SPIの勉強法|分野別の効率的な勉強法やおすすめの本・問題集を紹介

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就職活動の選考において、SPIを用いる企業は多くあります。学生のなかには、「SPIの勉強法が分からない」と悩む人も多いのではないでしょうか? 

せっかく志望動機や自己PRを用意しても、SPIに通過しないと、選考に進めないケースもあります。

SPIは正しい勉強法を知り、効率的に勉強することで対策できます。

今回は、SPI攻略のための勉強法4STEPや分野別の勉強法、おすすめの問題集などを紹介します。SPIの勉強に悩む学生必見の内容となっていますので、ぜひご覧ください。

SPI攻略のための勉強法4STEP

効率的にSPIを勉強するには、以下の4STEPの順番で対策するのがおすすめです。

  1. 問題集を一通り解く
  2. 苦手な分野は解説を見ながら繰り返し解く
  3. 模擬試験を時間を計りながら受ける
  4. 時間がかかる問題や苦手な問題を対策する

ここからは、上記の内容を詳しく解説します。

SPIの勉強法:1.問題集を一通り解く

まずは、問題集を一通り解きましょう。

いきなり何冊もの問題集に取り掛かるのではなく、1冊の問題集に絞って勉強するのがおすすめです。書店に並ぶSPIの問題集を見て、自身が最も分かりやすいと思った一冊を選びましょう。このとき、年度の古いものではなく、最新版の問題集を選んでください。

1冊の問題集を一通り解くと、問題形式の全体の傾向が掴めます。この時点で分からない箇所があっても、さらっと解説を読む程度でも大丈夫です。まずは、最後まで問題集を進めることが大切です。

SPIの勉強法:2.苦手な分野は解説を見ながら繰り返し解く

次に、一通り解いたなかで苦手だと感じた分野、正答率が低かった分野に絞って、解説を見ながら、繰り返し解きます。

意味を理解できない問題や不正解になった問題など、苦手な分野をそのままにしておくと、点数が伸びない要因になってしまいます。

分からない問題が出てきたら、その場で解説をよく読み、理解するようにしましょう。苦手な分野は、不正解となった問題に何度も取り組むことが大切です。繰り返し問題を解くことで、問題に慣れて徐々に理解できるようになります。

苦手な問題をそのまま放置しないよう、問題に付箋を貼るなどの工夫をして取り組みましょう。

SPIの勉強法:3.模擬試験を時間を計りながら受ける

問題集を解き苦手分野を克服することができたら、今度は模擬試験を時間を計りながら受けましょう。

解説も見ながら問題集に取り組んでいると、実際のSPIでの時間配分が掴めません。また、何の分野に時間がかかりすぎているかなど、自身の解き方の癖、弱点を見つけるのも難しくなります。

そこで、時間を計り、緊張感を持って模擬試験に取り組むことで、時間配分や問題点を把握できます。模擬試験が終わったら、できなかった問題や時間がかかりすぎた分野などを確認して振り返りましょう。

模擬試験は問題集に付属していることも多いです。模擬試験を受けて実際の試験に慣れ、自身の課題点を把握しましょう。

SPIの勉強法:4.時間がかかる問題や苦手な問題を対策する

最後に、時間がかかる問題や苦手な問題の対策をします。模擬試験で時間がかかった問題や苦手な問題を洗い出し、重点的に取り組みましょう。

言語分野は、語句の意味を覚える、長文読解のコツを掴む、非言語分野では解法パターンを覚える、暗算に慣れるなど、分野ごとに分けて苦手な問題の勉強を進めます。それぞれの分野で効率的に対策するためのポイントは後述します。

この際に、頻出問題を重点的に取り組むことも大切です。SPIでは頻出問題を確実に解けることが、高得点への近道になります。時間がかかる問題や苦手な問題の中から、頻出問題をチェックし、優先的に取り組みましょう。

【効率的に対策】分野別のSPI勉強法

SPIの対策を効率的に行うには、分野別の勉強法をおさることが大切です。ここからは、以下の分野ごとの、具体的な勉強法を紹介します。

  • 言語の勉強法
  • 非言語の勉強法
  • 適性検査の勉強法

言語のSPI勉強法

言語分野は、語彙や読解力を問う問題など、国語の問題が出題されます。言語分野は、以下の内容で構成されています。

  1. 二語関係
  2. 熟語
  3. 語句の用法
  4. 文の並び替え
  5. 空欄補充
  6. 長文読解

言語分野の出題数は約40問、制限時間は約30分間となっています。そのため、1問当たり45秒ほどで解くことが求められます。

ここからは、頻出問題である「二語の関係」と「語句の意味」、「長文読解」のポイントを詳しく解説します。

二語の関係・語句の意味はパターンを理解する

言語分野に頻出する「二語の関係」と「語句の意味」には、問題形式のパターンがあります。解答率を上げるには、このパターンを理解することが大切です。

「二語の関係」は、最初に提示された二つの語句と同じ関係の二語を、選択肢の中から選んで回答する問題です。「二語の関係」の問題パターンは、以下の8つがあります。

  • 同意語関係
  • 反意語関係
  • 包含関係(含む)
  • 包含関係(含まれる)
  • 役割関係
  • 原料関係
  • 並列関係
  • セット関係

SPI例題:二語の関係・語句の意味

問題1.最初に示された二語の関係と同じ関係の対を作ります。以下の中から、〇〇にあてはまる適切な語句を選びなさい。

野球:スポーツ

鉛筆:〇〇

ア.文房具
イ.学校
ウ.消しゴム
エ.筆記
オ.ボールペン

解答:ア

解説
野球はスポーツの一つです。二語の関係は、「包含関係(含まれる)」 に該当します。ア~オの中で、鉛筆が含まれるのは文房具になります。よって、アの文房具が正解です。

語句の意味は、「抽象化」する力が求められます。野球はスポーツの1つであり、鉛筆は文房具の1つというように、抽象的に括ったり、具体的に分けたりすることで、語句の関係性を捉えられるようになります。言葉だけだと分かりづらい場合は、階層を図示すると解きやすくなる人もいるので、ぜひ関係性を図で表す癖をつけてみてください。

問題2.以下に示す意味と最も合致する言葉を、選択肢より選びなさい。

物事が、この先どのようになっていくかという様子

ア.攻勢
イ.趨勢
ウ.大勢
エ.威勢
オ.風潮

解答:イ

解説
趨勢(すうせい)は、物事がこの先どのようになっていくかという様子を表した言葉です。

他の選択肢の語句の意味を、以下に記載しました。

ア.攻勢(こうせい)……積極的に攻めること
イ.大勢(たいせい)……物事のおおまかな成り行き
ウ.威勢(いせい)……言葉や動作に活気があふれていること
エ.風潮(ふうちょう)……時代とともに変わる世間の傾向

SPI勉強法:二語の関係・語句の意味

語句の意味を対策するには、語彙を増やすことが正攻法ですが、一つひとつの漢字の意味から考えることで効率的に対策することができます。

例えば、今回の回答で「趨勢」を分解してみると、「勢」の字には様子・有り様という意味が、「趨」には「目的に向かって行く」という意味・ニュアンスがあります。
その組み合わせの漢字だから「この先どうなっていくかという様子」を表すと分かります。

すべての単語の意味を理解するのは難しいので、このように漢字を分解して考えると語句の意味は想像しやすくなります。

長文読解はポイントをかいつまんで読む練習を

長文読解は、ポイントをかいつまんで読む練習をしましょう。

普段から読書習慣がない人や、活字に苦手意識のある人は、全ての文章を読んで理解しようとすると、長文を読むのに多くの時間がかかってしまいます。そうすると、問題を解く時間がなくなるケースもあるので、注意が必要です。

ポイントをかいつまんで読むには、先に問題を読み、問題に当てはまる文章を長文の中から探して読むようにします。そうすることで効率的に問題を解けるようになり、時間を短縮できます。

非言語のSPI勉強法

非言語分野は、推論や図表の読み取り、確率など数学の問題が出題されます。非言語分野の出題範囲を、以下に記載しました。

  1. 推論
  2. 図表の読み取り
  3. 集合
  4. 順列・組合せ
  5. 確率
  6. 割合と比
  7. 料金割引
  8. 損益算
  9. 仕事算
  10. 代金精算
  11. 速度算

非言語分野は出題数が約30問、制限時間が約40分間になります。こちらも1問当たり45秒がおおよその回答時間です。

ここからは、非言語分野の頻出問題の勉強法についてみていきましょう。

推論、図表の読み取りは頻出

「推論」と「図表の読み取り」は、非言語分野の頻出問題です。

「推論」は、与えられた情報から推理して、正しい事柄を求める問題になります。推論には、「順位」「発言の正誤」「平均」「内訳」「比率」「位置関係」「条件」「総当たり」「トーナメント」などの問題形式があります。

「推論」は、情報を図式化して正しく整理することが大切です。また、解法パターンを理解していれば、スムーズに問題を解けます。

SPI例題:「推論」の「内訳」

問題:リンゴとバナナ、ブドウを全部で9個買いました。それぞれの個数について次のことが分かっています。

1.それぞれの果物を少なくとも1個は買った
2.リンゴの数はバナナより多い

以下のア、イ、ウの推論のうち必ず正しいものはどれでしょうか。

ア.リンゴが3個であれば、バナナは2個である
イ.バナナが3個であれば、ブドウは2個である
ウ.ブドウが6個であれば、リンゴは2個である

解答:ウ

解説
内訳の問題では、想定できるパターンを全て書き出します。

果物の個数の組み合わせには、以下12通りが挙げられます。

[リンゴ,バナナ,ブドウ] = [7,1,1]、[6,2,1]、[6,1,2]、[5,3,1]、[5,2,2]、[5,1,3]、[4,3,2]、[4,2,3]、[4,1,4]、[3,2,4]、[3,1,5]、[2,1,6]

この12通りの組み合わせから、ア、イ、ウについて推論します。

ア. 正しいとは限りません。12通りのうち、アの「リンゴが3個」という条件を満たすものは以下の2通りです。

[リンゴ,バナナ,ブドウ] = [3,2,4]、[3,1,5]
上記にア「リンゴが3個であれば、バナナは2個である」を当てはめると、正しいとは限らないという結果になります。

イ. 正しいとは限りません。12通りのうち、イの「バナナが3個」という条件を満たすものを以下の2通りです。

[リンゴ,バナナ,ブドウ] = [5,3,1]、[4,3,2]
上記に、イの「バナナが3個であれば、ブドウは2個である」を当てはめると、正しいとは限らないという結果になります。

ウ. 正しい。12通りのうち、ウの「ブドウが6個」という条件を満たすのは、以下の一つです。

[リンゴ,バナナ,ブドウ] = [2,1,6]
上記に、ウの「ブドウが6個であれば、リンゴは2個である」を当てはめると、正しいという結果になります。

SPI例題:「図表の読み取り」の「実数」

「図表の読み取り」は、図表から情報を正しく読み取り、計算する問題です。「二つの割合」「実数」「割合と実数」「「分布表」などの項目があります。

ここでは、「図表の読み取り」の「実数」の例題を見ていきいましょう。

問題:有料道路AはBインターチェンジを始点とし、C,D,Eのインターチェンジを経由し、Fインターチェンジが終点になります。

そこで、ある日、下り線のB、C、D、Eから乗車した車がどこで下車したか調査しました。表は16~17時の乗車インターチェンジ別の、各インターチェンジで降車した台数を示したものです。

※列は降車を示し、行は乗車を示しています。

B C D E
C 78
D 105 98
E 119 102 85
F 85 73 80 91

16時~17時の間で、Cから乗車した車は何台でしょうか?

ア.73台
イ.78台
ウ.165台
エ.203台
オ.273台
カ.306台
キ.309台
ク.351台

解答:オ

解説
乗車台数である表のC行にある98、102、73の乗車台数を足すと答えが導き出されます。

98 + 102 + 73 = 273台
この問題は、「※列は降車を示し、行は乗車を示しています。」この但し書きを正しく読み取れるかがひとつのポイントとなります。

言葉として読み取るのは少し難しいかもしれませんが、Bが始点、Fが終点と問題文にあるため、横に並んでいるのが乗車したインターチェンジ、縦に並んでいるのが降車したインターチェンジだと分かります。

問題文を理解するのが難しくても、分かる情報から答えを導く力もSPIでは求められます。

頭の中ではなく図を書く習慣をつける

非言語の問題を解く際に、頭の中で図を書いたり、言葉でイメージする人もいるでしょう。しかし、非言語の問題は頭の中ではなく、図を書いて解く習慣をつけることが大切です。

頭の中でイメージをすると、見落とす点が出たり、上手く問題の整理ができなかったりします。非言語は問題を読みながら、大切な部分を図や箇条書きにして書くことを意識しましょう。

図にすることで、頭の中のイメージが明確になり、整理されます。また、問題を読み終えた後にまとめると、「最初に読んだ内容を忘れてしまった。」ということもありますので、問題を読みながらまとめるようにするとよいでしょう。

適性検査の勉強法

SPIの適性検査は、行動や考え方など性格について約300の質問をおこなうものです。企業は、応募者の性格を理解し、組織や仕事に適しているかどうかの判断材料にしたいという目的があります。

適性検査の制限時間は、受けるテストによっても異なりますが、30分~40分程度が基本です。おおよそ6秒に1問解く必要があると考えると短い感覚がある人もいるかと思いますが、適性検査はあくまで適性を見るためのものなので、正直に直感的に答えていきましょう。

適性検査は特別な対策は不要

前述の通り、適性検査は性格を理解することを目的としているため、特別な対策は必要ありません。

適性検査の問題は、素直に答えることが何よりも大切です。自身の性格に近いと思う回答を選び、全ての回答に矛盾がないよう注意しましょう。

適性検査では、回答の一貫性も計測していると言われているため、回答を取り繕っていると、それが結果に出てしまいます。本来の自分に素直に回答しましょう。

また、問題数が約300問と非常に多いため、全ての質問にスピード感を持って答える必要があります。直感で答えることを意識し、考え込まないようにしましょう。

答えに迷うことが多い人は自己分析を

答えに迷うことが多い人は、適性検査の対策に自己分析をするのがおすすめです。

自己分析をすると、価値観や長所、短所など自身の性格を理解できるようになります。自己分析を効率的におこなうには、思考を蜘蛛の巣状に広げていくマインドマップの作成や、自己分析ツールなどを活用するとよいでしょう。

自己分析で自分を表すキーワードが見えてくると、適性検査の問題に考え込むことがなくなります、速く正確に問題に答えるためにも、不安な人は自己分析に取り組みましょう。

まだ自己分析に自信がないという人は、「AnalyzeU+」で質問に答えるとあなたの強みと弱みを知ることができます。この結果を元に自己分析を進めるとスムーズに進めることができるでしょう。

SPIテストセンターの勉強法【webテストとの違いあり】

SPIは大きく分けて、テストセンターとWebテストによる受験方法があります。テストセンターは指定された会場にあるパソコンで受験します。一方、Webテストは自宅のパソコンで受験をするものです。

SPIのテストセンターとWebテストは、テスト形式にも違いがあります。

テストセンターでは言語分野と非言語分野の問題が分けられていません。しかし、Webテストでは言語分野のテストの後に非言語分野のテストがおこなわれます。そのため、テストセンターの問題は、一息つく間もなく言語分野と非言語分野を続けて解くことになります。

また、テストセンターでは適性検査を自宅のパソコンで事前に受験し、受験会場で能力検査をおこなうこともあります。

ここからは、Webテストとの違いを比較しながら、テストセンターの勉強法を詳しく見ていきましょう。

SPIテストセンターでは電卓が使えない

テストセンターでは電卓が使えません。一方、Webテストでは電卓の使用が可能です。

テストセンターで電卓を使用できないため、非言語の問題を全て暗算や筆算でおこなわなければなりません。テストセンターを受験する予定があって暗算や筆算が苦手な人は、早めに暗算や筆算でSPIの問題に取り組むようにしましょう。

また、テストセンターでの試験はシャープペンと計算用紙などが渡されてパソコンで問題を解きます。持参した筆記用具などは使用できないため、注意が必要です。

英語や構造把握検査があるケースも

テストセンターの主な出題範囲は、適性検査、言語分野、非言語分野です。しかし、企業によっては英語や構造把握検査が出題されるケースもあります。

総合商社や航空業界、外資系企業など仕事に英語を使う機会が多い企業などは、SPIテストセンターの問題に英語を積極的に取り入れています。

構造把握検査は、論理的思考力や構造把握力を検査するテストです。エントリーする企業がSPIに英語や構造把握検査を取り入れている場合は、早めの対策が必要です。

ここからは、英語の勉強法と構造把握検査の勉強法を詳しく紹介します。

英語の勉強法

就職活動の英語といえば、TOEICのテストの点数が気になるという人も多いのではないでしょうか。もちろん、同じ英語なのでTOEICの最低点数が設けられている企業を受ける予定がある人は、TOEICの勉強することでもSPIの英語の勉強にもなります。

ただ、SPIならではの問題形式に慣れるためにも、SPIの英語もある程度対策をしておくとよいでしょう。ここからは、英語の単語と長文読解の具体的な勉強法を紹介します。

単語はアプリで隙間時間に対策!

SPIの英語で高得点をとるには、単語を覚えることが大切です。多くの単語を知っていると、同意語や反意語、英英辞書、長文読解などの問題をスムーズに解けるようになります。特に長文読解は、長文が読めなくても単語の意味がわかればある程度何が書かれているか理解することができます。

しかし、学生はSPIの言語分野や非言語分野の勉強、業界研究、エントリーシートや履歴書の作成などやるべきことが多くあるでしょう。英単語は、短時間の積み重ねで対策できるので、隙間時間などを有効活用してスマホアプリで勉強するのがおすすめです。

隙間時間にスマホアプリで5問や10問などの問題を解くことで、結果的に多くの単語を覚えられるでしょう。

長文読解は段落に分けて考える

長文読解は英文を段落に分けて考えることで要点を掴みましょう。どのパートで何を言っているのかを紐解くために、長文を長文として理解するのではなく、分解することが大切です。

具体的には、段落の中で、理解できる単語から場面や話しの流れを予測して英文を読みます。また、問題文を先に読み、ポイントを押さえた上で、英文を読み進めるのもよいでしょう。

段落ごとに要点をメモするなど、時間内に全ての問題を解けるよう効率的に要点をおさえることが大切です。

構造把握検査の勉強法

構造把握検査は、物事の枠組みを理解する能力を測る問題です。構造把握検査の出題内容は、以下の二つに分けられます。

  • 文章計算問題をグループ分けする問題(非言語系問題)
  • 題材を元に文章を仕分けする問題(言語系問題)

ここからは、構造把握検査の勉強法のポイントを詳しく解説します。

構造把握検査について、詳しく知りたい方はこちらの記事もあわせてご覧ください。

意図や目的、因果関係を読み解く力が問われる

構造把握検査では、問題文の意図や目的、因果関係を読み解く力が必要です。

非言語系問題では、選択肢のなかから計算の構造が似ているものを組み合わせて選びます。そのため、計算する力、計算式を解く力だけでなく、問題の意図や目的を理解する能力が問われます。

言語系問題では選択肢の文章を理解し、題材に沿ってそれらを適切に仕分けることが求められます。

構造把握検査は、慣れていないと、問題を解くのに多くの時間がかかってしまいます。文章の意図や目的を汲み取って因果関係を把握できるよう、早めに問題集に取り組み問題に慣れましょう。

多くの問題を解いてパターンを理解する

多くの問題を解いて、パターンを理解するのが、構造把握検査で高得点をとるための近道になります。

言語系問題と非言語系問題の文章の読み取りや問題形式には、いくつかのパターンがあります。多くの問題を解くと、問題のパターンを理解できるようになります。

問題のパターンを理解することで、速く、スムーズに問題を解けますので、得点アップにつなげられるでしょう。

SPIの勉強におすすめの本・問題集

SPIの勉強に使う問題集は、以下のポイントを押さえているか確認しましょう。

最新の年度のものか

大幅に変更することはほとんどないものの、SPI試験は、毎年更新されています。
中には、古い問題集では対応できない問題もありますので、最新の年度のSPI問題集を選ぶのがおすすめです。
問題集の発行年は、書籍の奥付(書籍の終わりにある、著者名や出版社、発行年月日が記されたページ)で確認できます。
なお、奥付のない本は、カバーだけを最新に差し替えて、中身は過去の年度の問題であることがありますので、注意してください。

本番と同じ形式の試験問題が載っているか

また、本番と同じ形式の試験問題は、時間配分を体験するためにも、事前に1度は解いてみることをおすすめします。
実際の試験は長丁場です。集中力が続くかどうかや、効率のよい解く順番などを見極めましょう。

一問一答形式の問題集もありますが、1冊だけ選ぶのであれば、実際の試験形式の問題集を選びましょう。

【まとめ】SPIの勉強法

以上、SPIの勉強法について紹介しました。

SPIの勉強は、以下の4つのSTEPを実施すると、効率的に学習を進められます。

  1. 問題集を一通り解く
  2. 苦手な分野は解説を見ながら繰り返し解く
  3. 模擬試験を時間を計りながら受ける
  4. 時間がかかる問題や苦手な問題を対策する

言語分野と非言語分野、適性検査も学習法のポイントを押さえることで効率的に対策することが可能です。また、SPIテストセンターの問題に英語や構造把握検査がある場合は、これらの対策も忘れずにおこないましょう。

就職活動は何かとやるべきことが多いです。自分に合った企業と出会うことに時間をより多く割けるよう、SPIの勉強は効率的に進めましょう。