新卒の自己PRの書き方|5つの手順や能力別の例文、注意点まで解説

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新卒の自己PRの書き方|5つの手順や能力別の例文、注意点まで解説

新卒の就活において、自己PRは自分を企業にアピールする重要な手段です。しかし「何を書けばいいのかわからない」「自分の強みが伝わるか不安」と感じる人もいるでしょう。

そこで本記事では、そもそも自己PRとは何かを踏まえたうえで、新卒向けの具体的な自己PRの書き方をステップごとに解説します。さらに、コミュニケーション能力や協調性など企業へアピールする能力別の例文や、自己PRを書く際の注意点も紹介します。

初めて自己PRを書く人でも、自信を持って文章を作成できる内容にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

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そもそも自己PRとは?

自己PRとは、自分の強みや経験を整理し、企業に「採用したい」と思わせるために伝えるアピール内容のことです。単なる経歴の羅列ではなく、自分の能力がどのように発揮され、企業でどう役立つのかを示すことが重要です。

そのためには、自己分析を通じて得意分野や価値観を明確にし、具体的なエピソードと結びつけて伝える必要があります。履歴書やエントリーシートで効果的に伝えることで、応募先の求める人物像とマッチ度 の一致を示し、他の候補者との差別化ができるでしょう。

自己PRとは何かについて、さらに詳しく確認したい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

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新卒の自己PRの書き方4ステップ

新卒が自己PRを書く際は、以下4つのステップに沿って進めてみましょう。

  1. 自己分析をして経験や強みを洗い出す
  2. 志望する企業に合った自己PRポイントを抽出する
  3. 自己PRポイントを具体的なエピソードに落とし込む
  4. 自己PRポイントを文章にまとめる

1.自己分析をして経験や強みを洗い出す

自己PRを書く第一歩は、徹底した自己分析です。学生時代の学業・部活動・アルバイト・ボランティア、インターン経験などを振り返り、自分がどのような経験を積み、どのような成果や学びを得たのかを整理します。

とくに「得意だったこと」「周囲から評価されたこと」「努力して成し遂げたこと」は、強みを見つける手がかりになります。単なるエピソードの列挙ではなく「自分らしさが表れている経験」を中心に考えることが大切です。ここでしっかり材料を集めることで、その後の自己PRの説得力が大きく変わります。

また、自己分析の有名な方法としては、上図のような「モチベーショングラフ」作りが挙げられます。モチベーショングラフとは、モチベーションが上がった瞬間、下がった瞬間を時系列ごとに書き出して印をつけ、線で結んでいってグラフにするものです。

どのようなことがきっかけで「やる気が上下したのか」を、より具体的に書き出していくことで、今の自分がどのように作り上げられたのかが見えてくるでしょう。

他の自己分析のやり方については、以下の記事で解説しているので、ぜひあわせてチェックしてみてください。

2.志望する企業に合った自己PRポイントを抽出する

自己分析で強みを整理したら、次に大切なのは自身の自己PRと志望企業が求める人材とのマッチングです。どんなに優れた強みでも、企業の求める人物像と結びつけられなければ効果は半減します。

まずは企業研究を通じて、その会社が重視しているスキルや人柄を把握しましょう。そのうえで、自分の強みの中からとくに企業に響きやすい強みを選び出してみてください。

たとえば「挑戦を歓迎する企業」なら、長期インターンでの営業経験などチャレンジ精神をアピールして、「協働を大切にする企業」ならサークルやアルバイトでのチーム経験を強調するなど、企業ごとにアピールポイントを調整することが成功の秘訣です。

3.自己PRポイントを具体的なエピソードに落とし込む

強みを決めたら、それを裏づける具体的なエピソードを用意しましょう。「リーダーシップがある」と伝えるだけでは説得力が弱いため「ゼミでリーダーを務め、意見をまとめながら研究を完成させた」といった経験と合わせて強みを示す必要があります。

エピソードは「課題や状況 → 取った行動 → 得られた成果」の流れで整理すると伝わりやすくなります。また、成果は数値や客観的な評価を盛り込むと、いっそう効果的です。強みが実際の行動にもとづいている点を証明することで、面接官に納得感を与えられます。

以下の記事では、エピソードの考え方について詳しく解説しているので、ぜひあわせてチェックしてみてください。

4. 自己PRポイントを文章にまとめる

最後に、強みとエピソードを一つの文章に仕上げます。文章構成は「結論 → 根拠となるエピソード → 入社後の活かし方」という流れが効果的です。まずは自分の強みを端的に述べて、そのあとで具体的な経験を示し、最後に「この強みを貴社でどう活かしたいか」を伝えることで、論理的かつ熱意のある自己PRになります。

文章化の際は長すぎず、読みやすさを意識することも重要です。簡潔でわかりやすい文章にすることで、採用担当者に好印象を残しやすくなります。

<自己PRの例文>

私の強みは課題解決力です。(結論)

長期インターン先のSNS運用でフォロワー数が伸び悩んだ際、データ分析に基づきターゲット層に響くコンテンツを企画・実行し、3ヶ月で20%増加させました。(根拠となるエピソード)

この経験で培った分析力と実行力を活かし、貴社のマーケティング分野で事業成長に貢献したいです。(入社後の活かし方)

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自己PRで企業が評価するポイント

自己PRで企業が評価するポイントは、主に以下の3つです。

  • スキルや経験の有無
  • 人間性や社風との相性
  • 強みの具体性と再現性

スキルや経験の有無

新卒採用では、社会人としての実務経験が少ないことは当然の前提です。そのため企業は「学生時代に培ったスキル」や「学業・課外活動での経験」を重視します。

たとえば、語学力やITスキル、アルバイトで培った接客力なども立派なアピール要素です。大切なのは、そうしたスキルをどのような場面で活かし、どのような成果につながったのかを具体的に伝えることです。企業は「成長の可能性」を見ているため、自分の経験を未来にどう活かせるかを示しましょう。

人間性や社風との相性

新卒採用ではスキルや実績以上に、人柄や企業との相性が重視される傾向があります。なぜなら、入社後に育成することを前提としているため、まずは「自社とマッチした人材」「一緒に働きやすい人材」であることが大切だからです。

責任感・協調性・前向きさなどは大きな評価ポイントです。たとえば、部活・ゼミ・アルバイトなどでのチーム経験を交え、自分が周囲とどう関わり、どのような役割を果たしたかを伝えると、社風に合う人材であることを効果的にアピールできます。

強みの具体性と再現性

自己PRで高く評価され、選考を通過するためには、自分の強みを単に主張するだけでなく、裏づけとなる具体的な経験や成果を示すことが必要です。たとえば「責任感がある」と言うだけでは説得力に欠けますが「アルバイトでシフト管理を任され、最後まで責任を持って取り組んだ」といった経験を示すと信頼性が増します。

また、その強みを入社後の仕事にも活かせることを説明すると、より効果的です。企業は「この学生は将来も同じ力を発揮できるだろうか」を見ているため、再現性を意識して伝えることが評価につながります。

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【能力別】新卒の自己PRの書き方例文5選

能力別に、自己PRの例文を紹介します。以下の5つに分けて紹介するので、自分がアピールしたい能力やエピソードに合わせて、参考にしてみてください。

  • コミュニケーション能力
  • 協調性
  • リーダーシップ
  • 主体性
  • チャレンジ精神

コミュニケーション能力

<例文>

私の強みは、相手に合わせた表現で、円滑にやりとりできるコミュニケーション能力です。(結論)

飲食店でのホールスタッフのアルバイトでは、幅広い年代のお客様と接する中で、同じ説明でも伝え方を変える工夫をしてきました。たとえば、高齢のお客様には専門用語を避けて具体的に表現し、外国人観光客には簡単な英語やジェスチャーを交えて説明するよう心がけました。その結果「説明がわかりやすい」と感謝されることも多く、接客アンケートで高評価をいただいた経験があります。(根拠となるエピソード)

貴社でも、相手の立場を尊重しながら信頼を築ける人材として貢献したいです。(入社後の活かし方)

以下の記事では、具体的なアピール方法や注意点についても紹介しています。コミュニケーション能力をアピールしたい方は、ぜひあわせてご覧ください。

協調性

<例文>

私は協調性を大切にし、チームで成果を出すことを得意としています。(結論)

大学ではゼミ活動でグループ研究に取り組み、意見が対立した際には双方の主張を整理し、妥協点を見出す役割を担いました。その結果、全員が納得できる形で発表を完成させ、優秀賞を受賞したことがあります。加えて、アルバイト先でもスタッフ同士の連携を意識し、周囲の業務を手助けすることで、円滑な運営に貢献しました。(根拠となるエピソード)

どのような環境でも周囲との信頼関係を築き、協力しながら課題解決を進める姿勢を持ち続けたいと考えています。今後も相手を尊重しながら自分の意見も発信し、チーム全体の成果に貢献していきたいです。(入社後の活かし方)

リーダーシップ

<例文>

私はリーダーシップを発揮して、チームをまとめる力があります。(結論)

大学のサークル活動では代表を務め、定例イベントの企画・運営を指揮しました。全体方針を示しつつ、一人ひとりのメンバーの意見を尊重することで参加意欲を高め、最終的に来場者数を前年の2倍に増やす成果を上げました。課題が発生した際も冷静に役割分担を調整し、最後まで責任を持ってやり遂げました。(根拠となるエピソード)

今後も周囲を巻き込みながら、成果を最大化するリーダーシップを発揮したいと考えています。(入社後の活かし方)

主体性

<例文>

私は主体性を持って行動することを心がけています。(結論)

大学では研究活動の進め方に課題を感じ、自ら教授に相談して新たな調査方法を導入しました。その結果、研究の精度が高まり、学会での発表機会にもつながりました。また、アルバイト先では売上向上を目的に、店舗レイアウトの改善案を提案したことがあります。自分の意見を行動に移すことで実際に売上が向上し、店舗責任者からも高い評価を得られました。(根拠となるエピソード)

周囲に指示されるのを待つのではなく、自ら考えて動く姿勢は、どのような環境でも通用する力だと考えています。今後も課題を見つけ、解決のために能動的に取り組む姿勢を貫いていきたいです。(入社後の活かし方)

チャレンジ精神

<例文>

私はチャレンジ精神を大切にし、困難な課題にも積極的に挑戦してきました。(結論)

大学では未経験のプログラミングに挑み、独学と仲間との勉強会を通じてスキルを習得しました。その結果、ゼミ発表で自作ツールを活用し、教授からも高い評価をいただきました。さらに、アルバイト先でも新規イベントの企画を任され、未知の業務に戸惑いながらも調査と試行錯誤を繰り返し、成功につなげられました。挑戦を通じて学びを得ることで、次の成果につながることを実感した経験です。(根拠となるエピソード)

今後も新しい環境や課題に前向きに取り組み、成長し続けることで貴社に貢献していきたいです。(入社後の活かし方)

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新卒で自己PRを書くときの注意点

新卒で自己PRを書くときは、以下の3点に注意しましょう。

  • 具体性を意識する
  • 個性を出す
  • 内容に一貫性を持たせる

具体性を意識する

自己PRでは、抽象的な表現だけでは強みが伝わりません。「コミュニケーション力があります」だけでは、どの場面で・どの相手に・どのような成果を出したのかがわからず、説得力に欠けます。

具体性を持たせるためには、エピソードに5W1H(誰が・いつ・どこで・何を・なぜ・どのように)を盛り込みましょう。数字や成果を加えると、さらに説得力が増します。

また、行動の背景や工夫した点も書くことで、面接官により深く理解してもらえるでしょう。

個性を出す

企業は応募者の人柄を知りたいと思っています。誰にでも当てはまるような一般的な強みだけでは、面接官の印象に残りません。

自己分析を行い、自分ならではの経験や考え方を取り入れることで、個性を表現できます。無理に面白おかしくする必要はなく、自然体で自分の特徴を示すことがポイントです。

また、失敗や苦労を乗り越えた経験も加えると、個性と信頼性が同時に伝わります。

内容に一貫性を持たせる

自己PRの文章やエピソードがバラバラだと、読んだ人は「結局何を伝えたいのか」を判断しにくくなります。強みを示すエピソード・結論・結果までを筋道立てて書くことで、内容に一貫性を持たせましょう。

一貫した構成は読みやすさだけでなく、信頼性や説得力を高める効果もあります。また、面接官の質問にもスムーズに答えやすくなるため、評価につながります。

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まとめ

自己PRは、新卒就活において、自分をもっとも効果的にアピールできる手段です。大切なのは「自分の強みをどう整理し、どう伝えるか」を意識し、具体性や一貫性を持たせることです。

企業はスキルだけでなく人柄や再現性も見ているため、自分らしさを大切にしながらまとめましょう。

自分の魅力を評価してくれる企業と効率的に出会いたい方には、オファー型就活サービスの、OfferBoxの活用がおすすめです。

プロフィールを登録すれば、あなたに興味を持った企業から直接オファーが届く仕組みです。企業は学生にオファーを一斉送信できないため、あなたの自己PRや経験をきちんと見たうえで、あなたに興味を持った企業からのオファーを受け取れる可能性があります。

そのため、通常よりも選考が通りやすい場合や、自分のどんな強みが企業に刺さるのかを知るきっかけにもなります。

完全無料で利用できるので、ぜひ就活の強い味方として取り入れてみてください。

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