探究心を自己PRでアピールする方法|例文やポイント、向いている仕事など

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「探究心は自己PRのテーマになる?」
「企業がどんな探究心を求めているのか知りたい」

探究心を自己PRでアピールしようと考えている人の中には、このような疑問を抱える人が多いのではないでしょうか。

自己PRのテーマとしてアピール可能な探究心ですが、伝え方によっては短所に捉えられる場合があります。自分のもつ強みを正しく知ってもらうために、まずはアピール方法と注意点を理解しましょう。

この記事では、探究心を自己PRで効果的にアピールする方法を解説します。自己PRの例や探究心を活かせる仕事の例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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「探究心」とは

探究心とは、「物事の本質を見極めようとする気持ち」を意味します。納得できる答えを得られるまで粘り強く調べたり、自分なりに理解しようと努力したりする能力です。

ただし、単に好奇心旺盛な性格な人が、就職活動で求められているわけではありません。探究心をもって積極的にアクションを起こす行動力や、集めた情報をうまく活用する分析力など、総合的な能力が就職活動では求められています。

「探究心」と「探求心」の違い

「探究心」の同音異義語に「探求心」がありますが、両者がもつ意味には若干の違いがあります。混同しないよう注意しましょう。

【探究と探求の意味】

  • 「探究」→物事の真の姿を探って見極めること
  • 「探求」→ある物事をあくまで探し求めようとすること

探究心には「物事を解明する」という意味合いがあるのに対し、探求心はあくまで「物事を探し求める気持ち」です。物事をとことん深掘りしていくのが探究心、物事を見つけること自体を目的にするのが探求心と理解しておけばよいでしょう。

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強い探究心が企業に重宝される理由

探究心を効果的にアピールするには、企業側の視点を正しく理解する必要があります。企業がどんな理由から探求心をもつ学生を重宝しているのかを知り、自己PR作成の参考にしましょう。

プロフェッショナル人材になれる素養がある

一つは、プロフェッショナル人材になれる素養があるためです。探究心の強い人は特定の分野を突き詰められる能力を備えていることから、企業に重宝されやすい傾向にあります。

特定の分野を突き詰めていけば、周りに負けない知識と経験の豊富さによって顧客からの信頼を得やすくなります。プロフェッショナル人材が1人いるだけで大きな戦力となるため、就職活動において重視されているのです。

納得がいくまで追究できるから

分からないからといって途中で投げ出さず、納得がいくまで追究できるのも探究心が企業に重宝される理由です。困難な課題に対しても、根気よく向き合って解決してくれる人材だと評価してもらえます。

特に新卒は、入社してからしばらくは分からないことの連続です。そうした困難にくじけず、目の前の仕事の真の姿を知るために、徹底的に調べられる能力を備えた学生が求められています。

好奇心旺盛であらゆることに興味・関心をもてる

あらゆる物事に興味・関心をもてる特徴も理由に挙げられます。探究心が高い人は好奇心旺盛なため、広い視野で物事を考えられる人材だと評価してもらえます。

視野が広いということは、物事を多面的に捉えられる能力が高く、成果につなげやすいということです。そうした人は、誰もが正しいと思い込んでいることに疑いを持ったり、誰も思いつかないアイデアを発案したりできます。

自主的に勉強できる

探求心の強い人は、知りたいことを知るために自主的に勉強できるのが長所です。自ら進んで知識を得ようとする人は仕事で成果を出しやすいため、企業に重宝される傾向にあります。

実務経験のない新卒の時点では、どの学生にもほとんど能力の差はありません。仕事を経験しながら意欲的に学び、成長していってくれることに期待しているため、企業は将来性の指標となる探究心に注目しているのです。

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要注意!短所に捉えられる探究心の特徴

さまざまな長所をもつ探究心ですが、伝え方によっては短所に捉えられる場合があります。短所に捉えられる探究心の特徴を知り、自己PRでそうしたネガティブな印象を与えないように注意しましょう。

考えすぎて行動できない

納得できる答えを追い求めようとしすぎるあまり、行動が遅れてしまうのが探究心の強い人の短所です。探究心で物事を深掘りすることは大切ですが、それが行動につながらずに成果を得られないケースがあります。

考えすぎる人は「仕事が遅い」「ストレスを抱え込みやすい」といった印象を持たれるため、自己PRで伝える際は注意が必要です。考えすぎずに最適な行動を取れる人物だと評価してもらえるよう、探究心を発揮した結果、取った行動もセットで書きましょう。

協調性がない

自分だけで課題を解決しようとして、協調性が欠けてしまいがちなのも探究心の強い人の短所です。周りを考えずに1人で探究心の強さを発揮しているエピソードは、協調性を重視する企業に敬遠される可能性があります。

そのため自己PRでは、周りと協力しつつ探究心を発揮したエピソードにするのがポイントです。自分1人だけでなく周りに好影響を及ぼしたエピソードであれば、強い探究心の中に協調性も備えていると評価してもらえるでしょう。

期限を守れない

探究心が強い人は、諦めのタイミングを見誤りやすいのが難点です。探究心が強すぎるあまり期限を守れないような人は、納期やルールの順守を徹底する企業に避けられる可能性があります。

そのため自己PRでは、あくまでも納期やルールの中で探究心を発揮したエピソードを伝えましょう。「期限までにそれ以上の成果を期待できないなら諦める」などと明確なラインを設けながら探究心を発揮できる人は、企業に好印象をもたれやすくなります。

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自己PRで探究心を効果的にアピールする3つのポイント

ここからは、自己PRで探究心を効果的にアピールする3つのポイントを紹介します。探究心を「考えすぎて行動できない」「協調性がない」などの短所に捉えられないよう、自己PRでは以下のポイントを心がけましょう。

①最後までやり抜く姿勢を強調する

探究心の強さだけを知らしめる自己PRではなく、最後までやり抜く姿勢を強調する自己PRにしましょう。諦めずに最後までやり抜ける人は、実際の業務でも成果を出しやすいと評価してもらえます。

ただし、最後までやり抜く姿勢を強調しすぎて、頑固な印象を与えないよう注意が必要です。先ほどもお伝えしたとおり、あくまでも納期やルールの中で、最大限の探究心を発揮できるとアピールすることが重要になります。

②エピソードに協調性を盛り込む

探究心の強さは、責任感の高さや粘り強さのアピールにつながる一方、時に周りが見えないと捉えられがちです。そうした短所を補うため、エピソードの中に協調性を発揮した経験を盛り込むよう意識しましょう。

例えば、探究心の強さが周りに好影響を及ぼした経験や、周りと協力して探究心を発揮した経験を伝えると、強みとする探究心が自己中心的なものでないと読み取れます。また、協調性を盛り込むことで、組織内での自分の役割や立ち位置をアピールできるのも利点です。

③根気強く取り組んだ期間をアピールする

探究心は物事をとことん深掘りしていく性質なため、取り組みの期間が長いほど、採用企業を驚かせられる確率が高くなります。これまでの人生の中で、なるべく長期間取り組んだケースを紹介しましょう。

具体的な例としては、大学のゼミでの研究や、難度の高い資格勉強などが挙げられます。数ヶ月、数年と継続して取り組んだケースであれば、たとえ思うような成果を得られていなかったとしてもプロセスを高く評価してもらえます。

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自己PRで探究心を効果的にアピールする文章構成

自己PRで探究心をアピールする際は、結論先行かつ具体的なエピソードを添えられる「PREP法」を用いましょう。PREP法とは、Point(結論)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(再び結論)の順で伝える文章構成です。

簡潔かつ論理的に自分の意見を伝える際に非常に有効な手段となるため、自己PRに限らず、ESと面接での回答は常にPREP法を意識しましょう。

【PREP法を用いた例文】

探究心の強さが私の長所です。(結論)

 

大学時代は建築関係のゼミに所属し、西洋の建造物のデザイン研究に力を入れました。(理由)

具体的には、~しました。(具体例)

このような経験から、物事を最後まで投げ出さずにやり遂げる探究心が強みだと自負しています。(再び結論)

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探究心をアピールした自己PRの例

効果的にアピールするポイントと文章構成を理解したところで、次は自己PRの例を5つ紹介します。探究心の強さを文章でうまく説明できずに悩んでいる人は、例文を参考にしながら自分ならではの自己PRを考えてみましょう。

①勉強

【例文】

私の強みは、探究心をもって自分なりに努力できるところです。

 

特にその強みを発揮できたのは、単位取得率20%程度の難しい授業で単位を取れたときです。難しさから回避する学生は少なくありませんでしたが、興味のある分野だったので私は挑戦することにしました。

小難しい内容を理解するために心がけたのが、書籍やインターネットを活用して自分で調べることです。人に聞いてばかりでは知識が身につきづらいと考え、分からないことがあればまずは自分で調べるようにしました。

噂通りテストは非常に難解なものでしたが、自分で調べるクセを付けた結果理解が深まり、無事に単位を取得できました。

仕事を進める際も最初から人に頼ってばかりではなく、まずは自分なりに考えたり、調べたりしたうえで人を頼りたいと思います。

【ポイント】
単位を取得するためにした工夫が明確です。仕事で困難な課題に直面した際も、強い探究心を活かして自分なりの工夫をし、解決策を導き出してくれそうな人物像をイメージできます。

②アルバイト

【例文】

強い探究心を活かし、質の高い仕事を実現できるのが私の強みです。

 

約2年経験している塾講師のアルバイトを通じ、この強みを身につけました。生徒に勉強を教える際に特に心がけたのは、マニュアルプラスαの授業をすることです。

マニュアルに従うことは重要ですが、それだけでは生徒が楽しく勉強できず、自分も仕事にやりがいを感じられませんでした。そこで、生徒の反応を見ながら楽しく学べる授業方法を模索し、評判の良い先生を参考にして自分なりのスタイルを確立していきました。

その結果、マニュアルに沿って教えるだけだったときより、生徒が意欲的に学ぼうとしてくれるようになった経験が強く印象に残っています。

この経験を活かし、貴社でもより良い方法を自分なりに模索しながら、マニュアルプラスαの仕事をしていきたいです。

【ポイント】
探究心から、自分で考えながら行動しているというエピソードがしっかりと書かれています。意気込みとして伝えている「マニュアルプラスαの仕事」が、例えばどんな仕事を指すのか説明できると、より魅力的な自己PRになるでしょう。

③ゼミ

【例文】

物事に粘り強く向き合える探究心が私の強みです。

 

大学のゼミでは「女性向け雑誌の変遷とトレンドの相関性」をテーマに研究したのですが、先行事例がほとんどないのが問題点でした。

そこで私はまずは雑誌を実際に読んでみることが重要だと思い、近隣の図書館をしらみつぶしに周り、保管されている雑誌から記事の内容や表紙のデザインなどを細かく確認しました。

さらに、正確な情報を得るため、出版社に依頼して取材させてもらう方法も組み合わせた結果、「これまでにないユニークな卒業論文だった」と教授に褒めていただきました。

このような経験から、事例がない物事にも好奇心をもって向き合い、新しいやり方を生み出せる探究心が私の強みだと考えています。

【ポイント】
先行事例のない研究に対し、どのような取り組みをしたのか具体的に述べられている例文です。教授からのコメントを加えることで、探究心の強さを客観的に裏付けられています。

④課外活動

【例文】

私には新しいことに果敢にチャレンジできる探究心があります。

 

その例の一つが、大学入学後に趣味として始めた1人キャンプです。私は元々インドア派でキャンプの経験はまったくなかったのですが、世間でブームになっている理由を知りたくて始めました。

道具選びやキャンプ場選び、テントの設営など、分からないことだらけで最初は苦労しましたが、親切なキャンパーたちの助けもあって今では中級者と言えるくらいまで成長できました。

この経験から、新しいことへのチャレンジは、知識の増加や視野の拡大につながると学びました。

入社後は探究心を活かして新しいことに果敢にチャレンジし、できる仕事の幅を広げていきたいと思います。

【ポイント】
探究心に加え、チャレンジ精神や行動力の高さも読み取れる例文です。キャンプ中に特に苦労したことや、他のキャンパーとの交流について、面接で詳しく説明できるように準備しておくとよいでしょう。

⑤インターンシップ

【例文】

私の強みは物事をとことん深堀りできる探究心です。

 

この強みを特に発揮したのは、Webサービスを企業相手に売り込む営業のインターンシップに参加したときです。経験の浅さをカバーするため、自分なりの工夫をしながら業務に取り組みました。

特に重視したのは、売り込みが失敗した後の分析です。うまく答えられなかった質問や、相手の反応が良くなかった会話内容は必ずノートにまとめ、同じ失敗を極力減らすよう心がけました。

次第にスムーズな受け答えができるようになり、3ヶ月の期間中に3つ成約を得るという目標を達成できました。

失敗をしないことは重要ですが、それ以上に大切なのは同じ失敗を繰り返さないことだと思います。入社後も探究心を活かして仕事の質を高め、「あの人に任せておけば安心」と周りに思われるような人物になりたいです。

【ポイント】
失敗をそのままにせず、自分の課題として受け止めて改善しようとする姿勢が好印象です。課題をクリアしたことで新しい課題が見つかった場合は、さらに突き詰めていこうとする姿勢をアピールしましょう。

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強い探究心を活かせる仕事の例

最後に、強い探究心を活かせる仕事を紹介します。強い探究心はどんな業界・企業でも活かせる能力ですが、その中でも特に活かしやすいのは以下の3つの仕事です。

強い探究心を活かせる仕事を軸に就職活動を進めていきたい人は、ぜひ志望先候補として検討してみてください。

①技術職

プログラマーやシステムエンジニアのような技術職は、高い論理的思考力と集中力が求められる仕事です。考えることが主な仕事となるため、好奇心旺盛で探究心の強い人が活躍しやすいでしょう。

特にイメージしやすいのは、課題に対して適切な策を講じる必要のある場面です。課題と向き合って根気強く解決策を模索したり、より効率的な方法を提案したりするために、強い探究心が求められます。

②コンサルタント

ITコンサルタントやキャリアコンサルタントなど、企業や個人の課題を見つけ出して改善する仕事でも強い探究心を活かせます。コンサルタントには常に最新情報をキャッチし、新しいことに取り組む姿勢が求められるため、好奇心旺盛な人ほど適性が高いでしょう。

また、顧客の抱える課題を正確に洗い出す分析力も欠かせません。キャリアコンサルタントを例に挙げると、相談に来た学生が何に悩み、どんな解決策が最も効果的なのかを粘り強く分析できる人ほど向いています。

③データアナリスト

データアナリストは、蓄積されたデータをもとに、自社や顧客の課題解決に努める仕事です。幅広い知識と細かな分析が求められるため、強い探究心をもってあらゆる角度からデータに向き合える人が向いています。

データアナリストには探究心のほか、確率論や統計学、機械学習などの数学の知識が必須です。数学科出身者や、数学を得意にしている人は志望先候補として考えてみましょう。

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「探究心」の自己PRが完成したらOfferBoxに登録しよう

探究心をアピールする自己PRが完成したら、ぜひOfferBoxに登録してみましょう。OfferBoxのプロフィールに完成した自己PRを載せておけば、探究心の強い学生を求める企業からオファーをもらえるチャンスがあります。

自己PRの文章と合わせて、写真を載せるのも非常に効果的です。ゼミで研究に励んでいる場面や、アルバイトに取り組んでいる場面など、探究心の強さを読み取れるような写真を載せて自己PRの説得力を高めましょう。

まとめ

今回は、強い探究心が企業に重宝される理由や、自己PRで探究心を効果的にアピールするポイントを紹介しました。

多くの長所がある探究心ですが、伝え方によっては「考えすぎて行動できない」「協調性がない」などの短所に捉えられるケースがあります。自己中心的な探究心だと勘違いされないために、最後までやり抜く姿勢や協調性をエピソードに盛り込むように心がけましょう。

強い探究心はどんな業界・企業でも活かしやすい長所です。今回紹介した仕事の例を参考に、ぜひ自分に合った仕事を探してみてください。

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