【OB訪問の質問】目的別の質問例やリストの送付方法を解説

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「OB・OG訪問って何を質問すればいいの。」
「聞くべきことが分からなくて踏み出せない…」

就活を進めるなかで、このような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

OB・OG訪問は絶対にやらなければならないものではありませんが、やっておけば就活でプラスに働く点が多いです。就活の進め方や業界・企業への理解を深めるために、OB・OG訪問はぜひやってみましょう。

今回はOB・OG訪問の目的や質問の例一覧、OB・OG訪問前の質問リストの送り方をご紹介します。OB・OG訪問で何を質問すべきかわからずに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

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OB・OG訪問の目的を考えよう

必須ではないにも関わらず、なぜ「就活ではOB・OG訪問が大切」と言われているのでしょうか。OB・OG訪問の重要性を理解するために、まずはOB・OGに話を聞きに行く目的を考えてみましょう。

就活の進め方を知る

1つ目の目的は、就活の進め方を知るためです。

OB・OGは自分の興味がある業界・企業を志望し、見事に選考を突破した人物です。自分と同じように就活を経験したOB・OGからは、その業界・企業ならではの就活の進め方をアドバイスしてもらえます。

また、新卒の採用を担当した経験があるOB・OGに出会える可能性もあります。その場合には、面接の評価ポイントや魅力的なESの書き方など、採用担当者の視点からアドバイスをもらえるかもしれません。

ただ、就活の進め方や企業の採用基準は年々変化していることも頭に入れておきましょう。ESや志望動機を聞いてそのまま真似しても合格できないことが多いので、あくまで参考程度にすることをおすすめします。

業界や職種を知る

2つ目の目的は、業界や職種を知るためです。

OB・OGは自分の興味がある業界・企業で働いている、いわば先輩にあたる人物です。業界や職種についての詳細な情報を得られます。

業界や職種についての情報は、企業ホームページや会社説明会からでも入手できます。しかし、公式に発信されている情報はなるべく多くの人に伝えるために抽象的な内容が多いです。

実際にその業界で働いてきた人にしかわからない仕事のやりがいや大変さを具体的に聞けるのが、OB・OG訪問の大きなメリットです。

キャリアや人生設計を知る

3つ目の目的は、キャリアや人生設計を知るためです。

OB・OGがどのような働き方をし、今後どんなキャリアや人生設計をイメージしているのか質問すれば、自分のキャリアプランを考えるヒントになります。

面接で目先の考えだけでなく、将来的な考えについても答えられるよう、OB・OGの話を参考にしてキャリアプランを考えておきましょう。

「将来の夢はなんですか。」「10年後のキャリアプランを教えてください」といった将来に関することは、面接でもよく聞かれる質問です。

企業の実態・リアルを知る

4つ目の目的は、企業の実態・リアルを知るためです。

OB・OG訪問は本選考の評価に影響しないため、会社説明会や面接の場では少し聞きづらい質問もできます。給与や福利厚生、残業の実態など、気になるけど今まで聞けなかったような質問をしてみましょう。

会社説明会やインターンからも企業の実態は把握できますが、こうしたイベントではどの企業も就活生に好印象を抱いてもらうため、自社の良い点ばかりをアピールするものです。

入社後のミスマッチを避けるためにも、実際のところはどうなのか、企業の実態をOB・OG訪問を通してしっかりと確認しておきましょう。

OB・OG訪問の質問一覧

ここでは、前項で解説したOB・OG訪問の4つの目的ごとに質問例をご紹介します。質問例を参考にしつつ、OB・OGに聞いておきたいことを考えてみましょう。

就活の進め方に関する質問例

自分が志望しているのと同じ業界・企業で働くOB・OGの話は、今後の就活に大いに役立ちます。OB・OGが就活生だった頃の選考対策の方法や、就活を進めるうえでの工夫などを質問してみましょう。

ただし、既に長年にわたって社会人として働いている人に、就活の進め方を聞くのはあまりおすすめできません。なぜなら、就活の進め方は在学中の先輩にも聞ける話だからです。

OB・OG訪問ではなるべく「その人にしか聞けない質問」を心がけ、就活の進め方の話は、相手がまだ入社して間もない若手社員だった場合に限って聞くようにしましょう。

就活全体

OB・OGの方が就活生だった頃の話は、自分の就活のスケジュールを考える際に参考になります。特に、OB・OGと同じ企業を志望している場合は、その企業を選んだ理由やそれまでにどのようなことをしたのか、聞くのがおすすめです。

【質問例】

  • どんなスケジュールで就活を進めましたか。
  • 就活の軸を固めたのはいつ頃ですか。
  • 入社の決め手は何ですか。
  • 業界・企業研究で見ておくべきポイントを教えてください。
  • 面接対策として何をしていましたか。
  • 「これだけはやっておいたほうがいい」というものがあれば教えてください。

自己分析

OB・OGは自分が志望している業界・企業の選考に突破した人物です。選考突破の経験から、自己分析の方法やES作成のコツなどをアドバイスしてもらえます。

【質問例】

  • 自分の強みをどうやって見つけましたか。
  • 私に対する第一印象はどうでしたか。
  • 今日の自分の振る舞いや言葉遣いで、改善すべき点があれば教えてください。
  • 履歴書やES作成で特に注意していたことを教えてください。
  • 私の志望動機と自己PRを評価していただけませんか。

業界・職種に関する質問例

業界・職種に関する質問をする際は、企業のホームページやパンフレットなどを見ればすぐにわかるようなことを聞いてはいけません。

OB・OG訪問は、あくまでも業界や企業への理解をさらに深めるためにおこなうものです。調べればわかることを質問をするのは、わざわざ自分のために時間を割いてくれたOB・OGに失礼です。

十分に下調べをしたうえで臨みましょう。

以下に、いくつかの業界を例に挙げて、具体的な質問例を紹介します。

総合商社

総合商社の業務内容は多岐にわたります。業務についての理解と、各企業の社風についての理解を深められるような質問をしましょう。

【質問例】

  • 若いうちから海外で活躍するには、どの部署を希望すべきですか。
  • 商社での具体的な業務の流れを教えてください。
  • 総合商社はどのような事業で収益を上げているのですか。
  • 英語が使えなくても総合商社で活躍できますか。
  • 数ある総合商社の中で、なぜ今の会社を選んだのですか。

金融(銀行)

銀行にはメガバンクや信託銀行、地方銀行、第二地方銀行などのさまざまな種類があり、さらに業務内容は多岐にわたります。

銀行の仕組みについて正しく理解するために、各銀行の違いや詳しい業務内容に関する質問をするのがおすすめです。

【質問例】

  • 貴行の強みと弱みはなんですか。
  • コンサルティング業界と比較されやすいと聞きますが、金融業界ならではの魅力は何だと思いますか。
  • メガバンクと地方銀行、それぞれの就職するメリットを教えてください。
  • 窓口業務の一日の仕事の流れを教えてください。
  • バンカーとしてどのようなキャリアを築きたいと考えていますか。

コンサルティング

ひとくちにコンサルティング業界といっても多様な分類があり、企業によって取り組む経営課題の領域や規模はさまざまです。

コンサルティング業界の具体的な業務内容や、コンサルティングファームの種類について理解を深める質問をしましょう。

【質問例】

  • コンサル業界の前線で感じる最近のトレンドを教えてください。
  • 競合他社ファームと比較して、御社は何を一番の強みにしているのですか。
  • 査定と評価の仕組みについて教えてください。
  • 1つのプロジェクトにはどのくらいの人が関わりますか。
  • ハンズオンが特徴と伺っていますが、どの程度クライアントの社内に働きかけられますか。

広告

広告業界は主に「広告主」「広告制作会社」「媒体」「広告代理店」の4つで成り立っています。

特に広告代理店は営業部門やメディア部門、クリエイティブ部門、マーケティング部門など数多くの部門が存在するため、各部門の詳しい業務内容を質問してみましょう。

【質問例】

  • 広告業界で活躍している人の特徴を教えてください。
  • コンペで御社が受注する際は、何が決め手になることが多いですか。
  • 御社は風通しの良さが魅力だと伺ったのですが、実際はどうなのでしょうか。
  • 最近、面白いと感じた広告はありますか。
  • 他の広告代理店と差別化するための取り組みについて教えてください。

不動産

不動産業界は非常に中小企業が多い業界です。面接で「なぜ他社ではなく自社なのか」という問いに答えられるよう、他の不動産会社との違いを深掘りする質問をしましょう。

【質問例】

  • なぜ不動産業界を志望したのですか。
  • 宅建資格をとるか迷っているのですが、早めにとっておくメリットはありますか。
  • デベロッパーの営業として活躍するにはどんなスキルが必要ですか。
  • 用地の仕入れで特に大変な点を教えてください。
  • 他社と取り扱い物件が被った際は、どんな理由で自社を選んでもらうことが多いですか。

メーカー

メーカー業界には、自動車メーカーや鉄鋼メーカー、精密機械メーカー、食品メーカーなどの多種多様な分野があります。

そのメーカーならではの特徴や強みを理解できるような質問を心がけましょう。

【質問例】

  • 自動車業界ではCASEが注目されていると思いますが、御社では今後どの分野に注力していくのでしょうか。
  • 海外勤務の期間と時期について詳しく教えてください。
  • 顧客の声を商品開発に活かすための取り組みがあれば教えてください。
  • 他の商材を扱うメーカーではなく、この商材でよかったと感じたエピソードはありますか。
  • ジョブローテーションせずに、営業のスペシャリストとしてキャリアを築いている人はどれくらいの割合でいますか?

キャリアや人生設計に関する質問例

キャリアや人生設計に関する質問も、調べればすぐにわかることを聞かないよう注意が必要です。

「順調にいけば30歳ぐらいでマネージャー」といった大まかなキャリアパスは募集要項に掲載している企業が多いので、きちんと事前に確認したうえで質問を考えましょう。

キャリアパス

高い意欲や目的意識を持って長く企業に貢献するため、自分が志望する業界・企業のキャリアパスを理解するのはとても重要です。

将来の大まかな道筋を把握するためにも、OB・OG訪問で尋ねてみましょう。

【質問例】

  • 御社ではどのような人材が活躍して昇進することが多いですか。
  • 将来は〇〇の分野で働いてみたいと考えています。努力次第では〇〇の部署への配属は可能でしょうか。
  • リーダーやマネージャーに昇進するためには、どんな能力が求められますか。
  • ジョブローテーションが導入されている中で、1つの部署だけで働き続けている人はどれくらいいますか。
  • おおよそ何年目くらいで管理職になる人が多いですか。

目標・夢・将来像

自分に合う業界・企業を選ぶには、現在のことだけでなく未来のことを考える必要があります。OB・OGの目標や夢、将来像を参考に、将来の姿をイメージしてみましょう。

【質問例】

  • 新入社員はどんな目標を立てるべきですか。
  • どんな目標や夢を実現したいと考えて今の会社を選びましたか。
  • 入社前後で将来の目標や将来像に変化があれば教えてください。
  • 仕事のモチベーションはどうやって維持していますか。
  • 今後やってみたい仕事を教えてください。

企業の実態・リアルに関する質問例

会社説明会や面接の場では少し聞きづらい企業の実態を質問できる点は、OB・OG訪問ならではの魅力ですが、立場上答えにくいことや相手の年収などをストレートに聞くのは避けたほうがよいでしょう。

いくらOB・OG訪問が踏み込んだ質問をしやすい場とはいっても、最低限のマナーは守る必要があります。相手が不快に感じるような質問は控えましょう。

労働環境・社風・文化

OB・OG訪問では、実際に働く人ならではのリアルな感想を聞かせてもらえます。入社後のミスマッチを避けるためにも、会社の労働環境や社風、文化などは詳しく聞いておきましょう。

【質問例】

  • 現在働いている職場で、改善してほしい点はありますか。
  • 繁忙期の社内の様子を教えてください。
  • 上司と部下はどのような関係性ですか。
  • 何時に出社して、何時に退社されていますか。周りの人の平均的な出社・退社時間も教えていただけると参考になります。
  • 風通しのいい社風と聞きますが、反対に風通しが悪いと感じた経験はありますか。

福利厚生・待遇・年収

福利厚生や待遇、年収など、会社説明会では聞きにくい話を聞いてみましょう。ホームページやパンフレットなどに載っている情報と、社内の実態に食い違いがないか確認することが大切です。

【質問例】

  • 残業手当はきちんと支給してもらえますか。
  • 育休や産休、有給などの取りやすさの実感を教えてください。
  • 女性の管理職比率はどれくらいの高さですか。
  • 評価が半期に1回あると聞いていますが、評価の仕組みに納得していますか。可能であれば、評価面談でどんな話をするのかも教えてください。
  • 福利厚生でこれがあればよかった、あるいはあってよかったと感じたものはありますか。

OB・OG訪問前に質問リストを送付しよう

OB・OG訪問で聞きたい質問がまとまったら、事前の挨拶の意味も込めて質問リストを送付しましょう。

事前に聞きたいことを伝えておけば、当日どんな話をするのかが明確になるので、OB・OGの方が事前に回答を準備できます。聞きたいことを聞き逃すリスクも減らせるのでおすすめです。

質問リストはいつまでに送るべき?

遅くとも面談予定日の「3日前」までに送りましょう。

社会人は毎日の業務に追われていたり、急なトラブルに対応したりと、日々不確実なスケジュールのもとで働いています。場合によっては、質問リストを見逃してしまう可能性もあるので、余裕をもって送るのが無難です。

また、他のメールに埋もれて読んでもらえないリスクを減らすため、面談当日の朝、もしくは前日の夜に再確認を兼ねてもう一度送り直すとより安心です。

質問は何個送るのがよい?

「5つ〜7つ」ほどの質問を送るのがおすすめです。

質問が少なすぎるとやる気がないように見え、反対に多すぎると相手への負担が大きくなってしまいます。5つ〜7つほどの質問にまとめるのがベストです。

また、面談当日は思った以上に質問できる時間が少なかったり、相手に急な用事ができたりする可能性もあります。どうしても聞いておきたい話を聞き逃さないために、5つ〜7つの質問の中でもさらに優先順位をつけておきましょう。

質問リストの形式・作り方は?

メールに直接質問リストを記載する方法で問題ありません。質問項目が多い場合や、補足情報がある場合は、相手が読みやすいようExcelで作成するのも一つの手段です。

【件名】
◯日の面談での質問について(◯◯大学 ◯◯◯◯)

【本文】
◯◯株式会社
◯◯部◯◯課
◯◯◯◯様

お世話になっております。
◯◯大学◯◯学部3年の◯◯◯◯と申します。

18日に予定している面談の日時・場所の確認と、
お聞きしたい‌話の内容を共有したく連絡いたしました。

<‌日時>
‌1月18日(木)12:00~ 

‌<場所>
◯◯‌喫茶店
‌上記でお間違いないかご確認ください。

<お伺いしたい内容>
・職場の雰囲気や従業員の人柄
・仕事のやりがい
・入社前後のギャップ
・選考で重視されるポイント
・志望動機と自己PRへのアドバイス

志望動機と自己PRは添付にてお送りしました。
当日プリントしてお持ちします。

お忙しい中恐縮ですが、
何卒よろしくお願いいたします。

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田中 太郎(たなか たろう)
◯◯大学 ◯◯学部 ◯◯学科 4年
携帯電話:090-xxxx-xxxx
メールアドレス:◯◯◯◯@gmail.com
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まとめ

以上、OB・OG訪問の目的や質問例一覧、質問リストの送付方法について解説しました。

OB・OG訪問は必ずすべきことではありませんが、自分が志望する業界や企業で働く人の話を聞ける機会はなかなかありません。実際の業務を経験した人から話を聞けば、業界や企業への理解が深まり、さらに就活の進め方のヒントにもなるでしょう。

また、OB・OG訪問では、企業のホームページやパンフレットなどを見ればすぐにわかるような質問は避けるべきです。OB・OG訪問は、あくまでも業界や企業への理解をさらに深めるためのものです。

自分で調べられる範囲の情報はしっかりと収集したうえで、それでもわからないことを質問して有意義な時間にしましょう。