就活の最終面接の合格率とは?受かる人の特徴やあげる方法を徹底解説

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「最終面接まで進めば内定はほぼ確実」という声と「最終面接でも落とされることはよくある」という声を両方聞いたことがある人は多いでしょう。最終面接まで来ると内定が目前だからこそ、合格率が気になりますよね。

そこでこの記事では、最終面接の合格率について解説します。あわせて、最終面接で見られるポイントや最終面接で不合格になる理由も確認していきましょう。

合格率を上げることにつながるだけでなく、緊張や不安を和らげ、自信を持って最終面接に臨むことにも役立ちます。
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就活の最終面接の合格率は企業やその年の採用状況によって変わる!

最終面接の合格率は企業やその年の採用状況によって変わるため、◯%と断言することはできません。

最終面接は人事部長や幹部への顔見せ程度でほぼ合格するというケースもあれば、最終面接でもしっかり合否の判断が行われるケースもあり、最終面接の位置づけは企業により異なります。また、同じ企業でも売り手市場・買い手市場などその年の状況によって最終面接が変わることがあります。

たとえ合格率が高いといわれる企業であっても油断して臨めば落ちてしまう可能性は十分にあるでしょう。
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最終面接の合格率に影響を与える要素

最終面接の合格率は、採用人数と面接の回数に影響されやすいです。この2つの要素がどう合格率に影響するのかがわかれば、おおまかな合格率の予想もできるでしょう。

実際には企業ごとにほかの要素も影響することがあるので確実な合格率の予想はできませんが、参考にしてみてください。

採用人数

採用人数が少なければ少ないほど、最終面接の合格率は高くなる傾向にあります。

一般的に、採用人数が少ない企業は規模が小さいことが多いです。学生にはほかに志望度の高い企業があることが多いため、内定辞退を想定してたくさんの学生に内定を出します。

よって、最終面接まで進んだのなら合格率は比較的高いと考えられます。

一方、学生人気が高く内定辞退が少ない大手企業は、採用予定人数に近い人数しか採用しない傾向にあります。最終面接まで進んだ学生の中からさらに絞り込みが行われることが多いため、合格率は低くなりやすいです。

面接の回数

面接の回数が多いと、最終面接の合格率は高くなる傾向があります。

面接回数が多いとその分すでにある程度人数が絞られています。また、最終面接に至るまでに多くのチェックポイントや面接官の審査をクリアしてきたということなので、面接回数が多いと合格率が高くなります。

新卒就活の平均面接回数は、2~3回です。ただし、1次面接を選考というより学生の入社意欲を高めるものとして実施している企業もあります。こうした場合、例えば面接回数が平均を超える4回でも、実質的には3回なので特別に多いとはいえません。
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企業が就活生の最終面接で見ているポイント

最終面接に進んだ時点で、すでに学生時代に頑張ったことや強み・弱みなど能力的な部分は大方見られているはずです。また、最終面接では企業の役員クラスが面接官を務めることが多いです。

こうした中で、最終面接ではどのような点が見られるのか具体的に2つ紹介します。

自社の方針や社風にマッチしているかどうか

最終面接では、これまでの面接以上に自社の方針や社風にマッチしているかを見られる傾向があります。

会社やチーム、上司の方向性に納得できずトラブルや悩みの原因になったり、ほかの社員達と馴染めず浮いてしまったりすれば早期離職につながるおそれもあるでしょう。

企業側はコストをかけて採用活動をしている以上、長く自社に貢献してくれる学生を採用したいと考えています。よって、最終面接には企業理念や企業の方向性を決めたり体現したりする存在である役員クラスの人が面接官として参加し、その学生が自社の社員として同じ方向を向いて一緒に働けそうか見極めます。

自社への志望度が高いかどうか

最終面接では、自社への志望度が高いかどうかも見られます。

内定を出した学生の中で一定数辞退者が出ることは企業側も想定していますが、あまりにも多くの辞退者が出ると採用計画を大幅に見直すことになり、コストがかかります。

よって、自社への志望度が高く内定辞退のリスクが少ない学生を採用するため、志望度の高さが見られます。

また、能力的には同等の学生であっても、志望度が高い学生の方が長く企業に所属し目標ややりがいを持って働いてくれると考えられます。企業に対するより大きな貢献が期待できるため、企業側は志望度の高さを重視します。
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就活の最終面接で不合格になる理由

最終面接で不合格になる理由には、主に「一次面接や二次面接の回答内容と矛盾がある」「入社意欲や熱意が伝わってこない」「内定の決め手となるアピールができていない」という3点があります。

それぞれについて見ていきましょう。

一次面接や二次面接の回答内容と矛盾がある

質問に対する回答内容が一次面接や二次面接と矛盾していると、信用できない、軸がないなどと判断されて不合格になる可能性があります。

緊張やその場の雰囲気によりこれまでと違うことを言ってしまった場合、「入社後も取引先の態度や雰囲気によって発言が二転三転し、トラブルになりそう」と懸念されるおそれもあるでしょう。

強みや自己PRではこれまでとは違う新たな面をアピールしたいと思うかもしれませんが、それも避けたほうが無難です。これまで「この企業に合う」「うちの事業に活かせる」と評価されてきた強みとは違うものを主張した結果、今までの評価が変わってしまうおそれがあります。

入社意欲や熱意が伝わっていない

入社意欲や熱意が伝わらないという点も、最終面接で落ちる原因の1つです。先述の通り、最終面接では志望度が高いかどうかが見られます。

今までの面接で志望度の強さをアピールしてきたとしても、最終面接で熱意が伝わらないと「ほかの第一志望の企業から内定が出そうな状況なのではないか」「面接が進むにつれ志望度が落ちたのではないか」などと思われる可能性があります。

よって、最終面接でもしっかりと入社意欲や熱意が伝わるよう志望動機を見直すことが重要です。

内定の決め手となるアピールができていない

内定の決め手となるアピールができていないことも、最終面接で落ちる原因の1つです。

最終面接までたどり着く学生は、みな能力や志望動機などで一定以上の評価を得ています。その中から最終的に内定を得るためには、何かほかの学生とは違う魅力や個性などの決め手となるポイントが必要です。

例えば、周りよりも抜きん出ている長所や特技を洗い出し、それを活かしてどう企業に貢献できるのかをアピールすると、企業に自分を採用するメリットを感じてもらえるでしょう。

企業が求める人物像や事業内容を踏まえて、どのような点を決め手としてアピールするか考えましょう。
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就活の最終面接の合格率を上げる方法

最終面接の合格率を上げるためには、これまでの面接とは違った対策が必要になります。最終面接に適した準備をしておけば、当日の緊張や不安も軽減されるでしょう。

最終面接前に知っておきたい合格率を上げる方法を、6つ解説していきます。

最終面接の前に企業情報を再確認する

最終面接前には、改めて企業情報を確認するようにしましょう。

最終面接では役員クラスの人が面接官となることが多いため、企業のビジョンや事業内容などについて突っ込んだ説明や質問をされる可能性があります。

知識不足ゆえに面接官の話を正しく理解できていなかったり、基本的な情報について初めて知ったようなリアクションを取ってしまったりすると、志望度の高さを疑われかねません。

役員の情報を調べておく

最終面接前には、役員情報を調べておくことも重要です。

最終面接の面接官は役員が務めることが多いです。役員の名前など基本的な情報は企業のホームページで確認し、さらに別途検索してインタビュー記事なども読んでおくと良いでしょう。

役員の仕事に対する価値観や企業への思いを知ることは面接対策として有効です。写真で顔を把握していれば、当日の緊張を和らげることにもつながります。

なお、例えば大阪支社で最終面接を受ける場合、大阪勤務の役員だけでなく他支社や本社勤務の役員の情報も確認しておきましょう。

これまでの面接を振り返る

これまでの面接で何を聞かれ、どう答えたかを振り返ることも重要な最終面接対策です。

最終面接で今までの発言と矛盾することを言わないよう、しっかり確認しておきましょう。あわせて、これまでの発言をさらに深掘りしておくことがおすすめです。

自分が面接官になったつもりで、今までの自分の発言に対して何度か質問を重ねてみましょう。

面接後に良かった点のフィードバックを受けている場合は、その内容を確認して改めて意識するのもポイントです。落ちてしまった他社の面接での反省点などもあわせて振り返り、最終面接でどのような点に気をつけるべきか洗い出しておきましょう。

入社後のキャリアプランを考えて言語化する

入社後のキャリアプランを考えて言語化しておくことも欠かせません。

キャリアプランが企業の方向性と合っていて、なおかつ具体的であれば「長く企業とともに積極的に働いてくれそうだ」と判断される可能性が高いです。実際に働くイメージを思い浮かべてもらうことで、企業とのマッチ度も感じてもらえるでしょう。

漠然とこうなっていたいと考えるのではなく、「◯年後までにはこうなり、さらに◯年後にはこうなっていたい」と年数まで具体的に考えることがポイントです。

逆質問を考えておく

最終面接では逆質問の時間が設けられることがあります。企業としての方向性や考え方、役員クラスならではの視点に関する逆質問をするのがポイントです。

具体例は以下のとおりです。

  • 将来は人口減少により業界自体への需要が減るとの予想がされていますが、それに対する企業方針をお聞かせください?
  • 企業として、新卒社員に求めることは何ですか?
  • 新規事業を立ち上げる際、重要なポジションで起用したいと思うのはどのような人ですか?

「あなたが私の立場ならどう考えますか?」とさらに逆質問されることもあるので、自分なりの考えもしっかり用意しておきましょう。

役員クラスへの逆質問については、こちらの記事で詳細に説明しています。
【社長への逆質問】最終面接のポイントや逆質問の例文もご紹介

最終面接後はお礼のメールを送る

最終面接後には、お礼のメールも送ることがポイントです。

お礼のメールは必須ではなく、必ずしも合否に大きく影響するとは限りません。しかし、忙しい役員などに時間を割いて面接してもらった場合は特に、お礼の気持ちを伝えることで好印象につながるでしょう。

ただし、誤字脱字があったり敬語が間違っていたりすると逆効果になるおそれがあります。また、長すぎる文章やお礼よりも自己PRの強い文章だと自分本位で相手のことを考えていないと思われかねません。

面接後のお礼メールについては、こちらの記事で詳細に説明しています。
【新卒面接後のお礼メールの書き方】コピペできる例文も用意
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まとめ

最終面接の合格率は企業や採用状況によって異なります。採用人数や面接回数からの推測もできますが、確実な合格率はわからないため入念な対策をしておくことが重要です。

これまでの面接を振り返ったり、面接官になると考えられる役員や企業の情報を確認したり、入社後のキャリアプラン・逆質問を考えておくと良いでしょう。

OfferBoxにプロフィールを入力すると、興味を持った企業から逆スカウトされたり、適性診断を受けたりできます。自分の強みや魅力を客観的に判断する参考になり、プロフィール入力を通して改めて自分のことを振り返ることもできるため、ぜひご活用ください。