面接は学生のありのままの姿を見極めるために実施するものですが、なかには緊張しすぎてうまく話せなかったり、本心を伝えられなかったりする人も少なくありません。
ありのままの姿を見極められなければ正当な評価を与えることが難しくなるので、面接官は自己紹介を求めて学生の緊張を解こうとしています。
3.簡潔にわかりやすく話せるか知りたい
よく「1分間で自己紹介お願いします」と時間制限されることがあると思います。なぜ1分なのか考えたことはありますか?
実は『報告は1分間』を報告の基礎と考える会社が多くあります。
1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術という本が出るほど浸透しています。
忙しい社会人にとって『端的にわかりやすく相手に伝える』という力は、とても大切な能力の1つです。
そう考えると、サークルのことも話して、アルバイト、インターン、ゼミ、高校時代さらには自己PRまで話し出す学生に対し、どんな印象を持つと思いますか?
『相手の意図がくみ取れない』『入社後も簡潔にわかりやすく話せないのではないか』などマイナスの印象を与えてしまいますよね。
1分で概要をまとめることは、練習すれば誰にでも出来ることです。
今から磨いておけば、面接はもちろんのこと、社会人になった後も活かせるようになります。
就活は内定を取ることが目的ではありません。その先を見据えて、スキルを磨いておくことは後々大いに役立つことでしょう。
さてここまで読んでくれたあなたは「じゃあどうすれば良い自己紹介を作れるの?」と考えているのではないでしょうか。
ここからは良い自己紹介を作る方法を教えます!!
面接官に良い印象を与える自己紹介の作り方・考え方
面接官に良い印象を与える自己紹介を作る方法は大きく分けて4ステップです。
このステップに沿って自己紹介を作れば、あなたの良い印象を与える自己紹介を作ることができます。
それでは、ステップ毎に具体的に説明していきましょう。
ステップ1:自己紹介で面接官に与えたい印象を決める
まずは、あなたが自己紹介で面接官に与えたい印象を決めましょう。
『真面目』『チャレンジ精神旺盛』『元気がいい』など、あなたの内面の部分や
『バイトリーダー』『部活で入賞』『学生団体で代表』など実際の成果など
自分がどういう印象を与えたいのかを考えてみてください。
意識せずになんとなく自己紹介をしてしまうと、思いもよらぬ印象を与えてしまったり、全く印象に残らなかったりします。
しっかり『私は自己紹介でこういう印象を与えたい』と決め、意識しましょう。
ステップ2:その自分を表現できるエピソードを抽出
自己紹介で与えたい印象が決まれば、次はその自分を最も表すことができるエピソードを探しましょう。
例えば、あなたが面接官に与えたい印象が『真面目』であるとしましょう。
その場合、あなたの真面目な部分が現れたエピソードを探します。
エピソードを添えることで、説得力が確実に増します。
最近のエピソードでもいいですし、過去の経験を振り返って探してみましょう。
時間がある方は面接にも使える自分史をつくってみるのもいいですよ。
ステップ3:そのエピソードに関するキーワードを決める
エピソードを見つけることができたら、次はそのエピソードの『キーワード』を決めましょう。
先ほどもお伝えした通り、エピソードを長々と話すことは自己紹介では求められていません。
そのため、キーワードを抽出します。
先ほどの『真面目』なエピソードが『アルバイトでの接客』であったとしましょう。
とすると、どんなキーワードを伝えれば『この学生はとても真面目にアルバイトを頑張っている学生なんだな』と思ってもらえるでしょうか?
例えば、『週何日入っていたか』『アルバイトのポジションは?』『何年続いたの?』『アルバイトで面白いことは?』など色々考えられますが、その中で何を伝えればいいかをピックアップしていきましょう。
ここでのポイントは「具体的なキーワード」にすることです。
一言で面接官の方がなんとなく想像できるキーワードを探してみましょう。
ステップ4:1分で話せる量にまとめる
最後は、その自己紹介を1分で話すことができる量にまとめ、何も見なくても言えるくらいまで練習しましょう。
大学名と名前に加え、先ほどまでのステップで決めたキーワードをいくつか入れてみて作ってみましょう。
時間指定がある場合でもない場合でも、面接官は『簡潔にわかりやすく』を求めています。
なので、どんな時でも1分で話せるように、練習しておきましょう。
以上4ステップで企業の方が印象に残る自己紹介の完成です。
就活での1分の自己紹介を考えるときのポイント
1分の自己紹介を作る際には、以下を意識して作成するのがポイントです。
1分の自己紹介は、200文字前後の長さが目安
1分間で伝えられる内容を文字におこすと、大体200文字程度になります。200文字を大幅に超えると、かなり早口で話さないと1分に収まりません。
相手に聞き取りやすいスピードで話すことを考えると、200文字程度で自己紹介を考えるのが良いでしょう。
もちろん、200文字というのは目安なので、実際に自己紹介を考えたら、声に出して読み上げた時の時間を測ってみましょう。
1文1項目を意識して短くまとめる
1つの文章が長いと、文字で見た時は自然に読めたとしても、耳で聞くとダラダラと話しているように聞こえてしまいがちです。
また、1文を短くまとめた方が、緊張してしまう面接の場面でも、自己紹介で伝えたい内容をすぐに思い出せます。
長い文章を丸暗記しようとすると、いざという時思い出せない可能性が高くなりますし、面接官にも「丸暗記している」ことが伝わってしまいます。
意識的に、1つの文章・項目を短くまとめた自己紹介を準備しましょう。
本当に伝えるべきことを見極める
1分間の自己紹介で伝えられる内容は限られます。複数のエピソードを盛り込む余地はありません。
そのため、最も伝えたいことは何かを見極めることが重要です。
同時に、相手に伝わる言葉選びができているかもポイントとなります。自己紹介を考えたら、家族や友人に聞いてもらって、どんな印象を受けたか聞いてみましょう。あなたが伝えたい内容がきちんと伝わっているか確認しましょう。
就活の1分自己紹介の例文
それでは、実際に1分自己紹介の例を見てみましょう。
アルバイトのエピソードで「真面目さ」を伝える1分自己紹介例
私は約2年間居酒屋でアルバイトをしています。就職活動も忙しいですが、合間を縫って週に3日は出勤しています。常連の幅広い世代の方と話をしたり、店長から店の経営の話を聞いたりすることが好きで、どんなに忙しくても続けることを意識し行動しています。
今日は現場のお話を聞くのを楽しみにしてまいりました。どうぞよろしくお願いいたします。
インターンシップのエピソードで「達成志向」を伝える1分自己紹介例
私は、電話営業の長期インターンシップを1年間行っています。アポの獲得件数では、インターン生30人中毎月3位以内の成績をキープしています。相手のニーズを引き出す言い回しを常に研究しています。
御社の営業職にとても興味を持っています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
サークルのエピソードで「ホスピタリティ」を伝える1分自己紹介例
私は、80名が所属する合唱団サークルで、20名のパートリーダーをしています。楽しく参加してもらうために、メンバーの調子に気を配っています。元気のないメンバーには声をかけ、相談に乗ることも多いです。メンバーの不満解消のために、新しい仕組みを作ったりもしました。
誰かの支えになるような仕事をしたいと考えています。本日はよろしくお願いいたします。
就活における1分の自己紹介のNG例文
続いて、あまり印象のよくない1分の自己紹介の例も見ていきましょう。
企業へのアピールになっていない1分自己紹介例
私は、御社のゲームが本当に好きで、小学生からずっとプレイしています。●●のシリーズは全てプレイしていますし、特に3作目は200時間以上遊びました。また、スマートフォンアプリの△△も大好きで、常にイベントではランキング100位以内をとっています。
今日はお話しするのを楽しみにしてきました。本日はよろしくお願いいたします。
上記の自己紹介は、企業の商品やサービスのファンであることは伝わりますが、企業へのアピールにはなっていません。なぜなら、企業が知りたいのは「あなたがどんな性格の人か」だからです。
さらに具体的に言えば、企業はあなたが、自社で活躍してくれそうな人かを見極めたいため、上記の自己紹介からは、それが判断できません。
エピソードがまとまっていない1分自己紹介例
私は、中学から陸上の走り幅跳びをしており、現在も部活動に所属しています。試合のために、週4回のトレーニングを欠かさず行っています。また、アルバイトはコールセンターで1年、カフェで2年ほど働いています。TOEICの勉強にも力を入れており、3年間で200点スコアをあげました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
エピソードが盛り込まれすぎて、何を伝えたいのかよくわからない自己紹介になってしまっています。企業が知りたいのはあなたの人柄です。エピソードは1つに絞り、具体的に紹介することで、あなたの考え方や強みをアピールしましょう。
内容が抽象的すぎる1分自己紹介例
私は、努力を惜しまない人間です。どんなに難しいことでも、適切な方法を見つけ、努力を継続することで、必ず成し遂げられると思っています。難しい目標を達成した時ほど、喜びも大きいので、あえて高い目標を自分に課すようにしています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
上記の自己紹介は、具体的なエピソードがないため、「本当に努力を惜しまない人なのか?」の判断ができません。相手を納得させるためには、根拠や裏付けが必要です。
自分が努力家であることを裏付けるためには、実際にたてた目標や、達成のために行った行動などを、説明する必要があります。
就活で1分自己紹介が思いつかない人の対処法
「まったく自己紹介が思い浮かばない…」という人は、以下のポイントを抑えながら考えていくのがおすすめです。
自己紹介はあくまでも自分がどんな人なのかを面接官に知ってもらうためのものなので、それほど難しく考える必要はありません。
特別なエピソードはいらない
第一印象でインパクトを残したい気持ちはわかりますが、無理にインパクトのある自己紹介をする必要はありません。
特に注意したいのは、他の学生との差別化を図るために「誰も経験していないような特別なエピソード」を伝えようとして空回りすることです。特別なエピソードは確かに面接官の気を引けますが、面接で重視されているのは結果までの過程や経験から得た学びです。
学生生活やアルバイトで頑張ったことなど、ありきたりなエピソードでも問題ないので、自分がどんな人なのかが伝わるような自己紹介を心がけましょう。
自己分析ツールを使って自分の特徴を把握する
自己紹介でどんなエピソードを伝えればいいのかわからない人は、自己分析ツールを活用するのがおすすめです。
自己分析ツールとは、自分の強みや弱み、価値観の傾向などを明らかにするための手段のことです。自分の特徴がよくわからない場合でも、客観的なデータを用いて自己分析を効率的に進められます。
例えばOfferBoxに搭載されている「AnalyzeU+」では、251の質問に答えることで「社会人基礎力」「次世代リーダー力」という働くうえで求められる2つの能力を診断できます。
質問数は他の自己分析ツールに比べるとやや多めですが、その分詳細なデータをもとに自己分析を進められるのがAnalyzeU+の大きな特徴です。自分の何を軸に自己紹介すべきなのかよくわからない人は、ぜひ活用してみてください。
OfferBoxに登録して、ぜひAnalyzeU+を受検してみてください。
さらに印象に残る自己紹介にするには
最後に、さらに印象に残る自己紹介をするためのポイントについて紹介します。
何度も練習をする
自己紹介は何度も使うものなので、面接前に練習しておきましょう。
ストップウォッチを使って時間を測るのももちろんですが、ビデオを撮ってどんな話し方をしているのかチェックすると、自分の話し方の癖やどう相手に見られているかわかります。
高校生のとき「つまり~~」や「~~なんですよ」などの言葉をやたら使う先生の物まねをしたりしませんでしたか?
そのように自分の癖は意外と他人の耳に残るものです。
ビデオを撮ることで、自分では気づいていない話し方の癖がみつかるかもしれません。
実際の成果物を持っていく
面接の場は手ぶらではないといけないという決まりはありません。あなたの自己紹介で実際に見せることができるものがあれば持っていきましょう。
例えば賞状、写真など、あまり大きなものは邪魔になるので賞状なども写真にしてもいいかと思います。
先輩のなかには取扱説明書などを作って持って行ったという人もいるので、余力のある方は工夫してみるのも面白いですね。
まとめ
以上、就活で自己紹介を求められた際の話し方、1分自己紹介の場合の例文などを紹介しました。
この記事を参考に、あなたらしい自己紹介を作ってみましょう。自己紹介をするなかで、少しずつブラッシュアップしていくことが大切です。
また、自分をアピールするキーワードを決めるためにも、過去のエピソードが重要になってきます。
OfferBoxでも過去のエピソードという項目があるので、あなたを表すエピソードを入力してみてください。