「ガクチカで趣味の話をしてよいか分からない」と悩む学生は例年多くいます。
特に、部活動やサークルに所属せず、自分の趣味に時間を割いていた学生は、趣味をガクチカとして話していいのか悩んでいる人が多いのではないでしょうか。
就職活動の場、特にガクチカでは、部活動やサークル活動、アルバイト、研究などで苦労・努力した話をしなくてはいけないのではないかと思ってしまいますよね。
実際は、趣味もガクチカでアピールして問題ありませんし、伝え方のポイントを押さえれば魅力的に伝えることができます。
この記事では、ガクチカで趣味をアピールするときの書き方や、ガクチカ例文を趣味別に紹介します。
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ガクチカがない…。学生時代に頑張ったことがない人向けのガクチカの書き方
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目次
ガクチカで趣味をアピールしてもよい
ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」を指します。
趣味も学生時代に力を入れたのであれば、立派なガクチカの1つといえます。しかし、学生の中には本当に趣味をガクチカに書いてよいのか不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで、まずはガクチカで趣味をアピールしてもよい理由を紹介します。
何に関するエピソードかは重要視されづらい
趣味をガクチカとしてアピールしてもよい理由の1つ目は、エピソードのテーマ自体を重要視する企業は少ないからです。
企業がガクチカを聞く目的は、学生が何に取り組んでいたかを知ることが一番の目的ではありません。後述しますが、企業はガクチカから学生の「人間性・物事へ取り組む姿勢・学ぶ力」に関する情報を知りたいと考えています。
そのため何に取り組んだのか、何に関するエピソードなのかはあまり重要視されていません。
高い実績を残した経験である必要もない
趣味によっては、部活動の順位やサークルのイベントなどよりも、目立つ実績を残すのは難しいかもしれません。
しかし、高い実績を残しているかどうか、も必ずしも重要視されているわけではありません。
バスケットボール部で全国大会で優勝していても、企業に入社したらドリブルをしたり、シュートを打ったりするわけではありませんよね。
その活動に「どんな姿勢で取り組み」「何を身につけ」「何を学んだのか」が、ガクチカを話すうえでは重要です。
企業側がガクチカで評価しているポイント
趣味をガクチカで話すうえで、企業がガクチカで何を評価しているか知っておくことが重要です。ここでは、ポイントを3つに分けて紹介します。
価値観や志向性
ガクチカで評価している1つ目のポイントは、学生の価値観や志向性です。企業は学生に対して、ガクチカを聞いて学生の価値観や人間性をつかみ、自社が求めている人材かどうか見極めています。
そのため、ガクチカで趣味をアピールするときは、趣味を始めた動機やなぜ取り組んだのかを伝えるようにしましょう。
趣味にも、山登りやギターの演奏、絵画、動画の配信、筋トレなどインドアからアウトドアなものまでさまざまな種類がありますよね。
それらの趣味に力を入れている理由や目指しているもの、趣味に興味を持ったポイントなどは学生ごとに異なります。
企業はこうした、学生が何を面白いと感じて、何に興味関心を持つのか、その価値観や志向性を知りたいと考えています。
物事への取り組み方
企業がガクチカで評価している2つ目のポイントは、物事に取り組む姿勢です。
趣味に限らず、物事に取り組む姿勢は、仕事をするスタンスに通ずるものがあります。課題、トラブルに直面したときの対応や目標を追う姿勢などは企業で活躍するうえで重要な要素です。
企業は学生時代に力を入れたことを聞くことで、企業に入社してから仕事に取り組む姿をイメージしています。
経験から学びを得る力・姿勢
企業がガクチカで評価している3つ目のポイントは、経験から学びを得る力です。
新卒で入社した際、業務のほとんどが分からないこと、慣れないことです。当然、失敗をすることもあるでしょう。どんなに優秀なビジネスパーソンでも失敗することはあります。
重要なのは、失敗を繰り返さないことや失敗を成功につなげることです。そのため、企業は失敗しない能力を持つ人ではなく「失敗しても経験から学びを得て成長できる人」を求める傾向があります。
企業は学生時代の経験から何を学んだのか、成長していけるスタンスを持ち合わせているかを、ガクチカを通して評価しています。
ガクチカで趣味をアピールするときは、趣味をどのように楽しんだかではなく、どのように趣味に取り組み、そこから何を学んだのかを伝えることが大切です。
ガクチカで趣味について書く際のポイント
企業が評価しているポイントを押さえたところで、ガクチカで趣味について書く際の4つのポイントをみていきましょう。
目標を立てて行動したことがある趣味を選ぶ
趣味をガクチカとする場合、目標を立てて行動したことがある趣味を選びましょう。
例えば、趣味がゲームだとします。ただ好きでゲームをプレイしていたという内容では、ガクチカとしては評価されません。
もしゲームをガクチカにするのであれば、次のようなエピソードを伝えましょう。
- プレイしたゲームのレビューや攻略サイトを作ってアクセスを集めた
- リアルタイムアタックで世界TOP10を目指した
上記のように、目的をもって行動した経験がある趣味は、達成するためにどのようなことを試行錯誤してきたのかを話すことができるため、ガクチカとして評価できるものになります。
思い入れのある趣味を選ぶ
2つ目のポイントは、思い入れのある趣味を選ぶことです。
ガクチカで趣味について話すメリットは、自分の好きなことのため、受け売りではなく自分の言葉で語りやすいことです。趣味として継続しているものであれば、それなりに好きな理由や続けている理由がありますよね。
思い入れのない・熱心に取り組んでいない趣味を選んでしまうと、自分の経験や言葉で語るのが難しくなってしまいます。なんとなく好きなことをやっていたのかな、と思われてしまい、あなたの魅力が伝わりません。
趣味は思い入れがある趣味を選び、継続して取り組んでいる理由を話せるようにしておきましょう。
具体的なエピソードを伝える
単なる趣味・好きなことの説明として終わらないように、なるべく具体的な話を盛り込みましょう。
趣味は、部活動やサークル活動に比べて、努力して取り組んだことや熱を入れたことが伝わりづらいです。なぜなら、面接官が同様の趣味をもっていないと、エピソードの内容をイメージしにくいからです。
そのため、なるべく具体的にエピソードを盛り込み、面接官が取り組んだことの難しさや大変さが伝わるようにすることが重要です。
例えば、先に挙げたゲームのリアルタイムアタックの例であれば、
私は、ゲームのリアルタイムアタックに力を入れました。このリアルタイムアタックは世界で100万人が参加しているのですが、そのなかのTOP10にランクインすることを目標にしました。普通にプレイしているだけでは、100位以内に入ることはほぼ不可能です。
上記のように難しさを具体的に説明することで、世界TOP10に入ることがどれだけ難しく、試行錯誤が必要かがイメージしやすくなります。
ガクチカで趣味について話す際は、なるべく具体的なエピソードを盛り込み、知らない人でもイメージしやすいようにしましょう。
【趣味別】ガクチカの魅力的な例文
実際に、趣味をガクチカにしているなかで魅力的な例文を紹介します。
趣味別に紹介するので、ガクチカを作成するときの参考にしてみてください。
料理
私が学生時代に力を入れたことは、料理です。
両親が共働きであったこともあり、「何か手伝えることはないか。」と考えて料理を始めたのがきっかけです。大学から帰宅してから、両親が帰宅するまでの時間で準備できるよう、時短料理にチャレンジしました。
時短テクニックは便利な反面、美味しく作るポイントを押さえていないと、時短で作ったことがわかってしまいます。初めはレシピを見ても思うように作れなかったところから、繰り返すうちにポイントを押さえられるようになり、今では、翌日の弁当になっても美味しく食べられるように料理を作れるようになりました。
この経験を通して、一定の量をこなすことでポイントを掴み、質が改善できることを知りました。
絵・イラスト
私が最も熱心に取り組んだことは絵画です。小学生のころに絵が上手い友達がいて、私も同じように好きな世界を描いてみたいと思って始めたのがきっかけです。
絵を描き始めると時間を忘れてしまい、何時間も没頭して描き続けられます。美術部には所属せず、地域の写生会に参加したり、ブログを開設して絵を公開したり、絵画に取り組んでいます。
絵画では、1つのことに没頭し完成までコツコツ粘り強く行動する能力を得られました。この力を活かして1つずつ丁寧に業務を遂行し、目標達成に向けて努力し貢献できます。
釣り
私は学生時代、釣りに力を注ぎました。釣りをするなかで心がけたのは、なるべく地域の人と交流することです。
釣りを始めたころは一匹も釣れないことが多かったですが、近くで釣りをしている人にコツを聞きながら、粘り強く取り組むことで、次第に安定的に釣れるようになりました。釣りを教えてくれた方のなかには、船を出す際に誘ってくれるほど仲良くなった方もいます。
釣りを通して、上手くいくまで工夫する力と、人に協力してもらう巻き込み力を養うことができました。
旅行
私が学生時代に注力したことは旅行です。
社会人になる前に47都道府県を巡ろうと考え、アルバイトで旅費を貯めました。北海道からスタートして南下していき、3年生の秋に47都道府県全てを訪れることができました
旅行中はただ訪れるのではなく、各都道府県に1人ずつは友人を作ることを目標としていました。ゲストハウスに宿泊することで、現地の人と交流する機会を作りました。今も各都道府県に連絡の取れる友人がいます。
この経験を通して、異なるバックグラウンドの人とも打ち解けられるコミュニケーション能力を身につけることができました。
音楽
私は音楽を聴くことが趣味で、音楽を聴いて曲の解釈をブログにまとめることに力を入れました。
最初は、個人的な感想を書き連ねていたのですが、アクセスデータをみるなかで、人々がどんなところに興味関心を持っているのかが次第にわかるようになりました。
想定読者が興味のありそうな内容を中心に書くようにしたところ、今では月に5万人以上がアクセスするサイトになり、広告で収益化することもできました。
この経験を通して、自分の好きなものではなく、人々が求めることを提供することの大切さ、価値を提供してファンを作ることの面白さを知りました。
筋トレ
私は学生の頃、筋トレに力を注ぎました。
運動をすれば筋肉がすぐにつくわけではなく、効率良く筋肉をつけるには食生活の改善、プロテインの活用、トレーニングをする曜日や回数などを総合的に計画し実行することが重要です。
筋トレは決して楽なものではなく、苦しくてトレーニングを休みたいと感じることもありました。しかし、どんなに少ない回数や軽い重量でも、毎日繰り返すように習慣化しました。今では、毎日筋トレをして2年が経とうとしています。
筋トレを通して、行動を習慣化して継続的に取り組む力が身につきました。
カメラ
私は学生時代、趣味のカメラに力を入れました。
雑貨屋でアルバイトをしていて、宣伝用にInstagramの写真を撮っているうちに、もっと上手になりたいと思って一眼レフを買ったことがきっかけです。
スマホと違って一眼レフは操作が難しいため、ピントが合わなかったり、思い描いた通りの瞬間が切り取れなかったり、失敗の連続でした。そこでカメラの練習として夏休みは毎日100枚撮ることにし、撮影に失敗した写真の理由を書き出すようにしました。
失敗した理由を一つひとつ明確にして繰り返さないようにすることで、次第にきれいに写真が撮れるようになりました。その後、写真用のInstagramアカウントを立ち上げたところ、1万人を超えるフォロワーを獲得することができました。
この経験を通して、一つひとつ失敗する原因を潰していくことで、質やその再現性を高められることを学びました。
ゲーム
私は学生時代、ゲームのリアルタイムアタックに力を入れました。
このリアルタイムアタックは世界で100万人が参加しているのですが、そのなかのTOP10にランクインすることを目標にしました。普通にプレイしているだけでは、100位以内に入ることはほぼ不可能です。初めた頃は、世界で600位ほどでした。
そこで私は、動画やWebサイトで使われているテクニックを整理し、どの組み合わせが最も時間を短縮できるかを研究しました。目標のTOP10には及びませんでしたが、世界50位にランクインすることができました。
この経験を通じて結果を出すためには、とれる手段を洗い出すこと、手段を整理して最適な手段を選択することの重要性を学びました。
まとめ
以上、ガクチカで趣味について話す際のポイントや例文を紹介しました。
就職活動の場で、趣味について話すことに抵抗がある人もいるかもしれません。ただ、企業はあなたが何に取り組んできたか、ということだけでなく、あなたがどんなものに力を注ぎたいと考えているのか、経験から何を学んできたのか、を知りたいと考えています。
そのため、ガクチカで趣味をテーマにする際は、趣味のどんな点に魅力を感じているのか、どう打ち込んだのか、どのようなことを学んだのかを伝えることが重要です。
趣味に最も力を入れて来たのであれば、それは自分らしさが最も表現できるエピソードになるのではないかと思います。この記事で紹介したポイントを押さえて、あなたの魅力が十分に伝わるようにガクチカを考えてみてくださいね。