新型コロナウィルスの影響もあり、大学で友達と会って就活の話をすることが出来ない方も多いのではないでしょうか。
LINE等であえて就活の様子を聞くのもな…と感じつつも、周りがどんな就活をしているのか気になりますよね。
本記事では、今社会人として活躍する方が考える「日本の就活について」、そして自身の実体験をもとにした「就活対策について」教えてもらいました。
「なんだか就活疲れちゃったな…」と思っている方も、今一度「自分にとって就活をする意味」を考えるきっかけにしてくださいね。
はじめまして!
私は就職活動で、当時就職人気ランキングの上位であった大手SPA企業から内定を勝ち取り新卒で入社をするという経験をしました。
今回は、今まさに就活中の人やこれから就活を控えている方の役に立ちたいと考え、私の実体験をもとにした”就活対策”をご紹介したいと思います。
ぜひこの記事を参考に対策を考えてみてください。
目次
日本の就職活動とは
日本では、新卒の就職活動は同学年で一斉に行うことが「常識」とされています。私たちはそれを当たり前のものとして受け入れていますが、世界的に見るとどうなのでしょうか。
就職活動の対策を考える前に、まずは日本における就職活動の現状を見ていきましょう。
日本の就職活動は世界的に見てかなり異質
日本では「新卒一括採用」「終身雇用」「年功序列」が普通で、一度就職すると定年まで勤め上げるのが慣例化しています。
これは、世界的に見るとかなり異質な文化だといえるでしょう。
なぜなら、海外では「好待遇」や「スキル」を求めて転職を重ねるのが一般的だからです。
そうしてキャリアを積むことで、能力に応じた報酬が得られます。
しかし、日本では未だに「勤続年数」を重んじる傾向が強いです。
そのため、転職をすると「経験値が低い」「忍耐力がない」などのイメージを持たれてしまいます。
最近では企業側の意識も変化していて、キャリアアップに寛容なところも増えてきました。
それでも終身雇用や年功序列を重要視する企業のほうが多く、日本人の働き方は世界的に見ても「異質」であるといわざるを得ません。
就職活動は「内定」が全てではない
日本では、大企業の「内定」を取ること=「勝ち組」というイメージを持つ人が大半です。
そして「勝ち組」になるために、偽った自分を演じたり、興味のない企業の選考を受けたりする人も大勢います。
このような考え方や行動が悪いというわけではありませんが、あまり褒められたものではありません。
「就職」はあくまでスタートであり、「内定をもらう」ことがゴールではありません。どこから内定がもらえるかは、大した問題ではないのです。
就職先の大きさで人生の全てが決まるわけではないので、自分のやりたいことができる企業を選びましょう。
自己分析について
これから社会人として働いていくために、就活を進めると同時に自分自身のことを知る機会も作りましょう。
自己分析をすれば、自分の長所や短所が把握できます。
どんな自己分析をしていたか?
私は大学2回生の終わりに、就活生である3回生に混ざって、1日限定のインターンシップに参加し、「自己分析」というものの存在を知りました。
より良い人生を歩むために「自己分析をし続ける」ことが大切だということを感じ、インターンシップに参加したその日から大学卒業までの2年間日記を書き続けました。
日記といっても3行程度のボリュームのもので、その日の出来事や自分自身の感情を書くようなシンプルなものです。
日記を書き続けて気づいたのは、価値観や考え方は日々刻々と変わり続けるということ。
当たり前といえば当たり前のことですが、過去の自分だけを分析していても現在の自己分析にはあまり繋がらないということを痛感するようになりました。
並行して、考えや価値観をノートにまとめるという作業もしましたが、その時点での社会認識をベースとした思考となるため、業界や企業を選ぶための基準づくりができるまでには至りませんでした。
とはいえ、自分の考えや価値観を繰り返し言語化することは、重要だと考えています。
特に、面接では情報を整理し相手に伝えることが求められますので、有効な方法のひとつだと思います。
社会人になってから「あのときやっておけばよかった」と思うこと
社会人になってから痛感したのは、「社会」というものについて自分自身が無知過ぎたということです。
無知な状態で就職活動をするということは、視野が狭いまま入社企業を決めることになります。
そして、入社後に「社会」というものの全体像が見えてくるため、就活時と入社後の興味関心にズレが生じるといったことが起こります。
そのため、自己分析をする際は、ただ過去を振り返ってノートに書いてみたり漠然と自分のことを考えたりするだけではなく、さまざまな場所を訪れたり、多くの情報に触れたりしてみてください。
そのときに、自分自身がどのようなことに興味関心を持つのか、分析することをオススメします。
たとえば、NewsPicksというビジネスキュレーションアプリでさまざまな業界に関する記事を読んでみたり、自分とは異なる環境で育ち生活している人と話したりする機会を作ることが大切になります。
選考について
選考の仕方は企業によって異なります。また、企業側が求める人材も、さまざまです。
そのため、どの企業選考にも通ずるような「正攻法」は存在しません。各々の場面で、適宜対応することが大事になります。
どんな選考フローだったか?
私が入社することになった企業の選考は、一次選考にグループディスカッション、二次選考にレポートと面接、三次選考に面接のみ、という流れでした。
その企業は服装の指定がなかったので、全選考を私服で受けていました。
一次選考のグループディスカッションは8人1組で、ひとつのお題について議論をしていくものでした。
討論内容ではなく、討論に対する姿勢をチェックするもので、普段から自分の意見を主張することに慣れている人なら特に問題のない選考だと思います。
二次選考は、その企業の店舗を訪問して2000字ほどのレポートを作成し面接に挑むというものでした。
おそらく、面接で人柄をチェックし、レポート内容との関連性を採用企業が確認していくというものだったと推測しています。
三次選考は、二次選考のようなレポート提出がなく、シンプルな面接のみでした。
面接の終わりでは内々定を出すことをほのめかされたので、想像していた以上になごやかな雰囲気の面接だったと記憶しています。
人事部の人たちはどんな人を採用したがっていたか?
企業説明会では、企業側がどういった人を採用したいかということを説明されました。
私が入社することになった企業は、変化が激しく「正解」のない時代であることを踏まえて、「型にハマらない人材」を探していると説明していました。
私はその採用スタンスを聞いて、単純に「面白そう」と感じて選考を受けることを決めました。
特に面接練習などをすることなく、等身大の自分で選考を受けることにしました。それが「型にハマらない人材」に合うと思ったからです。
どんな戦略で面接に挑んだか?
企業側が「型にハマらない人材」を求めていることと、留学やサークルの話をする就活生が多いことを踏まえて、私は「足腰の弱ったおばあちゃんが階段を登るところを手伝って感じたこと」を中心に日常的な話をしました。
留学経験もありましたしサークルの会長も務めていたので、いわゆる「就活生がよく披露する話」のネタは持っていました。
しかしそれらを話してしまうと、「型にハマらない人材」に当てはまらなくなると思い、面接官から聞かれるまではできるだけそれらに触れないという戦略を取りました。
まとめ
「就職活動」「自己分析」「選考」について触れてきましたが、いずれも絶対的な正解はありません。
「就活モード」などという非日常の自分を作る必要はなく、その風潮の全てを受け入れる必要もありません。
ちなみに、OfferBoxは「素の自分」をアピールして就活をすることができるツールとして優秀です。
企業担当者も、就活用に作っていない学生を探すために使っているとのことなので、普段の自分の写真や、自分が伝えたいことを自由に載せることができます。
分かりやすいのが写真で、「こんな写真も載せていいんだ」というのはこちらの記事にあるので、ぜひ見てみてください。
「そもそも素の自分ってどんなだろう?」という人には、無料の適性診断ツールAnalyzeU+もおすすめです。
質問に答えていくだけで、自分の強み・弱みをデータで出してくれます。自己PR作りの助けになります。
こちらの記事もぜひ参考にしてください。
受け身のスタンスを捨て、周りの就活生のペースに踊らされないことが重要です。
「こうしなければならない」という固定観念を捨て、能動的に行動すれば、自分にあった就職に繋がっていくと思います。
人生で1度きりの新卒としての就活。あなたらしさを発揮できる企業と出会えるように頑張ってくださいね!