将来の夢の面接での回答方法【評価される将来の目標の答え方】

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月間10万人が読む就活ブログ「就活攻略論」を運営している就活マン@shukatu_manと申します。

僕が幼稚園生の時の夢は、サッカーボールになることでした。
蹴られたいという願望があったわけではないのですが、なぜサッカーボールだったのか…。今でも僕の人生の七不思議として、真相は闇の中にあります。

そんな話はさておき、将来の夢については就活でも重要。
なぜなら面接で聞かれることがあるからです。
「将来の夢」もしくは「将来の目標」と言った形で質問されることが多いです。

就活の面接で「サッカーボールになることです!」と答えると、99%不採用に。

今回はそうならないよう、皆さんに面接での将来の夢の答え方を解説していこうと思います!

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1章 企業が面接で「将来の夢」を聞く理由

まずはそもそもなぜ「将来の夢」について聞かれるのか、明確化しておきましょう。
どんな質問もまずは面接官の立場に立って、“質問の意図”を明確化することが重要です。
(質問意図を明確化せずに、「◯◯ってよくされる質問らしい」と考えてただ回答を用意するのでは甘いですからね。)

将来の夢を聞くのは自社との適性を確認するため

これが結論です。

企業が就活生に将来の夢を聞くのは、「それは自社で叶えられることなのか」を判断するため。
それが自社で叶えることができないことなら、「適性が低い」と判断することができます。

就活で人事が一番大切にしていることは、この「適性の高さ」でして、適性が低い人材を採用してしまうと、早期退職に繋がるので企業に損失となります。
(実際に、厚生労働省のデータでは、新規大卒就職者の約30%が3年以内に離職してしまうので、企業側はいかに早期退職しない人材を採用できるのかに注力しているんですよね!)

その将来の夢が自社にメリットをもたらすのかの確認

また適性の高さと同時に、その就活生の夢が自社にメリットを与えるのかを確認します。

例えば夢が異なる2人がいるとしましょう。

あなたが企業の人事だったら、以下のどちらを採用することにメリットを感じるでしょうか?
企業は利益を出すことを目的とした組織です。それを考慮するとどうですか?

Aさん:素敵な家庭を作ること
Bさん:売上No1を獲得すること

​​企業は利益を出すことを目的とした組織です。それを考慮するとどうですか?

確実にメリットを感じるのは、Bさんの方だと思います。
Aさんは将来の夢が自分に向いているのに対して、Bさんの夢は企業の利益も考えている。

言い方を帰ると、Bさんの将来の夢は、企業で叶えられる将来の目標にもなっています。

このように夢を聞くことによって、まずは適性を把握すること。

それに加えて、自社にメリットを与えてくれる人材かどうかの判断を目的にしているのです。
(こういう視点ですべての質問を把握することが重要です!これは就活に限らず、社会人になってからも使えること。常に「相手は何を求めているのか」を考えて行動せよ!)

2章 面接で評価される将来の夢の共通点

それでは面接官の将来の夢に関する質問意図を把握したところで、僕が考える「評価される将来の夢に共通するポイント」を解説しますね。

先ほどの面接官の質問意図から逆算することがポイントになります。
常に「相手の求めるものの把握→それを与える」という順番で考えることが重要です。
(この思考めちゃくちゃ重要なので、覚えておいてくださーい!)

①その企業で叶えられる夢である

まずは面接で答える将来の夢が、「その企業で叶えられる夢であること」が重要。

例えば、食品企業に対して「私の夢はミュージシャンです」と答えたらどうですか?
かなり極端ですが、「それならうちに入社するのは間違いだよ」と思われますよね。
要するに「その夢ならうちの会社に入らない方が良いよ」と思われることを答えては絶対に評価されないということです。

もちろん本当の夢がミュージシャンだったら、その夢を捨てることはありません。
でもその会社で叶えることができない夢なら、“あえて伝える必要はありません”!
もっとスケールを下げて、建前の夢を用意しても良いです。

でもここで重要なのは、嘘を用意するのではなく、本当にそれが叶ったら良いなって思える夢であること。
ミュージシャンという夢は隠しつつ、その企業で叶えられる、「叶ったら良いな」と思える夢をぜひ用意しておいてください。

②その企業にメリットを与えるような、将来の目標である

その企業で叶えられる夢を語ることは最低条件。
これを読む皆さんには更に1段階レベルアップしてもらいたいと思います。
いや、これを読んだらおそらくヒトカゲからリザードンへの1段飛ばしの進化ができるでしょう。(#突然のポケモン)

そんな進化のために必要なのは「その企業にメリットを与えられる夢であること」です。
これは目的のところでも話しましたが、めちゃくちゃ重要。

では企業にとってどんなことがメリットなのかをまとめてみましょうか。

【新卒が企業に与えることができるメリット】

  • 即戦力となり1日でも早く利益を上げること
  • 長期的に売上を上げて、企業の成長に貢献すること
  • 長く働いて利益に貢献すること
  • 社内をより良い雰囲気に変えること
  • 後輩を育てて利益を出せる人材を作り出すこと

今僕が10秒で考えても、これだけのメリットを考えることができます。

このどれか1つでも満たす夢を語ることができれば、それを聞いた人事は「この子を採用したら将来的に利益を出してくれそうだな」と感じるでしょうね。

最低でも「サッカーボールになりたい」って言っている就活ブロガーを採用するよりは、よっぽど評価されるでしょう。間違いありません。

具体的には、以下のような「将来の夢」は、企業にもメリットを感じさせます。

私の将来の夢は、自分はもちろん、チームメンバーも目標達成できるような、頼れるチームリーダーになることです。

会社にとって、目標達成するメンバーがたくさん生まれることはメリット
私の将来の夢は、現在のニーズだけでなく、将来の発展も見越したシステムを設計できるようになることです。

会社にとって、優れたシステムが開発されることはメリット

③その企業の企業理念に沿った夢である

ここまで評価される夢の2つの要素を解説しました。

最後3つ目のポイントは「その企業の企業理念に沿った夢である」ということです。

企業理念って就活生にとっては馴染みがない言葉ですよね。
企業理念とは、その企業が掲げる「絶対にゆずれないこと」だと理解しておくと良いです。

僕は食品企業に入社しましたが、入社して思ったのが「めちゃくちゃ企業理念を大事にしているじゃん」ということ。

この記事が掲載されるオファーボックスを運営している株式会社i-plug (アイプラグ)さんも、「大学生の可能性を広げることに貢献したい」という理念を大事にされています。
こうした理念に僕が共感したからこそ、こうして記事を書いているんですよね。

このように企業は、就活生が思う以上に「企業理念」を大事にしています。

よって将来の夢も、その企業の企業理念に沿ったことを語ることが超有効なのです。

具体的には、以下のような「将来の夢」は、企業理念とうまく紐づいています。

企業理念が、「挑戦心を忘れない」である企業の場合

私の将来の夢は、いつまでもチャレンジ精神を忘れず、新しい知識を取り込み続けるコンサルタントになることです。

3章 面接での将来の夢の答え方

それではここまでの「質問意図」と「評価されるポイント」を押さえた上で、面接での将来の夢の答え方について解説していこうと思います。

将来の夢の答え方については以下の構成で回答するのがシンプルでおすすめですね。

【将来の夢の文章構成】

  1. 結論
  2. なぜその夢を持ったのか(=Why)
  3. その夢をどう叶えるのか(=How)

まずは結論を語ること

まずはどんな質問に対しても「結論ファースト」で回答してください。
面接が苦手な人、評価されない人はこれが徹底できていません。
実際に集団面接で、結論から話せない就活生を何人も見てきました。

そんな彼らに対して僕が思ったことは「話長いなー」という感情。
毎日面接している人事ならなおさらそう感じているでしょうね。

あなたは面接で小説を読み聞かせるのではありません。
あくまで短い時間の中で、聞かれた質問に答えて、あなたという人間の考えや性格、価値観を理解してもらうことを目的としているはず。
その目的を果たす最適解は「結論ファースト」にありますからね。

ここ、重要なので長めに解説させてもらいました!

結論ファーストの重要性が分かれば、将来の夢を面接で質問されたら、まずは「私の将来の夢は◯◯です」と語ることが重要だと分かりますよね。

この時に、どれぐらいのスパンで叶えようとしているのかも同時に答えると良いです。

“将来の夢”の将来ってのは曖昧な言葉。

そこで「◯年後には絶対に叶えたい夢」という言い方に変えることで、より具体的になり、聞き手に説得力を与えることができるのです。

なぜその夢を持ったのかを語る

結論を答えたら、次に「なぜその夢を持ったのか」を説明しましょう。

「理由」を伝えることによって、夢の納得感を高めることができます。
更には◯◯の理由で夢を持ったという、あなたの考えの深さを伝えることにも繋がります。

僕がブログを書く上で重視していることですが、「結論+理由」のセットを意識してください。

ただ自分の主張をバシバシしている人よりも、しっかりと理由まで語れる人に優秀さを感じますからね。

その夢をどう叶えるのかを語る

最後に、「その夢をどう叶えるのか」まで語れるようにすると良いですね。

「夢を夢のままで終わらせない」

そんな歌詞をどこかで聞いたことがありますが、夢を夢のままで終わらせないためには「明確な手段と実行」が必要になります。

有名なミュージシャンになりたいという夢があるとします。
僕なら以下のような手段を取りますね。
「TikTokで演奏を配信する→フォロワーを10万人にする→100人規模の単独ライブをする→YouTubeにも力を入れる→1000人規模の単独ライブをする・・・」

この手段の精度の高さによって、夢が叶うかどうか決まってきます。

ちなみに売れないミュージシャンはずっと路上ライブ“だけ”をしますが、そうなってくると売れる見込みは低いでしょう。

あなたも自分の夢を語る際には、具体的な手段まで語るようにしてください。そうすれば面接官から「なるほど、しっかりと手段まで考えているんだな」として評価されます。

が、ほとんどの就活生はこれができていないので、差別化することができますよ!

4章 面接で将来の夢を答える文章例文

それでは書き方を押さえた上で、実際の回答例文を紹介します。

紹介した文章構成に沿って回答することによって、評価される夢を伝えましょうね。

【例文】

「私の将来の夢は、10年以内に新商品を企画してヒットさせることです。

 

私が貴社に出会ったのは◯◯という商品がきっかけでした。その斬新なパッケージに感動して、それからずっと愛用しています。

そんなお客様を感動させる商品を作り、「これ自分が作ったんだよ」と周りに自慢する。

それがささやかな私の夢であり、本気で叶えたい真剣な夢でもあります。

この夢を叶えるために、私は入社後、営業職としてお客様の悩みやニーズを徹底的に理解し、先輩方を超える利益を出します。

その上で、企画職を志望しこの夢を叶えたい。そう考えております。」

いかがでしょうか?

夢をバシッと理解できます。
なぜその夢を持つようになったのかも深く伝わってきます。
そして、具体的にどう叶えようとしているのかが伝わり、優秀さも感じます。

ぜひ文章構成と、この例文を何度も読んで自分なりの夢を語れるようにしましょうね。

5章 将来の夢を叶えられる企業からオファーをもらう

なんとなく将来の夢や目標が定まったら、OfferBoxに登録して、それが叶う企業から声がかかるのを待つ…というのもおすすめです。

OfferBoxは、企業が学生のプロフィールを見てオファーを送るサービスです。
学生が記入するプロフィールには、自己PRや過去のエピソードの他、写真や動画など、自分を自由にアピールできる欄がたくさんありますが、「私の将来像」という項目があります。

ここに、考えた将来の夢を貼り付けておけば、マッチする企業からオファーがもらえるかもしれません!

(ちなみに上記画像は、豊臣秀吉さんのOfferBoxプロフィールです。
豊臣秀吉さんのOfferBoxプロフィール全容はこちら。

せっかく考えたのであれば、その企業だけでなく、その企業の同業他社、もしくはあなたがまだ知らないけれど、実は夢を叶えられる業界の企業にも、あなたの夢をアピールしましょう!

まとめ

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
面接で答えるべき将来の夢について、理解できましたか?
めちゃくちゃ要点だけを絞って書いたので、ちゃんと伝わっていると嬉しいです。

また今回ご紹介した「将来の夢」という質問以外に、面接でよく聞かれる質問については以下の記事も参考にしてみてください。
就活の面接攻略!必ず聞かれる質問の回答集

ぜひ僕が書いた今回の記事だけでなく、自分が「これは良い情報だ」と思える情報を探してください。
情報は無料で落ちているからこそ、その質は千差万別です。

これからも皆さんの役に、“本当に立つ情報のみ”を発信し続けていきますね。

(書いた人)

就活マン/藤井智也

就活攻略論:https://shukatu-man.hatenablog.com/

累計300万PVの就活ブログ「就活攻略論」を運営。中堅大学から大手食品企業に入社した全技術をブログにて執筆している。