業態とは?業種・業界の意味と違いを紹介【就活前に知りたい基本用語】

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就活を始めると、業態、業種、業界といった似た言葉を見聞きするようになりますが、それぞれの意味や違いを理解していますか?業態、業種の違いが分からないと、就活情報を調べるときに混乱する人もいるでしょう。
今回は、就活前におさえておきたい基礎知識として、業態の言葉の意味や、類語との違いについて説明します。

業態とは

業態とは、営業形態の違いによる小売業や外食産業の分類方法です。例えば、小売業は「スーパーマーケット」「コンビニエンスストア」「百貨店」など、営業のやり方で分けることができます。同じ商品、サービスを扱っているものの、営業形態が異なる場合の仕事の分け方が業態と呼ばれます。

業種とは

業種とは、事業や営業の種類を指します。総務省の統計調査時に用いられる「日本標準産業分類等」を業種の基準とするのが一般的です。産業分類は、大分類、中分類、小分類の3段階構成で成り立っていて、大分類20、中分類99、小分類529、細分類1,455と細かく分かれています。

例えば、大分類「漁業」は、以下のように大中小に分類されます。細分類とは、小分類のさらに下の階層となります。

大分類 中分類 小分類 細分類
漁業 漁業(水産養殖業を除く) 管理、補助的経済活動を行う事業所(03漁業) ・主として管理事務を行う本社等
・その他の管理、補助的経済活動を行う事業所
海面漁業 ・底びき網漁業
・まき網漁業
・刺網漁業 等
内水面漁業 ・内水面漁業
水産養殖業 管理、補助的経済活動を行う事業所(04水産養殖業) ・主として管理事務を行う本社等
・その他の管理、補助的経済活動を行う事業所
海面養殖業 ・魚類養殖業
・貝類養殖業
・藻類養殖業 等
内水面養殖業 ・内水面養殖業
大分類
漁業
中分類
漁業(水産養殖業を除く)
小分類
管理、補助的経済活動を行う事業所(03漁業) 海面漁業 内水面漁業
細分類
・主として管理事務を行う本社等
・その他の管理、補助的経済活動を行う事業所
・底びき網漁業
・まき網漁業
・刺網漁業 等
・内水面漁業
大分類
漁業
中分類
水産養殖業
小分類
管理、補助的経済活動を行う事業所(04水産養殖業) 海面養殖業 内水面養殖業
細分類
・主として管理事務を行う本社等
・その他の管理、補助的経済活動を行う事業所
・魚類養殖業
・貝類養殖業
・藻類養殖業 等
・内水面養殖業

業界とは

業界を辞書で調べると、「同一の産業や商業などに従事する人々の社会。事業の社会。同業者仲間。」と説明されています。つまり、業界とは、同じ分野の産業・商業に関わる人や企業を指す言葉です。

業界と業種の違い

一方、業種は事業の種類を指す単語です。業界は産業構造での分類となるため、商品やサービス形態で分類された業種よりも大きなくくりで分類されていると解釈できます。また、先ほどご紹介した「日本標準産業分類等」の大分類を業界、中分類を業種と解釈すると分かりやすいかもしれません。

例えば、「宿泊業界(ホテル業界)」の中に「旅館、ホテル」「下宿業」といった細かい業種が存在し、「飲食サービス業界」の中に、「食堂、レストラン」「専門料理店」「そば・うどん店」という業種分類が存在するという意味です。

なお、就活では業態や業種よりも、業界の分類が使われることが多いです。

業態・業種・業界の種類を知る大切さとは

就活中にさまざまな業態、業種について調べ、業態や業種ごとの特徴を知ることは大切です。世の中にどんな仕事が存在しているのか、どういった業態・業種が関わりあって社会が成り立っているのかを理解することで、視野が広がるでしょう。

自分の行きたい業態(または業種、業界)と関わりのある別業態について知ることで、志望先のビジネスモデルや市場について理解を深められます。特定の業態・業種・業界ばかりにこだわりすぎず、さまざまな種類を知りながら就活を進めていきましょう。

業態の例

最後に、業界ごとに業態の例を複数ご紹介します。どのような業界、業態があるか理解し、就活の仕事探しの参考にしてみてください。

小売業界の業態

経済産業省の業態分類表によると、小売業は11種類の業態に分類されます。それぞれの業態について説明します。

百貨店

百貨店は、衣、食、住に関わるさまざまな商品を販売する事業所を指します。

総合スーパー

総合スーパーも百貨店と同様に、衣、食、住に関わるさまざまな商品を販売する事業所を指します。総合スーパーは、売場面積の50%以上をセルフサービス方式で提供している点で、百貨店と異なります。

専門スーパー

衣料品、食料品、住関連など、それぞれの製品に特化したタイプが専門スーパーです。

コンビニエンスストア

飲食料品を扱い、終日営業または14時間以上の長時間営業をしている店舗がコンビニエンスストアに分類されます。

広域ドラックストア

医薬品や化粧品を扱う、産業分類のドラックストアを指します。

その他のスーパー

総合スーパー、専門スーパー、コンビニエンスストア、広域ドラックストア以外のセルフ店を指します。

専門店

衣料品、食料品、住関連の専門店を指します。

家電大型専門店

テレビジョン受信機、ラジオ受信機、電気冷蔵庫、電熱器、電気アイロン、電球など各種の家庭用電気機械器具や、その部分品を小売する事業所です。

その他

その他の分類として、「中心店」「その他の小売店」「無店舗販売」の業態があります。

飲食業界の業態

続いて、飲食業界における業態を紹介します。ここでは、一般社団法人日本フードサービス協会の外食産業市場動向調査に用いられた業態分類にて解説します。

ファーストフード

調理時間が短く、すぐに食べられる食品を提供する業態がファーストフードです。
洋風、和風、麺類、持ち帰り米飯/回転寿司、その他に分類されます。

ファミリーレストラン

その名の通り、ファミリー層をターゲットとしたレストラン業態です。
洋風、和風、中華、焼肉に分類されます。

パブ・居酒屋

洋風の大衆酒場であるパブや、酒類・飲食を提供する居酒屋の業態です。
パブ・ビアホールと居酒屋に分けられます。

ディナー・レストラン

単品料理やコース料理を主体とするレストランの業態です。ファミリーレストランよりも高単価のものが分類されます。

喫茶

コーヒーや紅茶、菓子や軽食を提供する業態です。

アパレル業界の業態

続いて、アパレル業界の代表的な業態を取り上げ説明します。

百貨店

百貨店は、都市型百貨店、郊外型百貨店、地方百貨店に分類できます。

量販店

量販店は、GMS(General Merchandise Store)、スーパーマーケット、スーパー・ストアといった業態を指し、アパレル製品以外にも家具・家電、日用品、食料品なども扱っています。総合スーパーとして知られる、イトーヨーカドーやイオンなどが代表例です。

SPA(製造小売業)

SPA(Speciality Store Retailer of Private Label Apparel)とは、アパレル製品の企画、製造、販売までワンストップで担う業態です。アパレル製品の企画から行うものの、製品を生産する設備は持たない傾向にあります。

アウトレット

アウトレットは、通常の販売シーズンが過ぎた製品や中古品などを中心に扱う業態です。アウトレット店舗を集めた大型のショッピングモールで知られています。

販売代行

製品の本来の販売元である企業に代わり、アパレル製品を販売代行する業態です。企業にアパレルスタッフの派遣を受け入れたり、フランチャイズ店舗を持つビジネスモデルとは異なります。
基本的には業務委託契約で、代行会社に店舗販売をアウトソースしていきます。

アパレル業界について、より詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
アパレル業界の現状は?業界課題や将来性・代表的な職種を紹介

言葉の意味を理解して就活をスムーズに進めよう

業態や業種、業界といった言葉の定義を理解すると、就活での情報収集がスムーズになります。世の中には多数の業態、業種が存在するため、あまり始めから絞り込みすぎず、幅広い業態、業界、業種の種類について調べていきましょう。それぞれの特徴を知っていけば、視野も広がりますし、意外な仕事に興味を持てるかもしれません。ぜひ業態、業界、業種について調べてみてください。

なお、世の中にはどのような職種があるのか、それぞれの仕事内容などを知りたい方は、次の記事もあわせて参考にしてください。

職種とは?就活中に知りたい代表的な職種一覧と仕事内容を紹介