エントリーシートはいつから準備するべき?提出日は?

  • LINEで送る
企業へのエントリー時に求められるエントリーシートは、面接に進めるかを左右する重要なものです。エントリーシートの締め切り日は企業によって異なるため、各企業のエントリーシートの締め切り日を確認し、そこから逆算して早めに動き出すことが大切です。また、質の高いエントリーシートを作成するには、時間をかけて情報収集・内容のブラッシュアップをする必要があります。

本記事では、エントリーシートの締め切り日のピークや締め切りが早い業界、エントリーシートの準備を始めるタイミングなどを解説します。

エントリーシートの締め切り日は企業によって異なる

まずは、エントリーシートの締め切り日について一般的な傾向を見ていきましょう。実際の締め切り日は企業によって異なるため、ここでの情報はあくまでも参考とし、エントリーの締め切りは自分自身で確認してください。

3~5月が締め切りのピーク

具体的な締め切り日は企業によって異なるものの、一般的にエントリーシートの期日は3~5月とされていることが多いです。

大企業など経団連に加盟している企業の場合、基本的に3月から採用情報が公式に解禁されます。合同説明会や個別説明会なども開始されるため、このタイミングでエントリーシートの受付が始められるでしょう。

4月になると面接選考が本格化します。企業側はエントリーシートを確認し、面接に進む学生を絞り込むなどの準備をし始めます。

通年採用している企業もある

新卒一括採用が多い日本でも、通年採用をしている企業はあります。通年採用の企業への応募は1年を通して可能なため、締め切りに追われることなくエントリーシートの準備ができるでしょう。

ただし、通年採用を実施する企業には、新卒一括採用のスケジュールにあわせにくい海外大学の卒業生や留学生も多くエントリーする傾向があります。企業側も新卒一括採用のスケジュールに縛られず、じっくり選考をおこなえるため、選考突破のハードルが高くなるかもしれません。

締め切りがないとは言え、エントリー時期は慎重に検討するべきでしょう。

提出日の3ヶ月前には準備を始めておくと安心

エントリーシートの締め切りは3~5月がピークですが、準備はその3ヶ月程度前から始めておくと良いでしょう。

エントリーシートには志望動機や自己PRなどを記入しますが、多くの学生がエントリーする中で採用担当者の目に止まり、面接に進めるような内容にするには、時間をかけた準備が必要です。

では、具体的にどんな準備をすべきかですが、まずはエントリーシートの頻出項目を自分なりに埋める練習をしてみましょう。
就活サイトのOfferBoxでは、プロフィール登録時の記入項目にエントリーシートでよく出る設問が含まれており、そのままエントリーシートで使用できます。また、その内容を見た企業からオファーをもらえるため、自分の回答のどの点が魅力的なのか、どのような企業に刺さりやすいのかなども分析できるでしょう。

エントリーシートの締め切りが早い業界・企業

先述の通りエントリーシートの締め切りは3~5月がピークですが、これよりも早く締め切りを設けている業界・企業もあります。締め切りが早い分、準備も早く始める必要があるので、エントリーシートの受付を早く締め切る傾向にある業界・企業を把握しておくことが大切です。

テレビ業界

フジテレビや日本テレビなどが含まれるテレビ業界は、早いケースだと3年生の11月頃にエントリーシートの受付が締め切られます。企業によっては翌年の1月や2月に締めきっている場合もありますが、いずれにしても早い方です。また、ほかの業界では大手企業よりも中小企業やベンチャー企業の方が早く選考を開始することが多いですが、テレビ業界は大手企業の選考の方が早く始まる傾向があります。

ほかの業界でエントリーシートの受付が始まる頃、テレビ業界ではすでにエントリーが終了している場合があるため注意が必要です。特に採用枠の少ない職種は早期に選考自体が終わる可能性が高いので、入念に確認しておきましょう。

広告業界

電通や博報堂をはじめとする広告業界も、エントリーシートの締め切りが早い業界の1つです。大学3年生の12月や1月など、ほかの企業が採用活動を本格化させる前に締め切りを設けている企業もあります。

広告業界の場合、最初の締め切りを逃してしまっても二次締め切り・三次締め切りまで設定されており、まだエントリーのチャンスが残っていることもあります。

しかし、二次締め切りや三次締め切りの時点では採用枠はすでにある程度埋まってしまっているため、一次締め切りに間に合うようエントリーすることが重要です。

なお、広告業界ではインターンシップに参加した学生に選考の特別ルートが設けられていることもあります。余裕を持った就活をしたい場合は、インターンシップ参加にも力を入れると良いでしょう。

IT企業

LINEやYahoo!などのようなIT業界の企業も、大学3年生の11月や12月頃など早い時期にエントリーシートの受付が締め切られる傾向があります。また、IT業界ではインターンシップ参加者を対象とした早期選考会を実施したり、通年採用をおこなったりするケースも多いです。

単にエントリーシートの締め切りを確認するだけでなく、特別選考の有無や採用形式まで確認することが重要です。

IT業界への就職に意欲的な学生の中には、早期選考や通年採用を上手く活用して早々に内定を得ようとする人も多いでしょう。

遅れを取らないためにも早めの対策を心がけ、各企業の採用スケジュールもしっかり把握しておくことが大切です。

ベンチャー企業

ベンチャー企業は、人材確保の観点から大手企業よりもスケジュールを前倒しして採用活動をおこなうことが多いです。よって、エントリーシートの受付や締め切りもその分早くなります。3年生の10月から情報を解禁してエントリーを開始したり、サマーインターンシップから採用につなげたりすることもあるため、早めの情報確認・行動が鍵となるでしょう。

ただし、ベンチャー企業の採用情報は就活ナビサイトなどには掲載されていないことが多いです。自力で情報収集したりまだ知らないベンチャー企業を見つけ出したりするのは難しいため、新卒エージェントやOfferBoxのような新卒オファー型就活サイトを利用して、効率的な情報収集を心がけると良いでしょう。

外資系企業

ゴールドマンサックスやモルガン・スタンレーなどの外資系企業では、例えば大学3年生の11月に本選考のエントリーが始まり、4年生になる前には内定が出るようなスケジュールで採用活動がおこなわれることが多いです。よって、エントリーシートの締め切りも10月や11月など早めに設定されます。

ただし、外資系企業の場合はサマーインターンシップが内定に直結したり、そこから早期選考ルートに案内されたりするケースもあります。

サマーインターンシップ参加にあたっても事前にエントリーシートを提出して選考を受けることが多いです。よって、自己分析や企業研究などエントリーシートを書くための準備は3年生の春から始めることが重要です。

インフラ企業

電力会社やガス会社のようなインフラ企業は、早いところだと3月下旬にはエントリーシートの受付が締め切られる場合があります。ピークの3~5月にあたるため、ここまで紹介してきた業界に比べると締め切りが早いとは感じないかもしれません。

しかし、採用情報の公式解禁が3月だと考えると、そこからエントリーシートの締め切りまでそれほど時間がないことが分かります。公式解禁された情報を見て、初めてエントリーシートの準備を始めるのでは、内容を十分に練れない可能性があります。

早い段階から業界・企業研究をしておき、情報解禁後スムーズにエントリーシートを完成させられるようにしておきましょう。

人材業界

人材業界の企業は一般的な採用スケジュールにのっとり、3月から本格的な採用活動をおこなうことも多いですが、それ以前に早期選考を実施することも多いです。

早期選考は10月頃から開始される傾向にありますが、サマーインターンシップ経由で早期選考に案内されるケースもあるため、夏前までにエントリーシートを完成させておくと安心です。

企業研究や自己分析はもちろん、人材紹介・人材派遣・人材コンサルティングなど一見似ているように思える業種の違いもよく確認し、なぜその業種を選んだのか明確に答えられるようにしましょう。

具体的な採用スケジュールや早期選考の時期、早期選考を受けるための条件などは企業によって異なるため、企業ごとに確認して整理しておくと安心です。

エントリーシートを早めに出すべき理由

エントリーシートは、受付開始後の早い段階、早期選考、一次締め切りなどで提出するのがおすすめです。じっくり内容を練ってエントリーシートの質を上げることは大前提ですが、早く提出するメリットがあります。

ここでは、エントリーシートを早めに出すべき理由についてご紹介します。

エントリーシートの提出順に選考が行われる

エントリーシートを早く提出すると、まだあまり採用枠が埋まっていない段階で選考を受けられるため、倍率が比較的低くなります。

面接などの選考はエントリーシートの提出順におこなわれます。選考通過や内定も順次決定されていくため、締め切り直前や早期選考後の本選考、二次締め切りや三次締め切りでエントリーシートを提出すると、採用枠が少ない状態でエントリーすることになります。

志望度が高いからこそ、採用枠が少なくなる前にエントリーした方が安心です。

面接官に志望度が高いという印象を与えられる

エントリーシートを早めに提出すると、面接官に以下のような印象を持ってもらえるため、志望度の高さを感じてもらえます。

  • 自社の採用スケジュールをしっかり確認し、事前に準備していた
  • 自社の採用スケジュールの優先度を高く設定している

就活中の学生が忙しいことは、採用側も理解しています。まだ締め切りまで日があるからとエントリーシート提出を後回しにするのではなく、忙しい中でも受付開始後の早い段階で提出する姿勢からは、やる気や熱意を感じてもらえるでしょう。

ただし、早く提出しても内容の質が低いといい加減な印象を持たれかねません。入念に準備したことが伝わるような質の高い内容で早めに提出することがポイントです。

企業側としては、志望度の低い学生やスケジュール管理が甘い学生よりも、早めに行動を取る学生に良い印象を抱きやすいものです。よって、エントリーシートは余裕を持ったタイミングで提出することが重要です。

リクルーターがつく可能性がある

エントリーシートを早めに提出すると、企業のリクルーターがつく可能性があります。リクルーターとは、選考中の学生と直接やり取りをしサポートしてくれる社員のことです。具体的な役割は企業によっても異なりますが、公式な場では聞きにくい質問について詳しく教えてもらえたり、面接に関する相談に乗ってもらえたりするでしょう。

リクルーターをどの学生につけるかは、エントリーシートの提出時期から判断されやすいです。早く提出した学生はそれだけ志望度が高く、入社後も意欲的に働く可能性が高いと考えられています。

効率よくエントリーシートを提出するためのコツ

エントリーシートの提出締め切りにはピークがあり、その時期には多くのエントリーシートを作成しなければなりません。詳細な選考スケジュールは企業によって異なるため、エントリーシートの作成・提出をしながら別の企業の説明会に参加したり面接を受けたりすることも多く、なかなかエントリーシートのみに時間を割くのは難しいものです。

忙しい中でも効率良くエントリーシートを提出するためには、以下の3点を押さえることが重要です。

  • スケジュール管理を徹底する
  • 事前に必要な情報を集める
  • よく聞かれる設問は回答を使い回す

詳しく解説していきます。

スケジュール管理を徹底する

まずは各企業の採用スケジュールを把握し、どのように動くかしっかり計画を立てることが重要です。情報解禁・エントリーシート受付が始まる前に応募したい企業のスケジュールを把握しておきましょう。

今年度のスケジュールがまだ出ていない場合は、昨年度のスケジュールや業界の動きを参考にしてみてください。

なお、スケジュール管理をする際には、各企業のエントリーシートの締め切り日を見るだけでなく、企業説明会や面接の開始時期、内定までのスピード感なども確認しておくとなお良いです。

「この企業にエントリーシートを出す頃に、この企業の重要な面接が入る可能性がある」などが分かっていれば、より余裕を持った計画を立てられるでしょう。

事前に必要な情報を集める

エントリーシートの作成に取り掛かる前に、必要な情報を集めておくこともポイントです。

質の高いエントリーシートを作るには、自己分析や業界研究を深めておくことはもちろん、各企業が求める人物像や社風、事業内容なども踏まえて内容を練る必要があります。エントリーシートの受付が始まってから情報収集を始めると、提出が遅くなってしまい、内容のブラッシュアップも十分にできません。

エントリーシートでは毎年同じような設問が出されることが多いので、必要な情報を集めたうえで過去の設問に対する回答を大まかに作っておくと、エントリー開始後スムーズに作成できるでしょう。

よく聞かれる設問は回答を使いまわす

自己PRや学生時代に力を入れたことは、どの企業のエントリーシートでも聞かれることが多いです。企業ごとに内容を変えようと思うと時間がかかり、面接時にその企業のエントリーシートで何を書いたか分からなくなるおそれもあるため、基本的な内容は使い回しましょう。

ただし、企業の特徴によってアピールするべき強みやエピソードを少し変えた方が良い場合もあります。回答のレパートリーを作っておき、企業にあわせて使い分けると、回答の使い回しでも質の高いエントリーシートに仕上がるでしょう。

また、企業ごとに解答欄の大きさや文字数指定が異なることもあります。機械的に回答を使い回すと文字数が合わない場合もあるので、企業ごとに微調整しましょう。

まとめ

エントリーシートの締め切り日は業界や企業によってさまざまですが、ピークは3~5月です。エントリーシートを作成する際には、早めに準備に取り掛かり、余裕を持って提出しましょう。

エントリーシートを作成する際には、ぜひOfferBoxを活用してみてください。前述の通り、OfferBoxはエントリーシートで頻繁に出てくる項目を登録できるため、練習代りになります。また、適性診断「AnalyzeU+」では、自分の思考スタイルや適職が分かるため、自己PR作成などに役立つでしょう。