インターンシップの選び方・選ぶ基準を紹介|探し方や注意点も

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インターンシップに参加すると、就活を有利に進めることができるため、参加を希望する学生が増えています。ただ、いざインターンシップに申し込もうとすると、たくさんのプログラムからどうやって選べばいいか悩んでしまう学生は多いのではないでしょうか。

インターンシップの種類を十分に理解していないと、選ぶ基準が定まらず迷ってしまうはずです。
本記事では、インターンシップの種類や選び方を説明します。先輩の学生がインターンシップを選んだ基準も紹介しますので、インターンシップの選び方に不安がある方は、ぜひ参考にしてください。

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インターンシップの選び方・探し方

インターンシップの選び方にはさまざまな方法がありますが、今回は「プログラムの種類で選ぶ」「参加目的で選ぶ」「開催形式(対面orオンライン)で選ぶ」の3つの方法をご紹介します。

インターンシッププログラムの種類で選ぶ

インターンシップのプログラム内容は、産学協議会によって4つのタイプに分類されています。4タイプそれぞれのプログラムの定義や内容を理解し、どの種類が自分に適しているか考えて選んでみましょう。

インターンシップの種類1.オープン・カンパニー

オープン・カンパニーは、企業や業界の情報提供やPRを目的におこなわれるものです。企業や就職情報会社、大学キャリアセンターが主催する説明会やイベントを想定しています。所要時間は単日となり短い時間で参加ができること、就業体験がおこなわれないことが特徴です。

プログラム例としては、企業の業務内容に関する説明会、現役社員や大学の先輩による講演会、職場見学などがあります。企業への理解を深めるメリットがあるオープン・カンパニーは、複数企業のプログラムに参加することでより多くの情報が得られます。

オープン・カンパニーは短時間かつオンライン開催も多いため、スケジュール調整がしやすい点もメリットです。学年を問わないイベントを選び、早めに参加すれば就活がよりスムーズに進むでしょう。

インターンシップの種類2.キャリア教育

キャリア教育は、学生の働くことへの理解を深めるためにおこなわれるインターンシップです。大学などの講義や企業による教育プログラムを想定しており、学生の社会的、職業的自立のためにキャリア形成を支援します。
キャリア教育のインターンシップには、大学が企業とともに進める産学協働プログラムや、企業の社会的責任(CSR)の一環としておこなうプログラムなどがあります。

キャリア教育プログラムへの参加は学年を問いません。正課または正課外どちらで実施しても良いのですが、多くの大学などでは正課の講義として扱っています。キャリア教育プログラムには、フィールドワークやビジネス関連の講義などがあり、実習などの就業体験は任意とされています。

インターンシップの種類3.汎用的能力・専門活用型インターンシップ

汎用的能力・専門活用型インターンシップは、職場における実務体験を通して学生・企業の双方がそのスキルを総合的に評価するものです。汎用的能力型は学生の適性や幅広いスキルを重視したもので、専門活用型はその名の通り、学生の専門性を重視しておこなわれるインターンシップです。

汎用的能力・専門活用型インターンシップは、「参加期間の半分以上を就業体験に充てる」「就業体験では職場の社員が学生を指導し、インターンシップ終了後に学生にフィードバックをおこなう」など具体的な要件が定められています。

インターンシップの種類4.高度専門型インターンシップ

高度専門型インターンシップは、就業体験を通じて、学生の実践力の向上を目指し、企業が学生の評価材料を取得する目的で実施されるものです。自然科学分野の博士課程学生を対象に文科省・経団連が共同で試行中であるジョブ型研究インターンシップと、高度な専門性を重視した修士課程学生向けインターンシップに分けられます。

高度専門型インターンシップを実施する企業は、募集に際して具体的な業務内容や求められるスキルなどを提示します。対象の研究ができるスキルを持つ学生が採用されれば、2ヶ月以上の長期間企業でインターンシップに参加可能です。さらに、学生は企業の評価に応じて単位を取得できます。

参加目的でインターンシップを選ぶ

インターンシップを選ぶ際には、自分なりに参加目的を決めて、その目的を達成できるかどうかを判断基準にする方法もあります。
例えば、自分が求めるスキルを習得する、企業への理解を深めるなど、自分に合ったインターンシップの目的を前もって決めて、その目的を達成できるプログラムを選んでいく流れです。

インターンシップの目的の決め方は、次の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
インターンシップの目的とは?目的の決め方や重要性を解説

開催形式(対面orオンライン)でインターンシップを選ぶ

インターンシップの開催形式で選んでいく方法もあります。効率的に複数のインターンシップを経験したい方はオンライン開催のインターンシップを中心に選んでいくと良いでしょう。

一方、「会社の雰囲気を体感したい」「リアルなお客様とのやり取りを見て学びたい」と考える方は、対面のインターンシップが適しています。オンラインと対面それぞれの特徴を理解した上で選びましょう。

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先輩学生のインターンシップの選び方とは

インターンシップを選ぶときの参考として、先輩の学生がどのような基準でインターンシップを選んだのか確認してみましょう。株式会社学情が実施した調査によると、インターンシップ先を選ぶ基準は「志望業界である」が82.3%で最多です。次いで、「インターンシップの内容が面白そう」「入社したい企業」「その後の選考などで優遇される」「内定に直結する」「実務を経験できる」といった理由が続いています。

「ランキングの下位には「職業体験や社員との交流で志望理由を作りたい」「報酬が出る」「大学の単位で認められる」などの理由もありました。「有名な企業」という理由のほかにも「オンラインで参加」「対面で参加」「長期間の参加」「短期間の参加」という相反する基準もあり、さまざまな選び方の基準があることがわかります。

インターンシップを選び方の注意点

インターンシップへの参加は、学業や私生活とのバランスを取ることが基本です。また、内定に直結するのか、どのくらい本選考にインターンシップが影響するかなどを参加前に確認しておかないと、準備不足で後から後悔することも。

最後にインターンシップを選ぶときの注意点を2つご紹介します。

インターンシップの選び方注意1.学業や私生活とのバランス

インターンシップを選ぶ際には、開催日程や1回あたりの参加にかかる時間の長さをしっかり確認して、学業や私生活とのバランスを考慮することが大切です。インターンシップの予定を入れすぎて多忙になり、大学の授業を休んだり、単位を落としてしまったりしては本末転倒です。

また、スケジュールをきちんと確認せずに複数のインターンシップに申し込みをして、後からスケジュールが重なっていたことに気付いて直前に断るのもマナー違反です。やみくもにエントリーせず、準備時間や対面参加のインターンシップの移動時間も含めて計画を立てましょう。

インターンシップの選び方注意2.選考への影響有無(内定直結型か)

企業のなかには、インターンシップの参加者に早期選考を案内したり、インターンシップ中に内定を出す内定直結型のプログラムを実施している場合もあります。ご自身の選んだインターンシップは、どのくらい本選考に影響するのか事前に確認することが大切です。

内定に影響があることを深く考えず、準備不足で適当に参加してしまい、せっかくのチャンスを逃すのは避けたいところです。事前にインターンシップのプログラム内定をよく読み、本選考までのフローを確認して参加しましょう。

選ぶ基準を確認してインターンシップを探してみよう

たくさんのインターンシップのなかから自分に合ったプログラムを選ぶためには、インターンシップの目的を整理することが大切です。「職業体験をしたい」「先輩社員と話しながら社風を確認したい」「志望業界を決めたい」といった目的に合わせて、適切なインターンシップを選びましょう。

インターンシップを選ぶ際は、学業や私生活とのバランスを保つため、無理のないスケジュールを立てるのも大切です。また、インターンシップが本選考につながる可能性も高いため、何事も事前に情報確認をしてから、慎重に選んでいきましょう。