「計画性」を自己PRでアピールする方法|例文やポイント

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自己PRでアピールすると効果的な内容の1つに、「計画性」があります。

しかし、計画性があることを伝える自己PRを作ろうと思っても、ありきたりな内容になってしまったり、企業に刺さる効果的な内容になっているか不安な人も多いのではないでしょうか。

計画性は企業に評価されやすい強みではありますが、言葉自体は漠然としています。よって、効果的な自己PRにするには、どのような計画性があるのか具体的に落とし込むことが重要です。

この記事では、計画性をアピールする自己PRを作るポイントを例文を交えて解説しています。企業が計画性のある学生を求める理由やわかりやすい話の組み立て方も紹介しているので、参考にしてみてください。

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自己PRでアピールできる「計画性」とは

計画性とは、目標や期日までのスケジュールを前もって立てておき、その通りに行動して物事を成し遂げる能力のことです。

特に就活でアピールできる計画性としては、難しい課題を計画通りに遂行する計画性、テストや大会までに計画的に自分の学力・能力を高めて目標を達成する計画性が挙げられます。

また、アクシデントなどで計画にずれが生じた時に、素早く的確に計画を練り直して物事を成し遂げられる、柔軟性のある計画性も評価されやすいでしょう。

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「計画性」のある学生を企業が求める理由

企業が計画性のある学生を求める理由を理解しておけば、自分の計画性を企業に刺さりやすい形でアピールできます。ここでは、企業が計画性のある学生を求める理由を3点見ていきましょう。

納期を守る必要があるから

企業が計画性のある学生を求めるのは、社会人になると納期のある仕事を担当する場面が多くなるからです。

納期に間に合わないのはもっての外ですが、たとえ納期に間に合っても、直前になって慌てて仕事に取り組むようでは安心して仕事を任せられません。また、短時間で慌てて取り組んだ仕事は、質も低いでしょう。

計画性のある学生なら納期を見据え、余裕をもって着実に仕事ができると考えられるため、企業から求められるのです。

リスクを小さくできるから

予想外の要因で仕事が遅れるリスクを小さくできることも、企業が計画性のある学生を求める理由の1つです。

仕事をしていると、取引先の意向や市場の状況が変わるなど、不測の事態で計画通りに物事が進まないことも多々あります。

しかし、計画性のある学生なら、不慮のトラブルが発生する可能性も想定して計画を立てたり、迅速に計画を練り直して対応したりできるでしょう。

よって、計画性のある学生を採用すれば、何があっても仕事が遅れるリスクを小さくできるのです。

自己管理能力があり自走できるから

企業は、上司の指示のもと自分で仕事を管理し実行できる人材を求めており、この点でも計画性のある学生は魅力的です。

たとえ計画を立てられても、体調管理ができなかったり計画に無理があったりすると予定通りに仕事ができず、意味がありません。

その点、計画性がある学生なら計画遂行のために体調を整えたり、自分のスケジュールやキャパシティを把握したりといった自己管理ができます。よって、自己管理不足で計画通りに仕事ができないということを防げるのです。

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自己PRで計画性をうまくアピールする方法

自己PRの際、単に「自分には計画性があります」と言っても説得力がありません。また、他にも計画性をアピールする学生がいる可能性は高いため、差別化も必要です。よって、次は自己PRで計画性をうまくアピールする方法を解説していきます。

なぜ計画性を発揮できたのか明確にする

自分に計画性があることを企業側に信じてもらうには、計画性のある行動を取れる要因や根拠を明確にすることが重要です。

具体例としては、「責任感のある性格または心配性な性格なため、計画を立てて物事に取り組む習慣がついている」といった性格面での要因・根拠が挙げられます。

また、「以前計画性のない行動をしたことで人に迷惑をかけて以来、計画性を大切にするようになった」、「さまざまな場でリーダー経験を多く積んだ」など、経験に基づく要因・根拠を挙げても良いでしょう。

計画性を発揮した具体的なエピソードを書く

実際に計画性を発揮したエピソードを盛り込むと、自己PRに一層説得力を持たせられます。

また、どのような計画性があるのか企業側に伝わりやすくなるため、「この学生を採用したらこのように計画性を発揮してくれそうだ」と自分を採用するメリットを想像してもらいやすくなるでしょう。

「大学のゼミでプロジェクトを進めている時に、期日から逆算してメンバーに仕事を割り当て、各タスクの所要時間を考えて計画を立てた」というように、物事を進めた過程を詳しく書くことが重要です。

「計画性」という言葉を言い換える

「計画性」は企業が求める学生像の1つではありますが、言葉自体は非常に抽象的です。自分が伝えたい計画性を正確に企業側に読み取ってもらえるとは限りません。

よって、「目標から逆算し、想定外のトラブルが起こる可能性も加味したうえで計画を立て、早めに実行する力があります」というように、計画性をより詳しい言い方で表現することも重要です。

この際、自分自身も企業が求める「計画性」の内容を正しく把握できているか、改めて考えてみるようにしましょう。

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計画性をアピールする自己PRの例

では、ここまで解説してきた内容をどう自己PRに落とし込めば良いか、例文を見ながら確認していきましょう。計画性を発揮したエピソードの種類別に、300文字程度の例文を5つ紹介していきます。

①勉強(研究・ゼミ)

私はゼミでのリーダー経験を通して、自分だけでなく仲間も計画的に物事を進められるようサポートする力を身につけました。

特にゼミの同期全員で共同で卒業論文を制作する際には、すべきことと各所要時間、同期たちの強みなどを考慮して計画を立て、担当を割り振りました。

私は周りをサポートする時間も含めて自分のスケジュールを立てましたが、念のため前倒しでタスクを進めました。その結果、行き詰った同期や家庭の事情で一時帰省することになった同期のサポートも十分にでき、無事に期日までに卒業論文を完成させられました。

社会人になってからも、すべきこととその所要時間を考えて仕事の計画を立てることはもちろん、前倒しで物事に取り組み、浮いた時間でプラスアルファの働きをしていきたいです。

【ポイント】
計画性があり、なおかつ計画よりも前倒しで物事を進めていけるという強みは、社会人として働くうえでも重要です。自分だけでなく仲間も計画通りに物事を進められるようサポートできるという点は、マネジメントスキルがあることのアピールにもなるでしょう。

②部活動

私は部活動を通し、柔軟に計画を調整しながら目標を達成する力を身につけました。

私は吹奏楽部で部長をした際、大会の日から逆算して練習計画を立てました。しかし、演奏は実力や強み、モチベーションの波などが異なる大人数で行なうものなので、練習は当初の計画通りには進みませんでした。そこで、頻繁に練習計画を調整し直し、「どんなに計画がずれてもこの日までに絶対にこれはできるようにする」というポイントをいくつか定め、そこには必ず間に合うように練習を進めました。

その結果、大会では地方予選で金賞を取り、全国大会に出場できました。

社会に出てからも計画通りに仕事が進まないことはあると思いますが、この柔軟な計画性を活かして期日がある中でもしっかり結果を出していきたいです。

【ポイント】
計画通りに物事が進まなくても、最後には期日に間に合うように調整ししっかり結果を出すという能力は、社会で働くうえで非常に重要です。実際に計画を柔軟に調整しながら結果を出した事例があるため説得力もあります。

③サークル活動

私は大学のサークル活動を通して先を見据えた計画性を身につけました。

私はダンスサークルにて、衣装の用意を担当していました。3年生の時、例年よりも非常に多くの1年生が入ってきたため、夏のイベントで使う1年生用の衣装の用意に時間がかかりそうだと思いました。

そこで、念のためいつも衣装の製作をお願いしているお店に確認したところ、例年より1ヶ月程度早めに発注してほしいと言われ、その通りにしました。もしいつもより1年生が多いことを気にせず例年通りのタイミングで発注していたら、イベントまでに用意が間に合わなかったと思います。

このように、先の計画と現状を照らし合わせて早めに動く計画性を活かし、働き出してからも先回りして計画的に動いていきます。

【ポイント】
計画性というと適切な計画を立てて実行する力を思い浮かべがちですが、機転を利かせて先回りしてトラブルを防ぐ能力も計画性の1つと言えるでしょう。うっかり犯してしまいがちなミスを事前に防げる、機転の利く人は職場でも重宝されます。

④アルバイト

私の強みは、アルバイトを通して身につけた、状況や相手に合わせた計画を立てる力です。

私は家庭教師のアルバイトで、同じ高校を目指す2人の生徒を担当していました。目標は同じでも、2人は得意科目やスタート時点での成績、飲み込みの早さ、性格などがまったく違うため、同じ計画で合格を目指すのは適切でないと考えました。

そこで、成績は十分なのに緊張で実力を出せないAさんには演習の時間を多くとり、基礎はできるのに応用が苦手なBさんには応用問題を多く解いてもらうなど相手に合わせた計画を立てました。

その結果、2人とも志望校に合格できました。働き始めてからも、相手や状況に合わせてさまざまなアプローチを考え、適切な計画のもと結果を出していきたいです。

【ポイント】
仕事は取引先や同僚など複数の人と連携して行なうことが多いです。どのような相手ともスムーズに仕事をするためには、相手に合わせた計画を立てる力が必要です。この自己PRでは、そうした相手に合わせた計画性がアピールできています。

⑤留学

私の強みは、チャレンジ精神と計画性を活かして自分の力を伸ばせる点です。

私は大学2年生の頃、3ヶ月間オーストラリアに留学し、生きた英語を身につける計画を立てました。

1ヶ月目は学校で現地の学生や他国からの留学生と友達になり、たくさん会話をする、2ヶ月目には現地のボランティア活動に参加して幅広い年齢層の人と話し、3か月目には積極的に学会やセミナーに参加して学術的な会話に参加するという目標を立て、実行したのです。

少しずつ難易度を上げることで無理なく目標を達成でき、帰国後に受けたTOEICでは苦手なリスニングで満点を取れました。現地の文化や人々とも多く触れ合え、学びの多い留学となりました。

働き出してからも、積極的かつ計画的にチャレンジを繰り返し、自分の力を伸ばしていきたいです。

【ポイント】
計画性とチャレンジ精神をかけ合わせることで、オリジナリティのある、他の学生とは差別化された自己PRになっています。働き出してからも積極的に新しい環境に飛び込み、成長しそうなイメージを持ってもらえるでしょう。

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「計画性」の自己PRを作成する際のポイント

計画性をアピールする自己PRを作る際は、企業が求める人材を想定したうえで、わかりやすい話の流れを意識することが重要です。良い内容でも書き方が良くないと評価されにくくなるので、ポイントを3つ確認しておきましょう。

求める人材に合わせて表現や切り口を変える

自己PRとして挙げる内容は、企業が求める人物像とマッチしていなければいけません。企業が求めていない強みや能力をアピールしても、採用の決め手にはならないからです。

一般的に計画性はどのような企業でも評価されやすい要素ですが、計画性といっても突き詰めるとさまざまなものがあります。志望企業が求める計画性とはどのようなものか、社風や事業内容、企業理念などから分析し、適切な表現や切り口で自己PRを作ることが重要です。

エピソードは1つに絞る

計画性をアピールするためにはエピソードを盛り込むことが重要ですが、エピソードは多いほど良いというものではありません。複数のエピソードを入れて自己PRが長くなると、エントリーシートの読み手や面接官のことを考えない、押しの強い学生だと思われるリスクがあります。

また、複数のエピソードを入れると1つ1つの話が薄くなり、計画性のアピールにつながりにくくなることもあります。エピソードは基本的に1つに絞りましょう。

PREP法で書く

相手に内容が伝わりやすいよう、順序だてて話を組み立てる力にも計画性は表れます。

よって、結論(Point)、理由(Reason)、事例(Example)、結論の再提示(Point)の順で物事を伝えるPREP法を意識してみましょう。特に最初に結論を述べることは非常に重要です。

たとえば結論を述べずに事例から話し始めても、聞き手は何の事例なのかがわからないため話を飲み込みにくくなります。結論から始めて、相手にわかりやすく話を組み立てましょう。

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まとめ

自己PRで計画性をアピールするには、計画性を発揮できた要因や具体的な事例を盛り込むこと、「計画性」の内容をより具体的に言い換えることがポイントです。

企業がどのような計画性を求めているのかを踏まえたうえで、PREP法を意識して話をわかりやすく論理的に組み立てることも意識してください。

計画性がある学生は、働き出してからも自己管理しながら納期を守り、結果を出してくれると考えられるため、企業からも評価されやすいです。

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