OB/OG訪問は、就職先の雰囲気などを実際に働く方に聞きながら、参考に出来るものです。
OB/OG訪問がきっかけで、内定が取れたというエピソードも多くあります。
「OB/OG訪問は服装が重要だ」という見方もあるのですが、指定がない場合はどうしたらいいかわからないですよね。
今回は、服装の指定がなかった場合に、どのようにして判断すべきなのか、企業研究の重要性について紹介いたします。
目次
そもそも何故OB/OG訪問で服装が重要なの?
OB/OG訪問は、自分が聞きたいお話や選考のエピソードを聞きに行くだけが目的だと思われがちです。
しかし、実際は話をすることだけではなく、常識の範囲内で服装を選んでいるかも見られていると思った方がいいでしょう。
常識の範囲内で状況を判断した服装選びをすることが大切
服装は、「その人が持つ常識力」を表すものと考えるのがいいでしょう。
例えば、冠婚葬祭の場に、私服で行くのはナンセンスですよね。
「その場の状況に応じた、服装選びが出来ているかどうか。」
そこに服装選びが重要と言われる理由があります。
では、OB/OG訪問において、服装はどのように選ぶのがいいのでしょうか?
OB/OG訪問の服装選びは企業研究がカギを握る!
服装を選ぶうえで重要なのが、「業界の傾向」と「企業の体質」、「目指している職種」です。
業界の傾向によっては私服OKということもあります。
しかし、その中で「企業の体質」や「職種」に焦点を当ててみると「実際はスーツの方が適していた」なんてこともあるようです。
なので「自分が目指す業界・企業・職種」においてどういった傾向の服装が適しているのか、しっかり把握しておく必要があるでしょう。
本記事では、以下の3つの「業界の傾向」について調べてみました。
- 銀行など保守的な金融業界
- Web系など新興のIT業界
- アパレル業界
これら「3つの業界のOB/OG訪問」において、適した服装をそれぞれ紹介いたします。
職種によっても変わってきますが「本気でわからない」と悩まれている方は、一度参考にしてみてください。
銀行など保守的な金融業界のOB/OG訪問に適した服装
金融業界であれば真面目できっちりとした印象がありますよね。
なので、それに合わせて服装を選んでいく必要がありそうです。
「真面目で誠実そう」なイメージが大事
きっちりとした印象のある業界ですので、それに合わせるのが最適です。
逆に、アーティスティックでデザイン重視の服装は、相手もどうしたらいいのかわからなくなるので避けた方がいいとも言えます。
ここでは、「リクルートスーツ」を選んでおけば、間違いないでしょう。
Web系など新興IT業界のOB/OG訪問に適した服装
Web業界はデザイナーなど、クリエイティブな職種もあります。
なので私服OKとしている企業も多いですが、客先への訪問などもあるため、派手すぎる服装は避けるのがベストです!
Web系など新興IT業界では「ビジネスカジュアル」を意識して服装選びをするのがいいでしょう。
軽く見えすぎない「ビジネスカジュアル」を意識する
そもそもビジネスカジュアルとは、「取引先への訪問」や「来客対応」が出来るかどうかが基準とされているスタイルのことです。
その特徴として、清潔感を重視したアイテムで、少しカジュアルだけどビジネスシーンに適したスタイルが取り入れられている企業が多いです。
しかし、職種によっては「客先へ営業で回ることがメイン」になることもあります。
なので「自分の目指す職種」によっても、少し服装の選び方を変える必要があるでしょう。
アパレル業界に最適なコーディネート
アパレル業界では、服装のセンスやトレンドの取り入れ方を大事にするといいでしょう。
しかし、メーカーによっては、その価値観が大きく変わることがあり、「うちではこれを主流にしているのに…」と思われてしまうと、せっかく選んだ服も空回りしてしまうことになってしまうかもしれません。
どういったデザインで、どういった色合いのものをメインに取り扱っているのか、季節毎のリアルタイムな流行の変化に常にアンテナを張り、コーディネートをする必要があるでしょう。
チェーン店やメーカー直販の店舗を希望されるのであれば、取り扱っているブランドやメーカーでコーディネートしてみるのも効果が見込めるかもしれません。
しかし、独創性や個性の面を見られるアパレル業界といえども、訪問に適していない服装があるのも確かです。ここからは、業界に限らずOB/OG訪問で気を付けたいNGファッションについて紹介していきます。
気をつけたいOB/OG訪問時のNGファッション
私服OKや指定がない場合でも、避けるべき服装はあります。
ここからは、OB/OG訪問の際に避けたほうがいいコーディネートを紹介いたします。
カジュアルすぎる服
いわゆる「ダボっとしたシルエットの服装」や「部屋着に見える服装」です。
見た目がゆるいので、訪問や面接に適しているとは言えません。
長年使っていてヨレていたり、色褪せていたりする服も避けるようにしましょう。
女性の場合ですと、極端に短いスカートなども「一緒に働くこと」を前提として考えると、あまり良くないです。
ひざ下5cm以上の長めのスカートを選ぶようにしましょう。
ブランドもの
高級なイメージで好印象かと思いきや、面接の場には適していません。
ブランドものには華美な柄のものが多く、重厚なロゴやブランド名から、かえって圧迫感を与えてしまう可能性もあります。
ただし、例外として、アパレルなどでそのブランドの選考をうけるというケースが挙げられます。
バッグや、アクセサリーについての詳しい商品知識などを深く掘り下げて紹介することができれば、好印象を持っていただける可能性もあるでしょう。
華美なアクセサリー
目立つアクセサリーは避けるべきでしょう。
ピアスなども、大きなものは避け、小柄であまり目立たない色味の物にするのがオススメです。
結婚指輪は例外として見てもらえることもありますが、もし心配であれば外しておいても良いかもしれません。
こんな時はどうする?特殊なケースのOB/OG訪問における服装の注意点
OB/OG訪問は、同じ大学の卒業生を訪問することがほとんどです。
場合によっては、サークルやゼミで関わりがあった先輩を訪問する事になる可能性もあります
ここからは、そんな特殊なケースでの服装はどのようにするべきなのかを解説いたします。
知っている先輩を訪問する
先述したような「知り合いの先輩を訪問する」ケースです。
仲の良い方であれば、スーツでなくても構わないと言われることもあるとは思いますが、よほど相手が嫌がっていない限りはスーツで行くのが無難でしょう。
私服に近いスタイルであればビジネスカジュアルなど、少しフォーマルな場に向いた服装で行くのも一つの選択肢です。
相手は、訪問先の企業で働く社会人です。
貴重な時間を割いてくれている人に対して、最低限のマナーを守りましょう。
なので、サンダルやTシャツなどのラフすぎる服装は避けるべきです。
同じ先輩を何度も訪問する
志望動機やエントリーシートの内容をもっとブラッシュアップしたい時、複数回同じ先輩を訪問することがあります。
そんな場合の服装なのですが、一回目と同じテイスト(スーツであればスーツ)の服を選ぶのがいいでしょう。
完全に同じ服を着ていく必要はありませんが、雰囲気は統一しておいた方がいいかもしれませんね。
休日に訪問する
相手も社会人ですので平日は忙しく、休日しかタイミングがないこともあるでしょう。
その場合、休日に訪問をお願いされることがあります。
「休日だから私服でいいですよ」としてくれる場合もありますので、先ほど紹介した服装選びを参考にしてみてもいいでしょう。
ただし、普段着のような服装は控えたほうがいいかもしれません。
夏の暑い日
クールビズの時期ですので、ジャケットは無しでいいかと判断する方もいるかと思います。
しかし、訪問先の企業がクールビズを取り入れていなかったり、ネクタイは着用するような規則を定めている場合がありますので気を付けましょう。
最近では「気温が高くなっているので涼しい服装でお越しください」と、就活性に配慮した文言を添えてくれていることもありますが、不安な場合は訪問先に確認するのも一つの方法です。
もし、「ジャケットは要らないのかも」と思った場合にも、とりあえずジャケットは持参するのがいいと思います。
冬の寒い日
寒い時期の就職活動では、コート等を着て寒さ対策をするかと思います。
待ち合わせ場所や訪問先に着く前に、マフラーやコートなどは外すようにしましょう。
タイミングは外で会う場合には「会う前」、企業を訪問する際には「建物に入る前」がベストです。
これは、就活だけでなく、働くうえで「ビジネスマナー」なので、覚えておいて損はないでしょう。
まとめ:自分が目指す職種によっても適した服装は変わるので、しっかり企業研究しよう
今回は、以下の3つに焦点を当てて紹介しました。
- OB/OG訪問における服装の重要性
- 業界ごとの大まかな傾向
- 特殊なケースのOB/OG訪問での服装の注意点
OB/OG訪問の際に服装のことで悩む学生の方は珍しくありません。
指定がない場合であればなおさら悩んでしまうと思います。
本当に自信がない時や、不安な時には、リクルートスーツを着ていけば悪い印象をもたれることはないかもしれません。
しかし「将来一緒に働くことを視野に入れた目線」で考えると、本当にスーツが適しているのかはきちんと調べておく必要がありそうです。
そのためには、何より企業研究は欠かせません。
企業のWebサイトを見たり、説明会に出るなどして、雰囲気をつかんでおきましょう。
「清潔感」と「就職活動に対しての姿勢」がしっかりと相手に伝わることを意識して、「この人なら一緒に働きやすそうだ」と思ってもらえるような服装を選ぶことが大切です!
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