【新卒面接後のお礼メールの書き方】コピペできる例文も用意

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先輩から「面接後はお礼メールを書いたほうがいいよ」と言われたことがある人は多いのではないでしょうか。

でも、いざ送ろうとしても、誰にどんな内容で書けばいいのか、最初は分からないですよね。就職活動で誰もがぶつかる壁の1つです。

今回は、面接を受けたあとのお礼メールの書き方を例文も用いて解説していきます。

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そもそも面接後のお礼メール送るべき?

面接後のお礼メールで評価が変わるのかと不安を感じている人も多いですよね。

企業の選考担当者は面接時に、入社希望者の志向性や人柄などを見ています。持っている能力や才能を会社で発揮できるかを測るのは、面接時に行った受け答えの内容や対応です。ですから、面接後に送るお礼メールによって、評価が大きく変わることはありません。

しかし、お礼メールを送ることで、しっかりしている人という印象をもってもらえる可能性はあります。また、面接から時間を置かずにお礼メールを送ることで志望度の高さを伝えることもできます。

お礼メールは特別な理由がない限り当日中に送ろう!

送るかどうかを悩んでいるのであれば、送る方向で考えましょう。

忙しいなか、担当者は面接のために時間を割いてくれたわけですから、そのお礼を伝えるのはごく自然なことです。社会人としてのマナーがある人という印象をもってもらえる可能性も高くなります。

さらに、内容によってはアピールにもなります。採用担当者からの説明によって理解度が深まったことや入社したい気持ちがさらに強まったことなど、受けた影響を具体的に記すことで入社意欲を知ってもらうことができます。

以上のことから、気持ちのこもったお礼メールはより丁寧な印象を与えられるので、特別な理由がない限り、お礼メールは送るようにしましょう。

また、送るタイミングにも気を配ってください。当日中がベストです。遅くても翌日の企業の始業前に送るようにしましょう。

仮に1週間後や2週間後に送ると、時間にルーズな人と見られやすく、逆効果になりかねません。

ただ、内容次第では減点対象になる可能性も

お礼メールを送ることは好印象につながりやすいと説明しましたが、気をつけておかないと、内容によっては逆効果になる場合もあります。

例えば、敬語の使い方がおかしい、誤字脱字がある、文章構成が読みづらいなど、稚拙な文章が目立つメールであれば、入社したとしても今後の業務に支障はないかと不安を相手に抱かせてしまいます。

また別の注意点として、お礼メールを面接の続きのようにとらえ、自己PRの場としないように気をつけてください。そのようなことをしても採否に影響しませんし、面接官によっては「なぜ、面接時に伝えなかったのか」と疑念をもたれることもあり、かえって印象が悪くなる可能性もあります。

お礼メールの目的はあくまでも、面接をしてくれたことへの感謝を伝えることです。

さらに、複数回面接を受けた企業に対してお礼メールを送る場合は特に、内容が形式的・事務的な文面にならないようにも注意しましょう。短くても、自分の気持ちがしっかり表現されている一文があるだけで相手に与える印象は変わってきます。

【要素別】面接後お礼メールの書き方・ポイント

これから、面接後に送るお礼メールの書き方を要素別に、ポイントを押さえながら説明していきます。お礼メールは、件名・宛名・本文など、大きく分けて7つの要素があります。

それぞれの要素において、イメージしやすいように例を挙げながら説明しているので、ぜひ参考にしてください。

合否に大きく影響しないとはいえ、時間を取ってもらったことに対する感謝を表せる良い機会ですので、誤字脱字には気をつけ、誠意を十分に示しましょう。

宛先の決め方

宛先は面接を担当してくれた相手に送るのが理想ですが、連絡先が分からない場合は採用担当者に送りましょう。

両方とも連絡先が分かる場合は、面接してくれた相手を「To」に、採用担当者の方を「Cc」に設定するとよいでしょう。

もし、面接してくれた相手の連絡先が分からず、お礼メールを採用担当者宛てに送るときは、「面接してくださった方々に、くれぐれもよろしくお伝えください。」のような文言を一言添えておくと、丁寧な印象を与えられます。

件名の書き方・ポイント

件名は、相手がまず目にする重要ポイントです。どんな目的のメールであるかがはっきりと分かる件名にしましょう。

例えば以下のような件名は、見ただけでは内容を予測しにくいタイトルなので避けましょう。

・本日はありがとうございました。

お礼であることは伝わりますが、何に関するお礼なのかがすぐにわかりません。

・〇〇大学 〇〇〇〇(氏名)です。

だれからのメールかはわかりますが、なぜ送ってきたのか目的がわかりません。

・本日の面接について

面接に関することはわかりますが、質問なのかお礼なのかわからず、具体性に欠けています。

以下のような件名は、ひと目見てすぐに理解できるタイトルです。

・【〇〇大学 〇〇〇〇(氏名)】本日の面接のお礼

括弧のなかに大学名と氏名を入れて強調することで、どこのだれからメールが送られてきたのかが一目瞭然です。そのあとに目的を書くことで、なぜ送られてきたのかもわかります。

・【本日の面接のお礼】〇〇大学 〇〇〇〇(氏名)

強調する内容を入れ替えても問題ありません。担当者にメールを送った理由をはっきり伝えられます。

・【◯次面接のお礼】〇〇大学 〇〇〇〇(氏名)

このような書き方もできます。◯次面接と記載することで、いつの面接であるかを明確にできます。

担当者のもとには毎日メールが何十通、何百通と届きます。ほかのメールに埋もれてしまわないようにお礼をしっかり伝えたいなら、「だれから、何の目的で」がはっきり分かる件名にしましょう。

宛名の書き方

担当者の名前を忘れてしまったとか、そもそも担当者の名前が分からないケースもあります。そのときは「採用ご担当者様」という書き方でも失礼にあたりません。

面接担当者が複数人にいて、その人達全員に感謝の気持ちを伝えたいなど、宛先が1人ではない場合、連名で送っても大丈夫です。

書き方の基本は、以下のように「会社名」「担当者の所属部署」「担当者の氏名」の順番になります。会社名は略称ではなく、正式名称を記載するようにしましょう。

参考例)

〇〇株式会社
〇〇部〇〇課
〇〇様(氏名または採用担当者様)
〇〇様(氏名または採用担当者様)

挨拶の書き方

宛名のあと、1行空白を開けて挨拶を書きます。「拝啓」「前略」など時候の挨拶は不要です。「お世話になっております。」の一文から書き始めるのが自然です。そのあとに、自分の名前をフルネームで書きます。

面接を受けた日時や大学名・学部なども記述すると、より丁寧になります。

参考例1)

(宛名との間に1行開ける)
お世話になっております。
本日〇時より面接していただきました、
〇〇大学〇〇学部の〇〇〇〇(氏名)と申します。

参考例2)

(宛名との間に1行開ける)
お世話になっております、
〇〇大学〇〇学部の〇〇〇〇(氏名)と申します。

お礼本文の書き方・ポイント

ここが、お礼メールで一番重要なところです。2つのポイントを押さえましょう。

1つ目は、面接のお礼です。面接のために時間を取ってくださったことに対する感謝を伝えます。

参考例)

(挨拶との間に1行開ける)
・本日はご多忙のなか、面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。
・本日は面接のお時間いただき、ありがとうございました。

2つ目は、面接でのやり取りで感じたことです。記憶に残った言葉などがあれば、それを記載してもいいでしょう。これらは分けて書くこともできますし、まとめて書くことも可能です。

参考例)

(1行開ける)
・〇〇様のお話をうかがい、貴社への志望度がますます高まりました。特に、「〇〇〇〇」という言葉が強く印象に残っております。
・〇〇様のお話をうかがい、貴社の質の高いサービスを理解でき、貴社で仕事をしたいという気持ちがさらに強まりました。
・貴社の仕事内容や現在の取り組み、今後の展望などをうかがい、貴社で仕事をしたいという気持ちがますます強くなりました。
・〇〇様のお話をうかがい、貴社で仕事をしたいという思いが一層強くなりました。貴社で活躍するために必要なスキルについて理解を深まり、より具体的に働く姿をイメージできました。

しっかりと自分の言葉で、面接を受けて考えたこと、感じたことを書いてください。

文末の書き方

文末では、返信は不要である旨を伝え、担当者の負担を減らす気遣いを示しましょう。再度お礼を述べることで、締めくくりが丁寧になります。

また、面接を受けた会社に対する祈念などを伝えることも可能です。

参考例)

(本文との間に1行開ける)
・ご多忙と存じますので、ご返信には及びません。本日はありがとうございました。
・ご多用と存じますので、ご返信は不要です。今回は貴重な機会をいただきまして、ありがとうございました。

差出人の書き方

最後に、差出人である自分の大学名・学部・氏名・住所を記載します。電話番号やメールアドレスなどの連絡先もあわせて記しておきましょう。はっきりと分かるように、ハイフンなどの区切り線で囲むこともできます。

参考例)

(文末との間に1行開ける)
——————————————–
〇〇大学〇〇学部〇〇学科4年
〇〇〇〇(氏名)
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都港区△△△1-1-1
電話:070-□□□□-□□□□
メールアドレス:△△△△@××××.co.jp
——————————————–

署名に関してはこちらの記事も参考にしてみてください。

【相手別】面接後お礼メール例文

ここでは、社長や役員、現場マネージャーなど、お礼メールを送る相手によって内容がどのように変わるかを紹介していきます。それぞれの相手に対する例文を記載していますので、参考にしてください。

例文はコピペで使えますが、内容すべてをコピペで済ませてしまうと形式的なものになってしまう恐れがあります。

採用担当者は何十通、何百通ものお礼メールを見ているので、文面からテンプレかどうかの判断ができる人も多くいます。例文にオリジナリティを加えて、相手への感謝やお礼に気持ちを込めるようにしましょう。

社長・役員へのお礼メール例文

最終面接では、社長や役員クラスが面接官として出てくることが多く、彼らと話をする機会があります。思いの外、社長と長く話すことができた場合などはお礼メールを直接社長に送ることも可能です。

しっかりと入社への意欲度の高まりや印象を伝えましょう。

件名:【本日の最終面接のお礼】◯◯大学 ◯◯◯◯(氏名)〇〇株式会社 代表取締役社長 〇〇様(氏名)

お世話になっております。
本日〇時より面接していただきました、〇〇大学〇〇学部の〇〇〇〇(氏名)と申します。

本日はお忙しいなか、面接の機会をいただき、まことにありがとうございました。

面接では、貴社で今後展開される新規事業への取り組みに関して詳しく説明していただき、貴社で仕事をしたいという気持ちがますます強くなりました。特に、「〇〇〇〇」という言葉が強く印象に残っています。

このたびの面接が良い結果となった場合、より一層努力し、自分を高めていく所存です。

面接のお礼を申し上げたく、メールいたしました。
お忙しいかと存じますので、ご返信には及びません。

最後になりますが、面接のお礼を申し上げますとともに、貴社のご発展をお祈りいたします。

——————————————–
〇〇大学〇〇学部〇〇学科4年
〇〇〇〇(氏名)
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都港区△△△1-1-1
電話:070-□□□□-□□□□
メールアドレス:△△△△@××××.co.jp
——————————————–

現場マネージャー・社員へのお礼メール例文

現場マネージャーや社員が面接担当者になる場合もあります。担当者が所属する部署名を正確に記載することに気をつけましょう。

通常の業務を離れての面接ですので、しっかりと感謝が伝わるようなお礼メールにしましょう。

件名:【本日の面接のお礼】◯◯大学 ◯◯◯◯(氏名)〇〇株式会社 〇〇部〇〇課 〇〇様(氏名)

お世話になっております。
本日〇時より面接していただきました、〇〇大学〇〇学部の〇〇〇〇(氏名)と申します。

本日はご多忙のなか、面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。

〇〇様のお話を伺うなかで、貴社が質の高いサービスを提供できる理由が理解でき、貴社で仕事をしたいという気持ちがますます強くなりました。

まずは面接のお礼を申し上げたく、メールをお送りいたしました。

ご多忙と存じますので、ご返信には及びません。
末筆ながら、重ねて面接のお礼を申し上げるとともに、貴社のご発展と皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

——————————————–
〇〇大学〇〇学部〇〇学科4年
〇〇〇〇(氏名)
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都港区△△△1-1-1
電話:070-□□□□-□□□□
メールアドレス:△△△△@××××.co.jp
——————————————–

人事へのお礼メール例文

ほとんどの場合、面接後のお礼メールは人事部宛てになるでしょう。面接をしてくれた担当者の名前を忘れてしまっていたり、わからなかったりした場合は、採用ご担当者様と書いても問題ありません。以下に例文を記載していますので、参考にしてください。

件名:【本日の面接のお礼】◯◯大学 ◯◯◯◯(氏名)〇〇株式会社 人事部〇〇課 〇〇様(氏名または採用ご担当者様)

お世話になっております。
本日〇時より面接していただきました、〇〇大学〇〇学部の〇〇〇〇(氏名)と申します。

本日はお忙しいなか、面接の機会をいただき、まことにありがとうございました。

〇〇様のお話で貴社の社風についての理解が深まり、貴社で仕事をしたいという思いが一層強くなりました。
また、活躍するために必要なスキルが明確になったことで、働く姿をより具体的にイメージできました。

このたびの面接が良い結果となった場合、より一層努力し、自分を高めていく所存です。

ご多忙と存じますので、ご返信には及びません。
末筆ながら、重ねて面接のお礼を申し上げるとともに、貴社のご発展と皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

——————————————–
〇〇大学〇〇学部〇〇学科4年
〇〇〇〇(氏名)
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都港区△△△1-1-1
電話:070-□□□□-□□□□
メールアドレス:△△△△@××××.co.jp
——————————————–

【まとめ】面接後のお礼メールはアピールの場にもなる!

この記事では、面接後のお礼メールの書き方を説明してきました。要素別にポイントを解説しましたので、ぜひ参考になさってください。

誤字脱字があったり敬語の使い方がおかしかったりすると、せっかく出したお礼メールが逆効果になることもあります。気をつけましょう。

また、内容が形式的で気持ちが表れていないメールを受け取っても相手はうれしくありません。「お礼」メールですから、出すからには感謝や意気込みがしっかりと表現されている内容にしたいものです。

お礼メールの出し方一つで、相手に与える印象も変わってきます。自分をアピールできる機会ともなるため、好印象をもってもらえるよう、しっかりと準備しましょう。